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吉川 忠英_STARRY-EYED ◇ 2007年 05月 01日
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今回紹介するのは、スタジオ・セッションにおいては日本を代表するアコースティック・ギターの名手・吉川 忠英が、2000年にアオシス・レコードからリリースした『STARRY-EYED』です。
1970年にプロ・デビューしている吉川 忠英ですが、実は純粋に彼のソロ作品を聴くのはこのアルバムが初めてでした。スタジオでのセッションの数は膨大なもので、おそらく歌謡曲、ニューミュージック、CITY POP等のいわゆるJ-POPシーンの音楽を聴いている人で、吉川 忠英のアコースティック・ギターの音を聴いたことが無いという人は皆無でしょう。私も数々のアーティストのバックで演奏するのを聴いてきましたが、やはりソロ・アルバムも聴いてみたいなと思い購入したのが、今回紹介する『STARRY-EYED』です。

プロデュースは新川 博。キーボード奏者、アレンジャーとして活躍している新川 博は、SMAPのプロデュース等でも知られる鎌田 俊哉と共にアオシス・レコードを作った人物です。
アオシス・レコードは、「たった1人100万枚売り上げるアーティストを作るより、1万枚売れるアーティストを100人作りたい」というコンセプトを元に作られたレコード会社で、大人が楽しめる素晴らしいアーティストやミュージシャンの素晴らしい音楽や演奏を届けてくれています。
アルバム収録曲7曲中、3曲が吉川 忠英のオリジナル曲。残り4曲がスタンダード曲やカヴァー曲という構成になっています。アレンジは1曲が吉川、新川のコンビで残り6曲は吉川 忠英です。

『吉川 忠英 / STARRY-EYED』
01. When you wish upon a star
02. 第三の男
03. 月の影
04. Ruby Baby
05. ともだちの日
06. テディエさんの宝物
07. Star Dust

ディズニー映画「ピノキオ」の挿入歌で名曲中の名曲、邦題「星に願いを」でお馴染みの01。イントロではハーモニクスでメロディーを奏でています。アコースティック・ギターとストリングスだけで奏でられていく、美しいサウンドにうっとりします。

続く02も映画の主題歌だった曲です。1949年の名作「第三の男」の主題歌でしたが、映画を知らなくてもこの曲を聴いたことのある人は大勢いるでしょう。アコースティック・ギターの魅力をたっぷり感じ取れる1曲ですね。前半はギター1本とSEのみ、後半では打ち込みのブレイク・ビートとの組み合わせが面白いです。この曲ではわざとチューニングを1音低くして、弦のヴィブラートを強調しているそうです。

吉川 忠英のオリジナル曲03。切ない感じのメロディーが印象的です。途中から斉藤 ネコのヴァイオリンが加わり、より叙情的な感じになっていきます。夜空を見上げながら聴きたい、そんな1曲です。

ブルー・アイド・ソウル・シンガーであるDIONが1963年にヒットさせた曲のカヴァー04。AOR好きな人なら、ドナルド・フェイゲンが名作『The Nightfly』でカヴァーしている曲としてお馴染みかも知れませんね。イントロからすでにブルージーな感じで溢れています。新川 博のオルガン、島村 英二のドラムとのコンビネーションが絶妙です。こんなギターが弾けたら楽しいでしょうね(笑)

吉川 忠英オリジナルのボッサ調ナンバー05。心地良いボサ・ノヴァのリズムに乗せて、軽いギターとヴォーカル(ほんの少しだけ)が堪能できます。収録曲の中で1番音数が多く、高水 健司(a.b)、浜口 茂外也(per)、新川 博(key)、城戸 夕果(fl)が参加しています。

何となくユーモラスな雰囲気を持った吉川のオリジナル曲06。フランスの田舎町を連想させますね。アコーディオンの音色と多彩なギター・プレイに聴き惚れてしまいます。

最後の07はスタンダード曲で、ホーギー・カーマイケルが作曲した名曲ですね。私と同年代の人ならば、懐かしいTV番組「シャボン玉ホリディ」のエンディング・テーマだった曲と言えば分かって頂けるでしょう。ギター1本でしっとりと歌い上げています。

一応、"FUSION"のカテゴリーに入れてはみたものの、インスト・アルバムと言った方がピッタリなアルバムですね。それにしても生ギターというのはシンプルな楽器にも関わらず、弾き方でこんなにも多彩な表現が出来るかと驚かされました。本当に素晴らしい楽器ですね。
深夜一人でじっくり聴きたい、そんなアルバムです。GWの家族サービスで疲れているお父さん方、寝る前に寝酒を飲みながらこのアルバムを聴けばきっとぐっすり眠れますよ(笑)
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by kaz-shin | 2007-05-01 00:01 | FUSION系 | Trackback | Comments(6) | |
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Commented by まるいチーズ at 2007-05-01 00:33 x
こんばんは
夜更かし中です(笑)、地味で目立たない方ですがいいですよね~、テクニックがどうのと言うより音色が優しい感じがします。このアルバムは知ってはいましたが持ってないです、入手可能ですか?
あと同じアコースティックのギタリストの笛吹利明さんも好きです。
Commented by kaz-shin at 2007-05-01 01:23
まるいチーズさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
思う存分夜更かしできますね。9連休ですもんね(笑)

このアルバムは現在でも入手可能みたいですね。
アマゾンでもaosisでも購入可能のようです。

1970年代終わり頃、アコギと言えば吉川さんか笛吹利明さんのどちらかでしたね。
安田裕美さんもいましたね。それぞれ個性があって良かったです。
笛吹さんも活動続けていらっしゃるようです。
Commented by WESING at 2007-05-01 18:06 x
>まるいチーズさん
期間限定だったのでもう売っていないかもしれないけど、このアルバムと次のアルバムで2枚組になったCDが発売されているので、もしそれを見つけられればお得かも。
当時、そのCDを欲しいと思ったんですけど、他にも買いたいものばかりで諦めました。
アオシス・レーベルは全部買いたいと思うんですけど、きりが無いからほどほどにしてます。(苦笑)
僕が持っているのは「Acoguist」です。

吉川さんはアコギだからフォーク系の人と思っていて、全然気にかけてなかったんですが、林立夫さんプロデュースでユーミンも関わっていたというソロ・アルバム「素適?そうでもないよ」が'92年にCDでリリースされるのを知って買いました。
オフィシャルで調べたら'83年リリースだそうですが、ほとんどボーカル物でした。1曲だけ今剛さん作・編曲のインストがありました。
Commented by まるいチーズ at 2007-05-01 23:26 x
>WESINGさん
こんばんは、情報ありがとうございます、探して見ます。私はソロ・アルバムは持っていなくて”R.E.M.SWIMMING CLUB BAND”の一員として参加されているシリーズで「夏の日の恋」を持っています。当時はイージー・リスニング?、今ならヒーリーング・ミュージックでしょうか(笑)、でもこれがなかなかいいんですよ、曲は1曲だけですが(笑)
Commented by kaz-shin at 2007-05-01 23:49
WESINGさん、こんばんは。情報ありがとうございました。
aosisからリリースされるアルバムは、良い作品が多いのですけど
曲数が少なくて収録時間が短いのが少し残念です。
Commented by kaz-shin at 2007-05-01 23:52
まるいチーズさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
R.E.M.SWIMMING CLUB BANDの存在を知りませんでした。
何だか興味をそそられるバンド名ですね(笑)
1度聴いてみたいです。
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