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森園 勝敏_BAD ANIMA ◇ 2007年 03月 09日
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今回紹介するのは、四人囃子、プリズムで活躍してきたギタリスト・森園 勝敏が1978年にリリースした初のソロ・アルバム『BAD ANIMA』です。このアルバムは、1978年に発足した日本初のFUSION専門レーベルであるエレクトリック・バード・レーベルからリリースされました。当時、エレクリック・バード・レーベルでは増尾 好秋、本多 俊之、益田 幹夫、清水 靖章等勢いのある日本のミュージシャンを取り上げいて、名作と呼べるアルバムを沢山リリースしていました。
四人囃子時代のアルバム『ゴールデン・ピクニックス』(1976年)で森園 勝敏を知り、「レディー・ヴァイオレッタ」でのギター・プレイが大好きだったので、ソロ・アルバムをリリースするというので楽しみだったことを思い出します。しかも、エレクトリック・バード・レーベルからのリリースとなれば、否応無く期待が膨らむのも無理はありません(笑)

四人囃子時代のプログレっぽいサウンドを期待していた人は面食らったかも知れません。私は地味かなとも思える曲もありましたが、FUSIONアルバムとして楽しんで聴いていた1枚です。個人的な趣味で言うならば、森園のヴォーカル曲はいらなかったかなと・・・。

参加ミュージシャンは
森園 勝敏 : Guitar
久米 大作 : Keyboards
中村 哲 : Sax、Keyboards
伊藤 幸毅 : Keyboards (on 1、2、5、6)
秋元 良一 : Bass
小原 礼 : Bass (on 3)
相良 宗男 : Drums
村上 秀一 : Drums (on 3、5)
マック清水 : Percussion
白尾 泰久 : Sax (on 1)
HORN SPECTRUM : Horns

『森園 勝敏 / BAD ANIMA』
01. Dear Harvey
02. You'll Stay In My Heart
03. Dark Side Of The Fish (魚の裏側)
04. Midnight Waltz
05. High Tide
06. Space Traveller
07. Last Tango In Memphis

久米 大作による作品01。プリズムのステージでも演奏されていたらしいですね。美しいメローディーを持った作品で、ブルージーな森園のギターを堪能出来る1曲です。白尾 泰久のメロウなサックスも良いです。

キーボード奏者のブライアン・オーガーがBrian Auger's Oblivion Express名義で1974年にリリースしたアルバム『Straight Ahead』に収録されていたナンバーのカヴァー02。森園はギタリストとしてだけではなく歌にも相当拘りが強いようで、ソロ・アルバムではよくヴォーカル曲が収録されています。上手くはありませんが味はありますね(笑)

ピンク・フロイドの『狂気(Dark Side Of The Moon)』を捩ったであろうタイトルの03。小原 礼、村上 秀一をゲストに迎えてのプログレ色の強いナンバーですね。相良・村上によるツイン・ドラムと小原 礼のベースのプレイが際立ったテンションの高い演奏が聴けます。

美しいバラード曲04。シンプルな演奏がメロディーの美しさを強調しているようです。2分20秒という短さがちょっと物足りないかも・・・。

11分にも及ぶ大作05。相良・村上のツイン・ドラムとパーカッションによってラテン色を打ち出していますが、ラテン・ナンバーという趣きはありませんね。どちらかと言うとジャズとプログレを融合させた感じでしょうか。アルバム中で最も緊張感溢れる演奏が聴ける1曲ですね。

ジャンルを超越したギタリストと言われたジェイムズ・ヴィンセントの1976年リリースのアルバム『Space Traveller』の表題曲のカヴァー06。心地良いボッサ調のアレンジで、森園のヴォーカルも曲に似合っていると思います。繊細なアコースティック・ギターが聴ける1曲です。

1977年のブッカー・T&The MG'sの再結成時にリリースされたアルバム『UNIVERSAL LANGUAGE』に収録されていた曲のカヴァー07。オルガンを中心とした、どちらかと言うとキーボードによるサウンドがメインになっています。ゆったりとした雰囲気で気持ち良く聴けるナンバーですね。

このアルバムを聴くと、1970年代後半には日本にも本当に魅力的なギタリストが沢山存在したんだなと、改めて実感しました。技術的な事よりもむしろワン・アンド・オンリーな個性的なプレイで楽しませてくれるギタリスト達。もちろん現在でも一線で活躍し続けているギタリストがほとんどです。名前を挙げたら限が無いので止めときますが、森園 勝敏をはじめとして魅力的なギタリスト達にリアル・タイムで出会えた事は、私にとっては大きな財産だと思っています。
久しぶりの森園のソロ・アルバムを聴いたら、プリズムの2nd『SECOND THOUGHTS SECOND MOVE』が無性に聴きたくなってしまいました(笑)
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by kaz-shin | 2007-03-09 00:01 | FUSION系 | Trackback | Comments(6) | |
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Commented by まるいチーズ at 2007-03-09 00:23 x
kaz-shin さんこんばんは
もう体調は回復されましたか?また急に寒くなりましたねえ。
このアルバムは発売当初、賛否両論ありましたよね?でも私は好きです、何と言うか、、聞いてて心地良いんですね、決して上手ではない歌もいいなと思います(笑)。今ぐらいの時間にBGM的に聞くのが好きなんです(今聞いてます)、私事で恐縮ですが、77年の浪人(笑)を経て大学に通っていた頃はまさに日本のFUSIONが一番華やかだった時代ですよね、当時アルバイトで稼いだお金でせっせと買い漁ったレコードが私の唯一の財産です(笑)、ほんとにいい音楽が溢れていたように思います。

Commented by DENTA at 2007-03-09 00:43 x
どもー、まいどです^^
プリズムのメンバーだということ位しかしりませんねぇ。
エレクトリック・バードからだというところにも気になって見たり。
手に入りにくそうですけど、リイシューされています?
Commented by kaz-shin at 2007-03-09 01:27
まるいチーズさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
1970年代というのは、私にとっての10代そのものの10年間でしたから、
多感な時に本当に沢山の素晴らしい音楽に出会えて幸運でした。
特に1970年代後半のFUSION音楽に関しては、国内外の素晴らしい
作品が相次いでリリースされてましたよね。
レコード店がお宝の山に見えましたから・・・(笑)
Commented by kaz-shin at 2007-03-09 01:30
DENTAさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
この頃のエレクトリック・バード・レーベルは、本当に良い作品が多いですね。
このアルバムではありませんが、昨年リイシューされたアルバムもありますし、
このアルバムもアマゾンでは入手可能みたいですよ。
ぜひ聴いてみて下さい。
Commented by WESING at 2007-03-09 21:59 x
↑帯にはクロスオーバーと書かれてましたね。

四人囃子時代の森園さんのボーカルは好きだったので、このアルバムにボーカルがあるのはまだ良いんですよ。
でも、その後フュージョン・ミュージックが盛んになるにつれて、森園さんのソロ・アルバムでのボーカルを減らしてと思いました。(苦笑)
Commented by kaz-shin at 2007-03-10 04:51
WESINGさん、コメントありがとうございます。
1977年~78年頃は確かにクロスオーバーと呼ばれてましたね。
なんせ「クロスオーバー・イレブン」を聴くのが日課でしたから・・・(笑)

森園さんのヴォーカルは決して嫌いではないのです。ただ、WESINGさんも
同じだと思うのですが、もっと森園さんのギターが聴きたいというそれだけですね。
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