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Toshiki Kadomatsu vol.16_LUCKY LADY FEEL SO GOOD ◇ 2006年 09月 02日
Toshiki Kadomatsu vol.16_LUCKY LADY FEEL SO GOOD_e0081370_21125496.jpg 

80年代に数多くの12インチ・シングルをリリースしている角松 敏生ですが、今回紹介するのも12インチ・シングル・レコードです。1986年にリリースされ、以前記事にも書いたアルバム『TOUCH AND GO』からは2枚の12インチ・シングルが切られました。
「LUCKY LADY FEEL SO GOOD」と「PILE DRIVER」の2枚です。

「LUCKY LADY FEEL SO GOOD」は、当時に角松を象徴するようなご機嫌なダンス・ナンバーです。ダンス・ミュージックの本場であり、最先端を行くニューヨークのソリッドなサウンドを角松なりに消化して角松流FUNKを精力的に作りだしていた頃の作品です。
この頃、新しいアルバムやこの曲を含めた12インチ・シングルを聴く度に、日本人でもこういう曲を書けるアーティストがいるという事にいつも驚いていました(笑)
この時代で、ここまでFUNKYなダンス・ミュージックを書き、歌っていたアーティストを他に知りません。大袈裟に聞えるかも知れませんが、初めて聴いた時に体中が震える感覚というのがありました。

12インチ・シングルは、アルバムに収録されているバージョンに色んなエディットを加え、より過激に、よりダンサブルに仕上げるのに最適なフォーマットと言えます。この「LUCKY LADY FEEL SO GOOD」もまさによりダンサブルに生まれ変わっています。
リミックスとコ・プロデュースを担当しているのが、エンジニアのマイケル・ブラウアーです。
そしてこのFUNKYなサウンドを生み出したミュージシャンは、ヨギ・ホートン(Drums)、フィリップ・セス(Synth.Bass)、ドク・パウエル(E.Guitar)、リチャード・ティー(Piano)、バシリ・ジョンソン(Latin Percussion)、ボブ・ミンツァー(Sax. solo)というバリバリのニューヨークで活躍する一流どころ。それに友成 好宏、林 有三がシンセで加わっています。

重厚なリズムにキャッチーなメロディー。自然と体が動き出してくるような曲です。
当時の角松の曲を聴いたり、ライブを観て感じるのは、目や耳だけで感じるのでは無くて感覚全てに染み込んでくると言うのか、五感全てで楽しめた音楽・ライブだったと思います。
この頃のライブは本当に楽しかった。ライブ会場がダンス・フロアーになってしまったように、皆踊りまくってました。おそらく踊ろうという意識なんかないのに体が勝手に動いてるって感じでしょうか・・・。
汗をかきながらも皆、本当に楽しそうな顔して踊っていたのが印象に残っています。こんな楽しいライブをもう1度観たいです。そして汗で顔を光らせながらも、楽しそうな顔で埋め尽くされた会場で皆で一緒に踊りたいです。理屈じゃない部分で音楽を楽しめたし、当時の角松の作った曲にはそれだけのパワーが確実にあったような気がします。
残念ながら活動解凍後の角松の作品に、そのパワーを感じることが出来ません。素晴らしく、質の高い作品を作り続けていることには間違いないのですが・・・。
最近の曲は、感性に訴えてこないのです。目や耳から入ってくる角松の曲は、脳で解析を始めてしまうのです。私には難しすぎるのかも知れませんね。別の言い方をするなら完全な老化現象かも知れません(笑)

「角松 敏生 / LUCKY LADY FEEL SO GOOD」
Side. A : LUCKY LADY FEEL SO GOOD
Side. B : TAKE OFF MELODY

「TAKE OFF MELODY」は、ダンス・ナンバーではありませんが、空を浮遊しているような広がりを感じる曲です。リミックスはエンジニアの内沼 映二、エディットはCamu Spiritsです。
上記の2曲は、アルバム『T's 12 INCHES』に収録されCD化されています。



Toshiki Kadomatsu vol.16_LUCKY LADY FEEL SO GOOD_e0081370_2244337.jpg 

「LUCKY LADY FEEL SO GOOD」と同時リリースされた12インチ・シングルです。
ダンス・ナンバーというよりもコテコテのFUNKナンバーです。オリジナルでもかなりFUNKYなんですが、ラテン・ラスカルズがかなり過激なエディットを施しています。
ある意味では、この自由奔放、やりたい放題って感じの遊び感覚に溢れた感じが12インチ・シングルの本来の姿という気がします。
カップリングは、同じ「PILE DRIVER」のダブ・ヴァージョンです。これがまた凄く過激です(笑)
曲と言うよりもサウンドのコラージュって感じがしますが、なかなか楽しくて好きなんですけどね。

「PILE DRIVER」
Side. A : PILE DRIVER
Side. B : PILE DRIVER (Dub Version)

Side. A は、『T's 12 INCHES』に収録されていますが、Side. B は未CD化です。
by kaz-shin | 2006-09-02 00:03 | Toshiki Kadomatsu | Comments(14) | |
Commented by KINGO at 2006-09-02 00:34 x
その昔、マハラジャで年甲斐も無く踊り狂ったのですよ、この曲で(笑)
角松の12inchでは最高傑作ではなかろうかと思います。
Commented by kaz-shin at 2006-09-02 01:01
KINGOさん、どうもです。
もはや踊ってる姿を人には見せられないというか、もはや恥でしょうけど
こういう曲で踊り狂いたいですね。
この頃のライブは本当に楽しかった!ライブが終って会場を出た途端に
またライブが観たく(踊りたく)なりましたから・・・(笑)
音楽は楽しいものであって欲しいものです。

この12インチは擦り切れる程聴きました。私も1番好きな12インチです。
Commented by Jun at 2006-09-02 21:07 x
このレコード持っていす!ずいぶん懐かしいね!現在レコードプレイヤーがないため、音を聴く事が出来ず、どんな音楽だったのか思い出せず残念です。
やっぱりレコードプレイヤーを買わないといけないなあと思いました。(苦笑)
Commented by いわとも at 2006-09-02 23:03 x
このレコード、友人が持ってました!
懐かし~い! 当時はカセットに録音してもらったなぁ。
 
今と比べたら、当時の音質は良くなかったけど、
歌なら全部、今でも歌えるぞ~(笑)。
Commented by kaz-shin at 2006-09-02 23:47
Junさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レコードを相当枚数持っていまして、どうしても処分出来ません。
どれも思い入れがあるので・・・。私の場合、20年近く前に買ったプレイヤーが
今だにしっかり動いてくれてます。ただ、レコードを聴く為より最近はアナログ音源を
デジタル化する為に使ってます。
この辺りの12インチはCD化されてますから、聴く機会もあると思いますよ。
Commented by kaz-shin at 2006-09-02 23:52
いわともさん、いつもありがとうございます。
>歌なら全部、今でも歌えるぞ~(笑)
そうなんですよね。やはり80年代の曲って、何故か不思議なパワーを
持ってるような気がします。
最近の曲って、聴いた直後はまだ良いのですが1年後には「どんなメロディー」だったか
憶えていない時があります(笑)
単に歳のせいで物忘れが酷いだけかも知れませんが・・・(汗)
Commented by rs at 2006-09-03 00:03 x
こんばんわ。
昨日から隅々まで拝見させて頂いておりますが、
そのLINE-UPと解説に圧倒されっぱなしでおります、
取敢えず反応したい箇所でコメントを書かせてもらうかもしれません。

さて、この12inchですが、曲のアレンジは当然の事ながら実はジャケに惚れております、
今となっては少々ベタな感じはしますが、壁に飾っても良い味を醸し出します、
基本的に本人が写っているのは好みではないので、こういったジャケは好きですね。

それから自分も丁度今年で20年になるアナログプレーヤーが有り、
今でも大事に使っております、同様に最近は専らCD化の為では有りますが・・・。
Commented by kaz-shin at 2006-09-03 00:16
rsさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

>さて、この12inchですが、曲のアレンジは当然の事ながら実はジャケに惚れております
私も実は好きなんです。佐々木 悟郎さんの水彩イラスト。
80年代で言えば、やはり永井 博さんや鈴木 英人さんのイラストが人気も
知名度も高かったですけど、佐々木さんの水彩独特の優しい色使いが良いですね。
岩崎 元是さんのアルバム・ジャケットも手掛けてました。
「LUCKY LADY~」の裏ジャケット(水着の男女)も好きです。

参考までに佐々木さんの公式サイトです。
http://goro.s-peaks.com/
Commented by つる姫 at 2006-09-06 01:05 x
ご無沙汰しています。お元気でしょうか?

12インチのヴァージョンではないのですが、
角松さんのオリジナル曲で1番最初に聴いたのがこの曲でした。

その頃私は18歳、一応まぢめだった高校生の私・・・
ディスコにも足を運んだこともなく、当然角松さんの顔も知らなかった
当時ですが、この曲のキャッチーな感じは好きだったりします。

ただ、高校生の私には歌詞があまりにも「大人の恋愛」過ぎて
通学途中の電車の中でウォークマンで聴いては赤面してました^^;

本格的に角松さんの曲を聴くようになったのは、
ここから約10年近く後の話・・・・今は赤面することすらなくなりましたが(笑)
今でも好きな曲の一つです。(^-^)
Commented by kaz-shin at 2006-09-06 01:25
つる姫さん、こんばんは。ご無沙汰しております。
元気でやってます。涼しくなると元気になってきますので・・・(笑)

この曲がつる姫さんと角松さんの出会いの曲だったんですね。
するとやはり思い入れも強いでしょうね。この曲の歌詞はまだ大人しい
方でしょう。出会いの曲が「TOKYO TOWER」でなくて良かったなんて・・・(笑)

ところで長期休暇は如何でしたか?つる姫さんの事だから、あちこち出かけたりと
楽しんだのでしょうね。

この前、りゃんずさんがコメントくれましたよ。また皆で会いたいですね
Commented by つる姫 at 2006-09-06 22:41 x
kaz-shinさん、こんばんは。お元気そうで良かったです。
私は夏が苦手なので、涼しくなるのが待ち遠しい今日この頃です。
今年の夏は珍しくどこも出掛ける事もなく部屋の片付けをちょこちょことしたり、
11月の発表会の曲の練習であっと言う間に過ぎていきました^^;
去年と違って選んだ曲は殆どクラシックと言う選曲で
今年は挑んじゃう訳なのですが、今回も少しだけソロで弾くところもあり、
はてさてどうなることやら・・・と言う感じです^^;

さて「LUCKY LADY FEEL SO GOOD」初めて聴いた時まずイントロで惚れました(笑)
収録されている「T's12INCHIES」のアルバムを聴いていると
「初恋」や「TOKYO TOWER」も然りなのですが「この曲格好いいっ!」と
「イントロ惚れ」してしまう曲が多かったんですよね。
差し詰め恋愛っぽく言うと「一目惚れ」ならぬ「一聴き惚れ」状態でしょうか?(笑)
凄く懐かしくなって「T's12INCHIES」を聴きながらこのレス書いてます。

先日りゃんずさんにメールをしたのですが、お忙しいみたいですね。
でも、また皆で会いたいですね~(^-^)
Commented by kaz-shin at 2006-09-06 23:11
つる姫さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
かなりヴァイオリン、上達したんでしょうね。一度聴かせて下さい。

私のブログの場合、私の趣味で古い音楽ばかりですから、記事を読んで
久しぶりに聴いてみようかと思ってもらえれば嬉しいです。
最近の音楽も悪くないのですが、5年後10年後に懐かしんで聴くかと
尋ねられたらNOなんですよ。
趣味で聴く音楽ですから、良い音楽聴いていたいですもんね。

また角松さん談義、音楽談義を皆でお酒飲みながらしたいです。
その日がくるのを楽しみにしておきます。
Commented by つる姫 at 2006-09-07 23:24 x
こんばんは、kaz-shinさん(^-^)

習い始めて今年で3年目を迎えましたが、
今だに音程がかなり怪しいですよ~^^;<ヴァイオリン

以前にお話したように私は昔の作品の曲って知らない曲が多いんですね。
ですので、こちらのブログを楽しんで拝見させていただいてます。
最近の音楽を5年後、10年後に懐かしんで聴くかどうかは
今の私にはわかりませんが、でも、趣味で聴くものですから
やはり自分にとって「心地いい音」を聴いていたいと思います。

音楽談義はkaz-shinさんやりゃんずさんの方が詳しいと
思いますので、また色々教えてくださると嬉しいです(^-^)
Commented by kaz-shin at 2006-09-07 23:33
つる姫さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
>やはり自分にとって「心地いい音」を聴いていたいと思います
全く仰る通りですね。自分が良い、心地良いと思えることが1番重要
なんでしょうね。
最近のアーティストの音楽が今一つ、心地良さに結び付いてこないのは
ターゲットの年齢層が違うというのもあるのでしょうね。
昔は当然私も若かった訳で、ターゲットの年齢層に嵌っていただけかも
知れません。
しかし、音楽の好みは変わっていないので、やはり今は停滞期と言えるのかな(笑)

暇な時に覗いてやって下さい。古い音楽ばっかり性懲りも無く紹介していると思いますが・・・(笑)
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