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FUSE ONE_FUSE ◇ 2007年 03月 30日
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今回紹介するのは、1980年にリリースされたCTIレーベルの主催者、クリード・テイラーのプロデュースによるオールスター・セッションの第一弾アルバム『FUSE』です。本来、"FUSE ONE"というのはアルバム・タイトル名で、オールスターによるユニット名では無かったようですね。私の所有しているCDでは、バンド名が"FUSE ONE"でアルバム・タイトルが『FUSE』と記されていますので、そのような書き方をさせてもらっています。

とにかくレコーディングに集まったメンバーが凄いの一言です。ベースはスタンリー・クラークにウイル・リー、ギターはラリー・コリエルにジョン・マクラフリン、サックスはジョー・ファレル、ドラムスはトニー・ウイリアムスとレニー・ホワイト、レオン・チャンクラー、キーボードはロニー・フォスターにジェレミー・ウォール、ヴィクター・フェルドマン、パーカッションにパウリーニョ・ダ・コスタ等、FUSION界を代表するミュージシャンばかりです。これだけ個性の強いメンバーが集まると、バンド・サウンドとしてのまとまりに欠けるのではないかと思われがちですが、そこはクリード・テイラーが上手くまとめ役となって素晴らしい作品に仕上がっています。

『FUSE ONE / FUSE』
01. GRAND PRIX
02. WATERSIDE
03. SUNSHINE LADY
04. TO WHOM ALL THINGS CONCERN
05. DOUBLE STEAL
06. FRIENDSHIP
07. TAXI BLUES

アルバムのトップを飾るに相応しいスリリングで、スピード感溢れるある演奏が見事な01。ロニー・フォスターの作曲によるナンバーです。歯切れが良く、まるでギター・ソロを聴いているかのようなスタンリー・クラークのベース・ソロ、男臭さ満点のジョー・ファレルのサックス・ソロ、ロニー・フォスターのローズ・ソロと続く所はまさに圧巻ですね。

哀愁漂うメロディーが日本人好みと言えるナンバー02は、ブラジリアン・テイストなアレンジが心地良いです。聴き所は、ラリー・コリエルのエレキとアコースティックのギター・ソロとジェレミー・ウォールのヤマハのCP系ピアノのソロです。

スタンリー・クラーク作曲による美しいバラード系ナンバー03。01とは雰囲気をガラリと変え、繊細なソプラノ・サックスを聴かせるジョー・ファレル、ジョン・マクラフリンのアコースティック・ギターが美しい音色が印象的なナンバーです。

ジョン・マクラフリン作曲によるJAZZYなナンバー04。まず耳を引くのは、レオン・チャンクラーのドラム。ダイナミックかつ繊細なドラミングが見事です。そして、ジョン・マクラフリンのギター・ソロとジョー・ファレルのテナー・サックス・ソロ、目立ちませんがヴィクター・フェルドマンのローズのプレイが素晴らしいの一言。

FUSION史に残る名曲05は、当時TDKのカセットのCMに使用されて大ヒットしたナンバーです。ジェレミー・ウォールの作品。キャッチーなメロディーに切れの良いリズムが印象的ですね。ウィル・リーとレオン・チャンクラーによるリズム隊のリズムに乗せ、ジョー・ファレルのサックス、ジェレミー・ウォールのピアノ、ロニー・フォスターのシンセが歌いまくります。FUSIONファンでなくても、この曲は知ってるという人が多いのではないかと思います。本当に名曲ですね。

美しいストリングスで始まる06。ジョン・マクラフリンの作曲で、彼のアコースティック・ギターをメインに、ジョー・ファレルのフルートがフィーチャーされています。途中、アップ・テンポになってからのマクラフリンのアコースティック・ギター・ソロとトニー・ウィリアムスのドラミングは鳥肌モノです。

シャッフル・ビートが心地良いFUNKYなナンバー07。スタンリー・クラークの作品です。ドラムはレニー・ホワイトで実に気持ちの良いシャッフル・ビートを叩いてます。そして、素晴らしいハーモニカのソロを披露しているのは、なんとギタリストのヒュー・マクラッケン。器用な人ですね。ロック色の強いラリー・コリエルのギターやスタンリー・クラークのベース・プレイも素晴らしいですね。

収録されたどの曲も緊張感溢れるプレイの連続で、1曲1曲がとても短く感じてしまいます。アルバムを通して聴いても、あっと言う間に終ってしまうといった感じですね。本当に素晴らしいセッションを堪能できる1枚で、FUSIONの黄金時代を代表する名盤と言えるでしょう。このアルバムが評判が良かったのか、その後"FUSE ONE"はバンド名となりこの後2枚のアルバムをリリースしています。FUSION好きな人には絶対にお薦めしたいアルバムです。
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by kaz-shin | 2007-03-30 00:07 | FUSION系 | Trackback(1) | Comments(10) | |
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Tracked from Ideo Works at 2007-03-30 19:52
タイトル : [音楽]FUSE ONE
フューズ アーティスト: フューズ・ワン 出版社/メーカー: キングレコード 発売日: 2006/10/04 メディア: CD 自分がフュージョンを聴くきっかけとなったアルバム。当時この中に収録されている「Double Steal」という曲がTDKのCMに使用されていた。最初は意識していなか... more
Commented by まるいチーズ at 2007-03-30 00:53 x
こんばんは
いや~人事異動の季節ですね、この時期になると社内で疎ましがられます(笑)、仕事柄仕方ないですが、、
このアルバムは大好きなジョー・ファレルが参加しているので買いました、私はフルートでのプレイの方が好きで06がいいですね、しかしスタンリー・クラークという人は鬼ですねえ(笑)、アレムビックをギターみたいにかき鳴らすんですから、好き嫌いが分かれるベーシストでしょうか?
CD入手できますか?あまり見かけないですが。
Commented by WESING at 2007-03-30 16:42 x
サンタナのカバー?
サンタナが大好きだからサンタナで反応しましたけど、僕は曲名をあまり覚えてないので調べてみました。
正確には「スメタナ」。チェコのクラシック作曲家だそうです。
それから、このアルバムは変更されていないとしたら'80年10月に発売されています。
このアルバムはFMかレンタルで聞きました。
Commented by kaz-shin at 2007-03-30 16:52
まるいチーズさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ジョー・ファレルのフルートは良いですよね。
サックスの場合、荒々しさを感じたりしますが、フルートはとても繊細ですよね。
Amazonで入手可能だと思いますよ。年度変わりで忙しいでしょうけど、
無理しないで下さいね。
Commented by kaz-shin at 2007-03-30 17:02
WESINGさん、こんにちは。コメントならびにご指摘ありがとうございます。
お恥ずかしい限りで・・・(汗)
作曲クレジットがサンタナだとばかり思っていたので、てっきりカヴァーかなと勝手に思ってました。
やはりちゃんと調べないと駄目ですね。
「スメタナ」の作曲によるクラシック曲だとしっかり記憶しました。
それと1980年は確かですね。これは私のタイプミスでした。
記事の方も訂正させてもらいました。
ありがとうございました。
Commented by 元うぃんどおやじ at 2007-03-30 19:55 x
お久しぶりです。感動です。このアルバムの記事を書いて頂いて。実はフュージョンを聴くきっかけとなったアルバムなので、自分にとってとても大事な一枚です。今でもたまに聞いてます。それとトラックバックもさせて頂きました。
Commented by at 2007-03-30 23:12 x
当時Spyro Gyraに傾倒していたこともあり、Jeremy Wallがアレンジャーというだけで飛びついたアルバムでした。
そういう意味から彼が大きく関わっている楽曲への愛着は強いものがあるのですが、その中でも02は特別な存在です。
原曲の雰囲気を壊すことのないアレンジの妙には、特別な演奏は必要ありませんでしたね、まあ実際彼のエレピにしてもLarry Coryellのハード~ソフトなギターソロにしても、そんなに難しいメロディーを奏でているわけではないのですが、バックの演奏にうまくとけ込んで聴く度に〝胸キュン〟な思いに駆られてしまいます。
もちろん他の楽曲群も素晴しく、まさしくCreed Taylorの術中にうまくはまったという点では、この後に発表された続編2作品が今一つに感じられたのは仕方がなかったのかもしれません。
〝心の琴線〟に触れる作品という点からも、いつまでもevergreenな
素晴しいアルバムですね。
Commented by kaz-shin at 2007-03-31 00:14
元うぃんどおやじさん、こんばんは。コメントとTBありがとうございます。
どんな人にも記念碑的なアルバムって存在すると思うのですが、
元うぃんどおやじさんにとってこのアルバムがそうなんですね。
でもそれだけの魅力が詰まったアルバムですね。名盤です。
Commented by kaz-shin at 2007-03-31 00:33
夢さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
ジェレミー・ウォールのアレンジが本当に素晴らしいですね。
夢さんが仰るように、これだけの凄腕が集まればテクニック重視でも
おかしくないと思うのですが、音楽として誰でも聴きやすく仕上げたアレンジの手腕には脱帽です。
おそらく続編などを全く意識していないで作った分、良い作品に仕上がったのかも知れませんね。
"evergreenな素晴らしいアルバム"、まさにその通りだと思います。
Commented by momayucue at 2007-04-02 09:55
たにぴ@もまゆきゅです。
ジェレミーウォール、松本英彦さんのアルバムを手がけたのもあって、
これは完全に時代に埋もれた感がありますが、
これも素晴らしい。普通じゃないなこれは、という感じがあります。
ちなみに、FUSE ONEといえば、
「たけしのスーパー・ジョッキー」
という人、ぼくの他にいませんか?
Commented by kaz-shin at 2007-04-02 22:23
たにぴさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
「スーパー・ジョッキー」でFUSE ONEの曲が使われていたんですか?
気付きませんでした。結構見てたんですけどね(笑)
このアルバムの功績者は、もちろん演奏に関わったミュージシャン全員
ですが、アレンジャーでもあるジェレミー・ウォールかも知れませんね。
本当に良いアレンジですね。変に凝ったアレンジではないところが好きです。
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