稲垣 潤一というアーティストは、不思議な存在だと昔から思っていました。1982年にデビューした頃は、TVの歌番組に出演した際はドラムを叩きながら歌っていたので、ドラマーかと思えばそうでもなさそうですし、歌も自作曲はあるものの大半は作家陣が書いた曲を歌っていますし・・・。結局は、あの独特な歌声を活かしたシンガーという事になるのかも知れません。
1度聴けば忘れられないあの独特な声質は、シンガーとしては強みですね。そしてJ-AORあるいはCITY POP風な雰囲気の曲を歌って、人気を集めてきました。
今回紹介するアルバムは、1983年にリリースされた2ndアルバム『SHYLIGHTS』です。シングル・ヒットした「ドラマティック・レイン」を中心に、筒美 京平、日高 富明(元ガロ)、松尾 一彦、見岳 章、安部 恭弘といった作家陣の楽曲と、井上 鑑のアレンジにより、アーバンな雰囲気のサウンドに満ちたアルバムに仕上がってます。
『稲垣 潤一 / SHYLIGHTS』
01. ドラマティック・レイン
02. 風のアフロディーテ
03. (揺れる心に) フェード・アウト
04. コインひとつのエピローグ
05. SHYLIGHTS
06. ロンリー・ガール
07. 恋のテクニック
08. ロング・バージョン
09. LONG AFTER MID-NIGHT
3枚目のシングル曲01。稲垣 潤一の代表曲の一つですね。アレンジは、この曲のみ船山 基紀です。筒美 京平らしいキャッチーで洒落たメロディー・ラインが特徴です。
元ガロの日高 富明が作曲した02。ウエスト・コースト・サウンドのミディアム・ナンバーで、爽やかなメロディーとアレンジが心地良いナンバーです。
今 剛らしさ全開のギターで始まる03。井上 鑑らしいアレンジで、サンバ風な味付けが面白いですね。松尾 一彦の作曲。
見岳 章の作曲の04。非常に馴染み易いメロディーな、ミディアム・バラード曲です。この手の曲を歌わすと、稲垣 潤一は上手いですね。
筒美 京平作曲の05。やはり筒美 京平は天才だと思います。売れ筋の曲と渋い通好みの曲を平然と書き分けてしまうのですから・・・。これは良い曲ですね。J-AORという言葉がぴったりな曲ではないでしょうか。井上 鑑のアレンジの功績も大きいです。
ランディ・ヴァンウォーマーのカヴァー曲06。軽快なPOPチューンで、今 剛のギターがパラシュート・サウンド全開で、何とも懐かしいですね(笑)
オールディーズ・テイストのポップ・ナンバー07。安部 恭弘が作曲とコーラス・アレンジを担当しています。コーラスが凝っていて楽しいので、ドライブ向きのナンバーでしょう。
安部 恭弘が他アーティストへ提供した数多い曲の中で、1番好きなのがこの08。メロウな雰囲気のボッサ・ナンバーで、都会的で洒落たメロディーとアレンジが素晴らしい曲。名曲です。
井上 鑑の作詞・曲、アレンジによるバラード曲09。スケールの大きさを感じるバラード曲で、EVEのゴスペル風なコーラス、今 剛のギター・ソロが都会の真夜中に、煌びやかに彩る街の灯りを感じさせてくれます。
稲垣 潤一のアルバムには、いろんな作家陣が多種多様の曲を提供しています。彼のアルバムを聴いて、いつも凄いなと思うのは、どんなタイプの楽曲でも彼が歌うと全て「稲垣 潤一らしい曲」に変わってしまう事ですね。これはシンガーとしては凄い事だと思います。つまり、自分で作ろうが、作家が作ろうが稲垣 潤一が歌えば、それが稲垣 潤一の曲なんですね。もちろんアレンジャーの功績も大きいと思いますが、こういうシンガーは稀だと思いますね。
夏っぽい曲が多いイメージがありますが、このアルバムは今の季節に聴いても違和感はありません。ドライブのBGMにピッタリだと思います。
BOOK OFFでも稲垣 潤一のアルバムは、比較的安価ですから、ぜひ聴いてみて下さい。
3枚目まで買いました 稲垣さんのLP
なっつかしいーー!
ブックオフってたまにしか行かないのですが
見かけたことないです彼のCD。。。
(どこのオフに売ってましたか?)
うわ~ひさびさに聴きたくなっちゃいました
246:3AMって曲、ファーストに収録されているんですが
大変お気に入りですー♪
246号線 午前3時って 意味なのね
若かりしころは読解できていたのか、謎です(笑
てっきりシンガーソングライターなのかと思ったらちょっと違うんですよね、
でも特徴有るボーカルで当時は頻繁に聞いていました。
ドラマティックレインも好きなんですがロングバージョンも捨てがたい、
大人っぽい歌詞に学生時代やられてしまいました(笑)
うちの家内が大ファンなんです。アルバムもかなりうちにありますよ。
声の通り、かなりナイーブなヒト。
ドラムも非常に良いのに、いわゆるドラマーになりきらない感性があって、
派手なフィルはやらない、よってシンガーとしても派手な作品は歌わない。
消えてしまう程地味じゃない。
Kaz-shinさん、毎日更新、凄いな。
ぼくらも来月あたりから更新強化月刊でもやろうかな。
バンドなので、持ち回りで(^_^;)
では、たにぴ@もまゆきゅでした。
稲垣さんの1st~3rdは皆良いアルバムですよね。
BOOK OFFの安棚コーナーには、稲垣さんのアルバムは結構ありますよ。
ただ、初期の1st~3rdはあまり見かけないですね。でも諦めずに探してみて下さい。
私は、このCDをBOOK OFFで250円で買いましたよ(笑)
場所は詳しく覚えていませんが、おそらく成城学園店だったと思います。
たまに聴くと良いですよ~。ぜひ探して聴いて下さいね。
稲垣さんは、本当に不思議な魅力を持ってます。ずっと聴くと飽きるんですが、
たまに聴くと凄く良い!やはりあの声が魅力なんでしょうね。
色んなタイプの曲があって楽しめますし、大人の聴くポップスという雰囲気が大好きです。
稲垣さんのライブ、楽しんできて下さい。私はライブ未体験なので、1度生で
彼の歌を聴いてみたいですね。
>Kaz-shinさん、毎日更新、凄いな。
ありがとうございます。でも、毎日必死ですよ(笑)
もともと、面倒くさがりやで怠けものですから、3日間空けたらおそらく何日も
書かなくなるのが自分でわかっているので頑張ってる次第です。
でも、いつも沢山の皆さんに見て頂いて、コメントを頂戴するのが嬉しくて
頑張れるのかも知れません。
稲垣潤一、いいですね~
コレはよく聴きました、08特に
稲垣潤一って不思議な魅力ありますよね
昔、ヘヴィメタ好きで日本のPOPSをバカにしていたヤツでも
イナガキだけは聴いていたりとか・・・
「あのハイトーンボイスがたまらない・・・」とか真顔で言いながら
しかしそう言わしめる「何か」が確かにありますね
やはりしげぞうさんも聴いていましたか。良いですよね。
何処が?と聞かれると的確な回答は出来ないのですが・・・(笑)
いわゆる雰囲気を持ってるシンガーですね。しょっちゅうは聴かないの
ですが、たまに無性に聴きたくなるんですよ。不思議です。
あの独特の声質は強みですよね。強烈なインパクトがあります。
自分で曲を作ることは少なく、他の作家が作った曲を歌っても稲垣潤一の世界になってしまうのですから凄いです。
高校生の頃は、よく聴いていましたよ^^
稲垣潤一のハイトーンボイスがたまらなく好きです。
この人はシンガーソングライターというよりもボーカリストに徹した人だと思います。
さまざまな豪華な作家陣から曲提供をされて、それを素晴らしい歌唱力で歌うプロのボーカリスト。このアルバムもカセットテープに録音して擦り切れるほど聞きました。
ドラマティックレイン、ロングバージョンなどのシングル目当てだったのですが、その他の曲も素晴らしかったです。(揺れる心に)フェードアウトはシングルにしてもいいくらいだと思っていたら井上鑑アレンジだったんですね。
ちなみにロングバージョンの歌詞にシャガールが出てきて画集を買ったのも懐かしい想い出でもあります(笑)
本当に稲垣さんの声質は、インパクトが強いですね。良い声とは思えないのですが、
人を惹きつける魅力がありますね。
稲垣さんはある意味、一流のシンガーですね。
稲垣さんのアルバムの記事に、これだけ沢山のコメントを頂戴するとは
正直思っていませんでした(笑)
人気があるシンガーなんだと改めて実感してます。
でも、彼のアルバムを聴くとそれも頷けます。本当に良い曲が沢山ありますから・・・。
このアルバムも私大好きです。
特に⑦「恋のテクニック」のうねるリズム感覚がいいですね。
初期J.I.はいかにもシティポップス然とした楽曲が多く、いつ聴いても懐かしさを感じさせます。
稲垣さんの初期のアルバムをCDで探しているのですが、意外と見つかりません。
見つけた時は買うようにしているのですが・・・。
80年代前半の作品は確かにCITY POP色の強い作品が多く、私好みでしたね。
私個人的には、誰が作った歌であろうが聴き手が良いと思えばそれで良いと思っています。
確かに自作曲で勝負するアーティストに対しては、その才能は尊敬しますし、単純に凄いなと思います。
しかし、それが私の好きな曲と密接な関係があるかと言うと、全く関係無いのです(笑)
一部のアーティストの中には、自分の言葉あるいは実体験を歌わないと聴く者に伝わらないと言っている人も
いるようですが、私は決してそんなことは無いと思っております。
例えフィクションの歌詞であろうが、その時の聴き手の心に沁みる歌詞であればそれで良いんですよね。
昔に比べると純粋にシンガーという人が育たなくなっているのが淋しいですよね。
今は誰もが皆アーティストですものね(笑)