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TIN PAN ALLEY_YELLOW MAGIC CARNIVAL ◇ 2007年 03月 19日
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今回紹介するのは、1980年にリリースされたティン・パン・アレーの企画盤的要素の高いベスト盤『YELLOW MAGIC CARNIVAL』です。ティン・パン・アレーのアルバムのようですが、実はメンバーの細野 晴臣、鈴木 茂、松任谷 正隆のソロ曲をも含んだベスト盤です。リリースされたのが1980年ですので、ティン・パン・アレーとしての活動は終っていた頃のアルバムになりますね。
ソロ活動において、細野 晴臣は無国籍なエキゾチックな曲やチャンキーな曲が多く、鈴木 茂や松任谷 正隆はCITY POP風な作風が多かったですね。ですから単にソロ作品を集めたベスト盤の形式を取ると、纏まりのないただの寄せ集め的なモノになってしまいます。
そこで小林 克也のDJを入れて、ラジオ番組風に仕立てることで散漫な感じを抱かせないように工夫されているのでしょう。それに当時は、山下 達郎の『COME ALONG』が人気を集めていたというのもあったのだとは思いますが・・・。
本当にこういうアルバムのリリースに意味があるかどうかは別にして、当時に流行とかを考えると自然の流れで出たアルバムと言えるかも知れませんね。
レコードを所有しておりCDは買わなかったのですが、先日BOOK OFFで安値(750円)で売られていたので思わず購入してしまいました(笑)

『TIN PAN ALLEY / YELLOW MAGIC CARNIVAL』
01. YELLOW MAGIC CARNIVAL
02. 北京DUCK
03. 絹街道
04. 蝶々- San (Chanky Gumbo)
05. 香港Blues (ワーナー映画「脱出」より)
06. "SAYONARA" The Japanese Farewell Song
07. CHATTANOOGA CHOO CHOO
08. 砂の女
09. ソバカスのある少女
10. 100ワットの恋人
11. JACKSON
12. Hong Kong Night Sight

01、09、11の3曲は、ティン・パン・アレーとしてリリースした1975年の名盤『キャラメル・ママ』に収録されていたナンバーです。
02、03、07の3曲は、細野 晴臣が1975年にリリースした2ndソロ・アルバム『TROPICAL DANDY』に収録されていたナンバー。
04、05、06の3曲は、細野 晴臣の1976年リリースの3rdソロ・アルバム『泰安洋行』から。
08は、鈴木 茂の1975年のソロ第1作『BAND WAGON』からで、09は1976年のアルバム『幻のハックルバック』からのナンバーです。
12は、松任谷 正隆の唯一のソロ・アルバム『夜の旅人』(1977年)からのナンバーです。

今回は曲毎のレビューは省略させてもらいますが、ソロ作品が含まれているのでアルバムのミュージシャン・クレジットに記載されたミュージシャンは総勢32名という豪華さです。(ティン・パン・アレーのメンバー含む)

このアルバムを聴いて感じた事が二つあります。
ひとつは、小林 克也は今更ながらの話になりますが、日本を代表する素晴らしいDJであることですね。
実にスムーズで渋い喋りで、本当に架空のラジオ番組「YELLOW MAGIC CARNIVAL」を聴いている錯覚に陥ります。声の若さも良いですね(笑)

もうひとつは、ティン・パン・アレーとはバンドではなく、凄腕ミュージシャンの集合体であり、プロデューサー集団であるということですね。音楽のジャンルが云々ではなく、彼等が奏でるサウンド自体がティン・パン・アレーなんですね。看板アーティストが誰であろうと関係無いんです。曲を書く、プロデュースする、演奏する、歌う・・・そのどれかにメンバーが関わっていれば、そこにティン・パン・アレーが存在するみたいな気さえします。
1970年代半ば以降のJ-POPの発展は、彼等無しでは絶対に語れないでしょう。
そんなティン・パン・アレーの軌跡を気軽に楽しめるアルバムです。ドライブのBGMとしても最適な1枚だと思います。ティン・パン・アレー入門編としてもお薦めの1枚です。
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by kaz-shin | 2007-03-19 00:01 | 企画モノ | Trackback | Comments(2) | |
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Commented by kotaro at 2008-05-16 10:45 x
このアルバムに入ってる作品は個別で全アルバムを持っています。
ちょっと自慢なのは松任谷正隆さん唯一の個人アルバム「夜の旅人」を持ってることかな。
「Hong Kong Night Sight」は奥さんの「水の中のアジアへ」より先の発表になると思います。
啓徳空港や九龍城が残ってた頃、まだイギリスと東洋の間のような
無国籍な街。

Kaz-shinさんは、そういう音楽的な混在を感じるような国への旅行はお好きでしょうか。
Commented by kaz-shin at 2008-05-18 01:05
kotaroさん、コメントありがとうございます。
松任谷正隆さんの『夜の旅人』は良いアルバムですね。
私はアレンジャーとしての松任谷さんの才能に惚れ込んでいるので・・・(笑)

香港は1度行ってみたいところです。まだ行ったことは無いのですが、前々から行ってみたい国です。
音楽とは無縁ですが台湾も行ってみたいですね。コピー天国ですから(笑)
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