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DAN HICKS AND HIS HOT LICKS_STRIKING IT RICH ◇ 2007年 03月 02日
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毎回好きなアルバムを紹介するブログなので、時には洋楽系のアルバムも紹介しているのですが、正直なところ邦楽(J-POP)に比べると洋楽には疎いのです(笑)
そんな私が洋楽のアルバムを購入する基準は、友人・知人に薦められたり、音楽雑誌やブログ仲間の皆さんの記事を参考にするといった感じです。そして実際にレコード店や中古店で洋楽アルバムを購入する場合、その多くがいわゆる"クレジット買い"ですね。
アルバムの主役となるアーティストの事など知らなくても、参加しているミュージシャン、作家、アレンジャー、プロデューサーが自分好みなら買ってしまうというものです。特にAORがブームとなった1970年代後半から1980年代前半にかけて、私と同じようにクレジット買いしていた洋楽ファンも多いのではないでしょうか(笑)

今回紹介するアルバムも典型的な"クレジット買い"の1枚です。購入の決めてとなったクレジットに書かれていた人物はと言うと、敏腕プロデューサーであるトミー・リピューマでした。
FUSION系の音楽も大好きな私にとって、トミー・リピューマというプロデューサーは別格という感じの人ですし、実際トミー・リピューマのプロデュース作品は全てお気に入りのアルバムでしたから、トミー・リピューマのプロデュースであれば何の心配もせず買える訳です。

前置きが長くなりました(汗)が、今回紹介するアルバムはダン・ヒックス&ヒズ・ホット・リックスが1972年にリリースした3rdアルバム『STRIKING IT RICH』です。トミー・リピューマがプロデュースしているという理由だけで購入しましたから、ダン・ヒックスの事なんて全く知りませんでした。どんな経歴、どんな音楽ジャンルなのかも知らずに購入しましたが、やはりトミー・リピューマがプロデュースしているだけはありますね。大当たりの1枚でしたね。
彼等の音楽を説明するのは非常に難しいのですが、アコースティック・スウィングとかカントリー・スウィングと言ったら分かりやすいかも知れません。
サイケデリック、オールド・ジャズ、ヒルビリー、フォーク、ハワイアンという様々な要素が盛り込めれており、実に聴いていて心地良い音楽を届けてくれるのです。

アコースティック・ギター2本(リード、リズム)、ヴァイオリン、ウッド・ベース、女性コーラス2人の6人編成で、多少のパーカッションは使うもののドラム・レス。それなのに実に気持の良いスウィングを披露してくれます。余計な事は一切考えずに、ただ気持ち良さだけに浸っていられるアルバムですね。

『DAN HICKS AND HIS HOT LICKS / STRIKING IT RICH』
01. YOU GOT TO BELIEVE
02. WALKIN' ONE AND ONLY
03. O'REILLY AT THE BAR
04. MOODY RICHARD (The Innocent Bystander)
05. FLIGHT OF THE FLY
06. I SCARE MYSELF
07. PHILLY RAG
08. THE LAUGHING SONG
09. CANNED MUSIC
10. I'M AN OLD COWHAND (From the Rio Grand)
11. WOE, THE LUCK
12. PRESENTLY IN THE PAST
13. SKIPPY'S FAREWELL
14. FUJIYAMA

思わず体が左右に揺れてしまうスウィンギーな01。
マリア・マルダーがアルバム『MARIA MULDAUR』でカヴァーしていた名曲02。
酒に酔ったおじさんがご機嫌で歌っているような陽気な03。
ニック・デカロのストリングス・アレンジの美しさと、シド・ペイジのヴァイオリンのサイケ風な演奏が際立つ04。
カントリー調でスピーディーな演奏が渋いインスト・ナンバー05。
またもシド・ペイジがヴァイオリンを弾きまくるジプシー風06。
タイトル通り底抜けに明るいカントリー・ソング08。
なんともゆったりとした気分にさせてくれる09。
一気に南国気分にさせてくれるハワイアン調の10。
一転してスパニッシュな香り漂う11。
どこか懐かしい感じのするフォーク・ソング風な12。
笑っちゃう位にテンションの高い歌が笑える13等・・・・。

国籍や音楽のジャンル等は全く無視、とにかく楽しい歌があればそれで十分みたいなアルバムです。リード・ギターを担当するジョン・ガートンとヴァイオリンのシド・ペイジの確かなテクニックが緊張感あふれる演奏と、ダンや女性コーラスの緩い感じのヴォーカルが絶妙なマッチングです。とにかくこの気持ち良さは聴かないと伝わらないかも知れません。興味があったらぜひ聴いてみて下さい。

それにしてもトミー・リピューマの懐の広さに驚くのと同時に、1971年という時代の録音にも関わらずクリアな音であること(エンジニアはBruce Botnickですから当然かも)やニック・デカロのストリングス・アレンジの素晴らしさが、このアルバムをより心地良いものにしてくれている気がします。
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by kaz-shin | 2007-03-02 00:03 | PRODUCER | Trackback(1) | Comments(2) | |
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Tracked from 3度のメシよりCD at 2007-03-03 20:59
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Commented by shintan_shintan at 2007-03-03 21:03
こんばんは!
ダン・ヒックスは僕も大好きです。まさにグッド・タイムス・ミュージックな古いんだけど懐かしいような感じのする音がいいですよね。
彼のアルバムは何枚か記事にしてるんですが、彼の最高傑作といわれてるこのアルバムの次作の作品の記事をTBさせていただきます。
Commented by kaz-shin at 2007-03-03 21:52
shintanさん、こんばんは。コメントとTBありがとうございます。
トミー・リピューマのプロデュース絡みでダン・ヒックスを知りました。
まだ紹介したアルバムしか聴いた事が無かったので、今度shintanさんの
紹介していた4thアルバムを聴いてみたいと思います。
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