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安部 恭弘_SLIT (Part 2) ◇ 2007年 02月 15日
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今回はブログを始めた頃に紹介したものの、今読み返すとあまりにも記事の内容が薄っぺらなので改めて紹介するPart 2シリーズをお届けします。

2005年の10月に紹介した記事はコチラです。安部 恭弘は大好きでアルバムも結構持っていまして、他にも紹介したいアルバムは沢山あります。しかし、1番好きで最も多く回数を聴いたアルバムがこの『SLIT』なので、しっかり記事を書き直したかった次第です。

『SLIT』は1984年にリリースされた安部 恭弘の3rdアルバムで、彼の数多いアルバムの中でも傑作の一つと断言できますね。80年代において最もCITY POPという言葉に相応しい音楽を提供していたアーティストだったと言えるのではないでしょうか。
このアルバムで興味深いのは、1st、2ndのアルバム全ての詞を松本 隆が手掛けていたのですが、『SLIT』では複数の作詞家・アーティストの詞を取り上げているところです。私の大好きな作詞家・康 珍化(カン・チンファと読みます)、吉田 美奈子、大貫 妙子、松宮 恭子に加え、安部 恭弘自身も詞を書いています。
松本 隆の独特な風街の世界、ダンディズムは多少薄れた感じはしますが、複数の作家の詞を採用したことで安部 恭弘の音楽の世界が広がったような気もします。
個人的に康 珍化の書く詞が大好きなので、その影響もあってこのアルバムが1番好きなのかも・・・(笑)
そして1番重要なポイントが、全ての曲のアレンジを手掛けた清水 信之であったことでしょう。とにかく清水の緻密に計算されたアレンジは、安部の書いたメロディーを実に色鮮やかに飾っています。1stアルバムに続いて2度目のコンビということもあり、1stに比べてよりお洒落で都会的に仕上がっています。
CITY POPの見本とも言える名盤です。

『安部 恭弘 / SLIT』
01. Thrill Down
02. アイリーン (Irene)
03. My Dear
04. New York Night
05. Double Imagination
06. Heart Trick
07. 'Cause I Love You
08. 砂色の夜明け
09. 君の愛がすべて

スリリングなイントロが印象的な01。タイトなリズムなハードなポップ・ナンバーで、1曲目としてインパクトも十分で、最高に格好良い曲です。

最初にこの曲を聴いた時の衝撃は忘れません。名曲の02は、康 珍化、安部 恭弘コンビの作品です。とにかくサビのメロディーでのファルセット・ヴォイスも嫌味が全くなく、安部 恭弘ならでのCITY POPチューンですね。清水 信之のアレンジもどこかエアプレイのアレンジ手法を意識したような感じで素晴らしいです。

吉田 美奈子が作詞した03は、ミディアム・スローなテンポながらもキレのあるリズムはまさにAORな世界です。間奏でのシンセ・ソロからJAZZYなギター・ソロへの流れなんて惚れ惚れします(笑)

曲のタイトルそのまんまなイメージのナンバー04。日本人がニューヨークを歌ってこれほど似合うのも珍しいですね。ブラス・セクションとシンセ・ソロを巧みに入れた清水 信之のセンスが光る1曲。この手の曲を歌っても気障な感じになっていないのが不思議です。

CMソングだった05。CMソングらしくとてもキャッチーで、ポップ感溢れるナンバーです。清水 信之らしいアレンジで、当時のEPOの曲なんかを彷彿させます。

わりとハードなロック・ナンバー06。安部 恭弘には結構ロック調の曲が多いです。演奏はストレートなロックの感じですが、彼が歌うとAORな感じに変化します。ハードなギター・サウンドが印象的です。

唯一英語詞の07は、軽快なジャズ・テイストが心地良いナンバーです。この曲を聴いていて思ったのは、安部 恭弘は相当なビートルズ・フリークで、かなり影響を受けているであろうことですね。フレーズの端々にそんな印象を受けます。

大貫 妙子の独特な詞の世界が広がる08は、しっとりとしたバラード曲です。清水のピアノを中心に、ストリングスを交えての地味に感じる位の演奏をバックに切々と歌う安部 恭弘のヴォーカルが際立ったナンバー。

最後を飾るのは極上のシティ・ポップ・バラード09。安部 恭弘の作詞・曲によるナンバーで、1度聴いたら忘れられないソフトでジェントルなヴォーカル・スタイルと声は、安部にとっての1番の武器なんだといつも一人納得しています(笑)

全9曲捨て曲一切無しという完成度の高い1枚です。1983年以来、安部 恭弘の音楽を聴いていまだに抜け出せない人を沢山知っています。もちろん私もそんな一人ですが・・・。
類稀なるメロディー・メーカーで、独特な声とヴォーカルは聴く者を魅了しますね。
聴いたことがない人は、ぜひ1度聴いてみて下さい。どんなアルバムもお薦めなんですが、特に今回紹介した『SLIT』と4作目のオリジナル・アルバム『FRAME OF MIND』は、自信を持ってお薦め出来る名盤です。
ただし、安部 恭弘から抜け出せなくなっても責任は負いませんが・・・(笑)
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by kaz-shin | 2007-02-15 00:09 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback(1) | Comments(6) | |
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Tracked from 春樹の小部屋 at 2007-02-19 16:53
タイトル : アフロでアミターバ!
髪の毛フンワリ、アフロな仏様に会いに行く まずは上記リンク先、金戒光明寺の如来増でも見てください。 やはり阿弥陀如来というよりは地蔵菩薩がアフロになっているように見えます。 まあ地蔵菩薩はNO螺髪のパンクなスキンヘッド with アクセサリーなので、見るからにラテン系のこの阿弥陀如来とはソリがあわなさそうですが。 こっちの画像だと金融業BOSSの微笑みですね。 オン カカカビサンマエイ ソワカ! 追記: ぐは、Last.fmでまた例の症状が! とりあえずパスワードリセットす...... more
Commented by ebel_1911 at 2007-02-15 21:47 x
kaz-shinさんこんにちは
5曲めは、スカイラインのCMですね。大学時代、友達のスカイラインに乗った時によくかけていました。その友人のスカイラインは中古のスカイラインジャパンで、すでに一つ前の方でしたが、暇に任せていろいろな所に行きました。大学時代のいい思い出です。しかし、その彼がつい先日不慮の事故で亡くなり、葬式に福島まで行ってきました。その道中、彼との思い出と共にこの歌を思い出し感慨にふけっていました。大好きなアルバムですが、これから、この曲を聞くたびに彼のことを思い出すことでしょう。人生長くなるとこのようなことが増えてくるのでしょうね。
Commented by Jun at 2007-02-15 21:48 x
お久しぶりです。安部さんのSLITを取りあげて下さり凄く嬉しいです!
私もこのアルバムは大好きです!
シティポップスの名盤だと思っているので、多くの方に聴いて頂きたいですね。
Commented by kaz-shin at 2007-02-15 23:05
ebel_1911さん、こんばんは。
お友達は、まだ若かったでしょうに・・・。残念な事ですね。お悔やみ申し上げます。
でも、たまに「Double Imagination」を聴いて、お友達のことを思い出してあげて下さい。
きっとお友達も喜ぶと思いますよ。曲調も明るいのできっと楽しかったドライブの
事とかが蘇ってくるのでしょう。
お互いに毎日を大事にして、頑張りましょう!良い音楽を聴きながら・・・。
Commented by kaz-shin at 2007-02-15 23:09
Junさん、コメントありがとうございます。
安部さんの大ファンのJunさんに喜んでもらえると、とても嬉しいです。
本当に聴きやすく、大人が聴いて楽しめるポップな曲が多いのですから、
沢山の人に聴いて欲しいと思いますね。
Commented by hallucinations at 2007-02-19 17:03
kaz-shinさんお久しぶりです。
安部恭弘、私も大好きです。私は「FRAME OF MIND」から入ったので、このアルバムに収録されたアイリーンの、ファルセットのサビから始まるメロディがとても強烈に印象に残っています。CITY POPSやAORと相性のよい康珍化の詞がまたなんとも言えませんね。
Commented by kaz-shin at 2007-02-19 20:54
春樹さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
『FRAME OF MIND』も大好きなアルバムなので、いつか記事書きたい
と思っています。
個人的の趣味の問題だと思うのですが、どちらかというと松本 隆さんの
詞より康 珍化さんの詞が好きなんですよね。
安部さんもこのアルバムで、康 珍化さんや女性アーティストの詞を歌って
少し柔らかな感じになったのが面白かったですね。
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