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PATRICE RUSHEN_SIGNATURE ◇ 2006年 10月 24日
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今回紹介するのは、私の大好きなピアニスト(あえてピアニストと書いていますが・・・)であるパトリース・ラッシェンが1997年にリリースしたアルバム『SIGNATURE』です。
10代で既にFUSION系キーボード奏者としてロスを中心にして活躍しており、天才少女と呼ばれていました。5歳でピアノを始め、モンタレー・ジュニア・ジャズ・フェステバルで優勝をした経歴を持っています。

私とパトリース・ラッシェンとの出会いは、FUSIONを聴くきっかけとなったリー・リトナーの『GENTLE THOUGHTS』のアナログ盤B面でのプレイでした。若干23歳とは思えない堂々としたプレイで驚いたのを憶えています。
FUSION系のリーダー・アルバムもリリースしていましたが、彼女の名前を一躍有名にしたのはキーボード奏者としてではなく、ブラック・コンテンポラリーな歌モノでした。特に有名なのは、1982年の「Forget Me Nots (忘れな草)」。当時日本でもディスコでもよくかかってましたね。この曲が収録されているアルバム『STRAIGHT FROM THE HEART』もヒットして、ヴォーカリストとして注目を浴びてました。
この頃のアルバムも決して嫌いな訳では無いのですが、やはり私は彼女のピアノ・プレイが大好きですね。

この『SIGNATURE』は、まさに私好みのアーバンなJAZZ/FUSIONを聴かせてくれます。参加ミュージシャンもレオン・チャンクラー(ds)、ドク・パウエル(g)、ポール・ジャクソンJr.(g)、フレディー・ワシントン(b)、ジェラルド・オルブライト(as)、カーク・ウェイラム(ts)、ポウリーニョ・ダ・コスタ(per)等という豪華さですが、音数を少なくシンプルに仕上げているのが凄く良いですね。

『PATRICE RUSHEN / SIGNATURE』
01. ALMOST HOME
02. DAYS GONE BY
03. SWEETEST TABOO
04. SNEAKY PETE
05. SOFTLY
06. HURRY UP THIS WAY AGAIN
07. L'E SPRIT DE JOIE (THE SPPIRIT OF JOY)
08. WISE OL' SOULS
09. ONENESS
10. ARRIVAL

タイトなレオン・チャンクラーのドラムに、パトリース・ラッシェンの瑞々しいピアノ・プレイが印象的な01。
映画音楽にも使えそうな美しいメロディーのバラード曲02。ソング・ライターとしての才能の豊かさを感じさせてくれる1曲ですね。
1985年にシャーディーが放ったヒット曲のカヴァー03。パトリースのヴォーカル(コーラス)が聴けるナンバーです。リズムはパトリースによる打ち込み。
クールなナンバー04。アーバン・ナイトを演出してくれそうな渋い曲で、ドク・パウエルのギターのサポートが素晴らしいナンバー。
レイ・ブラウンのミューテッド・トランペットが雰囲気を盛り上げる05。切ないメロディーを奏でるピアノとシンセが印象的です。
カーク・ウェイラムのテナー・サックスをフィーチャーした06。パトリースのアレンジャーとしてのセンスの良さを感じる曲で、彼女自身の多重コーラスも見事です。
スリリングな演奏の07は、ジェラルド・オルブライトのアルト・サックスがリードを取ったナンバーですが、パトリースのJAZZYなピアノ・プレイが素晴らしいです。
パーカッションを巧みに使ったユーモラスな08。軽い感じの曲です。
このアルバムのハイライトとも思える09。パトリースとレオン・チャンクラーの二人だけで演奏されているFUNKYなナンバー。レオンの切れのあるドラミングと打ち込みやサンプリングを駆使したサウンドが斬新で、パトリースの幅広い音楽性を見せてくれます。
最後はラテン色の強い軽快なナンバー10。ポール・ジャクソンのアコースティック・ギター演奏が目立ちませんが、かなり渋いプレイを聴かせてくれます。

アルバム収録曲のどれもが2人から最高6人という少数の構成で演奏されているので、決して派手さはありませんがどれもしっとりとした落ち着いた感じに仕上がっています。
しっかり聴くアルバムというより、食事しながらとか読書しながらBGMとして聴くアルバムとしては最高だと思います。もちろんFUSION好きな方にはしっかり聴き込んでもらいたいですね。
ちなみにこのアルバムもBOOK OFFで250円で購入しました。BOOK OFF万歳です(笑)
by kaz-shin | 2006-10-24 00:00 | FUSION系 | Comments(2) | |
Commented by bally at 2006-11-06 00:07 x
こんばんわ。
歌の方では、Forget Me Notsは勿論、RemindMeとか結構好きでCDも2枚ほど持っているのですが、輸入版でライナーをまじめにオyんでいなかったせいか、恥ずかしながらピアニストの側面は知りませんでした。
今度聴いてみようと思います。
Commented by kaz-shin at 2006-11-06 00:30
ballyさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
パトリース・ラッシェンを有名にしたのは「Forget Me Nots」ですし、歌い手の
彼女しか知らない人は大勢いると思いますよ。
しかし、私の中ではピアニストの印象が強いです。聴き始めがFUSION作品でしたから・・・。
彼女のピアノのプレイは素晴らしいですよ。ぜひ1度聴いてみて下さい。
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