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神保 彰_COTTON ◇ 2007年 03月 21日
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今回紹介するのは、日本が誇る名ドラマー・神保 彰がカシオペア在籍中の1986年にリリースした初ソロ・アルバム『COTTON』です。実はこのアルバムをどのカテゴリに入れるか悩みましたが、一応"FUSION系"のカテゴリに入れる事にしました。全曲英語詞のヴォーカル曲なんですが、やはり凄腕ミュージシャンを集めて録音されたその素晴らしい演奏はFUSION色の強いものだと感じたので・・・。異論もあるとは思いますが、そこは優しい眼差しで見守ってやって頂けると嬉しいです(笑)

実は神保さんと私は、同い歳ということもあって親近感のあるドラマーの一人なんです。最初に神保 彰を知ったのはもちろんカシオペアだったのですが、プロ・デビューまでの経緯に驚かされました。
1977年に大学入学とともにドラムを始めて、3年後の1980年にはカシオペアに参加しています。ドラムを本格的にはじめてたった3年でカシオペアに参加したというのは、本人の努力はもちろんだとは思いますが、やはり天性の素質が無いと出来るものではありませんね。

さて、ソロ・デビュー作となる『COTTON』。ドラマーのソロ・アルバムとなればその凄いテクニックを全面にドラムを叩きまくっているのかと思いきや、L.A.のヴォーカル・ユニット、L.A.VOICESを迎えての全曲ヴォーカル曲のアルバムです。L.A.で録音され、プロデュースは神保 彰、コ・プロデュースに松居 和(大好きな尺八奏者で、いすれ松居 和のアルバムも紹介したいなと思ってます)。ミュージシャンは、エイブラハム・ラボリエル(b)、ドン・フリーマン(key)、グレッグ・フィリンゲインズ(key)、ポール・ジャクソン.Jr(g)、カルロス・リオス(g)、 パウリーニョ・ダ・コスタ(per)等が参加しています。
肌触りの良いコットンのような気持良さで、アルバム・タイトルにぴったりな音楽を聴かせてくれる1枚です。

『神保 彰 / COTTON』
01. RED LOTUS MAN
02. TWILIGHT EYES
03. THE SILENT ROAD "HELLEN"
04. AFTER MIDNIGHT
05. THE LIGHT AROUND US "CHRIS"
06. IT'S A HOLIDAY
07. BLUE IMAGINATION
08. THE MOOD IN THE MELODY
09. HOT WINTER NIGHT IN THE VALLEY

ホーン・セクションをフィーチャーしたラテン色の強いポップ・ナンバー01。タイトな神保のドラミングとエイブのベースの相性はバッチリですね。

AOR色の強いドライヴィング・ミュージック02。ポール・ジャクソンのギター・カッティングが軽快で爽やかな風を感じる曲です。間奏でのブランドン・フィールズのサックスの熱いブロウも良いです。

しっとりとした3拍子のバラード曲03。L.A.VOICES(6人編成)のコーラスの美しさと、ポール・ジャクソンのJAZZYなギター・プレイが印象的です。神保 彰の作曲のセンスの素晴らさを感じた1曲でした。

ラテン・フュージョンといった趣きの04。神保 彰ならではのタイトなドラミングが堪能出来る1曲です。終盤のドラミングは鳥肌が立ちますね(笑)

スチール・ドラムが南国ムードを盛り上げる05。キャッチーで明るい感じのメロディーをL.A.VOICESが爽やかに歌っています。ハンモックに揺られながら聴きたい、そんな1曲です。

都会的なサウンドがAORな06。洒落たアレンジで、マンハッタン・トランスファーが歌っても似合いそうな曲。ポール・ジャクソンのギター・カッティングとカルロス・リオスのギター・ソロで決まりの1曲。大好きな曲です。

疾走感のある07。ギターとホーン・セクションを中心にしたスリリングな演奏が特徴です。目立ちませんが、カルロス・リオスのソロも入っています。

JAZZYで渋いナンバー08。夜景を見ながらグラスを傾けたくなるようなナンバーですね。特にグレッグ・フィリンゲインズのピアノが素晴らしく、この曲のハイライトでしょう。

最後の09もラテン色の強いフュージョン・サウンドが堪能できる曲です。自然と体が動きだしそうな軽快なリズム・・・。パウリーニョ・ダ・コスタが大活躍の1曲で、燦々と輝く太陽の下で聴きたい曲です。

私は、このアルバムが凄く好きなのです。その理由は、ソロ・アルバムでしか出来ない事をきっちり詰め込んで、神保 彰の個性を上手く表現出来た事だと思っています。
ドラミングの素晴らしいテクニックを披露するだけなら、別にソロ・アルバムでなくても出来ます。
しかし、ソングライター、アレンジャーとしての個性を全面に出せるのは、ソロ・アルバムだから出来る事・・・。
そういう意味では、神保 彰というアーティスト(あえてミュージシャンとは言いません)は素晴らしいバランス感覚を持っていると思いますね。
私の春から初夏にかけてドライブのBGMの定番のアルバムになっています。
まさにこれからの季節にお薦めの1枚です。
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by kaz-shin | 2007-03-21 01:06 | FUSION系 | Trackback | Comments(6) | |
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Commented by milkybar at 2007-03-21 12:26 x
素晴らしい作品ですね。このアルバムは私も聴き倒しました。
これ以降、何作ものソロを松居和さんとのコラボで発売するわけですが、神保氏がカシオペアの中で頭一つ抜き出た感じがしたものです。

お気に入り曲はB面(笑)の「05.THE LIGHT AROUND US "CHRIS"」「06.IT'S A HOLIDAY」です。特に「IT'S A HOLIDAY」のカルロス・リオスのギター・ソロは痺れますね。
Commented by kaz-shin at 2007-03-21 12:48
milkybarさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
カシオペアでも神保さんは曲を書いていますが、歌モノの曲の方が
はるかにソング・ライターとしての才能を発揮していますね。
本当に良い曲を書くので驚きました。
06は良い曲ですよね~。私も1番好きな曲です。

そう言えば何故か歌詞カードの05のところにSIDE TWOと入ってましたね。
でも01には、SIDE ONEとは入っていなかった・・・(笑)
松居 和さんと言うと、FUSION色の強い『TIME NO LONGER(愛の黙示録)』が
大好きで、いつか記事に書こうと思っています。
Commented by nowhere1967 at 2007-03-21 14:11
当時カシオペアにハマっていた僕は、神保さん初のソロアルバムということで、このアルバムを買いましたよ。
同じ時期に桜井哲夫さんもソロを出しましたよね。
神保さんはドラマーとしてだけでなく、ソングライター、アレンジャーとしても才能のある人だということが、このアルバムを聴いただけで分かりますね。
もちろんカシオペア在籍時の神保さんが手掛けた曲でも分かりますけど。
神保さんがカシオペアに参加して初めてのレコーディングはライヴレコーディングでしたよね。これもスゴイことだと思います。

そうそう、角松敏生がプロデュースしたジンサクのアルバムも面白いですよ。
Commented by kaz-shin at 2007-03-21 19:37
nowhere1967さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
体調の方は如何ですか?無理なさらないように・・・。
ドラムを始めてから3年でカシオペアに加入ですから、本当に凄いですよね。
そして、作曲に関してもすごくキャッチーなメロディーを書きますし、やはり
持って生まれた才能なんでしょうね。羨ましいです(笑)

>そうそう、角松敏生がプロデュースしたジンサクのアルバムも面白いですよ。
『DISPENSATION』ですね。もちろん持ってますよ。「笑っちゃうほど上手な人たち」
という帯のコピーが笑えましたね。
Commented by Jun at 2007-03-22 23:54 x
こんばんは。このアルバムを取り上げてくれて嬉しいですね。楽曲の良さとコーラスが凄く美しくて大好きなアルバムです。カシオペア時代から聴いていましたが、神保さんのドラマーの才能は素晴らしいと思っています。
Commented by kaz-shin at 2007-03-23 00:18
Junさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
シンガー一人をフィーチャーするのではなく、コーラス・ユニットを起用したというのは
神保さんのセンスの良いところだと思います。
このアルバムでの神保さんの書いた曲は、L.A.VOICESが歌ったことで
より一層良い雰囲気に仕上がりましたね。
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