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LARRY CARLTON_Alone / But Never Alone ◇ 2006年 10月 17日
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秋の晴天というのは、本当に気持ちが良いですね。この季節ならではの乾いた空気の爽やかさです。こんな乾いた空気の時は、きっとアコースティック楽器の響きも良くなるんでしょうね。
今回紹介するアルバムは、そのアコースティックなサウンドが実に気持ち良い1枚です。1986年にリリースされたラリー・カールトンの『Alone / But Never Alone』です。ラリー・カールトンにとって初の全編アコースティック・ギターによって演奏されたアルバムです。トレード・マークの長髪をばっさり切ったジャケット裏の写真にもびっくりしました(笑)

「ミスター335」というニック・ネームの通り、ギブソン335を弾きまくってギター・サウンドのファンを唸らせてきたラリー・カールトンが全編アコースティック・ギターを弾いてるという事自体が、新鮮な驚きでした。聴いてみると、その繊細なギター・プレイに聴き惚れてしまいました。当時、宗教に深く信仰していたと言われるラリー・カールトンのいわゆる悟りの心境が音になったのかも知れませんね。
とにかくシンプルな音作りです。参加ミュージシャンは、テリー・トロッター(key)、エイブラハム・ラボリエル(b)、リック・マロッタ(ds)、マイケル・フィッシャー(per)の5人だけ。この腕利きミュージシャン達のプレイは決して派手なものではなく、ラリー・カールトンのギターを際立たせる為のプレイに徹しているのも素晴らしいですね。曲によっては、ベース、キーボードもラリー・カールトン自身が弾いています。

『LARRY CARLTON / Alone / But Never Alone』
01. Smiles and Smiles To Go
02. Perfect Peace
03. Carrying You
04. The Lord's Prayer
05. High Steppin'
06. Whatever Happens
07. Pure Delight
08. Alone / But Never Alone

エコーを効かせたリック・マロッタのリム・ショットに、エイブの太いベースをバックに軽やかなギターが歌う01。何故か寝起きに聴きたくなります(笑)
ベース、キーボードもラリーのプレイによる02。クラシック・ギターのような技法があったりと、多彩な奏法が堪能できる曲ですね。ギタリストとしてだけでなく、ソング・ライティングの才能も素晴らしいものを持っています。
爽やかな春風、秋風のような03。理屈抜きで気持ちの良い曲です。この曲でもベースとキーボードはラリー自身のプレイです。
ギターの独奏による04。おそらく爪弾きによるプレイだと思いますが、表情豊かな音色に驚かされますね。歌心のあるギタリストならではのプレイですね。
とにかく渋い05。ブルージーなギター・ソロに耳を奪われてしまいがちになりますが、そこは腕利き達が揃ってます。エイブのベースやマイケル・フィッシャーのパーカッションは、目立ちませんが素晴らしいプレイを聴かせてくれます。
優しいメロディーに心洗われる06。ラリー・カールトンの弾くベースもなかなかの腕前です。
5人のメンバーによるアンサンブルが素晴らしい07。広い野原に寝そべって、青い空をただなんとなく眺めながら聴きたい、そんな曲です。
アルバム・タイトル曲でギターによる多重録音による08。「一人、だけど決して一人じゃない」というタイトルの示す通り、どこか淋しげなんだけど暖かいサウンドに包まれている感じが好きです。

技術的に上手いミュージシャンというのは、世の中には沢山いるでしょう。でも、そんな中で一流と呼ばれるには、やはり何か秀でたものないといけないと思います。
きっとそれは技術的な事ではなく、人間が本来持ってる優しさや情熱が楽器の音色に表れるかどうかなんでしょうね。このアルバムを聴いて、何となくそんな事を感じました。
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by kaz-shin | 2006-10-17 00:00 | FUSION系 | Trackback(1) | Comments(4) | |
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Tracked from 音楽の杜 at 2006-10-18 23:54
タイトル : Larry Carlton 「Alone/But Nev..
ラリー初の、全曲アコースティックギターによる名盤 湿気のある暑さに耐えるにはフュージョン音楽を聴くのがいいですね~。それもナイト・アーバン系より、アコースティックギターの爽やかなフュージョン。この手の音楽の第一人者として、真っ先に思い浮かぶのがアール・クルーですね。 私自身もアール・クルーはよく聴きますが、今日は久しぶりに"ミスター335"のラリー・カールトン、初のアコースティックアルバムを聴いてます。 これは学生時代に昼夜問わずよく聴きました。私がフュージョンを聴く、きっかけとなったア...... more
Commented by 240_8 at 2006-10-18 23:56
こんばんは!
ラリーも聴かれるんですね~。私もこのアルバム、大好きです。
ラリーの優しさが伝わってくるアルバムですよね。
記事TBさせて頂きました!
Commented by kaz-shin at 2006-10-19 00:02
240_8さん、こんばんは。コメントとTBありがとうございます。
70年代後半にFUSIONを聴き始めた者にとっては、リトナーとラリーは
よく聴きました。今まで335の音色のイメージが強かっただけに、全編
アコースティック・ギターによるアルバムというのは驚きでした。
リラックスして聴ける好盤ですね。
Commented by でんた at 2006-10-20 21:32 x
毎度です^^
これがカールトンの最初に手にしたアルバムでしょうか?
アコースティックが映えるアルバムですわね。

・・・そういや、このアルバムがブログ内で初めて書いたレヴューしたものだったけかな?
Commented by kaz-shin at 2006-10-20 23:27
でんたさん、こんばんは。毎度です。
このアルバムが、でんたさんの初カールトンだったんですね。
私のようにエレキをバリバリ弾いてるカールトンを聴いていたので、
このアルバムを最初に聴いた時は驚きました。
逆にでんたさんはエレキを弾くカールトンを聴いて、このアルバムの
カールトンとの違いに驚いたんじゃないですか?
そして、そのような驚きがどんどんFUSIONへ嵌っていくきっかけにも
なっていくんでしょうね(笑)
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