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松尾 清憲_KIYONORI MATSUO BEST ◇ 2007年 06月 17日
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今回紹介するのは、1987年にリリースされた松尾 清憲のベスト盤『KIYONORI MATSUO BEST』です。

松尾 清憲は、1980年に"CHINEMA"というバンドの一員(鈴木 さえ子も在籍していた)としてデビューしました。特にCHINEMAというグループに興味もありませんでしたが、バンド解散後の1984年にソロ・デビューし、翌1985年にアルバム『SIDE EFFECTS』がリリースされた時には購入しました。何故買ったのかの理由は覚えていませんが、おそらく雑誌等の評判を読んで興味を持ったのかも知れません。それからアナログ盤を数枚買って聴いていましたが、CDまでは購入しませんでした。BOOK OFFでこのベスト盤が帯付きで750円という安値で売られていたので、思わず買ってしまいました。

松尾がソロ・デビューした頃から感じていたことで、今回このベスト盤を聴いてみて改めて感じたことでもあるのですが、彼は杉 真理と並べるほどの優れたポップ・メーカーであることです。知名度的には圧倒的に杉 真理が高いですが、松尾 清憲の書くポップなメロディーもセンスの良さを感じますね。
強いて杉 真理と違う点と言えば、杉 真理がブリティッシュ・ポップ、アメリカン・ポップ風なナンバーを上手く書き分けるのに対して、松尾 清憲はどちらかと言えばブリティッシュ・ポップ風のナンバーを得意とするところでしょう。ただ、二人ともビートルズの影響を大きく受けているのは間違い無いですね。

『松尾 清憲 / KIYONORI MATSUO BEST』
01. ムーンライト・ランデヴー
02. OH! キャロライン
03. ふたつの片想い
04. 愛しのロージー
05. サニー・シャイニー・モーニング
06. サンセット・ドリーマー
07. JULIET
08. 僕等のハックルベリーフィン
09. 30 - 0
10. さよならはヴァニラ色
11. シャングリラ
12. 5月のSUICIDE (MAD MIX2)

1985年リリースの3枚目のシングル曲01。キャッチーなメロディーの軽快なポップ・ナンバーです。コーラスの声を加工してビッグ・バンド風な音を作り出しています。

50'S風なスタイルのポップス・ナンバー02。1987年リリースの3rdアルバム『NO THANK YOU』に収録されていました。耳に馴染むメロディーとファルセット・ヴォイスが心地良いナンバーで、プロデューサーでもある白井 良明のギターが大活躍しています。

1986年リリースの4枚目のシングル曲03は、しっとりとしたミディアム・バラード曲です。80年代半ば頃特有の打ち込みとシンセ・サウンドが主体ですが、白井 良明のアレンジによって上手く煌びやかな雰囲気に仕上がっています。

1984年リリースのソロ・デビュー・シングル曲04。非常にメロディアスなポップ・ナンバーですが、ビートルズが好きな人が聴けば思わずニンマリしてしまう曲です。白井 良明のギター・アンサンブルが見事な1曲。

1987年のシングル曲で、当時大好きだったTVアニメ「めぞん一刻」のオープニング・テーマ曲だった05。パーカッションをフィーチャーしたトロピカルなムード満点な夏向きのナンバーです。個人的には「めぞん一刻」とともに思い入れの強い曲です(笑)

シングル04のカップリング曲だった06。ミディアム・テンポのポップ・ナンバーですが、ストリングスをフィーチャーしたサウンドが美しいです。黄昏時の都会をイメージして作られたナンバーということです。

1985年リリースの2ndシングル曲07。ビートルズの「GIRL」のようなマイナー調のヨーロピアン・バラード曲です。壮大なオーケストレーションやガット・ギターを使って中世のヨーロッパをイメージしているようです。

明るいポップ・チューン08。1985年リリースの2ndアルバム『Help! Help! Help!』の冒頭を飾ったナンバーです。サンプリングした松尾の声を色々な形で使っているのが面白いですね。

スピード感のある09。シングル03のカップリング曲でした。この曲のスピード感は白井 良明のギターとコーラス・ワークによるところが大きいと思います。

珍しくR&Bの影響を感じるバラード曲10。これがなかなか良い曲です。2ndアルバム『Help! Help! Help!』に収録されてました。コーラス・ワークなどはフィリー・サウンドを意識しているようですね。

1985年リリースの1stアルバム『SIDE EFFECTS』に収録されていたバラード曲11。ストリングスを使った美しいバラードに仕上がっています。軽いメロディーとは裏腹に間奏での重厚な雰囲気は"悪魔"をイメージしているらしいです。よく出来たバラード曲だと思います。

12インチ・シングルでリリースされた12。オリジナルは1stアルバム『SIDE EFFECTS』に収録されています。いわゆるダンス系のナンバーと言える曲で、12インチならではの遊び心が詰まっています。軽快なギター・カッティングと打ち込みのビートを前面に出しています。

耳に馴染みやすいメロディーの曲ばかりで心地良く聴けます。最初に書きましたが、こういうポップスを書ける日本人アーティストでまず思い出すのが杉 真理。ビートルズに大きな影響を受け、ブリティッシュ、アメリカンに関わらずポップスを愛する点で共通点の多い二人が、お互いに惹かれ合うというのは当然と言えば当然かも知れませんね。
実際、1988年には杉 真理、小室 和之(現・小室 和幸)、田上 正和と"BOX"を結成しましたし、1999年には杉 真理、伊豆田 洋之、上田 雅利(元「チューリップ」)等と"ピカデリー・サーカス"を結成しています。
お互い声質も違いますし、書くメロディーにおいても個性が違いますが、ポップス・メーカーとしての才能は素晴らしく、そんな二人を聴き比べてみても面白いと思います。
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by kaz-shin | 2007-06-17 00:03 | ベスト盤 | Trackback | Comments(4) | |
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Commented by momayucue at 2007-06-17 11:36
たにぴです。
出たな、山口良一……でわなくって、まつおきよのり!
5月の自殺…こういうカジュアルさが、秋本康のトレンドセッティングなんだよなー。
古い人間だとお想いでしょうが…、ぼくはこの歌詞の茶化し方が、当時すごくイヤでした。
でも白井良明のブライアン・メイしまくったギターはかっこ良かった。
Commented by kotaro at 2007-06-17 12:14 x
アキモトのトレンド>うん、そうだそうだ、
直球と変化球の間にビーンボールを投げてくる、
例えば「エゴンシーレの夜」(from松尾一彦「WRAPPED WOMAN」)とか
「ムンクの叫び」(勇直子のシングルB面)とか、
こんな感じですね。80年代中〜後期的手法ですよね。

ひばりの金字塔シングル作詞家の衣で新聞小説まで書いてしまう
この変わり身には、コ●スンの親分と同じニオイを感じてしまいます。
稲垣潤一の最初の曲とか好きな詞も結構あるのですが…
Commented by kaz-shin at 2007-06-17 14:05
たにぴさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
私も秋元氏の詞はあまり好きではないんですね。どこか上っ面だけって
感じがして・・・。
以前、村田 和人氏がライナーで秋元氏に詞を依頼したら、内容は良くないし、
書き直しを依頼すれば締め切りに間に合わないで酷い目にあったと書いてました(笑)

松尾 清憲さんのアルバムでの白井さんのギターは本当に格好良いのが多いですね。
Commented by kaz-shin at 2007-06-17 14:10
kotaroさん、コメントありがとうございます。
松尾 一彦さんの作品も多く手掛けてましたね・・・秋元氏。
「アウシュビッツの雨」とか「I'm a man」とか何だかよく解らないモノが
多かったように思います(笑)
トレンドの仕掛け人としての才能は認めますが、作品自体を良いとはあまり感じたことが無いですね。
同じ時代だったら、康 珍化さんの方がずっと好きでしたね。
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