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南 佳孝_SEVENTH AVENUE SOUTH ◇ 2006年 12月 31日
南 佳孝_SEVENTH AVENUE SOUTH_e0081370_2474833.jpg 

今年も残すところ、あと1日となりました。ブログを始めて1年3ヶ月。去年の今頃とは比べ物にならない位、多くの人に訪れて頂いてます。本当に皆さんに感謝の気持ちで一杯です。
本当に今年1年、ありがとうございました!
出来る限り毎日アルバムを紹介しようと頑張ってますが、本来怠け者なので何度となくさぼりたい衝動に駆られました(笑) しかし、毎日沢山の方が訪れてくれるのが励みになって頑張れました。
今年の締め括りにどんなアルバムを紹介しようかと悩みましたが、来年4回目の年男という事もあって渋い大人のアルバムを選びました。
南 佳孝が1982年にリリースした通算7枚目のアルバム『SEVENTH AVENUE SOUTH』を紹介します。

このアルバムはニューヨーク録音で、集まったミュージシャンも豪華です。リック・マロッタ(ds)、トニー・レヴィン(b)、デヴィッド・スピノザ(g)、ウォーレン・バーンハート(key)、ラルフ・マクドナルド(per)、デヴィッド・サンボーン(sax)という名手が顔を揃え、リズム・アレンジにレオン・ペンダーヴィス、ストリングス・アレンジと指揮にニック・デカロなのですから、悪いアルバムな訳がありません。まさに大人のポップスが展開されています。

『南 佳孝 / SEVENTH AVENUE SOUTH』
01. COOL
02. SCOTCH AND RAIN
03. MOONLIGHT WHISPER
04. 夏服を着た女たち
05. 天文台
06. DOWN BEAT
07. HOME TOWN
08. 波止場
09. 口笛を吹く女
10. SKETCH
11. CHAT NOIR

いきなりデヴィッド・サンボーンのアルト・サックスの独奏で始める01。1曲目からJAZZYなバラードなんて渋すぎます(笑) ニック・デカロのアレンジのストリングスは実に美しいですね。
南 佳孝らしいメロディーに、ニンマリしてしまう02。ハーモニカのソロとスピノザのギター・ソロに聴き入ってしまうナンバーです。
名曲03。南 佳孝の本領発揮といった感のあるナンバーです。この手の曲を歌わせたら、右に出る人はいませんね。この曲もスピノザのギターが良いです。
マイク・マイニエリのゲストに迎え、JAZZYな香り漂うナンバーに仕上げた04。マイニエリのヴァイブとウォーレン・バーンハートのピアノに注目です。
パーカッションを中心にしたハチロクのバラード曲05。夜空を眺めながら聴きたい、そんな1曲です。マイク・マイニエリがマリンバで参加しています。
テンポがあり、ポップなナンバーの06。ホーン・セクションとトニー・レヴィンのスティック・ベースが良いですね。
軽いポップ・ナンバーの07は、爽やかな風を感じるようなナンバーです。スピノザのアコースティック・ギター・ソロで気持ち良さが倍増です(笑)
渋いボッサ・ナンバー08。こういう曲を嫌味無く、渋く歌える事と大人の為の音楽を作り続けている南 佳孝に脱帽です。
レオン・ペンダーヴィスがリズム・アレンジで、井上 鑑がストリングス・アレンジという09。やはりニック・デカロとは一味違うストリングスですが、素晴らしいアレンジだと思います。
南 佳孝が自らアレンジした英語詞の10。スピノザと南 佳孝のアコースティック・ギター2本を中心にした短い曲ですが、なかなか渋いです。
トニー・レヴィンのアレンジが渋い11。トニー・レヴィンのベースが光る曲で、好きなナンバーのひとつです。

シングル・ヒットを狙えるようなインパクトのある曲は無いのですが、どの曲も渋い佳曲が揃っています。とにかく演奏が良いですね。その演奏と南 佳孝のヴォーカルが良い具合にフィットしていて、実に聴いていて気持ちの良い1枚です。アレンジャーのレオン・ペンダーヴィスの功績が大きいと思います。レオンは、吉田 美奈子の『Light'n Up』でも素晴らしいアレンジを手掛けていますので、こちらも機会があれば聴いてみて欲しいです。

ニューヨークの地名と南 佳孝の7作目のアルバムなので『SEVENTH AVENUE SOUTH』というタイトルになったとか・・・。何と洒落てますね。
今年の最後に相応しい洒落たアルバムが紹介出来たと思うのですが如何でしょう?(笑)

最後に、当ブログを訪れて下さった皆さん、コメントを頂戴した皆さん、今年1年本当にお世話になりました。ありがとうございます。
来年もまた懲りずに自分勝手に好きな音楽を紹介していきますので、良かったら覗いてやって下さい。
それでは皆さん、良いお年をお迎え下さい。
by kaz-shin | 2006-12-31 04:20 | CITY POP / J-AOR系 | Comments(24) | |
Commented by 240_8 at 2006-12-31 07:38
おはようございます。
〆は洒落たアルバムで来ましたか(笑)。

シティポップスは私も大好きですが、洋楽ほど詳しくはないので、Kaz-shinさんのブログは随分参考になりました。
また来年もよろしくお願い申し上げます!
Commented by 元うぃんどおやじ at 2006-12-31 08:24 x
それにしても、殆ど毎日記事を書けるなんてすごいですね。これからもがんばってください。とても参考になります。
今年最後?の記事が南佳孝というところが、私にとって何か縁を感じてます。数少ない自分の好きな日本人(レコードを買った)なので。。
では来年も宜しくお願いします。
Commented by たにぴ@もまゆきゅ at 2006-12-31 12:52 x
松本隆の歌詞の凄さも、このアルバムを傑作たらしめていると感じます
また、最近の日本のPOPSガイド本で吉田保さんが、
「記憶に残る音のよいレコーディング」としてこの作品を上げてました
アルバムが出た当時ぼくはCoolをラジオで聴いて、
ニック・デカロのストリングスに打ちのめされたことをよく憶えてます
NYのミュージシャンはLAを結構なめていて、デカロ?なんだよLAかよ、みたいな対応だったと、
佳孝さんは雑誌で言ってました
只ストリングスが鳴った瞬間に、全員がこいつは凄いやつだと
この耳と潔さ、素晴らしい
ぼくも自分達のblogにこのアルバムをあげたのに、
こんなに色々書かなくて、何故かここにコメントしちゃった
お邪魔しました
Commented by at 2006-12-31 13:14 x
おぉ、今年最後はこのアルバムでしたか。
なかなか渋い...しかしこの年の瀬にぴったりくる楽曲の詰まったアルバムですね。
アルバムタイトル然り、参加ミュージシャン然りで、日本語で歌われておりながら、ニューヨークの、特に夜の香りを十分に感じることができますね。
アルバムタイトルの住所に店を構える〝Village Vanguard〟や、今は無き〝Sweet Basil〟をはじめとする有名なJazz Clubの数々が、今まで築きあげてきたその歴史の一音一音に、このアルバムははるばる海を越えて日本から華を添えているような気がします。
個人的にはウォーレン・バーンハートの生ピのサウンドが大好きでして、このアルバムでも、随所に好演しているのは嬉しい限りです。

さて、今年途中からお邪魔させていただきありがとうございました。
ここにお集まりの皆様、どなたもお感じになられているように、殆ど毎日ブログを更新していくということは本当に頭がさがります。
「継続は力なり」と申しますが、来年も無理なさらない程度に新しい情報を発信し続けてください。
またちょくちょく寄らせていただきますので、よろしくお願いいたします。
Commented by shintan_shintan at 2006-12-31 16:21
こんにちは。
ジャパニーズポップスは詳しくはないんで、あまりコメントを残せませんでしたが、来年は色々と幅を広げシティポップスやジャパニーズAORも開拓しようかなと思ってます。来年も宜しくお願いいたします。
Commented by FUSION at 2006-12-31 16:27 x
今年もお世話になりました。
このところ私の勉強不足の為、詳しく知らない作品が続きなかなかコメント出来ませんでしたが何時も興味深く拝見しています。来年もいろいろ教えて下さい。
それでは良いお年を!!!
Commented by hisa at 2006-12-31 19:29 x
一年間お疲れ様でした。毎日これだけ書くのは大変ですよね。
私なんか毎日見る事も出来ないくらいです。時間があるとかないとか
の問題じゃないですからね。時間を作る気持ちの強さに敬意を表します。
ことしはタイトルだけのぞいて興味がある日だけのぞいていましたが
勉強にもなるので来演は是非毎日みたいと思います。
よいお年をお迎えください。
Commented by いわとも at 2006-12-31 20:01 x
なんと、最後はこのアルバムかぁ~! 感動!
01.COOLのイントロ、聴くたびにやられます。
艶っぽいsax、カッコイイですよね。
saxソロの部分は何度も音量を上げて聴きました。
 
来年もよろしくお願いします♪
Commented by momayucue at 2006-12-31 20:41
たにぴ@もまゆきゅです。
携帯でコメント書いたら、何故か全く改行が消えてしまってて、
ごめんなさい。
レオンペンダーヴィス、途中で直したでしょ、
1個直ってない「ソン」のままだよん、なんちて。
またちゃちゃいれてごめんなさい。
来年もよろしくお願いします。
Commented by kaz-shin at 2006-12-31 21:13
240_8さん、こんばんは。今年1年お世話になりました。
記事がUPされる週末を楽しみにしてました。
私は逆に洋楽が疎いので、いつも勉強させてもらってます。
来年も素晴らしい音楽の紹介を楽しみにしています。
よろしくお願いします。良いお年を!
Commented by kaz-shin at 2006-12-31 21:26
元うぃんどおやじさん、こんばんは。今年1年お世話になりました。
佳孝さんは、アルバム毎に色んなスタイルで楽しませてくれましたが、
このアルバムは強烈でしたね。こんなにセンスの良いJ-POPが存在するんだと
思いましたね、最初に聴いた時は。
また来年も頑張りますので、よかったら覗いてやって下さいね。
Commented by kaz-shin at 2006-12-31 21:37
たにぴさん、こんばんは。いつもありがとうございます。そしてお世話になりました。
ご指摘通り「ソン」が2箇所有りました。さっそく訂正しました。ありがとうございます。

それにしても「Cool」でのニック・デカロのアレンジのストリングスの入り方や
旋律の美しさは素晴らしいですよね。私もこの1曲で降参状態でしたよ(笑)
来年もまたコメントを下さいね。楽しみに待っています。良いお年を!
Commented by kaz-shin at 2006-12-31 21:42
夢さん、こんばんは。今年沢山のコメント頂き、ありがとうございました。
年の最後に紹介するアルバムは、洒落てて渋いモノを考えてまして、
このアルバムをチョイスしました。
本当に良いアルバムですよね。バーンハートのピアノは私も大好きです。
スピノザも好きですし、言う事無しのメンバーが集まってます。

来年も暇な時間に覗いてやって下さい。よろしくお願いします。
良いお年を!
Commented by misozi-rengou at 2006-12-31 21:44
偶然ですが、南 佳孝は最近ベスト盤CDを買って聴いています。
今の時代に聴いても、本当に洒落た感じがしますよね。

kaz-shinさんはchikazoさんともお繋がりがあるのですね。
chikazoさんの所は、私も時々お邪魔させていただいています。
「Music Avenue」もエキサイトブログに入れさせていただき
ました。今後ともどうぞよろしく。では、よいお年を!
Commented by kaz-shin at 2006-12-31 21:46
shintanさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
shintanさんも毎日記事を更新されていて、必ず毎回おじゃまさせてもらっています。
洋楽に疎いうえに、shintanさんの洋楽に対する造詣の深さの為、なかなか
コメント出来ずにすみません。でも毎回必ず拝見して、勉強させてもらっています。
来年もよろしくお願い致します。良いお年を!
Commented by kaz-shin at 2006-12-31 21:50
FUSIONさん、こんばんは。こちらこ今年はお世話になりました。
FUSUIONさんの記事の内容の充実さをいつも参考にさせてもらってました。
全然足元にもおよびませんが・・・(笑)
来年もFUSIONの素晴らしいアルバムの紹介を楽しみにしていますので、よろしくお願い致します。
良いお年を!
Commented by kaz-shin at 2006-12-31 21:58
hisaさん、こんばんは。今年はいろいろとコメント頂き、ありがとうございます。
興味のある記事だけ読んで下されば十分ですよ。本当に感謝の気持ちで一杯です。
また来年も頑張りますので、ぜひ覗いてやって下さいね。よろしくお願いします。
良いお年を!
Commented by kaz-shin at 2006-12-31 22:03
いわともさん、こんばんは。今年は沢山のコメントを頂いて、ありがとうございました。
記事を頑張って書いてきて良かったなと思います。本当にありがとうございました。
「Cool」のイントロは、凄いですね。サックスの独奏ですよ。こんな曲は他には無いですよ。
本当に傑作アルバムだと思います。
来年も可能な限り(手持ちの音源が続く限り)、頑張って記事を書きますので、
お付き合いの程、よろしくお願い致します。
良いお年を!
Commented by kaz-shin at 2006-12-31 22:08
misozi-rengouさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
南 佳孝さんの音楽って、時代に左右されない大人の音楽って感じがしますね。
最近のアルバムはあまり聴いていないのですが、機会があれば聴いてみたいと思ってます。
こちらもエキサイト・ブログに入れさせて頂きます。今後もよろしくお願い致します。良いお年を!
Commented by たにぴ@もまゆきゅ at 2007-01-03 16:35 x
想い出した。
このタイトルの元になったクラブがあったんです。NYに。
マイケルブレッカーや、フュージョン寄りと言うか、
エレクトロニクス寄りのジャズメンの出演が多かった。
NY行った時、そこにすっごい行きたくて、
でも86年にはもう無かった…。
Commented by ひと at 2007-01-03 18:06 x
このアルバムタイトルの住所にそのクラブはありました。
私は幸いにも一度だけ訪れたことがありますので後世のためにちょっと
書いてみます。7番街の通りに面していて1F はバーで横の細い階段を
上ると2Fがクラブになっています。あまり広くなくちょうど小学校の教室
くらいでしょうか。アルバムジャケットのようなこ洒落た場所ではありませ
ん。タバコの煙でせまいステージが見えなくなるような感じでした。
後日知ったのですがオーナーはこのアルバムに何故か参加していない
ブレッカーズの店です。そしてこの店で演奏したのは伝説のアイ・ウイッ
トネスでした。このありがたみも後々感じるようになりましたね。
南佳孝から外れてしまいましたが、Kaz-shinさん今年もよろしく。
Commented by kaz-shin at 2007-01-03 22:59
たにぴさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
実存する住所だったんですねぇ。それにしても洒落たアルバム・タイトルだと思います。
きっと佳孝さんは、このクラブへ足を運んで素晴らしいセッションを聴いたのでしょうね。
おそらくその時の印象と、7枚目の南(佳孝)のアルバムという事でこのアルバム・タイトルに
なったのでしょうね。NYは憧れの街なんですよ。いつか行ってみたい!
Commented by kaz-shin at 2007-01-03 23:08
ひとさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
ひとさんもNYへ行った事があるんですね。羨ましいです。
実は私の定年後の夢が、NYへ行って本場のJAZZを体験する事なんです。
時間が許す限り、あちこちのクラブへ足を運んで有名、無名を問わず
JAZZを聴きまくりたいですね。
ためになる情報ありがとうございました。
Commented by momayucue at 2007-01-04 00:35
ひとさま(ひとさんにさまをつけると、「ひとさま」になっちゃいますねー)、
ども、間借りしてます、たにぴ@もまゆきゅです。
そっか、ブレッカーの店だったのか!
ジャケットの絵は、エドワードホッパーの有名な作品(なぜか最近の某テノール歌手も、このデザイン全体パクってる、としか想えない)なのですが、
只のチープなレストランバーなのに、
絵のトーンと、このジャケットのレイアウトがいかしてます。
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