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今 剛_STUDIO CAT ◇ 2007年 05月 05日
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今回紹介するのは、スタジオ・セッションにおいては日本のトップ・クラス、日本を代表するギタリストの一人である今 剛が、30年以上のキャリヤの中において現在のところ唯一のリーダー・アルバムとなる『STUDIO CAT』(1980年)です。
私にとって松原 正樹、今 剛という二人のギタリストに出会っていなければ、ここまでCITY POPやJ-POPにのめり込む事は無かっただろうと断言できるスタジオ・ミュージシャンです。1970年代半ば以降から現在に至るまでの期間で、彼等がレコーディングに参加した楽曲の数は恐ろしく膨大なものです。おそらく彼等のギターを聴いた事が無いという音楽好きは皆無だと言っても決してオーバーな表現ではないでしょう。

ギタリストという括りだけで捉えれば、他にも好きなギタリストは沢山存在します。
しかし、スタジオ・ミュージシャンとしての活動をメインに数多くのアーティスト達のレコーディングを支え、作品に素晴らしい息吹を与えてきたカッティングやソロのプレイは、やはり最も印象深いギタリストとして私の中に刻み込まれているのです。
そんな大好きなギタリスト・今 剛の初のリーダー・アルバム『STUDIO CAT』は、スタジオ・セッションやパラシュートとしての活動と並行しながら制作されたアルバムです。本当に忙しかった時期だったろうと思いますが、林 立夫のプロデュースとL.A.のミュージシャンをバックに素晴らしいアルバムを作り上げました。

参加ミュージシャンは、今 剛(g,vo)、マイク・ダン(b)、ロバート・ブリル(ds)、マーク・ジョーダン(key)、マイケル・ボディッカー(syn)、林 立夫(per)で、メンバーが固定している分バンド・サウンドとして纏まっている気がします。パラシュートのサウンドとは違う、ロック・テイスト溢れるサウンドが特徴ですね。

『今 剛 / STUDIO CAT』
01. ZIG-ZAG
02. THINK ABOUT THE GOOD TIMES
03. AGATHA
04. CAT'S EYE BLUE?
05. TOOTSKY HEAVEN
06. MONSTER MASH
07. GO AHEAD
08. DEAR SUNTORY

今 剛の代表作としてコンピレーション・アルバムやライブでも取り上げられる事の多い01。疾走感溢れるロック・テイストのナンバーです。ロバート・ブリルのタイトなドラムも印象的な名曲です。

今 剛ならではのカッティング・プレーが素晴らしいヴォーカル・ナンバー02。歌自体は当然ながら上手いとは言えませんが良い声しています。カッティングやリフをじっくり聴いて欲しい1曲です。

01と同じく今 剛の代名詞的な1曲03。ここでのプレイは本当に格好良いですね。今 剛の様々なギター・サウンドを堪能できる名曲です。爽快なギター・フュージョン作品。

しっとりとしたバラード曲04。エモーショナルなギターが奏でるメロディーが美しいナンバーです。海辺で沈む夕陽を見ながら聴きたい、そんな1曲ですね。マーク・ジョーダンのピアノも聴き所です。

どことなく高中 正義のサウンドを彷彿させるキャッチーなメロディーで、リゾート感が溢れるナンバー05。伸びやかに歌うギターが素晴らしい1曲です。

エアプレイを彷彿させるサウンドが印象的な06。ジェイ・グレイドンを意識している部分とルークを意識している部分がちゃんと存在しているような気がします。軽快なナンバーで、マイケル・ボディッカーのシンセ・プレイが光っています。

ウエスト・コースト・ロック路線のヴォーカル曲07。アコースティック・ギターとエレキ・ギターのコンビネーションと切れの良いギター・ソロが圧巻です。ヴォーカルも悪くないですね。

ジェイ・グレイドン顔負けのワイヤー・クワイヤーが炸裂するミディアム曲08。昔から気になっていたんですが、サントリーはあのサントリーなんでしょうか?(笑)

ヴォーカル曲2曲(02と07)以外は今 剛のオリジナル曲です。どれも良い曲ですし、ヴォーカル曲も良いので捨て曲無しの素晴らしいギター・フュージョン・アルバムだと思います。
松原 正樹と違って、リーダー・アルバムを作ることよりもセッションでギターを弾いているのが楽しいのではないかと思っています。ある意味では本当の職人ギタリストなのかも知れませんね。普通ならこれだけのアルバムを作っているのですから、2ndを作る話が無かったとは思えないんですよね。それでも作らなかったというのは、自分がメインに立つことに拘ってなかったのでしょうね。なかなか貴重なギタリストかも知れませんね。
ギター・フュージョンが好きな方には聴いて欲しい1枚ですし、お薦めの1枚です。今では入手困難かも知れませんが・・・。
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by kaz-shin | 2007-05-05 00:03 | FUSION系 | Trackback | Comments(8) | |
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Commented by david pink at 2007-05-05 11:13 x
そうですね、今さんって職人ギタリストって感じがしますね。
松原さんとは大分違った個性だし、活動スタイルも違いますね。
二人のカッティングがカッコよくて、素人ギタリストの私も影響を受けました。
一時期、ソロよりも、カッティングのカッコよさにハマッテいたな~

しかし、パラシュートって、何て、贅沢なバンドだったんでしょうね。
ああいうバンドが大きな話題にならないで、歌謡曲みたいなものの
セールスが大きい日本の音楽レベル・・・・、私は悲しい・・・・・
海外でも売れそうなバンドでしたよね~

追伸:エアープレー、もっと作品出して欲しかったですよね!




Commented by Musicman at 2007-05-05 12:16 x
懐かしいですねー!
私も高校生のころにアナログで買い、CD化された時に思わず買っちゃいました。
今は宇多田や角松のツアーに参加してますけど、
彼のカッティングは唯一無二。
宇宙っぽいソロも好きだったな~。
パラシュートのベスト・アルバム(アナログ)に譜面が入っていましたね!
Commented by kaz-shin at 2007-05-05 21:30
david pinkさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
そうなんです。松原さんと今さんの二人に凄く惹かれるのは、カッティングのプレイなんですよ。
本当に格好良いカッティングで、パラシュートの「ARESA KORESA」なんて鳥肌立てながら聴いてました(笑)
非常に我侭な意見なんですが、ベースに後藤 次利さんが加わってくれたら最高でしたね。
マイク・ダンはヴォーカルに専念してもらって・・・(笑)
本当に贅沢な良いバンドでした。
松原さんと今さんて、お互いをきちんと認め合いながらもライバル心も決して
忘れていないそんな感じが大好きでした。

それとエアプレイは、もし2ndを作っていたとしたらどんな作品になっていたのか・・・。
興味深いですよね。
Commented by kaz-shin at 2007-05-05 21:34
Musicmanさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
本当に凄いギタリストですね。角松さんのライブでのプレイも拝見しましたが、
存在感のあるソロが凄かったですね。ソロに入ってくる最初の音で「やられた!!」って感じでした(笑)
80年代のJ-POPで今さんのギターだけは、クレジット見なくても音だけで分かります。
そんなギタリストはそうはいませんね。
Commented by ひと at 2007-05-05 23:56 x
辻堂にあったリトルジョージでパラシュートのライブが終わり、外で潮風
にあたりながら用を足していると、となりに今剛さんもjoinしてきました。
失礼かなと思いましたが酔いも手伝い「ソロアルバム、中身は最高だけ
ど、ジャケットがねえ(笑)」と言うと、「だって俺が考えたんじゃないもん」
と不本意そうでした。この趣味の悪さは山下達郎をも超えるかあ。

この晩は「Visitor From Pluto」という曲からスタートしましたが、
今氏、思いっきりトチって耳まで真っ赤になっていました。ちょっと運指が
難しい曲ですが自分で考えてんじゃないの?でもその後はすぐに立ち
直り、さすがにプロだと関心しました。こんな変な事をよく覚えてます。
Commented by kaz-shin at 2007-05-06 00:39
ひとさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
今さんと連れショ○というには、貴重な経験ですね(笑)

>この趣味の悪さは山下達郎をも超えるかあ。
両氏には大変失礼ながら笑ってしまいました。確かに両氏とのビジュアル的に
映えるお顔立ちとはお世辞にも言い難い・・・(笑)
アルバム・セールス的な事も考えると、表に出ない方が賢明ではないかと思いますね。
達郎さんの『GO AHEAD!』をジャケ買いした人っているのでしょうか?

でも、ひとさんの仰るように中身は最高ですね、『STUDIO CAT』は。
Commented by FUSION at 2007-05-06 22:32 x
お邪魔します。
遂に登場しましたね。この作品には私も随分とお世話になりました。
>ある意味では本当の職人ギタリストなのかも知れませんね。
仰るように、このアルバムもサウンドメイキングやフレージング、そしてバッキング・アプローチ全てにおいて今さんの拘りが随所に垣間見えますね。林立夫さんがプロデュースをしていますが、それがこのアルバムを聴き易く、ギタリスト以外の人にも楽しめるアルバムに仕上がった要因かと思います。ただ、難を言えばもう少し違ったミュージシャンをバックに配してもよかったかな?と今になって思うのでした。
Commented by kaz-shin at 2007-05-06 22:53
FUSIONさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
>ただ、難を言えばもう少し違ったミュージシャンをバックに配してもよかったかな?
私も同感です。バンド・サウンド的な纏まりはありますけどね。
これが海外録音でなく、国内の録音だった場合はどんなメンバーが集まって
いたのかが気になりますね。
2ndはどうなるのかなと期待してましたが、現在まで2ndが作られていないのが
残念でなりません。作って欲しいですよね。
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