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松任谷 由実_流線形'80 ◇ 2007年 04月 23日
松任谷 由実_流線形\'80_e0081370_2357581.jpg 

今回紹介するのは、ユーミンが1978年にリリースしたオリジナル・アルバムとしては荒井 由実時代から通算して6作目、松任谷姓になってからは2作目にあたる名盤『流線形'80』です。
当時、私と同年代の女性に圧倒的な指示を受けていたユーミン。大学生時代、女の子とデートするなら車にユーミンのカセットを積んでおくのがセオリーみたいになっていたくらいで・・・(笑)
もちろん、そんな下心だけで聴いていた訳ではなく、音楽性においても我々男性を魅了したのも事実です。松任谷 正隆の洒落たアレンジに驚き、街や郊外の風景にマッチするユーミンの歌に感激したりと、ユーミンのソング・ライターとしての才能の素晴らしさを実感してました。

この『流線形'80』の特徴は、それまでのユーミン作品に比べて風景や情景を思い浮かばせる曲が多くて、言わば後のリゾート型のポップスを先取ったようなアルバムですね。いかにもJ-POPシーンにおけるトレンド・リーダー、ユーミンらしいアルバムかも知れません。
そんなユーミンの世界を現実の音として表現している素晴らしいミュージシャンは、松任谷 正隆(key)、林 立夫(ds)、渡嘉敷 祐一(ds)、高水 健司(b)、鈴木 茂(g)、松原 正樹(g)、斉藤 ノブ(per)、ペッカー(per)、山下 達郎(g、cho)、来生 たかお(vo)等。
おそらくユーミンのアルバムの中で、最も聴いた回数の多いアルバムかも知れません。

『松任谷 由実 / 流線形'80』
01. ロッヂで待つクリスマス
02. 埠頭を渡る風
03. 真冬のサーファー
04. 静かなまぼろし
05. 魔法のくすり
06. キャサリン
07. Corvett 1954
08. 入り江の午後3時
09. かんらん車
10. 12階のこいびと

チェンバロの音色が冬らしくて、クリスマスの定番曲と言える01。アルバムの冒頭からバラード系の曲を持ってくる辺り松任谷 正隆・由実コンビのセンスを感じますね。

最初のこの曲を聴いた時の感動は今も忘れられない名曲02。とにかく松任谷 正隆のアレンジの素晴らしさの尽きる曲だと思います。ストリングス、ブラス、リズムの全てのアレンジにおいて「埠頭を渡る風」をこれほど上手く演奏で表現出来ていることに感動し、鳥肌が立ったことを憶えています。大学生時代、わざわざ近くの港まで出かけて、この曲を聴いてました(笑)

山下 達郎のコーラスがフィーチャーされた03。軽快なアメリカン・ポップスを彷彿させる曲ですね。間奏のギター・ソロもおそらく達郎でしょう。それにしても達郎の声が若いですね。

シチュエーションがいかにもユーミンらしい?ナンバー04。何故か荒井 由実時代の音楽を思い出してしまう1曲です。

"男はいつも最初の恋人になりたがり、女は誰も最後の愛人でいたいの"という歌詞の印象が強い05。男性への応援歌みたいな感じでしょうか。

アーバンな香り漂う06も大好きな曲です。この頃から松原 正樹のギターが好きで、彼の参加している作品を買い漁るようになりました。この曲でも派手さはありませんが、渋いカッティング・プレイを披露しています。この曲のブラス・アレンジは相当凝ってますね。

ジャケット・イラストにも登場している1954年型コルベットを歌った07。デュエットは来生 たかおです。彼がヴォーカルで加わることで、俄然大人の世界が広がりますね。こんな曲が書けるのは育ちの良さなのかも知れませんね(笑)

ユーミンらしさを感じるポップ・チューン08。思わず口ずさみたくなるキャッチーなメロディーですね。鈴木 茂のギターが曲調にマッチしてます。この辺りのミュージシャンの使い分けの上手さが松任谷 正隆の凄いところです。

感傷的な歌詞が印象的なバラード曲09。失った恋と冬の寒さを音に感じられますね。

最後はフレンチ・ポップス風なナンバー10。歌詞の最後が何とも怖いです(笑)

収録されている曲だけで言えば、この後の『OLIVE』『悲しいほどお天気』の方がずっと好きなんですが、発売された当時は結構衝撃を受けましたね。アルバム・ジャケットだけで言えば、数多いアルバムの中で1番好きなジャケットです。アート・ディレクションが伊集院 静、イラストが矢吹 申彦のこのジャケットは、アルバム・カラーがよく表現されていてデザインも好きです。
CITY POPが大好きな私にとって、この『流線形'80』は結構重要なアルバムになっています。私にとってのユーミンは、このアルバムから1984年の『NO SIDE』迄が最も印象深く残っています。
by kaz-shin | 2007-04-23 00:01 | CITY POP / J-AOR系 | Comments(6) | |
Commented by martha1961 at 2007-04-23 21:27 x
こんばんは。
ユーミンのアルバムのでは私の中ではナンバー1ですね。
「悲しいほどお天気」の好きですが....
「埠頭を渡る風」を車のBGMにして何度も埠頭をドライブしました。
「真冬のサーファー」を聞きながら冬の海岸線をドライブしました。
青春時代の想い出ですね。
Commented by kaz-shin at 2007-04-23 22:26
martha1961さん、こんばんは。コメントとTBありがとうございます。
martha1961さんもこの頃のユーミンはリアル・タイムで聴かれていたと思いますが、
やはりこの「流線形'80」は外せない1枚ですよね。本当によく聴きました。

>「埠頭を渡る風」を車のBGMにして何度も埠頭をドライブしました。
>「真冬のサーファー」を聞きながら冬の海岸線をドライブしました。

やはりそうですよね。皆一緒なんですね(笑)
あの頃の楽しい思い出が沢山詰まってるアルバムです。
Commented by ohiro at 2007-05-27 01:28 x
こんばんは!
このころのユーミンは自分の青春そのものといった感じですね。
昨年何十年ぶりにコンサートに行ってきましたが、後半やっぱり
「埠頭を渡る風」で大盛り上がり!永遠の大定番なんでしょうね。
他のアルバムでは、お書きになられてる「NO SIDE」と「リ・インカネーション」なんかが好きです!
また是非彼女のアルバム取り上げて下さい!
Commented by kaz-shin at 2007-05-27 01:43
ohiroさん、沢山のコメントありがとうございます。
私もユーミンの音楽を避けて通れない一人です(笑)
「埠頭を渡る風」を初めて聴いた時の感動は、今でも忘れられません。

まだ、『REINCARNATION』も『NO SIDE』も紹介してませんでしたね。
今度はリクエストにお応えして、『REINCARNATION』の記事を書く事にしますね。

それから、勝手ながら"Favorite Blog"にリンク貼らせて頂きました。
今後もよろしくお願いします。
Commented by じょん at 2010-01-15 17:56 x
明日 bsでアルバム「ひこうき雲」のメイキングみたいなのを放送しますね。楽しみです。
Commented by kaz-shin at 2010-01-15 23:32
じょんさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
情報ありがとうございました。
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