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ABRAHAM LABORIEL_DEAR FRIENDS ◇ 2006年 06月 19日
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1970年代半ば以降、常に第一線で数多くのアーティストをサポートしてきたベーシスト、エイブラハム・ラボリエル。人なつっこい笑顔が、その人柄を表しているような陽気なメキカンです。人柄がそのままベース・プレイにも表れていて、キッチリとしたリズムと圧倒的なグルーヴはエイブならではのものでしょう。
そんなエイブの初リーダー・アルバム『DEAR FRIENDS』を紹介します。1993年にリリースされたのですが、それまでリーダー作が無かったという事が不思議なくらいです。セッションの多さは随一で、エイブのベースはどんなセッションにおいても安心して聴いていられます。
そんなベース・マンの初リーダー作ってどんなだろうと興味津々だった事を思い出します。

元々は、ギタリストとして活動していたらしいのですが、バークレー音楽院に通っていた頃にベースを手にしたようです。特にクラシック・ギターの腕前は相当なものです。エイブはベースにクラシック・ギターで培ったテクニックを応用して、独自の5本指奏法(5本指を使ったコード奏法)を確立していきました。そのテクニックは当然このアルバムでも披露されていますし、クラシック・ギターも披露しています。
彼の人柄がそのまんま曲になり、音になったという、そんなアルバムに仕上がっていますね。

『ABRAHAM LABORIEL / DEAR FRIENDS』
01. QUOTE, UNQUOTE
02. AND I DO
03. HOLIDAYS
04. LOOK AT ME
05. GOYO
06. DEAR FRIENDS
07. SAMBA 7
08. MY JOY IS YOU
09. SIMPLE SELF
10. ARROYO

アーニー・ワッツのサックスとベースのユニゾンが素晴らしい01。まるでギターのようにベースでメロディーを奏でます。スティーヴ・ガッドのタイトなドラミングも素晴らしいですし、アーニー・ワッツとエイブのソロの掛け合いは圧巻です。
息子のエイブラハム・ラボリエル・ジュニアがドラムを叩く02。リード・ボーカルがフィリップ・ベイリー、バッキング・ボーカルにビル・チャンプリンという贅沢なAOR風なナンバーです。親子共演というのが良いですよね。ディーン・パークスのギターも目立ちませんが渋いバッキングを聴かせてくれます。
子供の無邪気な笑い声がSEで入っている微笑ましい03。休日の楽しい雰囲気が伝わってくるような曲です。グレッグ・マシューソンのピアノとポール・ジャクソン.JRのギターが軽快で楽しい感じを演出しています。
エイブの味のあるボーカルが聴ける04。ボーカル、ベースにと大活躍しているエイブの独壇場といった感じのナンバーです。
05は、グレッグ・マシューソンの重厚なシンセに対抗するガッドのドラムにまるでシンセ・ベースのようなエイブのベース・プレイは鳥肌ものです。
デイヴ、ドン・グルーシン兄弟にアレックス・アクーニャが参加した06。綺麗なメロディーの曲で、デイヴ・グルーシンの美しいピアノが印象的なナンバーです。
7拍子という変拍子のサンバ07。ボーカルを取るのは、なんとアル・ジャロウです。そしてエイブがアコースティック・ギターとベース・ソロを披露しています。
ファンキーな08には、ジョー・サンプル、ラリー・カールトン、ジム・ケルトナーが参加。実に豪華です。ラリー・カールトンらしいギターが聴けます。コロコロ転がるようなジョー・サンプルのピアノ・ソロも健在で、この1曲だけで満腹になりそうです(笑)
引き続きラリー・カールトンが参加している09。エイブのベースが美しいメロディーを奏でたと思うと、ラリー・カールトンのギターも歌うという構成が面白いですね。
まるでジョージ・ベンソンのようにベースとスキャットの見事なユニゾンを聴かせてくれる10。エイブの手にかかるとベースがまるでギターに思えてきます。凄すぎ!

はっきりと覚えていないのですが、1970年代の終わり頃にリー・リトナーの来日公演の時にエイブを生で初めて観ました。ニコニコと笑顔で、ジャカジャカとベースをコード弾きしているのを観た時は、その迫力にポカーンと口を開けたままの状態になりました(笑)
このアルバムを初めて聴いた時にもそんな感じになりました。とにかくエイブのプレイの凄さとエイブの為に集まった凄い顔ぶれのミュージシャンの素晴らしいプレイの数々。
ベースを弾く人や、ベースという楽器が好きな人にはぜひ聴いて欲しい1枚です。そしてFUSIONが好きな人にも決して聴いて損は無いアルバムです。
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by kaz-shin | 2006-06-19 00:01 | FUSION系 | Trackback | Comments(2) | |
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Commented by Sken at 2006-06-22 15:35 x
こんにちは。
私もこれ持ってるんですが、輸入盤です。
どうやらメキシコ盤のようです。
したがいまして、タイトル表記も曲数も違うのです。
楽器も、Guitarra AcusticaとかTecladosとか書いてあります。
Bajoはベースのことで、Bateriaはドラムスのようです。
それもプレイヤーの名前から連想してる状態です。
Commented by kaz-shin at 2006-06-22 23:39
Skenさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
メキシコ盤というのは珍しいのではありませんか?
メキシコ盤だと表記は、やはりスペイン語なんでしょうね。
国内盤よりもはるかに貴重かも知れませんね。Guitarraという表記は
確かにスペイン語っぽいですよね。
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