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SEAWIND_LIGHT THE LIGHT ◇ 2007年 04月 20日
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今回紹介するのは、ハワイ出身のフュージョン・グループ"SEAWIND"が1979年にリリースした3rdアルバム『LIGHT THE LIGHT』です。一応カテゴリ的にはFUSIONにしていますが、メンバーの女性シンガー、ポーリン・ウィルソンのヴォーカルがフィーチャーされておりAORファンにも広く知られているアルバムだと思います。このアルバムの場合、AORフュージョンと言った感じかも知れません。

SEAWINDは、CTIから1stアルバム『SEAWIND』(1977年)と2ndアルバム『WINDOW OF A CHILD』(1978年)の2枚のアルバムをハーヴィ・メイソンのプロデュースでリリース。そしてA&Mに移籍して、名匠・トミー・リピューマのプロデュースにより発表されたのが『LIGHT THE LIGHT』です。
それにしてもトミー・リピューマのプロデュース作品に外れはありませんね。録音がアル・シュミットというのも嬉しいです。AORテイストとFUSIONテイストが上手く融合された傑作で、曲もアレンジも素晴らしい作品ですね。特筆すべきは、やはりポーリンのヴォーカルとジェーリー・ヘイ、ラリー・ウィリアムス、キム・ハッチクロフトの3人によるSEAWIND HORN SECTIONの素晴らしさですね。

メンバーは、ポーリン・ウィルソン(vo)、ボブ・ウィルソン(ds)、ケン・ワイルド(b)、バド・ニュアネス(g)、ジェリー・ヘイ(tp)、ラリー・ウィリアムス(sax/key)、キム・ハッチクラフト(sax)の7人組ですが、ゲストにゲイリー・グラント(tp)、ビル・ライヒェンバッハ(tb)、ポゥリーニョ・ダ・コスタ(per)、ビル・チャンプリン(cho)等が参加しています。全8曲中7曲がボブ・ウィルソンの作品です。凄い才能ですよね。残り1曲はラリー・ウィリアムスの作品。

『SEAWIND / LIGHT THE LIGHT』
01. HOLD ON TO LOVE
02. FREE
03. SOUND RAINBOW
04. FOLLOW YOUR ROAD
05. LIGHT THE LIGHT
06. MORNING STAR
07. IMAGINE
08. ENCHANTED DANCE

軽快なアップ・テンポのナンバー01。若々しさ溢れるポーリンのヴォーカルが素晴らしいですね。間奏でのシンセ・ソロはラリー・ウィリアムスでしょう。彼はサックスのみならず、キーボードでも良いプレイを聴かせてくれます。ホーン・セクションのアレンジは流石の一言です。

サンバ調のナンバー02。ボブ・ウィルソンのドラミングが魅力な1曲で、ある意味FUSION色の強い1曲かも知れません。途中拍子が変わるのが面白いですね。

ラリー・ウィリアムス作品03。AORっぽいイントロで始まりますが、なかなかFUNKYなナンバーです。ベナード・アイグナーとビル・チャンプリンがデュエット、コーラスで参加しています。この曲のホーン・アレンジも渋い。

イントロのブルージーなバド・ニュアネスのギターがたまらない名バラード曲04。ポーリンのしなやかなヴォーカルが際立つナンバーです。サックス・ソロも素晴らしいです。1992年のポーリンの初ソロ・アルバム『INTUITION (愛の瞬間)』でもこの曲を取り上げていました。13年間の時を経て歌われた名曲を聴き比べるのも面白いですよ。何度聴いても良い曲です。

リズムが心地良く、どこか都会的なサウンドが御機嫌な05。大好きなナンバーなんですが、とにかくリズム・セクションとホーン・セクションのコンビネーションが素晴らしいの一言です。キャッチーなメロディーで聴きやすいのですが、如何せん曲が短いのが残念!

フュージョン・グループ、SEAWINDの本領発揮と言った感じのインスト・ナンバー06。キム・ハッチクラフトの素晴らしいソプラノ・サックスがフィーチャーされたナンバーです。ケン・ワイルドの重量感のあるベース・プレイも聴き所。テンポ・アップしてからの演奏がたまらなく格好良いですね。

ポーリン・ウィルソンとベナード・ワイグナーによるデュエット・ナンバー07。ボブのタイトなドラミングが心地良いノリを生み出しています。AORなナンバーです。

最後を飾る08もインスト・ナンバー。とは言え、ポーリンのコーラスを上手く使っていますが、ハイライトはやはりジェリー・ヘイのフリューゲル・ホーンですね。私はフリューゲル・ホーンの音色を聴くと、どうしても夕方とか夕陽を連想してしまうのですが皆さんはどうでしょう?大学時代に朝陽を連想するという友人と言い争い(と言っても大したことではないのですが・・・)になった事がありました(笑)

SEAWINDの音楽性の素晴らしさを感じる1枚ですが、その魅力を引き出しているのはトミー・リピューマなんでしょうね。本当に素晴らしいプロデューサーだと思います。聴いたことの無いアーティストでも、彼がプロデュースしていれば安心して購入できますから・・・(笑)
ジャケットのイラストのようなロケーションで聴いたら最高でしょうけど、私の住んでる千葉県でも海辺で聴けばそれなりに雰囲気を楽しめます。これからの季節のドライブのお供に如何ですか?
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by kaz-shin | 2007-04-20 00:09 | FUSION系 | Trackback(1) | Comments(4) | |
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Tracked from MUSICBOX at 2007-04-23 21:23
タイトル : Light The Light ( SEAWIND ) ..
時間がかかってしまったけどこのところ都会の生活に慣れてきたせいでしょうか?街を歩いているとイメージする音が、NiteflyteやHEATなどのファンキーなアーバンサウンド。それでもうひとつ.....ファンキーサウンドだけど…これは都会よりも海岸線ドライブモードでしょうか?....... more
Commented by DENTA at 2007-04-20 23:28 x
2005年に復活すると聞いたのですが、延びに延びて今年復活予定だそうで。

PS ジェリー・ヘイのブラス隊を私は『兵隊』と呼んでいます(笑)
戦争と言えるセッション数の多さときたら・・・
Commented by kaz-shin at 2007-04-21 00:41
DENTAさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
>PS ジェリー・ヘイのブラス隊を私は『兵隊』と呼んでいます(笑)
上手いですね!!ジェリー・ヘイ率いる"ヘイ隊"で『兵隊』・・・(笑)
私も今晩から使わせて頂きますね。
ジェリー・ヘイの参加したセッションの数は、おそらく想像を絶する数でしょうね。
日本の数原 晋さんと良い勝負でしょうね、きっと。
Commented by 哲学者になりたい猫 at 2009-06-20 16:31 x
AORとフュージョンとファンキーさがない交ぜになっている本当に不思議なポジションにいるバンドそれがこのSEAWINDですよね。そして今年遂に復活してアルバムを発表しましたね。Kaz-shinさん購入なされました?私は音楽通で信頼しているKaz-shinさんのレビューを読んでから聴こうかどうか決めようかと思っているのですが(Kazさんのレビュー読んでから聴いた方が一粒で二度美味しい状態を楽しめますしね(笑))来月には来日し東京、大阪でLiveも開催するようで本当に日本では根強い人気があるんですね。ところでこのバンドだとメンバー全員が参加していて実質このバンドの最終作であり5作目のアルバム、
BOB & PAULINE WILSON名義の『Somebody Loves You』というCCMアルバムがあるのですがKazさんお持ちですか?これはSEAWINDの時よりさらにポーリンのヴォーカルが弾んでいて、曲も粒揃いの良さで、このバンドが好きなら大変お勧めの一枚ですよ。
Commented by kaz-shin at 2009-06-21 22:28
哲学者になりたい猫さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
まず最初に・・・。私は決して"音楽通"ではありませんよ(笑)
私のモットーはあくまで"広く浅く"です。
SEAWINDも聴いていたのはAORファンにもお馴染みのアルバムばかりです。勿論新作も聴いてません(笑)
私に金銭的に余裕があれば、あれこれ購入するのですけどね。
今月~来月は大橋純子さん、黒住憲五さん、岡崎友紀さんの再発があるんで、新作は他には変えない状況なんです。
逆に哲学者になりたい猫さんの感想をぜひとも聞かせて下さい。

『Somebody Loves You』はCool Soundから出た時に買いそびれてまして、必死で探している1枚です。
オークションでは結構良い値段付いてますよね~。聴きたい1枚です。
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