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松任谷 由実_PEARL PIERCE ◇ 2006年 09月 22日
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今回紹介するアルバムは、ユーミンの1982年にリリースした『PEARL PIERCE』です。
主役のユーミンを差し置いて申し訳無いのですが、このアルバムの凄いのはズバリ松任谷 正隆のアレンジ・ワークです。とにかく神懸りとしか思えないような素晴らしいアレンジの楽曲満載のアルバムです。もちろん、ユーミンの作る歌の素晴らしさは言うまでもありません。
しかし、1度このアルバムを聴いたら演奏の格好良さに度肝を抜かされます。おそらく洋楽でもここまで緻密な計算されたアレンジというのはあまり無いのではないでしょうか。

初めてこのアルバムを聴いた時、1曲から2曲目の流れを聴いただけで鳥肌が立ちました(笑)
アレンジの素晴らしさはもちろんの事、その緻密なアレンジを実現可能にするだけの卓越した技量を持ったミュージシャン達の演奏の凄さに圧倒されます。
このアルバムのリズム・セクションを支えているのは、松原 正樹、鈴木 茂(G)、高水 健司(B)、林 立夫、島村 英二(Dr)、斎藤 ノブ、浜口 茂外也(Per)、そして松任谷 正隆(Key)。
ユーミンを始めとして、松任谷 正隆が関わってきたアーティストの作品を沢山聴いてきましたが、アレンジの冴えという面ではこのアルバムがベスト1だと思います。

『松任谷 由実 / PEARL PIERCE』
のっけから松原 正樹の格好良いギター・リフとカッティングに参った状態になってしまう01。ハンド・クラップやホーン・セクションの使い方も抜群です。ストリングスの入れ方も見事の一言。EVEならではのコーラスも効果的ですね。
01のカット・アウトからすかさず軽快なギター・カッティングで入ってくる02。とにかく格好良いですね。高水 健司のスラッピング・ベースも良いですね。間奏の松原 正樹のギター・ソロも素晴らしいですよ。私の中では01と02がセットになって1曲みたいな感じがしています。歌の内容としては怖い女性の歌ですね・・・。別な意味で鳥肌がたちますね(笑)
長閑な昼下がりという雰囲気がよく伝わってくる03。比較的地味な曲ですね。
アーバン・ソウルな雰囲気が漂う04。ゆったりしたリズムながらしっかりとしたグルーヴ感がたまりません。間奏のギター・ソロはおそらく鈴木 茂でしょう。
涼しげな風が吹かれているような05。パーカッションやサックスの入れ方が絶妙です。
またしてもゆったりしたグルーヴが心地良い06。松原 正樹のカッティングとゴスペル風のコーラスが光ってます。間奏のオルガンが曲の雰囲気にピッタリですね。
イントロの美しさが印象的な07。アルバムの中で最もキャッチーなナンバーですね。サビの部分のリズム・アレンジが大好きな1曲です。ストリングスの美しさと高水 健司のベースに注目したい曲。
都会的なサウンドで彩られたイントロが渋い08。まさにCITY POPなナンバーですね。
AORなバラード曲09。アレンジもボズ・スキャッグス辺りのサウンドを連想させます。ジェイ・グレイドンばりのギター・ソロはもちろん松原 正樹です。サビのメロディーはユーミンらしい上手さを感じます。
真夜中の静けさが伝わってくる10。鈴木 茂のギターの響きが印象的です。

ユーミンが作った楽曲だけで言えば、他に素晴らしい作品を収録したアルバムが沢山ありますが、松任谷 正隆のアレンジを考えた場合はこのアルバムが断然光っていますね。
70年代終わり頃から80年代初め頃における、松任谷 正隆、坂本 龍一、井上 鑑のアレンジは素晴らしいものが多いですね。本家AORのデヴィッド・フォスターやジェイ・グレイドンのアレンジも確かに素晴らしいですが、日本人ならではの緻密で繊細なアレンジというのは世界に誇れるものだと思っています。
01と02は特に素晴らしい流れを持ったアレンジなので、ぜひ1度聴いてみて下さい。
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by kaz-shin | 2006-09-22 00:00 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback(1) | Comments(6) | |
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Tracked from The Dude at 2006-09-23 00:26
タイトル : Pearl Pierce/松任谷由実(TOCT10646)
これはいわゆるファンキーな演歌だ。数あるユーミンのアルバムの中でこのPearl Pierceは特に異彩を放つ。旦那であるマンタさんのアレンジが絶好調なんだと思う。音数は少ないがギターのカッティングやピアノのアルペジオが、気持ちよいグルーブ感となって全編に漂っている。ユーミンには珍しい夏に発売されたアルバムだけに、太陽で熱せられたアスファルトから陽炎が漂っている、というような感じだ。唄われている内容は10名の女性のひきこもごも。夏の陽気とは無関係に哀しくもせつない女心が10曲で歌われている。2曲目の...... more
Commented by smiletiny at 2006-09-22 07:01
さんざん聴きました♪こんにちは
この頃のわたしは中島みゆき派でした。
もちろんこのアルバムもきっちり購入してますが
ちゃんと聴くようになったのは数年後ぐらいだったと。。。
だって、ね
怖い歌詞なのに、キレイな音がいっぱいで高校生のわたしには
とんちんかんに聴こえたのです。
数年後いくらかオトナになったとき海辺で聴いたりしてました(笑
でも雰囲気としては「山の手」って感じでしょうか。。。
なつかしい~♪
Commented by しげぞう at 2006-09-22 08:22 x
おはようございます
ボクもコレは中学生の時に結構聴きました
リインカーネーションを聴いてから
戻る形でコレを聴いたので幾らか地味に感じたものですが
しかしやはり「聴かせる」アルバムですよね
02などが好きです
Commented by kaz-shin at 2006-09-22 23:35
smiletinyさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
確かにユーミンの歌って、歌詞が結構女性の怖い部分や重たい「死」を
テーマにすることが多いのに、そのポップなメロディーと洒落たアレンジ
で怖さを感じませんよね。
ある意味、ユーミンの凄い所かも知れませんね。歌詞をじっくり読むと
本当に背筋が寒くなる曲もありますね(笑)
Commented by kaz-shin at 2006-09-22 23:38
しげそうさん、こんばんは。いつもありがとうございます。
『リインカーネーション』も良いアルバムですね。
この時代のユーミンのアルバムは、曲はもちろん良いのですが
やはりアレンジと演奏が凄く充実していましたね。サウンド的に
1番好きな時代でした。02は怖いですけど名曲ですね。
Commented by シロクマ at 2006-09-23 00:29 x
どうもです。
来ましたね!このアルバム。私も大好きです。この頃のユーミンは歌詞も素晴らしいですね。地味ですが、「ランチタイムが終わる頃」のせつない心理描写はさすがユーミンです。
Commented by kaz-shin at 2006-09-23 06:13
シロクマさん、おはようございます。コメントとTBありがとうございます。
シロクマさんが「人生のベスト10選」として、このアルバムを選ばれて
いたのを知っておりましたので、記事を書く時多少緊張しました(笑)
本当にユーミンの詞は良いですね。女性に圧倒的な人気があったのも頷けます。
「ランチタイムが終わる頃」は、何ともまったりとした感じが大好きですよ。
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