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友成 好宏_NATURAL SIGN ◇ 2007年 04月 26日
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今回紹介するのは角松 敏生を始め、村田 和人、松山 千春、杏里、浜崎 あゆみ等の数多くのアーティストのレコーディングやライブで活躍しているキーボード・プレイヤー、友成 好宏が1993年にリリースした初リーダー・アルバム『NATURAL SIGN』です。
エグゼクティヴ・プロデューサーは角松 敏生で、プロデュースは友成 好宏と角松です。当時、角松は自分と同年代のミュージシャンを積極的にプロデュースして世に送り出してきました。名前の認知度はまだまだでも、腕が確かなミュージシャンを発掘することに長けている角松ですから、1989年にリリースされたベーシスト・故青木 智仁の初リーダー・アルバム『DOUBLE FACE』や今回の友成の『NATURAL SIGN』も素晴らしい作品で、優れた音楽性と演奏技術で聴く者を楽しませてくれます。

角松のバンド・メンバーとして友成 好宏を知ったのですが、このアルバムがリリースされるまではプレイヤーとしてのイメージが強く作曲したりするとは思っていませんでしたが、本作では全11曲中7曲を作曲しています。これが実にメロディアスな曲ばかりで、その才能に驚かされたのを憶えています。そして繊細なキーボード・プレイは、ジョー・サンプルやリチャード・ティーの影響を少なからず受けているなと感じます。私が特に好きなのはピアノ・プレイですね。FUSION音楽に興味の無い人でも抵抗無く聴ける心地良いアルバムだと思います。

『友成 好宏 / NATURAL SIGN』
01. HER MINOR OFFENSE
02. THROUGH SOME WINDOW
03. NIGHTS GO ON
04. THE BLUE CLIF
05. HIPS
06. THE ODD STREET
07. I SAW THE LIGHT
08. WONDERING UNDER THE MOON
09. WHITE STEPS
10. DISTANT RAIN
11. LET ME SAY

友成の作品で、打ち込みとキーボードのみのシンプルなナンバー01。シンプルながらも美しい旋律のピアノが印象的なナンバー。映画音楽にぴったりな感じですね。

今は亡き青木 智仁、浅野 祥之が参加している02。この曲も友成の作曲です。繊細で流れるようなピアノ・タッチとパーカッシヴなピアノ・タッチの両方を聴けるのが魅力です。途中テンポ・アップする箇所では、素晴らしい青木のベース・ソロを聴く事が出来ます。

軽快なフュージョン・ナンバー03。友成の作曲。跳ねた感じのピアノ・プレイが実に気持ち良い曲です。シャカタクのサウンドに近いかも知れません。浅野 祥之のギターのバッキングが素晴らしい1曲。

角松 敏生作・編曲の04。角松らしい打ち込みを軸にした曲です。爽やかな印象のインスト・ナンバーで、角松もギター・ソロを披露しています。友成のシンセのプレイが光っています。

友成が参加していたグループ、JEFF 別府 GROUPが作曲、演奏に加わった05。ロック色が強いインストで、確かにJEFF BECKの『BLOW BY BLOW』辺りの曲を連想させますね。聴き応えのあるナンバーです。

菅沼 孝三(ds)、青木 智仁(b)、増崎 孝司(g)、田中 倫明(per)、勝田 一樹(sax)、本田 雅人(sax)等を迎えた06はスリリングなフュージョン・ナンバーです。とにかく演奏の迫力に圧倒されますね。友成のオルガン、シンセのプレイに注目です。友成の作曲。

唯一のヴォーカル曲07は、トッド・ラングレンの名曲のカヴァーです。歌っているのも友成自身。決して上手くはないのですが、嫌味の無い味のあるヴォーカルです。コーラスで角松が参加しています。

なんとも粋なナンバーなのが08。JAZZYなムードが漂う大人の為の1曲ですね。村上 秀一(ds)、高水 健司(b)、小池 修(sax)を迎え、小林 信吾のアレンジによる美しいストリングスとJAZZYなメンバーのプレイが痺れます(笑)

冬を感じさせるナンバー09。曲の前半はまるで一面の銀世界を連想させますね。中盤以降は吉川 忠英のアコースティック・ギターとのコンビネーションが素晴らしいですね。

デヴィッド・フォスターの作品を連想させる美しいバラード曲10。この曲を聴かせて、デヴィッド・フォスターの曲と偽ってもバレないかも知れませんよ。私の大好きな1曲で、華麗なピアノ・プレイと小林 信吾アレンジの美しいストリングスの融合がたまらなく心地良い1曲です。

角松 敏生の3rdアルバム『ON THE CITY SHORE』に収録されていた名バラードを、ピアノとアコーディオンだけで奏でた11。淋しくなるくらい切なく聴こえるのは私だけだろうか?(笑)

角松 敏生がプロデュースとなると、良くも悪しくも角松色が強くなる傾向があって、ファンにとってはそれもひとつの楽しみだとは思うのですが、このアルバムはあまり角松色が出ていなくて個人的にはそこが気に入っている1枚です。あくまでも主役は友成 好宏であり、彼の曲やプレイを中心に作られているのが良かったです。
今まで数多くの角松プロデュースの作品を聴いてきましたが、そんな中でもベスト3に入る位好きなアルバムです。現在は、小林 信吾とのピアノ・ユニット"MAOCHICA"で活躍しています。ニュー・アルバムも今月リリースされたようです。
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by kaz-shin | 2007-04-26 00:01 | FUSION系 | Trackback | Comments(4) | |
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Commented by しげぞう at 2007-04-26 07:52 x
おはようございます
このアルバム、思いのほか良い作品となっていますよね
僕は特に03が好きです
それから11の化け方もなかなかのもんです
切なく聴こえるのは、kaz-shinさんだけではなく・・・
Commented by いわとも at 2007-04-26 22:48 x
友成氏の弾くピアノの音色、なんだか「雪山▲」、「氷山△」。
そんな感じがします。
ひんやりしているが、冷たくはない(笑)。
青木師匠のベースも聴くことができるこのアルバム、本日の通勤途中で聴きました。
Commented by kaz-shin at 2007-04-26 23:47
しげぞうさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
個人的な好みで言ってしまいますと、小林 信吾さんのピアノ・プレイも申し分無いですが
友成さんの音色やプレイ・スタイルの方が好きだったりします。
ホッとしたい時なんかに聴きたくなるアルバムです。
作曲のセンスも良いので、ソロ・アルバムをリリースして欲しいですね。
Commented by kaz-shin at 2007-04-26 23:58
いわともさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
なかなか面白い表現ですね。何となく分かります。
別な言い方をすればCOOLって感じでしょうか?(笑)
COOLなんですけど、優しい音なんですよ。そこが好きなんですけど。
続編を期待したいですね。
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