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SONIA ROSA_Samba Amour ◇ 2006年 11月 18日
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私の大好きなサウンド・クリエーターである大野 雄二が、1979年にプロデュースしたソニア・ローザのアルバム『Samba Amour』を紹介します。大野 雄二は、ルパン三世の音楽や映画「人間の証明」の音楽等で、作曲家としての知名度が高いですが、アレンジャー、ジャズ・ピアニスト、プロデューサーとしても素晴らしい才能を発揮している人です。
このブログでも、既に大野 雄二関連のアルバム、『SPACE KID』『Original Soundtrack from LUPIN Ⅲ』の2枚を紹介しました。

ソニア・ローザは、10代で自国ブラジルでデビュー。その後、日本のレコード会社に認められ、1970年にアルバム『SENSITIVE SOUND OF SONIA ROSA』で日本デビューします。1967~1969年頃は、日本でボサノヴァが大流行したらしく、その影の立役者があの渡辺 貞夫だったという事です。このソニアの1stアルバムも渡辺 貞夫の全面的なバック・アップを受けて制作されたもののようです。その後、渡辺 貞夫のバンドで暫くの間、歌っていたようです。ソニアは、ギターを弾くし作曲もするのですが、譜面が全く読めず全て自己流だったらしく、渡辺 貞夫のバンドに在籍していた頃は、渡辺から「譜面を勉強しろ!」と叱られたとか・・・(笑)
渡辺のバンドに在籍中、大野 雄二と出会い1979年にこのアルバムがリリースされるに至ったようですね。
やはり本格的なジャズの渡辺 貞夫よりも、FUSION色の強い大野 雄二の方が、ソニアのコケティッシュな独特な声や、自由奔放な雰囲気を上手く活かした作品を制作している気がします。

『SONIA ROSA / Samba Amour』
01. Te Quero Tanto (I Love You, So)
02. 夏のイマージュ
03. Fim De Semana (Weekend)
04. Last Samba
05. Charlie, My Darling
06. Tudo E Voce (All Of You)
07. Fei Jao Queimou (Black Beans)
08. 東京イン・ザ・ブルー
09. Ressalva (Melancholy)
10. Tao So・・・(Always Alone)
11. Socorro Taro! (Help Me, Taro!)
12. Te Quero Tanto (I Love You, So)

イントロを聴いただけで、大野 雄二と判るアレンジの01。作曲も大野 雄二ですが、美しいメロディーのバラード曲で、松木 恒秀のE.ギターと中牟礼 貞則のガット・ギターのコンビネーションがたまらなく格好良いナンバーです。
竜 真知子作詞・大野 雄二作曲による日本語詞のナンバー02。ソニアの声とキュートな感じのメロディーがよくマッチしています。夏の昼下がりにぴったりな感じですね。
ソニアの作詞・曲による03。ブラジルの香り漂うボッサ・ナンバーです。サックスと松木、中牟礼のアコースティック・ギターとガット・ギターのコンビが活躍しています。
大野 雄二作曲によるスロー・サンバ04。美しいストリングス・アレンジと、ナイロン弦でボッサ、サンバ調の曲を弾かせたら右に出る人はいないだろう中牟礼のギターが印象に残ります。間奏での数原 晋のトランペット・ソロも沈むゆく夕陽を連想させてくれるようです。
竜・大野コンビによる日本語詞ナンバー05。ムードたっぷりのバラード曲です。お洒落な都会的なイメージのナンバーだと思います。
ソニアの作詞・曲の06。どこかヨーロピアンな香りのするバラード曲です。
テンポのあるボッサ曲07。ソニアの書いた曲で、何とも可愛らしいソニアのヴォーカルが光る1曲です。
竜・大野コンビによる3曲目の日本語詞のナンバー08。これは良い曲ですね。どこか歌謡曲ぽいメロディーに、渋いリズム・アレンジと美しいストリングスが真夜中の東京のイメージにぴったりです。日本語で歌うソニアの歌は、すごく魅力的に感じます。
ソニアの作品09。囁きかけるようなソニアのヴォーカルが印象的なスロー・ナンバー。
満天の星の下で聴いているような錯覚に陥る10。途中まではまるで子守唄を聴いているようです。アレンジに変化があって面白い曲ですね。
ソニアの息子TAROも登場する11。明るい曲調で、いかにも大野 雄二らしい親しみやすいメロディーが印象的です。TARO君のスキャットと親子の会話が楽しいですよ(笑)
01のリプライズである12。01よりもシックでシンプルですが、味わい深い仕上がりです。

本来、夏向けのアルバムなんですが、今週は仕事が超ハードで疲れきっていて、そんな時こういう癒し系のアルバムが聴きたくなります。
ソニアの歌声が素晴らしく、これほどまでに疲れを癒してくれる歌声というのを他に知りません。また、ソニアの声と大野 雄二の楽曲、アレンジとの相性が抜群ですね。名作だと思います。
しかし、残念ながらこれほど相性が良いのにも関わらず、ソニア・大野コンビによるアルバムは、この作品以降作られていないのが残念です。
現在では入手困難なCDですが、中古店等で見かけたら迷わずに購入する事をお薦めします。癒されますよ!
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by kaz-shin | 2006-11-18 12:36 | PRODUCER | Trackback | Comments(10) | |
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Commented by ギター小僧 at 2006-11-19 16:55 x
ルパンⅢ世=大野雄二 → 「フェアリーナイト」のシンガー
という流れで知りました。
コレはCD選書再発時に入手しました。
1曲目から大野雄二モード全開で好きです。
大野雄二とのコラボはコレと「Spiced with Brazil」という
企画モノがあったような?

「フェアリーナイト」が好きでして、森村あゆみが歌うバージョンも
ありますが、ソニア・バージョンの雰囲気というかJAZZ/FUSIONアレンジが個人的には好きです。
森村あゆみバージョンもニューミュージック感覚でいいですが。

「SPACE KID」もうすぐ締め切りですね。
100%いかないとやっぱり復刻しないんでしょうか?
Commented by kaz-shin at 2006-11-19 22:00
ギター小僧さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
『Spiced with Brazil』は、1974年頃にソニーの販促用に作られた
アルバムのようで、非売品のようですね。
聴いてみたいものです。今となっては難しいでしょうが・・・。

このアルバムは、確かにギター小僧さんが仰るように、1曲目から大野 雄二さんらしさ全開ですよね。
このアルバムを聴くと、どうしても『SPACE KID』が欲しくなります。
何とか注文数が100%に達するのを祈るばかりです。
こんなに良いアルバムがCD化されないのは、あまりに勿体無いですよね!
Commented by ギター小僧 at 2006-11-19 23:34 x
『Spiced with Brazil』CDで入手可能なようです。
僕は聴いてませんが。(↓)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00005NYPK/sr=1-5/qid=1163946682/ref=sr_1_5/250-3118500-1755458?ie=UTF8&s=music
Commented by kaz-shin at 2006-11-19 23:38
ギター小僧さん、こんばんは。
ありがとうございます。本当ですね。
全然復刻されてる事を知りませんでした。
早速購入を検討することにします(笑)
情報、ありがとうございました。
Commented by 伊勢音頭 at 2006-11-20 13:18 x
 私もこのアルバム好きで、LPの時から何度も聴いてますよ。
胸をバクバクさせながら、大野先生にCDにはサインも頂いてきました!
「僕も気に入ってるんだよ。」っておっしゃってました。
 
 ソニア・ローザの声って本当にキュートですね。少女のよう。
このアルバムには入っていませんが、昔、石坂浩二主演のドラマ「俺はご先祖さま」のオープニングを歌ってたのが印象に深いです。
まるで、ヒロインのマリアンが歌っているようで。ドラマ、音楽とも楽しめたと記憶します。

 話はそれますが、同じボサノバのアルバムで、この対極にある、といえば大袈裟ですがオトナの雰囲気漂うのが、ケイ石田の「波間」ですね。
(もちろん、大野先生によるもの)
先生の音楽に関する造詣の深さをちらと見る気がいたします。
Commented by ucchi at 2006-11-20 17:29 x
こんちわ~(^^)
実は最近CD化された彼女の↓『A Bossa Rosa De Sonia』を聴いたばかりでして、
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1366605
それはそれは良かったですわ(^^)
その後日本で活動したとは聞きましたが、こういうことだったのですね。
さっそく『SPICED WITH BRAZIL』は注文しましたけど、コレも聴いてみたいなぁ...
Commented by kaz-shin at 2006-11-20 23:02
伊勢音頭さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
ソニアの声は、何とも不思議な魅力があって、1度聴くとやみつきになりますね。
彼女の歌う日本語の歌が、味があって好きです。

ケイ石田さんの事は、知りませんでした。しかし、伊勢音頭さんが良いと
言うのでしたら、ぜひ聴いてみたいですね。
Commented by kaz-shin at 2006-11-20 23:29
ucchiさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
勝手なお願いですが、『A Bossa Rosa De Sonia』と『SPICED WITH BRAZIL』の
レビュー記事を書いて下さい。楽しみにしています。
実は、私も直ぐにでも欲しいのですが、これから年末にかけて欲しい
アルバムが目白押しなんで、様子を見ている状態です。
ucchiさんの記事を読んだら、おそらく速攻で買ってしまうと思うのですけどね(笑)
『SPICED WITH BRAZIL』は、大野 雄二さんとのコラボなんでここで
紹介したアルバムに雰囲気は近いかも知れませんね。
やばい・・・、聴きたくなっちゃいました(笑)
Commented by WESING at 2006-11-22 00:15 x
演奏しているギタリストが誰か確めてもらった知人のマンションに行ったときに、このCDを持っていたので聞かせてもらいました。
なかなか良い感じのアルバムですね。
松岡さんと同じ雰囲気を感じることが多々ありました。
お二人ともいずみたくさんの所にいらっしゃったからでしょうか。
Commented by kaz-shin at 2006-11-22 00:39
WESINGさん、こんばんは。
何度聴いても、厭きのこないアルバムです。
雰囲気が良いのでしょうね。

それにしても、大野さんと松岡さんがいずみたくさんのお弟子さんだったんですか?
初めて知りました。言われてみれば、アレンジの部分で似ている部分は
あるような気もします。
特にお二人のストリングスのアレンジのセンスの良さには、いつも驚かされます。
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