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GEORGE BENSON_IN FLIGHT ◇ 2007年 07月 05日
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この数日間、FUSIONばかり聴いています。1年に1~2度位なんですが、狂ったようにFUSIONばかり聴きたくなってFUSION漬けの何日が続くことがあります。今回もそのタイミングのようです。昨日はテンションを上げる為にカシオペアを聴きましたが、今日は雨というのは嫌だったのですが、蒸し暑さをあまり感じず快適なのでメロウ系のFUSIONが聴きたくなって選んだのが、1977年にリリースされたジョージ・ベンソンの『IN FLIGHT』です。

『IN FLIGHT』は、ジョージ・ベンソンがワーナーに移籍してからの第2弾となるアルバムです。第1弾はご存知名盤『BREEZIN'』で、3つのグラミー賞(1977年)に輝きました。プロデューサーのトミー・リピューマにとっても『BREEZIN'』が初めてのグラミー賞獲得だったようですね。
第2弾となる本作も前作に続いてトミー・リピューマがプロデュースです。やはりトミー・リピューマのセンスは素晴らしいですね。CTI時代のジョージ・ベンソンのR&Bフュージョン路線から、ソフト&メロウ路線へ導いたのですから、リピューマの手腕に脱帽です。

参加メンバーは、フィル・アップチャーチ(g)、ロニー・フォスター(key)、ホルヘ・ダルト(key)、スタンリー・バンクス(b)、ハーヴィー・メイソン(ds)、ラルフ・マクドナルド(per)。ストリングス・アレンジがクラウス・オガーマン、録音はアル・シュミットという万全な体制ですから、悪いアルバムな訳が無いですね(笑)

『GEORGE BENSON / IN FLIGHT』
01. NATURE BOY
02. THE WIND AND I
03. THE WORLD IS A GHETTO (世界はゲットーだ)
04. GONNA LOVE YOU MORE (君のとりこに)
05. VALDEZ IN THE COUNTRY
06. EVERYTHING MUST CHANGE

ナット・キング・コールが1947年に録音したというジャズ・スタンダード・ナンバーのカヴァー01。美しいストリングスと、ホルヘ・ダルトのクラヴィネットが特に印象に残りますね。改めてギタリストでもあるけれど、素晴らしいシンガーでもあるんだよという印象を聴く者に植え付けるかのような1曲目です。ロニー・フォスターのエレピのプレイも流麗ですし、ベンソン十八番のスキャットとギター・ソロのユニゾンも健在です。

ロニー・フォスターの作曲によるインスト・ナンバー02。何ともハーヴィー・メイソンらしいドラミングが嬉しいですね。ベンソンのギターをたっぷり堪能出来る1曲です。前から感じていたんですが、歌の上手いギタリストって、ギター・ソロもまさに"歌"ですね。何故かそんな気がするんです。ロニー・フォスターのミニ・ムーグのソロも迫力があります。

WARが1973年にヒットさせたFUNKチューンのカヴァー03。ソフト&メロウ路線のアルバムに何故この曲を選んだのか不思議でしたが、実際聴いてみると良いんですよね。これはトミー・リピューマのアイディアなんでしょうか・・・。美しいストリングスで幕を開け、ベンソンのギターがメロディーを歌います。フィル・アップチャーチのギターとホルヘ・ダルトのクラヴィネットがリズムを軽快に刻みます。ハーヴィー・メイソンのハイハット・ワークにも注目です。ベンソンのソロに続いてロニー・フォスターのエレピのソロがあり、後半ではベンソンの歌がスタートするというサービス満点のナンバーです。

Hi-Fi SETが歌って大ヒットした「フィーリング」の作者であるモーリス・アルバートの作品04。軽快なポップ・ナンバーで、ベンソンが実に楽しそうに歌っているのが印象的です。「フィーリング」とは違った明るい曲調なんですが、モーリス・アルバートがブラジル出身であると知り、納得しました。アレンジは控え目で、ベンソンの歌だけをフィーチャーしているようです。

今度は大御所であるダニー・ハザウェイのインスト・ナンバーをカヴァーした05。素晴らしいアレンジとノリのいい演奏を聴かせてくれるナンバーです。個人的にお気に入りの1曲です。この曲でベースを弾いているのはフィル・アップチャーチだとか・・・。本当に器用な人ですね。

ベナード・アイグナーが1974年にヒットさせた名曲のカヴァー06。情感豊かなベンソンのヴォーカルに酔いしれてしまう1曲。ベンソンのヴォーカルに負けないくらいに素晴らしいのが、ホルヘ・ダルトのピアノのプレイです。中盤でテンポが速くなり、ベンソンのギター・ソロも堪能出来ますし、もちろんギターとスキャットのユニゾンも聴けます。

正直なところ、『BREEZIN'』ほどのインパクトは無いかも知れませんが、ソフト&メロウな感じは前作以上ではないかと思います。このアルバムもリリースされてから既に30年が経過しているんですね。それを考えると1970年代~1980年代の音楽は本当に素晴らしいアーティスト、ミュージシャン、スタッフが出現して、音楽的には奇蹟の時代だったのかも知れないですね。
雨が降り、雨音以外は比較的静かな夜の大人の時間に、こんなメロウなFUSIONを聴くのも良いのではないでしょうか(笑)
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by kaz-shin | 2007-07-05 00:20 | FUSION系 | Trackback | Comments(6) | |
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Commented by まるいチーズ at 2007-07-05 22:41 x
こんばんは
出ました77年(笑)、なるほど「奇蹟の時代」ですか~そうですよね、いつも思いますがいい時代に学生時代を過ごすことができて幸運だったと思います。このアルバムもほんとによく聴きました、特に深夜に聴くといいですよね、ベンソンのギターも歌もこの頃がいちばん好きです。
Commented by at 2007-07-05 23:58 x
このままいけるところまでFUSION漬けで突っ走ってください!(笑)
確かに渋いアルバムですね、この作品は。
『BREEZIN'』の後の作品というだけでそれでなくともファンの多くは密かな期待を持って迎えたということでしょうが、まさしく〝スルメイカ〟のようなアルバムではないでしょうか。
とりわけ彼のメロウなギターサウンドやヴォーカルを陰ながら支えているホルヘ・ダルトがいい仕事してますよねぇ~。
この後に発表されることになる自己のバンドでの作品に、ジョージ・ベンソンからの影響が少なからずあらわれていることからも、このアルバムの存在感が否が追うにも感じられるということでしょうか...
それにもましてリピューマ=シュミットの〝ホットライン〟の存在感だけでも安心して聴き入ることができますよね。
あぁ、マイケル・フランクスが呼んでいるよ~・・・(爆)
Commented by kaz-shin at 2007-07-06 00:33
まるいチーズさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
本当に、音楽的には良い時代に生れて育ったなと思います。
今思えば「奇蹟の時代」としか言い様がないんです。

このアルバムは、ギタリストとヴォーカリストとしてのバランスが丁度良い
ですね。聴いていて飽きないアルバムだと思います。
Commented by kaz-shin at 2007-07-06 00:39
夢さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
>このままいけるところまでFUSION漬けで突っ走ってください!(笑)
本当はそうしようかと思ってました(笑)
今度FUSION WEEKと銘打って、1週間全部FUSIONのアルバムを
紹介してみましょうか?
それは大袈裟ですが、週末はFUSION系が多くなりそうです。

"スルメイカ"という表現は的確ですね~。本当にそうですよね。
インパクトの強さもセールス面では大事かも知れませんが、こういうアルバムの方が
ずっと聴き続けられるし、厭きのこないアルバムなのかも知れませんよね。
ホルヘ・ダルトのプレイが本当に素晴らしくて感動しました。
随分前に亡くなったと思うのですが、本当にまだ活躍して欲しかったミュージシャンです。
Commented by DENTA at 2007-07-06 23:57 x
このアルバムは持っていないですが、
ワーナー時代ですと、カバーナンバーが面白いですね。
メロウに甘く仕上がっていたりして、原曲のイメージとは離れていたりと。
例えばsoulful strutとか。

20/20とか歌手ベンソンも好きだけど、やっぱギタリストとしてのベンソンが聞きたいところです
Commented by kaz-shin at 2007-07-07 21:07
DENTAさん、コメントありがとうございます。
このアルバムはギターとヴォーカルのバランスがとても良いアルバムですよ。
リード・ギターは全てジョージ・ベンソン自身です。
インパクトはBREEZIN'に比べて劣りますが、選曲もよくて渋いアルバムですからお薦めです。
6月に再発されたばかりですから、簡単に入手出来ますよ。
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