Music Avenue
musicave.exblog.jp
Top
WES MONTGOMERY_A DAY IN THE LIFE ◇ 2007年 06月 09日
e0081370_0142037.jpg 

最近では、出張先でもBOOK OFFに足を伸ばして中古CD探索を続けておりますが、入手困難なアルバムを見つける事が出来てる反面、250円モノはなかなか良いアルバムに巡り逢えませんでした。
昔に比べて査定をキチンとやっているのか、儲け主義に走ったかは分かりませんが確実に値段設定が上がっていて、250円での掘り出し物が少なくなっていますね。
それでも根気強く探していると見つかるものですね。最近も結構良いアルバムを数枚250円でゲット出来ました。今回紹介するのもそんな1枚です。レコードは所有していましたが、CDを購入していなかったので250円で入手出来たのはとてもラッキーでした。

ウェス・モンゴメリーが、1967年にクリード・テイラーのプロデュースのもとで制作されたA&Mへ移籍後第一弾となった『A DAY IN THE LIFE』です。1968年に亡くなっていますので晩年の作品と言えるアルバムで、大ヒットしたアルバムでもあります。
ところがJAZZファンやウェス・モンゴメリーの熱心なファンからは『売れ線JAZZ』とか言われて、批判的な意見が多かったとか・・・。
当時のCTIレーベルは、ストリングスを大胆に取り入れ、ジャズ・ファン以外にも馴染みのあるポピュラー曲をカヴァーしており、いわゆる"イージーリスニング・ジャズ"として人気を集めていました。賛否両論があっても多くのリスナーに受け入れられたのですから、クリード・テイラーの手腕は流石と言う他ありませんね。

アルバム表題曲であるビートルズのカヴァーを含めスタンダード・ナンバーを取り上げ、ドン・セベスキーが大胆なアレンジが施しているのが面白いですね。確かにウェスのアドリブ・パートというのは少ないですが、それでもシングル・ノートからオクターブ奏法へ流れるウェスらしいアドリブ・プレイも聴けますし、私はウェス・モンゴメリーのアルバムとして好きな1枚です。
メンバーは、ウェス・モンゴメリー(g)、ハービー・ハンコック(p)、ロン・カーター(b)、グラディ・テイト(ds)他。

『WES MONTGOMERY / A DAY IN THE LIFE』
01. A DAY IN THE LIFE
02. WATCH WHAT HAPPENS
03. WHEN A MAN LOVES A WOMAN
04. CALIFORNIA NIGHTS
05. ANGEL
06. ELEANOR RIGBY
07. WILLOW WEEP FOR ME
08. WINDY
09. TRUST IN ME
10. THE JOKER

ロック史上、燦然と輝く名盤であるビートルズの『SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND』(1967年)に収録されていた01は、ビートルズ好きにはお馴染みなナンバーですね。イントロからJAZZYなムード満点ですが、少しストリングスが全面に出すぎているのが残念な気もします。

ボッサ調の02。BGMとしては最高に気持ち良い感じの曲です。オクターブ奏法によるメロディーとシングル・ノート~オクターブ奏法のソロが堪能出来ます。

日本では故・大村 憲司が好んで演奏していたスタンダード・ナンバー03。この曲はオクターブ奏法が似合うナンバーですね。ストリングスも抑え目で、まさに"イージーリスニング・ジャズ"という呼び名がピッタリな1曲。

04もボッサ調のナンバーです。西海岸の乾いた空気感がうまく表現されている気がします。

ウェス・モンゴメリーのオリジナル・ナンバー05。メロディアスなナンバーで、シングル・ノートのギター・ソロが聴き所です。

ビートルズの1966年の名盤『REVOLVER』に収録されていた名曲のカヴァー06。バロック風のストリングスとJAZZYな演奏のコントラストが面白いですね。01よりもこちらのアレンジの方が好みです。

夜・酒・煙草の煙を連想させる、いかにもJAZZっぽいナンバー07。ロン・カーターのベースが渋いです。JAZZ色が強いナンバー。

キレの良いオクターブ奏法が心地良い08。軽快なテンポとまさしく風のようなストリングスが印象的です。

なんともムーディーな09。静かにお酒を楽しみたい時のBGMにはピッタリな1曲ですね。アルバム中で1番JAZZYなナンバーかも知れません。

これでもかと言う位にオクターブ奏法を聴かせてくれる10。ラテン系のリズムが気持ちの良いナンバーで、特にハービー・ハンコックのバッキングが好きです。

ウェス・モンゴメリーの特徴である親指1本で爪弾く奏法というのは、ピックを使って弦を弾く時と違って弦へのアタックが柔らかい分、音色も柔らかく実に心地良いですね。
このアルバムがJAZZか否かという論争というのは別にどうでもいい話で、要は聴く人が気持ち良く聴ければそれで良いんですよね。このアルバムがヒットしたのも、クリード・テイラーの求めものも結局はこの"気持ち良さ"なんでしょうね。JAZZって難しそうと敬遠している人などに、入門編としてもお薦め出来ますし、単にBGMとして流していても十分楽しめる1枚です。
250円だったら買ってみようかと思いませんか?(笑)
[PR]
by kaz-shin | 2007-06-09 02:06 | 250 - BOOK OFF | Trackback | Comments(8) | |
トラックバックURL : https://musicave.exblog.jp/tb/5852924
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by Musicman at 2007-06-09 09:48 x
私も時間があるときは、目に付くBOOK OFFに迷わず入って250円コーナーをくまなくチェックしてます(笑)。
九州はまだまだ穴場みたいで、たまに「この時間は3枚250円です!」なんてタイム・サービスやってたり、こないだは「BOB JAMES」がナ・・・ナント50円!!
毎回違うお店をチェックすると意外と掘り出し物があるかも。
ちなみにこのアルバムは正規の金額で買いましたが(笑)。
喫煙者じゃなくってもマスト盤ですね!
Commented by at 2007-06-09 12:11 x
〝イージー・リスニング・ジャズ〟というカテゴリーを定着させるきっかけをつくったCTIの作品として、Deodatoの『PRELUDE』とともに真っ先に取り上げられるアルバムでしょうか。
kaz-shinさんが仰るようにドン・セベスキーのオケ・アレンジに関しては、時に...?といった所もありますが、Wesのソフィスティケイトされたサウンドをうまく引き出していると思います。
03が聴きたくて購入しましたが、ボッサ入った02や04のほうが今では好きになりました。
録音されてから40年経過した現在においても、そのエヴァーグリーンな気持ち良さは相変わらずですよねー。
Commented by kaz-shin at 2007-06-09 21:59
Musicmanさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
先日、博多駅前のBOOK OFFで良い買い物をしましたよ。250円では
ないのですが、結構掘り出し物を以前も見つけてます。

結構JAZZ系のアルバムは値段設定も高めみたいですが、たまにクラシックの
棚に混じってこういうアルバムが250円の値札が付いてますね(笑)
私がこのアルバムを見つけたのは、やはりクラシックの棚に混じってました。
Commented by kaz-shin at 2007-06-09 22:07
夢さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
仰るように1970年代に入って、"イージー・リスニング・ジャズ"を定着させたのはデオダードでしょうね。
このアルバムはその元祖とも言える作品だと思います。
クリード・テイラーの凄いところは、何を言われようとも自分の感覚を信じて、
このアルバム以降もジョージ・ベンソンにビートルズの曲をプレイさせたり、
デオダードやヒューバート・ロウズのようにクラシックとJAZZを融合させたりした
そのセンスの良さは、やはり一時代を築くだけの才能を感じますね。
Commented by まるいチーズ at 2007-06-10 22:12 x
こんばんは
見逃していました(笑)、JAZZの通ではありませんが、高校生の頃から京都の「サンタクロース」というJAZZ喫茶に出入りしていまして(生意気ですね、汗)、理論など解らないうちから親しんでいました。日本のFUSIONが衰退しだした頃に自然とJAZZへ興味が移ったりしまして、ウェスは「フルハウス」などの名盤から入りましたが、このアルバムも抵抗なしにいいなあと思いました(無節操ですか、笑)、シングル・ノートにオクターブ奏法、コード奏法を織り交ぜるプレイはドライブ感がすごくて迷走しかけていたFUSIONよりもよっぽどFUSIONっぽかったような気がしました(笑)
Commented by kaz-shin at 2007-06-10 22:36
まるいチーズさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
高校生時代にJAZZ喫茶通いとは、おませさんでしたね(笑)
私の場合は、まるいチーズさんとは逆でこのアルバムから「フルハウス」等へと
遡って聴きました。
テクニックに走ったり、難解な曲よりはこのウェスのアルバムの方がよっぽど
FUSIONという感じがするというのは、私も全く同感ですね。
それにしても親指1本で爪弾くスタイルは、結構格好良いですよね。
Commented by DENTA at 2007-06-17 02:23 x
イージーリスニングといわれたり、「スムーズジャズ」の極初期のものといわれたりと、
一つのターニングとなるアルバムになるのでしょうか?
Commented by kaz-shin at 2007-06-17 13:46
DENTAさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
詳しい事は解りません(笑)
当時、JAZZというのはマニアな音楽という印象が強かったような気がします。
そんなJAZZを大衆性を意識して聴きやすいモノにしようとしたのがクリード・テイラーであり、
CTIの初期の作品としてこのアルバムが存在するとすれば、確かにターニング・ポイントと
なる作品かも知れませんね。
<< 中谷 隆博_LIFE SIZE ページトップ 須藤 薫_BEST COLLE... >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Ice Green Skin by Sun&Moon