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中川 昌三_SUMMER SKETCH ◇ 2007年 07月 02日
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私が中古CDを買う時によく利用するのが、もうご存知だとは思いますがBOOK OFFです。最近では、中古CDも査定が厳しくなったのか値段は昔に比べれば高くなっている気がします。
それでも250円とか750円という価格でCDが購入出来るのは、私にとっては非常にありがたい訳です(笑)

このブログに"250 - BOOK OFF"というカテゴリを設けているのも、250円でこんな入手困難なアルバムやレアなアルバムが手に入ったという報告と同時に、今まで聴いていないジャンルの音楽やアーティストに出会えるチャンスがあるのではないかと思ったからです。知らないジャンルやアーティストのアルバムでも250円という価格なら冒険出来ると思いませんか?

今回紹介するアルバムも250円で購入出来て、私の音楽Lifeを豊かにしてくれた素敵なアルバムで、ジャズ・フルート奏者である中川 昌三が1989年にリリースした通算4枚目となる『SUMMER SKETCH』です。
"中川 昌三"はジャズ・プレイヤーとしての名前で、実は彼にはもう一つ"中川 昌巳"というクラシックや現代音楽の演奏家としての名前も持っていて、それぞれの分野で演奏活動や創作活動を続けています。いわゆる天才肌のフルート奏者と言えるかも知れませんね。

『SUMMER SKETCH』は、ジャズ・プレイヤーとしての4枚目のアルバムで、1986年に1stアルバム『PRELUDE FOR AUTUMN』、2nd『TOUCH OF SPRING』、3rd 『WINTER MOMENTS』の既に3枚のアルバムがリリースされています。四季それぞれの季節にぴったりなアルバムを作っていて、4枚全てに共通しているのがクラシック曲をジャズ・ピアニストの佐藤 允彦がジャズ風にアレンジしているところです。
『SUMMER SKETCH』はL.A.で録音されたアルバムで、参加ミュージシャンは佐藤 允彦(p、synth)、フランク・ギャンバレ(g)、ジミー・ションソン(b)、カルロス・ヴェガ(ds)、ポウリーニョ・ダ・コスタ(per)という豪華な顔触れです。西海岸風のサウンドが何とも気持ち良い仕上がりで、ジャズやフュージョンが好きな方だけでなく、クラシック音楽が好きな人にも楽しめる1枚だと思います。

『中川 昌三 / SUMMER SKETCH』
01. 歌の翼に (メンデルスゾーン)
02. サンセット・サンバ~四季「舟歌」より (チャイコフスキー)
03. コーラル・アイランド~ミニヨンのロマンス「君よ知るや、南の国」より (トーマ)
04. パッション・ワルツ~カルメン「ジプシーの歌」より (ビゼー)
05. G線上のアリア~管弦楽組曲 第3番より (バッハ)
06. 5th マーラー・ストリート~交響曲 第5番 嬰ハ短調より (マーラー)
07. タイム・フォー・ミュージック~楽興の時 第3番より (シューベルト)
08. フライ・トゥ・L.A.!~即興曲 OP.34より (フォーレ)
09. エレジー (マネス)
10. ハウ・アバウト、Mr.T.?~シシリエンヌより (ブルグミューラー)
11. ダックリング・ダンス~ソナチネ OP.49-1 (ベートーヴェン)

夏の爽やかな早朝といった趣きの01。軽めのリズムとフルートの澄んだ音色が気持ち良いです。そして優雅な佐藤 充彦のピアノのプレイの堪能出来ます。

7分29秒におよぶ大作02。サンバ調のアレンジですが、暑苦しいところが全く無くて夕刻の涼しい一時を感じます。ポウリーニョ・ダ・コスタが当然ながら大活躍です。中川 昌三のフルートは特に素晴らしく、フルートという楽器がこんなにも表現豊かな楽器だということに驚きました。佐藤 充彦のピアノやフランク・ギャンバレのドライヴ感溢れるギター・ソロもフィーチャーされた聴き所満載の1曲。

白い浜辺から穏やかなエメラルド・グリーンの海を見ているという感じの03。シンセを巧みに使ったアレンジが美しいですね。フルートの音色が風のようで本当に心地良いナンバーです。

情熱的なアレンジが印象的なワルツ04。早いリズムとパコ・デ・ルシアを彷彿させるフランク・ギャンバレのエレアコの早弾きプレイや、佐藤 充彦の激しいピアノ、情熱的な中川のフルートのプレイが凄いの一言。

またも気持ち良い風が吹いてくるような05。クラシックに疎い私でも知っている有名な曲です。吉永 小百合のアクオスのCMで使われた曲と言えばお解りですね。ここで聴くことの出来るG線上のアリアは、見事なサマー・フュージョンに変身を遂げています。

クラシックがJAZZに変身してしまった06。佐藤 充彦のアレンジが素晴らしい1曲です。アルバム中で最もJAZZYなナンバーで、カルロス・ヴェガ(ds)とジミー・ジョンソン(b)の素晴らしいリズム隊のプレイとフランク・ギャンバレの渋いギター・ソロの虜になってしまいます。

ラテン風なアレンジが施された軽快な07。この曲も聴けば知っている人の多いクラシック曲だと思います。椰子の木陰のデッキ・チェアに寝転んで聴きたい、そんな1曲です。

飛行機に乗っているような高揚感を感じる08。本当にフルートという楽器の音色は気持ちが良いですね。軽めなリズムとの相性も抜群で、雲海を眺めながら聴いてみたい1曲です。

満天の星が輝く夜空を眺めているようなライト・ボッサ調の09。フランク・ギャンバレの素晴らしいアコースティック・ギターのプレイに尽きるナンバーです。

ラテン調のアレンジが楽しい10。何とも楽しげな雰囲気がたまりません。天気の良い日に思う存分買い物をしている気分という感じでしょうか?(笑)

軽快な佐藤 充彦のピアノと流れるような中川 昌三もフルート、そしてポウリーニョ・ダ・コスタのパーカッションがフィーチャーされていて、パーティーで酔いの回った連中が腰をくねらせて楽しく踊っている姿が目に浮かぶような曲です。

このアルバムを一言で表現するなら、ズバリ夏向けのフュージョンですね。クラシックに疎いので、クラシック愛好家の人がこのアルバムを聴いたらどんな感想を持つのか見当もつきません。中には腹立たしく思う人もいらっしゃるかも知れません。しかし、私個人的にはどんなジャンルであれ、素晴らしいメロディーというのは時代を超え、あるいは演奏形態を変えながらも聴き継がれていくものだと思っています。このアルバムに収録されているクラシック曲のほとんどを知らない私ですが、どの曲も素晴らしいメロディーを持っていることだけは分かります。だからこそ、音楽って素晴らしいのではないでしょうか・・・。

さて、皆さんは暑い夏の一日に250円で涼しくなる方法というのを思い付きますか?
私は冷たい飲み物を買う、アイスクリームを買う程度しか思い浮かばないです(笑)
しかし、BOOK OFFでは250円でひと夏を涼しく快適に過ごせて、気分をリラックスさせてくれるアルバムが探せばきっと見つかります。皆さんもぜひ音楽ライフを豊かにするアルバムを格安な値段で見つけて欲しいなと思います。
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by kaz-shin | 2007-07-02 00:01 | 250 - BOOK OFF | Trackback | Comments(8) | |
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Commented by kawazukiyoshi at 2007-07-02 13:12
いいことを知りました。
250円。
断然試してみなくっちゃ。
ありがとう。
Commented by まつのすけ at 2007-07-02 17:27 x
確か、佐藤博さんのアルバムや、ジェフ・ローバーのプロデュースものを750円で買った記憶があります。
角松さん関連のものも、運よく750円以下で買えました(笑)。
できるだけ大き目の店が狙い目だと思います。

今度は、何を買おうか考えています。
Commented by FUSION at 2007-07-02 19:31 x
お邪魔します。
遥か昔、私もフルートを吹いていたので(思いっきり下手ですが・・)このアルバムはそんな意味でも結構気に入っています。勿論、中川昌三さんのテクニックと表現力は流石と言う他ありませんが、個人的にはやはり佐藤充彦さんのアレンジが実に興味深く、本当に勉強させられました。
ただ、音質的にチョッと高音がキツイ感じがします。もう少し柔らかければと聴く度に思うのでした(汗)。
Commented by kaz-shin at 2007-07-02 23:40
kawazukiyoshiさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
BOOK OFFという所は、どういう基準で値段を付けているのか不思議な
部分の多いお店ですが、探すと結構良いアルバムが安く買えるので重宝しています。
ぜひ、時間を作って探索してみて下さい。
良いアルバムが見つかる事を祈っています。
Commented by kaz-shin at 2007-07-02 23:47
まつのすけさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
まつのすけさんもBOOK OFFで色々買われているようですね。

私の場合に限ってですが、中型~大型店というのは在庫が豊富ですから
値段は安くなくてもレアな音源や入手困難なものを中心に探します。
250円で思いもかけない買い物をするなら絶対に小型店だと思っています。
私が過去に"250-BOOK OFF"というカテゴリで紹介しているアルバムは
ほぼ全てと言っても良いくらい、小型店で見つけたものです。
過去の経験からも安棚で売られている同じアルバムだったら、小型店の方が安い気がしますね。
Commented by kaz-shin at 2007-07-02 23:55
FUSIONさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
音質的に高音がキツイと感じるのは、多分FUSIONさんがフルートの経験が
あるからだと思いますよ。
私の場合、FUSION系でフルートだとヒューバート・ロウズ、デイヴ・ヴァレンティンくらいしか
知りませんでしたし、もっと金属音がキツイものと思ってました。
しかし、中川さんのフルートを聴いて意外にも優しく爽やかだったので、少し感動しました。

佐藤 充彦さんのアレンジは、仰るように本当に素晴らしいですね。
もちろん、ピアノのプレイもですが・・・。
フルートというのは色んな吹き方があるんだなと、このアルバムを聴いて
勉強になりました。
Commented by FLAT4 at 2007-07-04 15:54 x
失礼します♪
ちょうどこれがリリースされた当時、学生だった私は
電車の中で中川さんらしきお方を見かけたので追跡開始(笑)
行く方向がず~っと私と同じで、御茶ノ水駅を降りたところで確保(笑)
ありあわせのメモ帳にイラストつきのサインを頂きました。
目ぢからだけでなく、握力もすごいので握手にご注意!

タバコのCM出演もこの頃でしたかね?
なぜ中川さんがっ? でもハマッてたのですぐ納得しました♪
Commented by kaz-shin at 2007-07-04 21:55
FLAT4さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
ピース・ライトのCMに出演されてましたね。実はそのCMに使われた
「タッチ・オブ・スプリング」が収録されている2ndアルバム『TOUCH OF SPRING』を
聴きたいなと思っているんです。このアルバムがすごく気に入ったので
他のアルバムも聴きたくなりました(笑)

それにしても中川さん本人を尾行してサインと握手してもらったというのは
素晴らしい体験ですね。
御茶ノ水駅で降りられたという事は、楽器店にでも行く途中だったのでしょうか・・・。
以前、都内の私鉄駅で井上 鑑さんを見かけましたが、声をかける勇気が出なかったです(笑)
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