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AB'S_AB'S-2 ◇ 2006年 11月 23日
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今回紹介するのは、AB'Sが1984年にリリースした2ndアルバム『AB'S-2』です。AB'Sは、芳野 藤丸(g)、松下 誠(g)、渡辺 直樹(b)、安藤 芳彦(key)、岡本 敦男(ds)という6人組のユニットです。以前、当ブログでも1stアルバム『AB'S』を紹介しました。
メンバー全員がスタジオ・ミュージシャンでもあるので、その確かな演奏技術はもちろん、曲作りにおけるセンスも素晴らしいものがあります。作詞は全て安藤 芳彦、そして安藤を除くメンバー全員が作曲しています。

1983年にリリースした1stアルバムで、既に完成度の高いアルバムを制作していましたが、ライブ活動等を経てより一層バンドとしてのポテンシャルを上げてきたのが、この『AB'S-2』と言えるかも知れません。都会的で洒落たサウンドと心地良いファンキーなグルーヴ、それが彼らの真骨頂と言えますね。今回のアルバムはロンドンでレコーディング。プロデュースは、AB'Sと山下 達郎作品でもお馴染みの小杉 理宇造です。

『AB'S / AB'S-2』
01. Destination
02. Japanese Punkish Girl
03. Morning Dew
04. Just a Rainy Blues
05. Flight 007
06. One Night In Moscow
07. Correspondence
08. Do You Remember Me?

タイトなリズムで始まる01は、芳野 藤丸の作曲。彼らしいキャッチーなメロディーを持ったグルーヴ感溢れるナンバーで、重厚なリズムに対し、軽快なギター・ワークという絶妙なバランスを持った曲ですね。
松下 誠作曲による02。スカ風なリズムが特徴で、松下のヴォーカルもファルセットを上手く使っていて、聴きやすいポップ・ナンバーに仕上がっています。
渡辺 直樹の作品03は、朝焼けの雰囲気がよく出ている爽快感溢れるナンバーです。どことなくプログレっぽいアレンジですが、渡辺 直樹のハイトーン・ヴォイスが実に心地良い1曲です。コーラス・ワークも凝っています。
芳野 藤丸作曲による04は、そのメロディーがSHOGUN時代の曲を彷彿させます。いかにも藤丸らしい曲と言える曲だと思います。親しみやすいメロディーを書かせたら、メンバーの中で1番でしょうね。間奏でのギター・ソロも格好良いです。
岡本 敦男作曲による05は、独特なメロディー・ラインが面白い曲です。都会的なアレンジとサウンドが印象的です。
渡辺 直樹作曲の06。とにかく渡辺 直樹ベースのプレイと素晴らしいヴォーカルが光るナンバーです。彼はヴォーカリストとしても素晴らしい才能がありますね。
松下 誠作曲の07。タイトなリズムをベースにした洒落たアレンジは、まさにAORな世界です。派手さはありませんが、さすがにギターのリフやカッティングの入れ方が格好良いの一言です。
軽快なギター・カッティングで始まるファンキーなナンバー08は、芳野 藤丸の作曲です。ここでも藤丸節全開のメロディーを聴く事が出来ます(笑) アルバム中で1番好きなアレンジが、実はこの曲なんです。

ファンキー、ロック、ブルース、プログレ、ニュー・ウェイヴ等、様々なスタイルを上手く取り込んだアレンジと、その演奏技術はやはり素晴らしいですね。演奏だけでなく、メンバー全員が歌えて、コーラスも出来るというのはやはり強みですね。ヴォーカルを一人で固定してしまうと厭きも出てくる場合もありますが、このグループはそんな心配は無いですね。それぞれが個性的なヴォーカル・スタイルを持っていて、非常にバランスが良いです。

正直なところ、私がAB'Sを聴いていたのはこの2ndまでなんです。3rd以降は聴いていません。と言うのも、このアルバムをリリース後に松下 誠が抜けてしまったので、興味が薄れてしまいました。おそらく3rdアルバムも良いとは思うのですが、松下 誠のいないAB'Sというのがどうもしっくりこなかったですね。機会があれば3rdアルバム以降も聴いてみたいとは思っていますが・・・。
演奏技術に耳を傾けるも良し、素晴らしいコーラス・ワークを楽しむも良し、歌そのものを堪能するのも良し、いろんな楽しみ方が出来る素晴らしいグループです。未聴の方は、ぜひAB'Sを体験して欲しいなと思います。
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by kaz-shin | 2006-11-23 00:05 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback | Comments(6) | |
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Commented by 手島 収 at 2006-12-16 14:29 x
AB’S及び芳野藤丸さんのCDお持ちの方、CD売ってください。
Commented by kaz-shin at 2006-12-17 21:52
手島 収さん、はじめまして。ストレートなコメントありがとうございます。
私は中古CDをよく購入するのですが、購入したCDを売ったり、手放す事はしないので、
リクエストにお答え出来ません。あしからず。
Commented by kotaro at 2007-06-23 13:55 x
ワンナイト イン オオサカ、昨夜のライブに行ってきました。
結成25年、ブランク ん年を吹き飛ばす素晴らしい演奏でした。
始めの方は、上手く演奏するので心地よくウトウトと聴いてしまいましたが、最後の最後になってロケットに火がついたような白熱の演奏に。
きっかけは一番やんちゃなキャラのまこっちゃんのギターからでした。
僕は松下誠のギターは生は初めてでしたが、すごい良かったです。
抑え気味の藤丸さん、バンマス役の直樹さんもぐいぐい引っ張られて
最後は盛り上がりました。

こんな玄人好みのバンドが活動再開しただけでも、嬉しいニュースです。
ここのサイトに来られる人の傾向を読んでいても、音楽シーンは80年代豊穣を待っている、そんな予感がします。

Commented by kaz-shin at 2007-06-23 17:30
kotaroさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
AB'Sのライブ行かれたんですね。感想を楽しみにしておりました。
コメントだけで素晴らしさが伝わってくるようです。
松下さんや藤丸さんのギターは、レコーディングされたものでしか体験していないので、
迫力というか気迫のこもったプレイを生で体験したいものです。

>音楽シーンは80年代豊穣を待っている、そんな予感がします。
本当にそうですね。私も決して懐古主義でこのブログで様々の音楽を紹介している訳では無く、
明らかに現在よりも色々な意味で豊かで、楽しかった時代の音楽、しかも色褪せることのない
クオリティの高い音楽を紹介しているつもりなんです。
ベテランの人達が元気で活躍してくれることで、現在の若いミュージシャンへの
刺激になってくれると嬉しいですね。
今の音楽って良い音楽なんですけど、パワーを感じないのが残念です。
Commented by Harriet at 2007-12-22 20:02 x
こんばんは。はじめまして。Harrietと申します。
AB'Sと,AB'Sのドラマーの岡本さんの大ファンで,何かネタがないかな~?と検索していて,こちらにたどり着きました。
曲ごとの熱い解説,楽しませていただきました。^^

キーボードが安藤さんから山田さんに替わって,サウンドが少し変化しましたが,この頃のAB'Sも今のAB'Sも大好きです。

また,AB'S以外のアルバム解説をじっくり読みに伺いますので,よろしくお願いします。^^
Commented by kaz-shin at 2007-12-23 00:34
Harrietさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
ファンの方に私の記事が喜んで頂けるほどの内容を含んでいるのかは疑問ですが、
私もAB'Sのサウンドが大好きなんですよ。
こんな拙い文章しか書けませんが、時間があったらたまに覗いて下さいね。
これからもよろしくお願い致します。
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