今回紹介するのは、1978年にワーナー・ブラザーズから移籍第一弾となる通算3作目となる名盤『夜の彷徨』に続く、ワーナー第二弾のアルバム『ストライクス・トワイス』(1980年)です。
ジャケットを見ても、ラリー・カールトンがイケイケでギターを弾きまくっているのが想像つきます(笑)
今までLPでしか持っておらずCDを探していたんですが、去年の秋頃にBOOK OFFで見つけて喜び勇んで購入しました。内容的には、前作『夜の彷徨』の延長線上にある作品と言って良いと思います。1番勢いのあるギターを弾いていた頃の作品で、大好きな1枚です。
バックのミュージシャンは、ロバート"ポップス"ポップウェル(b)、グレッグ・マティソン(key)、ドン・フリーマン(key)、バライアン・マン(key)、テリー・トロッター(key)、ジョン・フェラーロ(ds)、
パウリーニョ・ダ・コスタ(per)というラリー・カールトンとは馴染みの深い面々が顔を揃えています。
演奏面、曲の構成など評判の高かった『夜の彷徨』に非常によく似ていて、かなり前作を意識して作られたアルバムなんだろうなと思います。
『LARRY CARLTON / STRIKES TWICE』
01. STRIKES TWICE
02. AIN'T NOTHIN' FOR A HEARTACHE (僕のハートエイク)
03. MIDNIGHT PARADE
04. THE MAGICIAN
05. SPRINGVILLE
06. MULBERRY STREET
07. IN MY BLOOD
08. FOR LOVE ALONE (ただ愛のために)
イントロから聴く者の期待を膨らませるようなスリリングな曲01。流れるようなテーマを弾くラリーも良いですが、やはり中間部でのソロはいつ聴いても格好良いですね。
意外とAORっぽい曲で、ラリー・カールトンのヴォーカルの聴ける02。前作でも歌っていましたが、このアルバムでのヴォーカル曲の方がAOR色が強くて好きですね。本作以降はほとんど歌わなくなってしまいました。
軽快なナンバーで、タイトル通りのイメージの03。ここでもやはりギター・ソロが聴き応えがありますね。ラリーらしいソロが堪能出来ます。
再び、ヴォーカル曲の04。これもなかなか洒落たAORなナンバーです。この曲のアレンジは、結構好きです。ポップウェルのベースが渋いですね。
とにかくラリーのギターの真髄をたっぷり楽しめる05。スローな出だしから、徐々に盛り上がっていくにつれ、ラリーのギターも熱を帯びてきます。ラリーの持っている技術を惜しげもなく披露しているような感じです。
まさに「ROOM 335」を彷彿させるナンバー06。メロディー、音色、アレンジの構成など「ROOM 335」に本当に似ていますね。ここでのギター・ソロも素晴らしく、ギターのFUSIONが好きな人には聴いて欲しい1曲。
フィード・バックで始まるロック・ナンバーの07は、ヴォーカル曲です。こういうロック色の強いギターを弾かせても上手いですね。本当に凄いギタリストです。
バラード曲08は、ブライアン・マンのシンセ以外は全てラリーが演奏しています。演奏よりもギターの泣きに耳を奪われてしまいます。歌うギターという見本のような曲。
『夜の彷徨』に比べると確かにインパクトに欠ける気がしますが、ヴォーカル曲は前作より良いですし、スリリングなギター・ソロの数々は前作以上かも知れません。本当にイケイケの時代のラリー・カールトンのギターが堪能出来る1枚としてお薦めの1枚です。ただ、あまりこのアルバムをレコード店や中古店でも滅多に見かけません。入手困難なのかも知れません。
またまた好きなアルバムが紹介されて、、嬉しい限りです(笑)
このアルバムの前の年、、77年だったと記憶しているのですが、東京の
大学に進学した友人を訪ねて行った時、ちょうどラリー・カールトンが来ていまして、ほんとに運が良かったのですが六本木のピットイン(だったと思います)でライブを見ました。いやあ凄かったです(笑)、ギターフリークスたちで一杯でした。私もこれはアナログ盤しか持っていません、CD欲しいのですが無いですね。今のラリー・カールトンもいいですが kaz-shin さんがおっしゃる通り、この頃がいちばん好きです、クルセイダースやマイケル・フランクスのバッキングもいいですが(笑)
そうですか、この頃のラリー・カールトンを生で見たとは羨ましい限りですね。
まるいチーズさんが見たライブは79年頃ではないですか?
1977年にも来日していたらしいですが、五輪真弓さんのツアーに参加する為で
京都の拾得というライブ・ハウスで1回だけライブを行ったそうです。
ギター・フリークが集まったライブだとすると『夜の彷徨』以降でしょうから、78年か79年頃でしょう。
それにしてもやはり羨ましい話です。
この頃のプレイがたまらなく好きです。ハードなものから、泣きのバラードまで
魅力溢れるギター・プレイが多いですよね。
CD再発して欲しいものです。
私、京都なんですが拾得(老舗のライブハウスです)にも来ていたんですね!それは知りませんでした。
個人的にもカールトンにどっぷり嵌りこむきっかけになったアルバムです。
実は私も80年初頭?だったかな、渋谷で彼のライヴを見たひとりです。
かなり興奮高まっていたこともあってか、当日演奏された曲はあまりよく覚えていないのですが、このアルバム(確かまだ発売前だったと思いますが)からも数曲演奏していたと思います。
また違った意味でもこの時のライブは印象深く残っています。
当時フュージョンに嵌りだしていたこともあり、当時メジャーなアーティストのコンサートにはできるだけ見に行きたいと思っていました。
ところがよりによってこのコンサート当日、クルセイダーズとスパイロジャイラといったこれまた見逃せないコンサートがたまたま重なってしまったんですよ。
悩んだ挙句、カールトンのライヴに決めたわけなんですが。
あっ、ちょっと話が飛んでしまいましたが、このアルバムでは01、03、05は大好きです。
特に01のアルペジオっぽく弾くメイン旋律のリードを聴くたびに、「指攣らないのかー」と思ってしまいます。(笑)
夢さんも生ラリーを体験してるんですね。羨ましい!私はリー・リトナーは
何回か見てるんですが、ラリーは未体験です。
もっと学生時代に色んなライブへ出かけていれば良かったなと思いますね。
時間だけは一杯ありましたから・・・(笑)
夢さんの好きな3曲って、どれもラリー・カールトンらしいギターが聴ける
曲ですね。私も大好きです。って本当は全部好きなんですけどね(笑)
つまらない事を書いてしまいましたね。すみませんでした。
77年の「ROOM 335」を聴いていたとすると、凄く貴重な体験ですね。
その頃、私はリー・リトナーに嵌っていた頃でしたね。
まさにFUSIONに嵌っていった記念すべき年が1977年です(笑)