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林 哲司_NINE STORIES ~Long Time Romance~ ◇ 2006年 09月 28日
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日本を代表するヒット・メーカー、ポップス・メーカーとして80年代以降のJ-POPシーンを支えてきた作曲家・林 哲司の通算4作目のアルバム『NINE STORIES』(1986年)を紹介します。
自身のレーベルであるサムライ・レーベルから初めてのリリース作品。

このアルバムがリリースされた1986年頃は、作曲家として絶頂期とも言える頃で年間100曲近くの曲を書き上げていたそうです。
そんな時期に制作されたアルバムですから、全9篇の男女のストーリーはどれも粒揃いの曲が揃っています。決して歌は上手くありませんが、独特な穏やかなヴォーカルも魅力ですね。
注目すべき点は、林 哲司とのコンビで数々の名曲を残している作詞家・康 珍化(カン チンファ)をリリック・プロデューサーとして起用して、映画を思わせるような詞の世界を作り上げています。詞、メロディー、アレンジのどれを取っても完成度の高いアルバムだと思います。

『林 哲司 / NINE STORIES ~Long Time Romance~』
01. 悲しみがいっぱい
02. 左胸の星座
03. 寒い国から来たサーファー
04. TOUCH ME
05. 僕もその映画を見たよ
06. 3人のテーブル
07. 愁いを含んでほのかに甘く
08. 雨のハイウェイ
09. 君の理由

「悲しい色やね」、「悲しみがとまらない」に続く悲しみ3部作と呼ばれている01。林 哲司がアーティストとしての初ヒット曲でもあります。キャッチーなサビのメロディーがいかにも林 哲司らしいです。
洋楽的なアプローチの02。キレの良いギター・カッティングとタイトなビート、コーラスの入れ方が渋い曲です。AORな1曲。
ゆったりとしたリズムとセンチメンタルな歌詞が特徴な03。杉山 清貴&オメガトライブへ提供していた一連の作品に通じるような趣があるナンバーです。
バラードを書かせたら抜群な林 哲司ですが、04もまさにそんな才能を発揮した名バラードです。アレンジを含めデヴィッド・フォスターの作品を彷彿させる、そんな曲。
ミディアム・ポップ・ナンバー05。途中で転調しているような感じがしますが、そこが不思議な魅力になっています。リズム・アレンジが心地良いです。
アルバム中、最もアーティスト・林 哲司らしい曲だと思う06。自分の為に書いた曲という気がします。ヴォーカルとメロディーが1番マッチしている気がします。
少し懐かしいモータウン・サウンド風な07。どこかで聴いたことがあるような懐かしさを感じるキャッチーなポップ・ソングです。
イントロから渋いアレンジが施された08。サビまでの落ち着いた雰囲気で、サビで盛り上げる構成が面白いです。タイトル通り、雨のドライヴに最適かも知れません。
「君の理由」と書いて書いて「きみのリーズン」と読ませる09。バラードと思いきや、打ち込みによるミディアム・ナンバー。地味とも思えるアレンジですが、メロディーに変化があって聴いていて飽きのこない曲。林・康コンビの特徴でもあるコーラスで歌の主人公の相手の気持ちを表現する手法を取り入れています。

インパクトの強い曲はありません。以前紹介した3rdアルバム『SUMMER WINE』は、エアプレイ、TOTOのサウンドを意識した作品も多かったですが、今回のアルバムは林 哲司という色が強く出た作品だと思います。気付くと口ずさんでいる、そんな親しみやすいメロディーを持った曲が多く、落ち着いた雰囲気が特徴です。これからの季節にお薦めの1枚です。
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by kaz-shin | 2006-09-28 00:14 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback | Comments(6) | |
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Commented by てつ at 2006-11-13 02:22 x
「初めまして」と最初思ったのですが、(以前、岸正之さんもいらしていた)某HPのBBS上で会話させていただいたことがあると思います。お久しぶりです。いろいろ検索していましたら、偶然、こちらにたどり着きました。
私は、林哲司さんの大ファンであるのですが、それ以外のアーティストも(AOR系を中心に)比較的幅広く聞いています。kaz-shinさんの多くの記事を拝見し始めたところですが、私も好きな、林田健司さん、米倉利紀さん、横山輝一さん等の記事もあるようですので、とても嬉しいです。Kaz-shinさんとアーティストの好みがかなり共通しているところもあるようですので、今後、よろしければ、またいろいろコメントを書かせて頂きます。
ちなみに、このアルバムでは、「雨のハイウエイ」「悲しみがいっぱい」「TOUCH ME」が特に好きです。今後ともよろしくお願いいたします!
Commented by kaz-shin at 2006-11-14 20:51
てつさん、お久しぶりです。コメントありがとうございます。
返信が遅くなり、申し訳ありませんでした。
それにしてもHNもあの時とは変えているのに、よく気付きましたね。
ありがとうございます。これからもバリバリ、コメントして下さい(笑)

林 哲司さんを知ってから、彼の手掛けた作品が聴きたくて色々聴きました。
彼の存在が無ければ、これほど和モノに興味を持たなかったかも知れません。
林さんももう少し歌が上手ければ、アーティストとして成功したかも知れませんね。
Commented by hallucinations at 2006-11-14 21:05
はじめまして。春樹と申します。
私も林哲司氏のファンでして...その中でもこの「NINE STORIES」が最高傑作だと思っています。「POP×ART」もいい出来だとは思いますが、やはり「NINE STORIES」ですね。

安部恭弘、山本達彦、濱田金吾、杉真理etc.etc...聴いている曲、アーティストが似ているようなので度々お邪魔させて頂くことになるかもしれません。
今後ともよろしくお願いいたします。
Commented by kaz-shin at 2006-11-14 21:26
春樹さん、はじめまして。コメントありがとうございます。
林 哲司さんを好きな方が多くて、本当に嬉しいですね。
『NINE STORIES』は、完成度は高いですね。楽曲・アレンジともに丁寧に作られてる気がします。
個人的には、デヴィッド・フォスターをかなり意識したような『SUMMER WINE』も、荒削りですが大好きです。

私も少しだけですが、春樹さんのブログを覗かせて頂きました。
「本日聴いた曲」が、色んなジャンルのアーティストを取り上げていらっしゃって、
楽しいですね。これから楽しみにさせて頂きますね。
遠慮無く、気になるアルバム、アーティストがありましたらコメントして下さい。
これからもよろしくお願い致します。
Commented by てつ at 2006-11-16 20:49 x
Kaz-shinさん、お返事ありがとうございます。
私の家のパソコンが、古くてほとんど壊れている状態でして(笑)、書き込む際は、当面ネットカフェからになることが多いので、毎日というわけにもいかず、コメントさせて頂くときは、いくつかまとめて、ということになりそうですが、よろしくおねがいいたします。
ところで、「サマーワイン」もとても良いですよね。「シリー・ガール」「グッドバイTOKYO」「バイバイラブドリームj」が特に好きな曲です。

>春樹さん
はじめまして。春樹さんも林さんのファンでいらっしゃるのですね。同じアーティストが好きなかたがいらっしゃって嬉しいです。安部さんや、山本さんなど、私も好きです。
Commented by kaz-shin at 2006-11-17 00:45
てつさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
ネットカフェから、わざわざありがとうございます。
「グッドバイTOKYO」は、本当に大好きな曲です。この1曲を聴くだけでも
アルバム『サマー・ワイン』を聴く価値があると思っている位です(笑)
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