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HARVEY MASON_FUNK IN A MASON JAR ◇ 2007年 03月 15日
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今回紹介するのは、L.A.を中心に活躍している職人セッション・ドラマー、ハーヴィー・メイソンが1977年にリリースしたソロ3作目『FUNK IN A MASON JAR』です。
ドラマーのソロ・アルバムとは思えないほど、ファンキーなナンバーやフィリー・ソウルなナンバーを織り交ぜたポップでグルーヴィなサウンドが詰まったアルバムになっています。

まず驚かされるのは、参加しているミュージシャンの豪華なこと。一人一人名前を挙げるのは大変なので省略させてもらいますが、とにかく豪華メンバーが集まっています。ハーヴィー・メイソンが数多くのセッション活動で培ってきた人脈の賜物でしょうね。そして、アルバムに収録されている曲もヴォーカル曲、インスト曲とのバランスも良く聴いていて飽きません。

ハーヴィー・メイソンというドラマーは、決して派手なソロがある訳でもなく手数も多い方ではありません。どちらかと言うと、曲のトータル的なバランスを大事にしてリズムを叩き出すドラマーだと思います。しかし、ハーヴィー・メイソンならではのグルーヴが確かに存在しており、独特なフレーズで聴く者を楽しませてくれますね。大好きなドラマーの一人です。

『HARVEY MASON / FUNK IN A MASON JAR』
01. PACK UP YOUR BAGS
02. TILL YOU TAKE MY LOVE
03. SPACE CADETS
04. FREEDOM EITHER WAY
05. FUNK IN A MASON JAR
06. WHAT'S GOING ON ?
07. SET IT FREE
08. PHANTAZIA
09. LIQUID

ポップでノリの良いヴォーカル曲01。ヴォーカルはアート・ウィルソンです。タイトで重たいハーヴィーのドラミングとアル・マッケイによる軽快なギターのカッティングのコントラストが素晴らしいです。ジェリー・ピーターズのアレンジによるストリングスも見事で、フィリー・ソウルを感じさせる1曲です。

ハーヴィー・メイソンとデヴィッド・フォスターの共作02は、ご機嫌なファンキー・ナンバーです。素晴らしい喉を披露している女性シンガーは、メリー・クレイトンです。デヴィッド・ペイチ、デヴィッド・フォスター、レイ・パーカーJr.、ジェイ・グレイドン、フィル・アップチャーチ、マイク・ポルカロにタワー・オブ・パワーのホーン・セクションという贅沢な1曲。

タイトル通りのスペーシーなサウンドが特徴な03。レイ・パーカーJr.、デイヴ・グルーシン、ルイス・ジョンソン、ハーヴィー・メイソンの4人による共作で、演奏も4人によるものです。レイ・パーカーJr.のこれだけハードなギターを聴けるのも珍しいのでは?

ハーヴィー・メイソンのヴォーカルを堪能できる04。ファンキーなサウンドながらキャッチーなメロディーが特徴です。とにかくヘビーなハーヴィーのドラミングが最高ですね。05とメドレー形式で続いていきます。ルイス・ジョンソン、ジェイ・グレイドン、デヴィッド・フォスター、スティーヴ・フォアマン、シーウィンドのホーンが参加しています。これも豪華ですよね。ジェイのギターを堪能出来ます。

後半からはFUSION色の強いインスト・ナンバーが中心になっていきます。まず06は、マーヴィン・ゲイの名曲のカヴァーです。アルバム中で1番のハイライト曲で、ジョージ・ベンソンのギターとハーヴィーのヴァイブのユニゾン・プレイ、エレピにロニー・フォスター、素晴らしいピアノ・ソロを聴かせてくれるのはホルヘ・ダルトです。軽快なノリのドラミングも素晴らしいですが、やはり圧巻はジョージ・ベンソンのギターですね。まるでベンソンのアルバムを聴いているかのような錯覚に陥ります。

スローからミディアムへ移行していくバラード曲07。ケニー・ロギンスの1stソロ・アルバム『未来への誓い』に収録されていたナンバーのカヴァーです。トム・スコットのテナー・サックスとボブ・ジェームスのピアノがフィーチャーされています。他にもデヴィッド・T・ウォーカー、リー・リトナー、デイヴ・グルーシン、ラルフ・マクドナルド等が参加しています。これまた豪華ですね。

デイヴ・グルーシンがFUSIONヴァイオリニスト・ノエル・ポインターの為に書き下ろした08。ロック・ファンクといった感じのナンバーで、アンソニー・ジャクソンのベースとリー・リトナーのギターがフィーチャーされています。とにかくアンソニー・ジャクソンのベースの重量感は凄いですね。そして、リトナーのギターとロニー・フォスターのムーグ・シンセのユニゾン・プレイも聴き所です。主役のハーヴィーもアルバム中で最も素晴らしいドラミングを聴かせてくれます。

軽いテイストのFUSIONナンバー09。ハーヴィーのオリジナル曲ですが、良い曲です。07と同じメンバーによる演奏ですが、デヴィッド・T・ウォーカーのギター・ソロがたまらない1曲です。リトナーのバッキングもいかにもリトナーらしくプレイで楽しめます。トム・スコットのメロウなテナーのブロウも素晴らしいですね。

ドラマーのソロ・アルバムであるという括りだけではない楽しさが一杯に詰まったアルバムです。前半はファンキーなヴォーカル曲、後半は豪華絢爛なFUSIONサウンドといったように一粒で2度おいしいアルバムに仕上がっています。1970年代中盤~後半のクロスオーバーのブームだった最中のアルバムだけに、本当に作品のパワーだけでなく、時代のパワーも加わっているようにさえ感じます。
FUSION音楽の好きな人にお薦めの・・・いや、ぜひ聴いて欲しい1枚です。
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by kaz-shin | 2007-03-15 00:01 | FUSION系 | Trackback | Comments(2) | |
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Commented by DENTA at 2007-03-15 01:32 x
ハーヴィーのイメージというと、堅実なプレイで、派手なイメージはあまりなく、一見すれば地味かな?
と思う奏者に思えます。(楽器を演奏したことないからシロートの甘考だkど)
旧譜を探っていると彼の名をクレジットで見る率は高いですもの。
でも以前にフォープレイのライヴを見に行った時に、やっぱ凄い人だなと思いました。
・・・今年のは行けなかった…・・・
Commented by kaz-shin at 2007-03-15 23:17
DENTAさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
確かに派手なドラミングではないですよね。
しかし、このアルバムでは結構良いドラミングを聴かせてくれますよ。
おそらくサウンドの基礎となるドラム本来の役割を大事にしているドラマーだと思います。
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