今回は、パーティーのBGMに使えば最高に楽しいクリスマス・アルバムを紹介しましょう。
グレン・ミラー・オーケストラが1992年にリリースした『IN THE CHRISTMAS MOOD』です。中古店で購入した輸入盤なんですが、アマゾンで調べてみたら3枚組になっています。しかし、私の持っているのは1枚です。詳しい事は輸入盤なので、解説も入っていないので分かりません(笑)
トロンボーン奏者だったグレン・ミラーが自分のオーケストラを結成したのが1937年。ミラーの編曲による「サンライズ・セレナーデ」、そしてミラー自身の作・編曲による「ムーンライト・セレナーデ」の大ヒットして、一躍人気楽団となりました。しかし、愛国心の強いミラーは、第二次世界大戦中の1942年に突然バンドを解散して空軍に志願。空軍バンドの指揮者になりました。そして、1944年に軍用機でパリに向かう途中、消息を断ってしまいました。享年40歳。
ですから、ミラーが自らの楽団で指揮をとったのはわずか5年という短さです。
グレン・ミラー・オーケストラの音楽の特徴は、サックスによるホーン・セクションをクラリネットでリードするという独特なスタイルと、軽快なスイング感を持っていたと言われています。
1992年にリリースされたこのアルバムは、当然グレン・ミラーがスコアを書いた訳でも、指揮をとった訳でもありません。彼のスタイルを継承していこうというジャズメン達によってグレン・ミラー・オーケストラは活動を続けており、このアルバムも制作されました。
『THE GLENN MILLER ORCHESTRA / IN THE CHRISTMAS MOOD』
01. Sleigh Ride
02. Yuletide Medley #1
① Oh Holy Night
② Joy To The World
③ Oh Little Town Of Bethelehem
④ Deck The Halls
03. Rudolph The Red-Nosed Reindeer
04. Silver Bells
05. Jingle Bells
06. Frosty The Snowman
07. Hava Yourself A Merry Little Christmas
08. Yuletide Medley #2
① Oh Christmas Tree
② It Came Upon A Midnight Clear
③ We Three Kings
④ What Child Is This?
09. I'll Be Home For Christmas
10. Silent Night
11. In The Christmas Mood
邦題「そりすべり」でお馴染みの01。ビッグ・バンド・ジャズの典型的な感じのスウィング感が気持ち良いです。
02は讃美歌メドレーで①は讃美歌第二編219番で「さやかに星はきらめき」という邦題がついています。讃美歌ということでシックなアレンジになっています。②は讃美歌112番「もろびとこぞりて」でお馴染みですね。③も讃美歌115番で、「ああベツレヘムよ」という邦題です。④は讃美歌第二編129番 「ひいらぎかざろう」です。
誰もが知っている邦題「赤鼻のトナカイ」の03は、混声のコーラス隊の歌が入って楽しい雰囲気に仕上がっています。
数え切れない程のアーティストに歌われている04。クリスマスの定番曲です。03に続いて歌入りです。
最もクリスマスらしい曲のひとつと言える05。JAZZ色の強いアレンジですが、軽快で楽しい「ジングル・ベル」に仕上がっています。
06も誰もが1度は耳にしたことがあるだろうクリスマス・ソングですね。楽しい曲です。
クリスマス関連の曲を紹介し始めてから、何回この曲が登場したでしょうか。誰もが認める名曲07は、しっとりとした女声シンガーによる歌入りです。
08も讃美歌メドレーです。①は正確には讃美歌ではなくドイツ民謡です。「もみの木」としてお馴染みの曲。②は讃美歌114番で邦題は「天なる神には」。③は讃美歌第二編52番で「三人の博士」という邦題が付いているようです。④は讃美歌第二編216番で「みつかいうたいて」という邦題らしいです。
歌入りの09。グレン・ミラー・オーケストラ言うと、こういうアレンジを想像してしまいますね(笑)
クリスマス・シーズンでこの曲を聴かない事は考えられない10。讃美歌109番「きよしこの夜」です。
最後の11は、ビッグ・バンド・ジャズの楽しさ満載の曲。ホテルのクリスマス・パーティーなんかで流れていそうな曲ですね(笑)
とにかく聴いていて楽しいアルバムです。じっくり聴くと言うよりは、やはり大勢でワイワイ楽しいパーティーの場で流して何気なく聴いているというのが1番似合うでしょう。JAZZに興味の無い人でもすんなり聴ける1枚だと思います。