先日、随分前に書いたTINNAという女性デュオの記事にコメントを頂いて、久しぶりにTINNAが聴きたくなってしまいました。連休最後となる今日、朝からTINNAのレコードをPCに取り込んでCD-Rに焼く作業をしていました。今日CD-Rに焼いたのは、彼女達の2ndアルバムで1979年に制作された『童夢 ~ DOME IS A CHILD'S DREAM』です。
TINNAについて簡単に紹介しましょう。今でも活躍を続けている惣領 智子と日系3世アメリカ人である高橋 真理子によるデュオです。元々は、1970年代初め頃に作曲家・プロデューサーとして現在も活躍している惣領 泰則をリーダーとしたバンド、"Brown Rice"のヴォーカリストだったのがTINNAの二人で、その活動の中心はアメリカでした。この"Brown Rice"というバンドは、米国MGMレコードの社長がスカウトし、あのポール・マッカトニーから曲の提供を受けたバンドとしても知られていました。しかし、多大な額の税金の為にアメリカでの活動に終止符を打たざるを得なくなったらしいです。日本に帰ってから暫く経って、惣領 泰則のプロデュースでデビューを飾りました。
アルバム『童夢 ~ DOME IS A CHILD'S DREAM』は、1979年当時TBSテレビで放映された「栄光のルマン24時 - 童夢挑戦の記録 - 」のサウンド・トラックとして制作されました。日本のレーシング・チーム「童夢」のルマン挑戦のドキュメンタリー番組だったようです。このレコードには、1979年6月9日~10日にフランスのサルテサーキットでのルマン24時間耐久レースで録音されたSEが所々で使われています。全9曲中英語詞が7曲、日本語詞が1曲、インスト曲1曲で構成されています。
『TINNA / 童夢 ~ DOME IS A CHILD'S DREAM』
SE: Rolling Start
01. MONEY TREE
02. PEOPLE AROUND ME
SE: Pit Out
03. RACE THE SUN
04. SAILING ON MY DREAM
05. DREAM MACHINE
06. DREAM AWAY
07. PLAY THE GAME
08. RACE THE SUN (Instrumental)
09. 愛の雨
小鳥のさえずりが聴こえる静かな朝・・・。突如響き渡るレース・カーの爆音、そしてレースがスタート。そんなSEが続いた後に始まる01。スタート直後の興奮を音にしたようなFUNKYなダンス・チューンです。とにかく惣領、高橋の絶妙で迫力あるヴォーカルは鳥肌モノです。
美しいメロディー・ラインを持ったバラード曲02は、惣領 智子のヴォーカルをフィーチャーしています。二人は声質は似ていますが、惣領 智子のヴォーカル・スタイルはソフトで素直な感じです。この曲に相応しいヴォーカルだと思います。
ピット・アウトしていく車のSEに続いて始まる03は、ラテン調の明るいポップ・ナンバー。眩しいほどの太陽の光を感じる爽やかなナンバーですね。松木 恒秀のギター・カッティングが心地良いです。
TINNAの数ある曲で私が1番好きな曲が、高橋 真理子のヴォーカルをフィーチャーしたスケールの大きなバラード曲04。日系3世ですから英語の発音はもちろんの事、まるで黒人シンガーのようなエモーショナルなフィーリングが凄いです。とにかく驚く位に歌の上手い人ですね。惣領 泰則の書くメロディー、アレンジも海外で十分通用するものです。JAZZYな松木 恒秀のギターがたまりません。
テンポのあるロック系のナンバー05。二人の息の合ったヴォーカル・コンビネーションが素晴らしいナンバーです。テンポに緩急を入れ、スケールの大きさを感じさせます。
しっとりとしたバラード曲06。イントロの美しい音色のピアノは井上 鑑です。この曲も二人の絶妙なヴォーカル・コンビネーションが堪能出来ます。激しい曲、柔らかい曲、どんなタイプの曲も歌いこなす二人の実力に圧倒されます。
明るい感じのポップ・ナンバー07は、ホーン・セクションを効果的に使っているのが印象的で、二人の伸びのある爽やかな歌声にぴったりな1曲です。
03のインスト・ヴァージョン08。レースのSEを交え、メロディーの部分はTINNAのスキャットで歌われています。どこか大野 雄二の作る音に似ています。それもその筈で、演奏しているのが大野 雄二のバックでもお馴染みの松木 恒秀(g)、市原 康(ds)、金田一 昌吾(b)等ですから・・・。
日本語詞で唯一歌われた09は、02を日本語詞にしたものです。日本語となれば、やはり惣領 智子の歌声がぴったりと嵌ります。
久しぶりに聴いたTINNA。本当に素晴らしい歌声です。惣領 泰則の書くメロディーもとてもキャッチーで、アレンジも良いですね。そして惣領 智子と高橋 真理子の静と動が上手く噛み合った、絶妙な歌声をぜひ多くの人に聴いてもらいたいです。
何故、こんなに素晴らしいTINNAのアルバムをCD化しないのか不思議でなりません。
僕にも焼いてくださいよお。もしくは営業力でCD化実現を期待!
それにしても01は歌に入るまで気をもたせますね。でもおかげで
最初のピアノが生きて効果的です。惣領 泰則と松木 恒秀はたぶん
ステージ101つながりですね。井上 鑑も演奏していたのは知りません
でした。高橋 真理子は今どうしているのでしょうか。
仰る通り、レーシング・カーの通過音と共に入ってくるピアノのイントロは
最高ですね。
アルバムのミュージシャン・クレジットにキーボード・井上 鑑と書いてありました。
おそらく全曲キーボードを弾いていると思われます。
高橋真理子さんは3児の母となり、アメリカで暮らしているようです。
惣領智子さんのブログに真理子さんの事が書かれてましたよ。
http://omoya.ti-da.net/
今年の1月25日の記事です。
本当にCD化して欲しいですよね!
久しぶりに、角松のほうへ書き込もうと思いましたがこちらにします。実はTINNAは今、一部で再び話題になっています。
TINNAの「シャイニングスカイ」はANAのCMですが、昔ニッポン放送の「ミュージックスカイホリデー」のオープニングでも使われていました。大空のあこがれをそのまま歌にしたような、サウンドと2人の歌がとてもマッチしている曲で、あの当時と比べ気楽に飛行機に乗れるようになった今でも聞けば胸がときめいてしまいます。最近、その番組が復活したのです。もちろん、オープニングは当時のまま、この曲で。とても評判が良く、今月25日(日)午後5時30分〜8時30分に再度復活するようです。曲を聴いたことのない方もぜひこの機会に聞いていただきたいと思って書き込みました。私もCD化待っています。
偶然にも童夢のエキゾーストサウンドをSEとして効果的に使ったアルバムとして、J-WALKの12インチシングル「SHAKE DOWN」を思い出しました。童夢のイメージソングでもあったタイトルチューンは、今聴いても本当にカッコいいです。(余談でした)
嬉しい情報ありがとうございます。25日が楽しみです。
「シャイニングスカイ」は私も大好きな曲でした。
ラジオから流れる「シャイニングスカイ」・・・、考えただけでもワクワクします。
アルバム全てとは言わないので、TINNAの魅力の詰まったベスト盤
『Monday Morning Rain』だけでもCD化して欲しいですね。
以前、VIVIDからリリースされるという話もありました。何とか実現して欲しいものです。
ぜひ聴いて欲しいですね。サントラとして制作されているのでSEも効果的に使われています。
そしてTINNAの歌はぜひ聴いて欲しいですね。今聴いても古さなど
微塵も感じません。歌も上手いですよ。
CD化してくれると多くの人に聴いてもらえるのですが・・・残念です。
最近、TINNAをよく聴きます。良いですよね~。何故CD化されないのでしょう。
「SAILING ON MY DREAM」は、TINNAの楽曲では1番好きですね。
高橋 真理子さんのパワフルなヴォーカルがたまらないです。
スカパー!のTBSチャンネルでTINNAが出た「サウンドインS」を今月、放送してたんですね。契約してたんですが、気がつきませんでした。
あさって、リピート放送があるので見逃さないようにします。
稚拙なブログへようこそお出で下さいました(笑)
残念ながら、スカパーを見れませんのでぜひ感想を聞かせて下さい。
どんな歌を歌ったのかも興味ありますので・・・。
これからも暇な時間があったら除いてやって下さいね。
TINNAが歌ったのは以下です。
「ペーパードール」
「新しい関係」(持ち歌ではない)
TINNAが唄を担当したイタリア?映画『ポールポジション』サウンドトラック特集
「LET ME LOVE YOU」松崎しげる、伊東ゆかりと共演
「To Get the Pole Position」? サーカス、松崎しげる、伊東ゆかり、ニューホリデーガールズと共演
「ペーパードール」はカラオケだったと思う。他はフルバンドの演奏かと。
インタビュー
伊東ゆかり「惣領さんはベスト20に入るヒットしたのに、どうしてソロをおやめになったのですか?」
惣領智子「大勢で歌うのが好きなものですから」
私がTINNAを知ったのはこれを収録した時よりもっとあとだったので、その頃の曲が聞けるともっとよかったです。
ところで別れた惣領智子さんも惣領康則さんも今は沖縄に住んでるようですが、偶然?
そして、情報ありがとうございます。見たかったです!
「ペーパードール」、「新しい関係」は1stアルバムからですね。
TINNAの生歌を聴いたことが無いので、これは聴きたかったです。
こうなるとますますCD化して欲しくなりますね。
>ところで別れた惣領智子さんも惣領泰則さんも今は沖縄に住んでるようですが、偶然?
偶然だと思いますけど、実際は分かりません(笑)
なにせ良い所ですから、沖縄は。住みたくなる人も沢山いるでしょうね。
見たことないので。
私も映画「ポールポジション」はかなり昔に観ただけなんで、
内容もほとんど憶えていません。
音楽も気になりますから、もう1度観てみたいと思います。
レンタル店に置いてあると良いのですが・・・。
お言葉に甘えて先程連絡させてもらいました。
1ヶ月以上経過してからのレスというご無礼お許し下さい。
TINNAのアルバムを今でも密かにCD化(再発を含め)を願っております。
CDが売れない今の日本の音楽界の現状を考えた時、
こういう時代だからこそ良い作品は形のあるものとして残して欲しいと思っています。
現実問題として難しい状況でしょうが、これかもCD化を願い続けていきたいなと思っています。
車好きの友人が「Pole Position」を観て買ったのが、TINNAのカセットでした。それを借りて返さないまま、数十年たちました。最初はテープにダビングし車で聞いていました。カーオーディオがMDになると、MDにタビングし聞いているうちに、テープ自体もどこかにいってしまいました。捨てた覚えはないので、どこかにあると思うのですが。今は、MDから音源だけを抜き出して、それをPCで聞いています。
もとのカセットを見つけたら、そこからリッピングしようと思っているのですが、探してはいるものの、なかなか見つかりません。
どうにかして、CD化して欲しい、と思うのはここにコメントを残されている皆さんと同じ気持ちです。
本当に沢山の人がTINNAの音楽を楽しんでいたことを改めて感じ、本当に嬉しい気持ちです。
今、沢山の音楽で溢れているにも関わらず、聴きたいと思う音楽は70年代~80年代のモノばかり・・・。
今の音楽は悪いという訳ではなくて、それだけ自分の中に当時の音楽が溶け込んでいる、
あるいは沁み込んでいるということなんだと思います。
そして本当に良い曲が多かったですよね。
現在でも十分に通用する曲ばかりという気がします。
ぜひとも再発あるいはCD化されることで、当時聴いていなかった方々にもTINNAの素晴らしい歌を聴いて欲しいと感じています。
もちろん今の若い世代の人にも・・・。
何とかYoutubeで「RACE THE SUN」だけは見つけましたが
http://www.youtube.com/watch?v=1n42HO0ZTIc
アルバムの実物は殆どSOLDOUTになっていますね。
この曲を聴くと、あの頃バイクや車で南九州の海岸線を走っていた
景色が思い出されます
あのカセット、何処に行ったのか....と悔やんでいます。
彼女たちの澄んだハーモニーを自分の車のCDで聴きたいものです。
TINNAはメジャーな存在ではなかったですけど、CITY POP系の音楽が好きな人には人気があったような気がします。
私もブログに記事を書いて、こんなに反応があるとは正直驚いた位です。
ぜひとも再発ならびにCD化を東芝EMIに検討して頂きたいものです。
You tubeですけど・・・
これでどうですか!
http://www.youtube.com/playlist?list=PL5D8EC7E6BB47566E
kaz-shin さん、今回は、横レスで失礼しました(笑)