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PAT METHENY GROUP_WE LIVE HERE ◇ 2007年 04月 05日
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今回紹介するのは、1995年にリリースされたパット・メセニー・グループ(PMG)の『WE LIVE HERE』です。PMGとしては、1989年リリースの『LETTER FROM HOME』から6年ぶりのスタジオ・レコーディング・アルバムで、1990年代初のアルバムとなりました。
このアルバムは、今までのアルバムと比べて非常にポップで聴きやすい印象がありますね。サンプリングやドラムのループなんかも取り入れており、ライナー・ノーツにも書かれていましたが、それまであえて避けてきたR&Bサウンドを導入している点も以前とは大きな違いかも知れません。

今回のPMGのメンバーは、長年のメンバーであるライル・メイズ(key)、スティーヴ・ロドビー(b)、ポール・ワーティコ(ds)に加えて、デヴィッド・ブラマイアーズ(vo)、マーク・レッドフォード(vo, flugelhorn)、ルイス・コンテ(per)が参加しています。曲に関しても今までと違って、全9曲中1曲がライル・メイズの作品で、残り8曲全てがパット・メセニーとライル・メイズの共作となっています。おそらくパット・メセニー個人ではなく、PMGとしての色をより強く打ち出そうとしているようにも感じます。その試みは成功したと言えると思いますね。非常に聴きやすいアルバムに仕上がっています。

『PAT METHENY GROUP / WE LIVE HERE』
01. HERE TO STAY
02. AND THEN I KNEW
03. THE GIRLS NEXT DOOR
04. TO THE END OF THE WORLD
05. WE LIVE HERE
06. EPISODE D'AZUR
07. SOMETHING TO REMIND YOU
08. RED SKY
09. STRANGER IN TOWN

サンプリングを上手く使ったダンサブルなナンバー01。シンプルなリズムに乗ってパットのギターが軽やかに歌います。コーラスやパーカッションが非常に効果的で、曲を盛り上げていますね。

軽快でポップな02。途中テンポを落としてパットのJAZZYなギターがフィーチャーされるなど、構成が面白いナンバーです。

非常に都会的で、ニューヨークのサウンドという感じの03。JAZZYなナンバーですね。シンプルな演奏ですが、パットのギターがクールで聴き応え十分の1曲です。

12分を超える大作04。スティーヴ・ロドビーのアコースティック・ベースのプレイが渋いですね。タイトルとは裏腹に美しいメロディーとギターで始まり、もの悲しいライルのピアノ・ソロがフィーチャーされていくというスケールの大きな曲です。途中で聴こえる雷雨の音には少々びっくりしますね(笑)

アルバム・タイトル曲05。アフリカン・ビートといった感じの激しいリズムが特徴です。広大で躍動感溢れるアフリカの大地を思わせる、そんなナンバーです。パットのギター・シンセがフィーチャーされた曲。

ライル・メイズ作曲による06。曲の構成も、パットのギターも凄くスリリングな曲。JAZZの香りが一際強いという印象の1曲です。

美しいバラード曲07。メロディー部のギターとピアノのユニゾン・プレイが心地良いナンバーですね。

どこか幻想的なイメージの08。アルバム収録曲のどれもに通じるのですが、シンプルなりずむながらもアンサンブルとしてとても美しくまとまっている曲ですね。

楽しげでスピーディーな展開が面白い09。早いテンポに、パットの華麗なギター・プレイ、スティーヴ・ロドビーのベース・プレイが光る1曲です。結構好きな曲なんです。

このアルバムは決して派手なインパクトの強いプレイや曲がある訳では無いのですが、バランスが良くて聴いていて心地良いアルバムです。サラっと聴けてしまうので、BGMとして流したりするには最適ではないでしょうか。1975年頃から常に一線で活躍を続けるパット・メセニーだけに、アルバムもソロ、グループを含めると相当な数のアルバムがリリースされていますが、パット・メセニーを聴いてみたいと思っている人の入門アルバムとしてもお薦めです。
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by kaz-shin | 2007-04-05 00:03 | FUSION系 | Trackback | Comments(13) | |
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Commented by ayuki at 2007-04-05 00:54 x
こんばんは。お邪魔いたします。
PMGを聴いたことがない友人に「どれが良い?」と聞かれた時には
私もこの作品を薦めています。なかなかPMGの作品は独特な雰囲気があって難解な部分があると想うので、その意味ではKaz-shinさんのおっしゃる通り、一番聴きやすく、すんなり耳に入ってくる感じがしますね。
全体的なパット・メセニーさんのプレイはもちろん良いのですが、私もSTRANGER IN TOWNのロドビーさんのベースが光っていると想います。スラップの様な音が聴こえるのですが、珍しい!と同時に上手いです。でも、あのイメージからスラップってちょっと想い付かないのですが、本当にスラップかどうか?半信半疑なんです。このツアーのDVDを観ても良く解らないんですよね・・・。
Commented by at 2007-04-05 01:07 x
ECMの頃の透明感溢れる爽やかなサウンドから一転し、GEFFEN移籍後はいわゆるヴォーカル=声に趣をおくことで、トータルとしてアメリカに根付いたネイティヴなサウンドに変わっていったといった感じでしょうか...
その〝声〟がアンサンブルの一つと化して作り上げられたサウンドは、時にLyleのキーボードと、また時にPatのギターとのユニゾンで、更に心に染み渡る感情を抱かせてくれるような気がしてきます。

>サラッと聴けてしまうので・・・
何故かしら聴きいってしまい、気がついたら終わってしまっていた...そんな感じのアルバムでしょうか。
Commented by kaz-shin at 2007-04-05 01:10
ayukiさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
「STRANGER IN TOWN」でのロドビーのベースは格好良いですよね。
あまり全面に出てくるようなミックスでは無いので目立ちませんが、かなり
渋いプレーだと思います。確かにスラップのようなプレイにも聴こえます。
どの曲も派手さはないものの、よく聴いてると素晴らしいプレイで一杯の
アルバムですね。
DVDは観たことが無いのですが、一度観てみたいなと思ってます。
Commented by kaz-shin at 2007-04-05 01:18
夢さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
>ヴォーカル=声に趣をおくことで、トータルとしてアメリカに根付いたネイティヴなサウンドに変わっていった
なるほど・・・。確かにそんな印象受けますね。
コーラスと呼ぶよりヴォイスと呼んだ方がぴったりとくる使い方で、でしゃばった感じは
しないものの、曲にしっくりマッチしているのは凄いですね。

普通FUSION系のアルバムを聴く時は、そのプレイヤーの卓越した
テクニックに耳を傾けてしまうのですが、PMGの場合は曲全体が
耳に流れてくる感じなんですね。
そういう意味でサラっと聴けてしまうのかも知れません。
アルバム1枚としての収録時間は結構長い方ですが、あっという間に
聴き終えてしまいます(笑)
Commented by たにぴ@もまゆきゅ at 2007-04-05 19:37 x
圧倒的に上手いけど、いわゆるパットメセニー節があまりにも幅が少なくて、
例えばウェスみたいには聴けなくて、
一時は離れてたんです。
これは、丁度その頃の作品で、ぼくは聴いてないんです。
ソロの、"secret story"あたりから、や、やばいと思い直し、
また追っかけたんですが。
ゼロトレランスな態度も、"Off Rump"もECM時代も、
結局は好きだな。
Kaz-shinさん、ブラッドメルドーとの連作は聴きました?
すんごい音楽的で、いいっすよ。
Commented by Musicman at 2007-04-05 21:23 x
昔からの彼のファンにとっては賛否両論分かれるアルバムでしょうけど、
私はかなりこのアルバム好きです!
時代は丁度ACID JAZZ真っ盛り。
もちろん“なんちゃって”の作品もありましたが、まるで“ACID JAZZに対する本物ジャズ・ギタリストからの回答”と言ったところでしょうか。
POPと言えばPOPですけど、聴けば聴くほど奥深いアルバムですね!!
Commented by momayucue at 2007-04-05 23:07
Kaz-shinさん、このアルバム知らないですか?
http://momayucue.exblog.jp/5097470/
Lady Good / 丸山圭子
LPで買ったころから、クレジットが全然なくて、何もわからないんです。
音的にはKaz-shinさん好みな筈だし、
詳しいから、何かご存知ないかぁと想って。
失礼しました。
Commented by DENTA at 2007-04-05 23:10 x
生憎このアルバムはあまり聴く機会が少ないですね、ゲフィン期のものの中では。
ゲフィン期だとStill life (talking)とLetter from homeが好きです。
現在所属しているノンサッチからのリマスターされたリイシュー版を買おうか悩むほど。
Commented by kaz-shin at 2007-04-05 23:58
たにぴさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
私もずっと聴いてきた訳ではなく、気になったアルバムを聴いてきた感じです。
誤解覚悟で書くと、似たような雰囲気が多いのも事実なんで・・・(汗)
そんな中でも、聴きやすさで気に入ってるアルバムがこれなんですよ。

>ブラッドメルドーとの連作は聴きました?
まだ聴いた事無いです。お薦めとあれば、ぜひ聴いてみたいなと思います。

それと丸山 圭子さんのアルバムの件ですが、アルバム・ジャケットの写真良いですねぇ。
大変ベタなんですが、丸山さんのアルバムは『黄昏めもりい』しか聴いた事ありません(笑)
それにしても「どうぞこのまま」は一体何回レコーディングしているのでしょうか?
結構多いですよね。
Commented by kaz-shin at 2007-04-06 00:03
Musicmanさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
確かに賛否両論あったみたいですね。でも私はそんなに違和感を感じないで
聴く事が出来ました。
“ACID JAZZに対する本物ジャズ・ギタリストからの回答”
Musicmanさんらしい、良い表現ですね。納得です(笑)
POPなアルバムと言うより、以前よりPOPな曲を含んだアルバムと言った方が
正しいかも知れませんね。やっぱり良いアルバムですね。
Commented by kaz-shin at 2007-04-06 00:15
DENTAさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
私も『Still life (talking)』は大好きなアルバムですし、
『Letter from home』も名盤と誉れの高いアルバムですよね。
もっと金銭的に余裕があれば、ソロやPMGの作品を沢山聴きたいのですが・・・。
限られた小遣いの中では、どうしても広く浅くになってしまいますね(笑)
Commented by WESING at 2007-04-06 22:23 x
>momayucueさん
丸山圭子さんのアルバム「LADY GOOD」にはクレジットがなかったですよね。当時はレンタルしましたが、CD化されたときに買いました。
編曲はサウンド・プロデューサーの小笠原寛さんかもしれませんね。

丸山さんの次のアルバムもレンタルしましたが、そのアルバムの方をCD化して欲しいと思っていたんですけどね。
Commented by kaz-shin at 2007-04-06 23:08
WESINGさん、こんばんは。情報ありがとうございます。
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