
私にとって夏に欠かせないアーティストの一人に高中 正義がいます。サディスティックスの時代から注目していた彼のアルバムで好きなものが多いのですが、今回はソロ・デビュー・アルバム『SEYCHELLES』を紹介します。1976年のサディスティックス在籍時にリリースされたアルバムです。
このアルバムを改めて聴いてみて驚かされたのは、1stアルバムにおいてその後の高中氏の音楽制作の基本とも言えるリゾート・ミュージック、サウンド・グラフィー的なスタイルが既に出来上がってしまっているところですね。クロスオーバーが流行する兆しはあったものの、日本ではそれほど認知されてはいなかった時代。
この頃はニュー・ミュージック全盛の頃だったと思います。そんな時代に中において、先を見越したようなリゾート・サウンドを作り上げていたという、そのセンスには脱帽です。
このアルバムの制作にあたって集められたミュージシャンは、サディスティックからは今井 裕(Key)、後藤 次利(B)の二人、高橋 幸宏は詞を提供しています。そして林 立夫(Ds)、浜口 茂外也・斉藤 ノブ(Per)、Jake H.Comcepcion(Sax)、井上 陽水・TAN TAN(Cho)の面々です。作曲・編曲はもちろん全曲高中 正義です。いまから30年前とは思えないメロディーやアレンジのセンスの良さを感じさせる1枚ですね。
『高中 正義 / SEYCHELLES』
01. OH! TENGO SUERTE
02. トーキョー・レギー
03. 蜃気楼の島へ
04. 憧れのセーシェル諸島
05. FUNKEE MAH-CHAN
06. サヨナラ・・・FUJIさん
07. バードアイランド急行
08. TROPIC BIRDS
爽やかなアコースティック・ギター・サウンドで始まる01。目の前に広がる海の情景が浮んできそうな名曲です。TAN TANの甘い歌声も曲調に合っていて印象的です。
高中のヴォーカルをフィーチャーした02。夏が近づいてる高揚感がよく表現されていると思います。目立ちませんが、次利のベースはやはり渋いですね。
JAZZYなギター・プレイが素晴らしい03。本当に曲調に合った上手いタイトルを付けますね。
フェード・インしてくるシンセに続き、少し固めの音のギター。今井 裕のローズ軽やかな名曲04。セーシェルには行った事がありませんが、昔モルディヴでこの曲をウォークマンで聴いた時には鳥肌立ちました(笑)
ギター・リフが印象的なタイトル通りのファンキーなナンバー05。林 立夫のドラミングが見事です。
再び高中のヴォーカルをフィーチャーした06。
林 立夫のドラミングと後藤 次利のリズム・コンビが素晴らしい07。
井上 陽水の多重コーラスがフェード・インしてくる08。しばらくコーラスによるパートが続き、いよいよ本番といった感じで演奏が始まります。スリリングな演奏を堪能出来ます。9分近い大作。そして最後はまた陽水のコーラスで終ります。
アレンジに関して言えば、アルバムを発表する毎に緻密になっていきますが、このアルバムでは気の合う仲間とのシンプルな演奏が新鮮に聴こえますね。
個人的には、キティ・レーベル時代の音源が1番好きで思い入れも強いです。夏が終るまでにあと何枚か紹介したいと思っています。
いつまでたっても「夏=高中」のイメージは崩れませんね(笑)

当時としては、すごく新鮮でした。 彼がいたからこそのCasiopeaやThe Squareということも 言えるかも?Prismも貢献度高いですけど。 高中 正義『Seychells』1976 Kitty/Polydor... more
やはりこの季節になると聴きたくなる一枚ですね。
この頃の高中さんは、仲間とも言えるミュージシャンと一緒に自分の音楽を創作していたところに魅力を感じます。途中、打ち込み中心のDTMに移行した辺りから少しだけ遠ざかってしまったのですが・・・。
やはりこの作品は「気持ちいい」ですね。仰るように今聴いても古さを感じさせませんよね。
FUSIONさんが仰るように、アレンジがシンプルな分演奏のコンビネーションが
曲の味となって、良い雰囲気を出していると思います。
高中さんを語る上では、技術的にどうのこうのと言うのではなく、その気持ち良さが重要なんですね。
高中さん、実はわたし大好きなアーチストの1人です
なんで好きなのか、わからないぐらい好きでした。
LPはほとんどといっていいぐらいそろえてます
CDはあと少し、といったかんじです。
突き抜けるような青い空、水色であって透明な海
爽やかな風、そして太陽。 まさに、夏ですね、彼の音。
あーでも、虹伝説もかなり好きで絵本も買っちゃいました。
ひけもしないのに、譜面っていうんですか?それも買いそえました。
kaz-shinさんのネームカード、takanakaを思わせますー!
本当に高中さんの音楽は、今の日本・特に私の住んでる辺りでは絶対に
味わえない風景がありますね。
夏の日の夕方、今ではあまり聞くことの出来ない蜩(ひぐらし)の声も
「伊豆甘夏納豆売り」を聴いて、日本の夏の夕方を堪能したりしています(笑)
『虹伝説』も傑作ですね。絵本を音で表現するという高中さんのアイディアも
凄いですけど、それを使用許諾を取ったり、ジャケット・デザインをイメージに
合わせて作ったりと当時のスタッフの意気込みを感じるアルバムですね。
梅雨が明ければ、本格的に高中さんの音楽が似合う季節になります。梅雨明けが待ち遠しいです(笑)
稲毛の人口海岸辺りでも「OH! TENGO SUERTE」や
「憧れのセーシェル諸島」なんかをウォークマンで聴いていると、
海の色こそ変わりませんがリゾート気分に浸れるのが不思議です(笑)
高中BOX、開けてしまうのももったいない気がしますね。
しかし、夏になると聴きたくなる高中サウンド、悩むところですね。
私も、彼のことはフライド・エッグ時代から聴いております。
ライヴも見ました。その後もずーと聴いております。
でも、結局このアルバムなんです。
私の持ってる全アルバムでもかなり聴いてると思います。
上位ベスト10に入るぐらい。特に車内ではよく聴いてます。
各楽器のプレイとかアレンジとか考えながら。
1stアルバムにしては、完成度が高いですね。私も好きなアルバムは何枚か
ありますが、1枚を選べと言われたら間違い無くこのアルバムを選びます。
いわゆるリゾート・ミュージックの元祖とも言えると思います。
高中さんが登場しなかったら、その後のクロスオーバー・ブームも来なかった
という気さえします。
メロディー、アレンジともに勢いがあって、何度聴いても厭きないアルバムです。
この頃はまだプログレが好きだったので、時間の長い曲を求めていましたね。(笑)
陽水さんが好きだったし、コーラス部分も大好きです。
このアルバムが相当なお気に入りだった為、
後のアルバムほど聞かなくなっていました。
嫌いになったわけではないから、今でも新しいアルバムが出ると買ってしまいます。
このアルバムは、高中さんのやりたい音楽をストレートに反映したもの
だと思います。セールス的には成功とは言えなかったらしく、2nd『TAKANAKA』では、
多くの人に聴いてもらえるように、ディスコ向きの曲を作ったりしたようですね。
陽水さんの声って特徴あり過ぎて、コーラスにむかない気がしたんですが、
そんな事は全然無いですね。