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大瀧 詠一_EACH TIME ◇ 2007年 05月 02日
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今回紹介するのは、大瀧 詠一が1984年にリリースした『EACH TIME』です。
このアルバム以降、23年間大瀧 詠一はオリジナル・アルバムはリリースしていないので最新アルバムということになります。それにしても寡作過ぎますよね(笑)
80年代の音楽を好きな人やCITY POPが好きな人には、1981年にリリースされた名盤『A LONG VACATION』が有名ですし人気も高いですが、『EACH TIME』も個人的には『A LONG VACATION』にも決して劣らない名盤の1枚だと思っていますし、大好きな1枚です。

サウンド自体は、前作『A LONG VACATION』の延長線上にあると言えます。しかし、全曲が松本 隆と大瀧 詠一の作品だけで作られたのは本作が初めてらしいですね。前作よりもストーリー性高い詞が多くなったような気がします。男と女の色んな物語を、いかにも大瀧 詠一らしいキャッチーなメロディーとナイアガラ・サウンドで彩った素敵なアルバムです。夏向きの曲もありますが、いわゆるリゾート感を押し出した感じはなくオール・シーズン楽しめます。私は5~6月頃になると聴きたくなる1枚です。

『大瀧 詠一 / EACH TIME』
01. 魔法の瞳
02. 夏のペーパーバック
03. 木の葉のスケッチ
04. 恋のナックルボール
05. 銀色のジェット
06. 1969年のドラッグレース
07. ガラス壜の中の船
08. ペパーミント・ブルー
09. レイクサイド・ストーリー

可愛らしいポップ・ナンバー01。珍しくSEやエディットっぽい効果を多用していますね。少し子供っぽい印象がありますが、そのメロディーは大瀧 詠一に他ならないものですね。

涼しい夏の夕暮れにお似合いの02。ひと夏のロマンスを歌ったミディアム・ナンバーです。こういう曲調に大瀧 詠一の声がよく似合います。間奏のジェイク・H・コンセプションのサックスが雰囲気を盛り上げています。

思わず口ずさみたくなるようなキャッチーなメロディーの03。北村 英治のクラリネットと井上 鑑のアレンジによるストリングスが印象に残るウインター・ソングです。

♪バンドゥ・ビ・バン・バン・バン♪というインパクトの強いフレーズとドゥ・ワップ・スタイルのコーラスが特徴の04。SEをふんだんに使った楽しい1曲です。

ミディアム・バラード曲05。独特な気だるい感じは「雨にウェンズデイ」に通じるところがあります。

ホット・ロッド・サウンドの06。イントロのドラムから気分を高揚させてくれるような、スリリングな演奏が魅力です。コーラス・アレンジが素晴らしいナンバー。

柔らかなサウンドが心地良いバラード曲07。サウンドは心地良いのですが、歌詞は切ない別れの歌です。大好きな1曲です。大瀧 詠一の"らしさ"と"らしくない"所が一緒になっているような不思議な曲です。

大瀧 詠一らしさを最も感じる曲が08かも知れません。前作の「恋するカレン」タイプの曲ですね。このエコーの感じがナイアガラ・サウンドなんだと再認識させてくれる名曲です。ペパーミント・ブルーという色にピッタリな曲調、アレンジが凄いなと感心してしまいます。

切ないウインター・ソング09。今回紹介しているのはCD選書シリーズのCDなんですが、この「レイクサイド・ストーリー」のエンディングはアナログ盤とは異なっています。アナログ盤とは異なり、サビのメロディーの繰り返しでフェード・アウトしていきます。CDでアナログ盤と同じエンディングのものが収録されているのは、初期のCDのみでレア・アイテムのようですね。

昔は、断然『A LONG VACATION』の方が好きだったんですが、最近では『EACH TIME』の方が好きになってきています。理由はよく分からないのですが、松本 隆の詞に惹かれているのと、トータル的なバランス、纏まりが良いと思いますね。前作の中の「さらばシベリア鉄道」が他の曲に比べて、どうも浮いてる気がしてたんですね。今回はそういう曲は見当たらず、かなり練られて制作されたんじゃないかと推測しているのですが・・・。
そう言えば、まだ『A LONG VACATION』のアルバム紹介記事を書いてませんでした。夏が近づいたら紹介してみようかと思います。が、今更紹介の必要の無いアルバムかも知れませんね(笑)
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by kaz-shin | 2007-05-02 00:07 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback(3) | Comments(16) | |
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Commented by rs at 2007-05-02 08:53 x
大御所が来ましたね。

発売当時、ロンバケ路線を期待して海夏だと思ったんですが
そうでも無かったので一時離れていたんですが
20代後半にふと聞き直したら、別の印象を受けた一枚です。
その後は車に標準装備です。

十年程前にcompleteの存在を知って
聞いてみたらMIXが違うのでNIAGARAの恐ろしさを痛感。

再発も全てREMASTERが施され曲順も違うので
有る意味困った一枚です(笑)
数年前に発売されたFinalは本当に最後なんですかねぇ。
Commented by TPS-L2 at 2007-05-02 10:29 x
kaz-shinさん、こんにちは。

CD化作業で、先週、大滝詠一の物4枚をCD化したばかりで
作業をみられているのかぁ~・・・(^_^;と思いました。(笑)
ホントに僕にとってはタイムリーな話題だし、勉強になります。
このアルバムも、CD化の作業で一通り聞き直して、
「あれ!もう一回じっくり聞かなきゃ!」と思っていたところです。

rsさんも少し書かれていますが、アルバムの発売年月日を調べる
最中でWIKIを読むと、ナイアガラレーベルって
新譜が出ないのに、リメイクして、○○記念にからめて発売している
ようですね・・・(^_^;
全く知らなかったんですけど、そういう物も聴きたい、今日この頃です。
Commented by nowhere1967 at 2007-05-02 22:23
『ロンバケ』と、このアルバムは甲乙つけがたいですね。
どちらも好きですよ。
大滝さん、あまりに寡作すぎますので新作を期待するの止めました(笑)
Commented by bonejive at 2007-05-02 23:54 x
これ本当にいいですね~。
私はペパーミントブルーが大好きです。
Commented by kaz-shin at 2007-05-03 00:19
rsさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
NIAGARAは本当に恐ろしいですよね。
曲違いのCDの存在も知ってました。「魔法の瞳」のロング・バージョンも
あるとか・・・。全部揃えたらえらいお金がかかりそうですね(笑)
それよりも新作アルバムが聴きたいですよね。無理かな?
Commented by kaz-shin at 2007-05-03 00:25
TPS-L2さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
アナログ盤のCD化の作業は捗ってますか?それにしても偶然ですね。
こういう偶然てありますよね。ある時、ブログ仲間の240_8さんと
同じ日に同じアルバムを紹介した事がありましたよ(笑)
私もこの連休を利用して、入手困難になってしまったアルバムを何枚か
CD化しています。
今夜もこれから録音です。
Commented by kaz-shin at 2007-05-03 00:31
nowhere1967さん、こんばんは。コメントとTBありがとうございます。
昔は断然『ロンバケ』が好きだったんですけど、今は『EACH TIME』の方が
聴く回数が多くなってます。季節に関わらず聴けるからかも知れません。
新作はやはり期待しない方が良いのでしょうかね(笑)
Commented by kaz-shin at 2007-05-03 00:35
bonejiveさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
「ペパーミント・ブルー」は名曲ですね。私の場合、音を聴いてまさしく
ペパーミント・ブルーの色を感じました。
その為に凄い曲だという印象が強く残っている曲なんですよ(笑)
Commented by martha1961 at 2007-05-03 22:08 x
こんばんは。kaz-shinさんに触発されて今日聴きました。(笑)
20Th Annversary Editonを持ってました。いつも間に買ったんでしょう?ボーナストラック付きでしかも曲順が違うんです。
リアルタイムで聴いたのはアナログなのでちょっと曲順の違いに戸惑ってますが....
一番すきなのはやはり"ペパーミント・ブルー"かな?
でもインパクトはいまだに"A Long Vacation"の方がいまだに私は強いかな・・・・・
kaz-shinさんに触発されたので私も追いかけで記事にします。(笑)

Commented by kaz-shin at 2007-05-03 23:27
martha1961さん、こんばんは。コメントとTBありがとうございます。
私も『ロンバケ』は大好きなんですが、正直聴き飽きてる部分もありまして・・・(笑)
『EACH TIME』の方が新鮮に聴こえたりしますね。
曲順が変わるのって、あまり聴き込んでいないアルバムなら良いのですが、
好きだったアルバムだとかなり違和感感じるでしょうね。
20周年記念盤は悩んだ挙句購入していないのですが、ちょっと気にはなってるんです。
買ってみようかな(笑)
Commented by 240_8 at 2007-05-04 09:55
これは懐かしい~。
大滝氏のおばさんにあたる方が職場に居たことを思い出します。いい天気だし、久しぶりに聞いてみようかなと思います。そういえば自分のブログにも大滝氏のレビューはしてなかったので、近々にも書きたいと思ってます。
この作品では⑦が大好きです。もう20年以上前、菊池桃子が日曜日の深夜にラジオ番組をやっており、このカラオケヴァージョンをバックにドラマ仕立てのはがきを読むコーナーが楽しみでした。この曲を聴くと、その当時を思い出しますね~。
Commented by kotaro at 2007-05-04 10:23 x
大滝氏について何を書こうか、昨今では新聞でよく名を目にする一風変わった哲学者の内田樹氏が「ファンだった」と書籍ムックで対談したり、大滝ワールドの支持層の広さに驚かされます。
初期から聴いているファンはいつの間にか社会の中心か、以上の年齢になっています。山下達郎氏だって泰斗ですものね。
EACH TIMEは12inch Single Boxで買ってしまったので、レコード棚でいつも不憫そうに置かれています。(苦笑)

CBSのNiagaraで入った口だろう、俺はコロンビアのLQ時代のレコード持っている、いやワシはエレック時代から聴いている××
内ゲバはそろそろやめて、ここは若い世代に北斗神拳よろしくオオタキエイイチを正しく伝承していかねばなりません。

我が家ではイヤミを説明するのに「さいザンス」からトニー谷に移り、最後は大滝さんのトニー谷特集のラジオ録音テープを聴かせて、「ここが面白いんだ」と、混乱に拍車がかかったようで。
責任を感じております、はい。
Commented by kaz-shin at 2007-05-04 11:33
240_8さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
懐かしいでしょ!(笑)
でもサウンドは今聴いてもちっとも古臭く無いですよね。
『ロンバケ』は真夏、『EACH TIME』は初夏のような陽気の今頃に
ピッタリだと思います。
今日の天気なら「ペパーミント・ブルー」がお似合いかも知れませんね。
記事楽しみにしてます。
Commented by kaz-shin at 2007-05-04 11:39
kotaroさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

>ここは若い世代に北斗神拳よろしくオオタキエイイチを正しく伝承していかねばなりません。
全く同感です。実はこのブログで紹介しているアルバムや曲は、若い人にも
聴いて欲しいなという願いを込めて書いています。
今では入手困難だったり、CD化されていない作品もありますが、アーティストや
スタッフが良い音楽を作ろうと努力していた健全な時代の音楽を紹介したいと思ってます。
良い音楽が売れるという、今では幻想となってしまった現代において、ほんの小さな一石でも
良いので投じることが出来れば良いのですが・・・。

イヤミ、トニー谷・・・、懐かしい名前の数々にニヤついてしまいました(笑)
Commented by 240_8 at 2009-08-08 12:02
こんにちは。
2年経過してようやく記事にしました(笑)。
上の私のコメントには「近々にも書きたいと思ってます。」なんて書いてますね~。
今年はヘンな天気で、かつ蒸し暑いですね。
ついつい大滝さんの名作2作を聴いてしまいます。個人的にはこちらが好みです。
Commented by kaz-shin at 2009-08-09 08:36
240さん、こんにちは。コメントとTBありがとうございます。
大瀧さんと言えば『LONG VACATION』ですが、私もどちらかと言うと
本作の方が好きですね。
トータル的な色合いと言うか、アルバムとして纏まっていると思いますね。

2年間待った紹介記事をじっくり拝見しますね(笑)
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