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渡辺 真知子_MACHIKO WATANABE BEST COLLECTION ◇ 2007年 01月 29日
渡辺 真知子_MACHIKO WATANABE BEST COLLECTION_e0081370_21045.jpg 

1977年11月に「迷い道」でデビューを飾った渡辺 真知子。今年でデビュー30周年を迎え、17年ぶりに全曲新録音のオリジナル・アルバム『鴎30~海からのメッセージ~』を2月14日にリリースするようです。今回紹介するのは、1986年にリリースされたベスト・アルバム『MACHIKO WATANABE BEST COLLECTION』です。

1970年代半ばにユーミンが登場以来、八神 純子や渡辺 真知子のような女性シンガー・ソング・ライターが続々登場し、音楽シーンを賑わせました。ユーミンとは異なり、メディアにも積極的に登場して人気を集めましたね。メディアに数多く登場したと言っても、八神 純子や渡辺 真知子の場合は当然の事ながら容姿で勝負するのではなく、彼女達の作った曲を自分で歌って人気を集めました。当時の女性シンガー・ソング・ライター達の多くは、ソング・ライティングの才能だけでなく、シンガーとしても素晴らしい表現力を持った歌の上手い人達でしたね。昨今のR&B系の女性シンガーは、技巧的な上手さは素晴らしいものを持っていますが、表現力に関しては乏しいような気がします。
このベスト盤は、シングル曲が中心の為に時代を感じさせるアレンジやメロディーの曲が多いのは否めませんが、親しみやすいメロディーで人を惹き付ける魅力は十分に持っていますね。

『渡辺 真知子 / MACHIKO WATANABE BEST COLLECTION』
01. 気になるあいつ
02. かもめが翔んだ日
03. ANTA
04. 泣いてララバイ
05. 好きと言って
06. なのにあいつ
07. ホールド・ミー・タイト
08. 迷い道
09. たかが恋
10. 唇よ、熱く君を語れ
11. ブルー
12. Off Shoreの風
13. Espressoでお別れ
14. 真夜中のハイウェイ
15. Sailing Night

1985年シングル曲01。軽快なシャッフルなリズムのポップ・ナンバーで、80年代半ばという時代の打ち込みによるサウンドが微笑ましいですね。
1978年の2ndシングル曲で大ヒットした02。♪ハーバーライトが 朝日に変わる♪という歌い出しのインパクトの強さと船山 基紀の歌謡曲チックなアレンジが秀逸な曲です。確かに歌謡曲というイメージは強いですが、自作曲でヒット・チャートに入ったという才能は凄いですね。
1983年リリースのアルバム『メリーさんは知らない』に収録されていた03。ストリングスをバックにしっとりと歌うバラード曲です。
1983年のシングル曲04。リズミカルなミディアム・ナンバーで、渡辺 真知子らしいメロディーを持ったナンバーです。典型的なララバイ・ソングですね(笑)
1982年のシングル曲05。ラテン調のナンバーで、伸び伸びとした彼女の歌声が印象的な好ナンバー。船山 基紀のアレンジは、渡辺 真知子の書くメロディーを上手く活かした見事なものです。
02の「かもめが翔んだ日」のカップリング曲で、1stアルバム『海につれていって』にも収録されていた06。ボッサ調のナンバーで人気の高い曲で、私も好きなナンバーです。
1980年のシングル曲07。コーラスをフィーチャーして、ウェスト・コースト風なサウンドを意識したようなミディアム・ナンバーです。
冒頭の♪現在・過去・未来~♪というワンフレーズだけで聴く者を魅了してしまった1977年のデビュー区億08。ヒットしても当然と思えるキャッチーなメロディーとインパクトのある曲ですね。
1981年のシングル曲09。波の音のSEの入ったバラード曲ですが、独特な暗さを持った曲と言えますね。
1980年のシングル曲で、カネボウ春のキャンペーン・ソングとして大ヒットした10。軽快なリズムとメロディーが特徴で、渡辺 真知子の才能の高さを感じた曲でした。ちなみ同年資生堂の春のキャンペーン・ソングは、竹内 まりやの「不思議なピーチパイ」でした。松原 正樹のギターに注目です。
渡辺 真知子のシングル曲の中で1番好きな曲11。1978年リリースの3枚目のシングルでした。1st、2ndシングルとは異なり、インパクトよりもメロディー重視で作られたのかも知れませんね。メロディー、アレンジ、歌唱の3拍子が嵌った曲だと思います。
1984年リリースのシングル「真夜中のハイウェイ」のカップリング曲で、アルバム『B♭m』に収録されていたメロウ・ナンバー12。鈴木 茂のアレンジでAORな1曲です。朝焼けに光る海を眺めながら聴きたい名曲です。
1984年のシングル曲13。夏向きなボッサ調のアレンジが秀逸です。この頃になると、渡辺 真知子の書くメロディーはかなりAOR風になってきます。
1984年のシングル曲14。時代を感じる打ち込みサウンドが残念ですが、メロディーはかなりAORな雰囲気です。アレンジを変えれば結構良くなる曲です。
1983年リリースのアルバム『Welcome To Yokosuka』に収録されていた15。夜の東京湾クルーズがテーマのバラード曲です。船に乗っているような心地良さを感じるJAZZYな大谷 和夫のアレンジが見事です。大好きな曲のひとつになっています。

1980年代半ば以降の彼女の作品には、CITY POPやAOR風な作品が多くなってきます。デビュー曲でヒットを出してしまった影響で、デビューから暫くの間はヒットさせることを余儀なくされて本来自分の歌いたい曲を書けなかったのかも知れませんね。以前紹介したアルバム『FEEL FREE』等はかなりAOR色の強い作品で、お薦めの1枚です。
残念ながら現在では、1stアルバム以外のアルバムは入手困難です。私も1991年にCD選書でCD化された時に買いそびれて、オリジナル・アルバムはLPのみの状態です。デビュー30周年を記念して、ぜひリマスタリングを施して再発して欲しいものです。
by kaz-shin | 2007-01-29 00:01 | ベスト盤 | Comments(4) | |
Commented by rs at 2007-01-29 12:58 x
このCD持ってます。
大学の時にAMからふと「かもめ・・・」流れてきて
無性に聞きたくなってこのCDを買いました。

でも一番聞きたかったのは「ブルー」なんですよね
当時小6だった頃、妙にメロディーが気に入ってたもので、
その思いは今も変わりません。

ちなみにこのCDと一緒に原田真二も買いました(笑)
良い時代でした。
Commented by kaz-shin at 2007-01-30 01:34
rsさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
私も「ブルー」が大好きです。
ラジオからたまに懐かしい音楽が流れてくると、無性に聴きたくなる時ってありますね。
この頃の曲って、今聴いても決して拒絶反応が起きないのが不思議ですよね。
古臭さは感じるものの、何となく沁みる音楽が多いような気がします。
Commented by jyubon at 2007-02-01 22:19
真知子さん大好きです。
以前あった番組で「夜もヒッパレ」で時々出てましたよね?
アレで一気に好きになったんです。あの歌唱力と声に惹かれました。
CDレンタルでも探してみようと思います。このベストは聞き応えありそうですもんね。
Commented by kaz-shin at 2007-02-02 01:41
jyubonさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
「夜もヒッパレ」は良い音楽番組でしたね。私もあの番組で、歌の上手さを
再確認した人が大勢いました。
渡辺 真知子さんは本当に歌の上手い人だと思います。
ベスト盤を聴けば十分に堪能出来ると思いますよ。
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