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清野 由美_NATURAL WOMAN ◇ 2006年 10月 05日
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清野 由実の1981年冬にリリースされた2ndアルバム『NATURAL WOMAN』。以前、彼女のデビュー・アルバム『U・TA・GE』をCD化して欲しいと記事に書きましたが、当然ながら2ndも未CD化です。
大好きな1stと比べても遜色無い良いアルバムです。それどころかヴォーカルだけを捉えれば、1stに比べてはるかに成長した感じが伺えます。

レコードの帯に書かれたコピーが、「ナチュラル&メロウなボーカルで綴る恋人達のスペシャル・モーメント」。実に良いコピーですね。ジャケット写真も1stでは不本意な写真が使われていたようだったので、今作では実に妖艶な彼女の写真が使われています。この写真ならジャケ買いしたくなりますね(笑)

アルバムの構成もよく練られていて、アナログ盤A面5曲はDay Sideという趣きです。5曲中4曲の作曲を滝沢 洋一、残り1曲を松岡 直也が書いています。
B面5曲はMidnight Sideという感じです。カヴァー曲あり、山本 達彦、井上 鑑等が曲を提供しています。アレンジは新川 博が1曲、難波 弘之が5曲、井上 鑑が4曲受け持っています。
様々なタイプの曲が取り上げられていますが、どの曲においても清野 由美のヴォーカルが実によくマッチしていて気持ちの良いアルバムに仕上がっています。

『清野 由美 / NATURAL WOMAN』
01. YOU & I
02. Caledonia Love Day
03. Airport 4:30P.M.
04. サマー・ホテル
05. 海辺のDecember
06. スカイレストラン
07. ディナーが終るまで
08. ムーンライト・マジック "LES MEMOIRES DUN CON"
09. TOKYO City Nights
10. Midnight Blue

都会的でアーバンな雰囲気がオープニングにふさわしいミディアム・ナンバー01。新川 博のアレンジが洒落ています。
02では、都会から一気に西海岸へと雰囲気が変わります。難波 弘之のアレンジが見事で、乾いた空気の感じがよく出ていて気持ち良いです。鳴瀬 喜博のベースと斎藤 秀夫のギターが冴えています。
空港の夕景が思い浮かんでくる03。アレンジの雰囲気だとヨーロッパの何処かの国の空港というイメージかも知れません。
松岡 直也作曲、井上 鑑編曲による04。美しいメロディーの曲で、松岡 直也らしいラテン色はありませんが、キレの良い今 剛のギター・カッティングとストリングスが印象的です。
淋しげな冬のイメージそのままのバラード曲05。斎藤 秀夫のギター・ソロが美しいナンバーです。冬の海辺に車を止めて、聴いてみたい曲。
Hi-Fi SETの名曲のカヴァー06。山本 潤子のヴォーカルも素晴らしいですが、この曲に関しては清野 由美の声の方がこの曲に似合ってる気がします。難波 弘之のアレンジも素晴らしく、椎名 和夫のギターが光っている曲です。
山本 達彦作曲の07。山本 達彦らしい都会的で洒落たナンバーです。
08は、洋楽のカヴァー曲ですがオリジナルは誰の歌だかは知りません。井上 鑑のアレンジ曲で、林 立夫、マイク・ダン、今 剛、斎藤 ノブというまさにパラシュートの面々が演奏しています。
アルバム中最も井上 鑑らしいアレンジ曲09。今 剛ならではのカッティングが曲を盛り上げます。ノリの良いドライヴィング・チューンです。
井上 鑑作・編曲による10。レゲエ調のリズムとブルースっぽいメロディーが、都会の真夜中の情景を彷彿させます。林 立夫のドラミングが渋い曲。

80年代のJ-POPシーンは、今に比べて良いアルバムを作ろうという意気込みを感じた作品が多かったです。売れるアルバムを作るのではなくて、良いアルバムを作れば売れるんだという至極真っ当な考え方だったのかも知れません。もちろん、良い作品が全て売れた訳ではありません。宣伝やプロモーションが不十分で売れなかった作品が多かったと思います。
しかし、この頃のアルバムは、有名・無名に関わらず私をワクワクさせてくれたモノが沢山ありました。
今聴いても古臭さはありませんし、一人でも多くの人の隠れた名盤を知って欲しいと思って記事を書いています。出来ればCD化して多くの人に聴いて欲しいのですけど・・・。
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by kaz-shin | 2006-10-05 00:02 | CD化してくれ! | Trackback | Comments(16) | |
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Commented by KINGO at 2006-10-05 12:36 x
「夜、自分の部屋に帰ったら、知らない女(ひと)がこんな姿勢でテーブルの下にいたら物凄く怖い。
ましてや自分の彼女だったら更に恐ろしい・・・・・。」
というジャケ写ですね。
Commented by kaz-shin at 2006-10-05 22:54
KINGOさん、こんばんは。爆笑コメントどうもです。
ある意味、確かに怖いですね。しかも着てる服が牛柄ですぜ。
まだ脚が見える分だけ冷静(?)さを保てそうですが・・・(笑)
Commented by WESING at 2006-10-06 00:09 x
「妖艶な彼女の写真」ですね。
僕の場合、ファーストから買っているから、それに惹かれて買ったわけではないですが。(笑)

松岡さん作曲の「サマーホテル」は松岡さんのアルバム「海辺のステファニー」のタイトル曲に詞をつけたものです。
大空はるみさんが英語詞をつけて歌ってましたが、残念ながらレコーディングされていません。タイトルは「ステファニー」でした。

清野さんの歌のアレンジはまた違っていて、歌の雰囲気も良いしこれも好きなんです。

松岡さんは後に「THE SHOW」で「EVENING TIDE」とタイトルを変えて再演しています。
この曲はベスト盤「九月の風」にも収められていますので、もし、これを見ている人で興味があれば「九月の風」をお薦めします。
他のアルバムも販売中です。

僕のブログは現在'70年代に入りました。
そろそろ知っているレコードが出てくるかな。
Commented by kaz-shin at 2006-10-06 01:27
WESINGさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
情報感謝します。「サマー・ホテル」は書き下ろしではなく、カヴァーだったんですね。
初めて知りました。松岡さんのインスト・バージョンも聴いてみたいです。

ブログ拝見しました。またゆっくり拝見しますが、凄いコレクションですね。
私の場合、60年代の音源はほとんどありませんから驚いています。
これからも楽しみにしてますから、頑張って下さいね。

リンクさせてもらっても構いませんか?
Commented by WESING at 2006-10-06 23:26 x
> リンクさせてもらっても構いませんか?

どうぞ。ホームではなく僕がリンクしているページにお願いします。
よろしくお願いします。
僕はブログの使い方がまだよく分かってないのでリンクしませんけど、'80年代辺りになるまでには少しは分かるのではないかと思ってます。
Commented by kaz-shin at 2006-10-06 23:35
WESINGさん、こんばんは。
リンクの件、了解しました。ありがとうございます。
明日にでも正しくリンクされているか確認して下さい。
これからもよろしくお願いします。
Commented by ku71rg at 2007-12-07 20:50 x
はじめまして、清野由美さんの3rdアルバムは、日本一、エロティシズムを感じます。音質録音もいいです。私はカセットテープ録音しか持っていません。
kaz-shinさんはLP持っているんですか、うらやましい.

Commented by kaz-shin at 2007-12-08 01:07
ku71rgさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
清野さんのアルバム(LP)で持っているのは1stとこの2ndだけなんです。
3rdは何故か購入しませんでした。今になって思えば買っておけば良かったと
後悔しています。 機会があれば聴いてみたいと思っているのですが、難しいでしょうね。
何とかCD化してくれると良いのですが・・・。
Commented by Air at 2008-10-30 13:14 x
 こん○○は、U・TA・GEに続きこちらにもコメントさせていただきます。
 このアルバムの、1曲目「YOU&I」は、この年「西友秋のイメージソング」として曲のタイトル募集してました。
 当時、店頭で配られていた募集広告がアルバムジャケットにはさまっていたのを発見して一人喜んでいたのですが kaz-shin さんはじめここに来られている皆様にご報告をと思いまして。
 以上 清野由美mini情報でした。
隠れ清野由美ことAirでした。
※この公募で曲のタイトルが決まったのかどうかは定かでありませんが。
Commented by kaz-shin at 2008-10-30 19:13
Airさん、こんばんは。コメントと情報ありがとうございます。
「YOU & I」がCMに起用されていたというのは知りませんでした。
結構TVは見ていた方ですが、たまたま気付かなかったのかも知れません。
今、改めてこのアルバムの曲名を眺めていて思ったのですが、当時の私だったら例え清野さんを知らなくても、
曲名に惹かれて購入していただろうと思いますね。
何ともCITY POPな香りが充満してますよ(笑)
Commented by kotaro at 2008-12-20 14:17 x
久しぶりにこのアルバムを出してきて聴いています。
というか、ジャケットに驚いて真面目に聴いていませんでした。
(笑)
私は3枚めのコンチネンタルを黎紅堂で借りてから遡りました。
続きは後でかきます。
これから娘のピアノ教室にいってきます。
Commented by kaz-shin at 2008-12-20 20:26
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
続きを楽しみに待ってます(笑)
Commented by kotaro at 2008-12-21 21:32 x
僕の場合、レコードはMDに録音し直して車の中で聴いています。
車は1982年のFIAT Ritmoという珍しい外車。外見は昔の赤いマツダ・ファミリアみたいですが、中身は別。当時から好きな車で近年状態のいいのを見つけ足にしています。笑ってもらって構いませんが、この80年代こだわりがオンリーワンな愉しみです。シチュエーションの再現で出来る合法的トリップ(笑)、音楽の楽しみ方はそれぞれの創意工夫でしょう。

さて、清野さんのセカンドアルバムですが、気持ちよく聴けました。コメント評価は皆さんが書いてられるのとそう変わりません。
そう、すごくアダルトですね。今の年齢なら臆することなく口にできますが、おそらく同じくらいの世代と思いますが女の人の方がオトナです。

同じ成城大出身の女性シンガーでも数年後の児島未散と違います。この時代はまだ“カレッジ・アイドル”みたいな存在はなくて、竹内まりやの「ビギニング」のジャケットを見ても「えー」というくらいアメリカの土臭い女性歌手っぽかったです。

今考えると70年代後半期的なAORは洋楽中心で、日本のアダルト向き音楽は80年代後半になり都会文化が爛熟するまでリスナー層が育ってなかったのかもしれません。
Commented by kaz-shin at 2008-12-22 19:28
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうござます。
80年代の車に乗って80年代の音楽を聴く。
まさに最高の合法的トリップですね(笑)
確かに周りの景色は当時の面影が失われつつあったとしても、車内だけはあの頃に戻っているんですね。
読んでいて羨ましくなりました。
私は今時の車で、PCカードにmp3の音源を沢山詰めて聴くという今時の楽しみ方をしてますが、
音が出ればその間は至福の時に包まれます(笑)

70年代~80年代の音楽の面白さは、作り手(供給)側も聴き手側も互いに刺激し合って色んな音楽が登場した頃だと思っています。
多分、制作に関わるスタッフ陣にとっても楽しかった時代だったのではないかなと勝手に想像しています。
そんな雰囲気が音に現れていたような気がします。どうでしょう?
Commented by くんくんの父 at 2011-08-04 19:10 x
U-TA-GE、Natural Woman、CONTINENTALの3枚がオンデマンドCDとして発売されましたね。特にNatural Womanに収録されている#4サマーホテルを聴くと、大学に入りたての頃を思い出します。当時はレンタルレコード全盛期、テープも処分してしまったので、中古LPを何枚か購入して状態のよい部分を集めてデジタイズしていましたが、今回スクラッチノイズの無い音を楽しめるようになりました。
Commented by kaz-shin at 2011-08-07 22:40
くんくんの父さん、はじめまして。コメントありがとうございます。
レスが遅くなってしまい、失礼しました。すみません。
本当にオンデマンドCDというサービスは良いですね。
こんなマニアックなアルバムであっても商売として成り立つひとつの形ですからね。
まだ届いていませんが、『Natural Woman』をCDで聴くのがとても楽しみです。
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