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NATIVE SON_SUPER BEST ◇ 2007年 07月 07日
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FUSION MUSICというのは、私にとってイメージの音楽です。どういう意味かと言いますと、イメージを膨らませて聴く音楽、簡単に言えば妄想の音楽とでも言いましょうか・・・。
邦楽・洋楽を問わず、歌モノというのは歌詞が存在する以上はイメージが固定されてしまいますが、FUSIONの場合はタイトルこそ付いてはいますが、聴いた音のイメージは私が勝手自由に広げることが出来るのです。
FUSIONを聴きながら、自分の今まで見てきた美しい風景や理想の情景を思い浮かべながら、時には過去の楽しかった時代へタイム・スリップも可能なんです。お金をかけずに好きな時に、好きな場所、好きな時代へ旅行してようなものですね(笑)
肉体的・精神的に疲れが溜まってくると、無性にFUSIONが聴きたくなります。ここ2~3日はFUSION漬けの状態なので、紹介するのもFUSIONのアルバムが続くと思いますが、ご了承下さいね(笑)

さて、今回紹介するのはネイティブ・サンが1984年にリリースしたベスト盤『NATIVE SON / SUPER BEST』です。
ネイティブ・サンは、1978年に本田 竹曠(key)、峰 厚介(sax)、大出 元信(g)、川端 民生(b)、村上 寛(ds)の5人によって結成され、翌1979年に1stアルバム『NATIVE SON』をリリースします。それからメンバーの交代はありましたが、1987年迄の9年間活動を続けてきました。
私にとっては、日本のFUSIONバンドの中でも特にお気に入りのバンドです。メンバー一人一人の演奏技術が優れているのはもちろんですが、決してテクニックを前面に打ち出す訳では無く、曲の良さで勝負しているのが好感が持てるのです。
あくまでメロディーに拘り、メロディーを重視したアレンジが施されているのが良いのです。
私にとっては実に妄想しやすいタイプのFUSION MUSICなんです(笑)

『NATIVE SON / SUPER BEST』は、JVC在籍時代の3枚のオリジナル・アルバムから選曲されており、名盤で代表作でもある1st『NATIVE SON』(1979年)から6曲、2ndアルバム『SAVANNA HOT-LINE』(1979年)から2曲、3rdアルバム『SHINING』(1982年)から2曲の計10曲で構成されています。

『NATIVE SON / SUPER BEST』
01. BUMP CRUISING
02. WIND SURFING
03. BREEZIN' & DREAMIN'
04. BLUE LAGOON
05. SEXY LADY
06. SAVANNA HOT-LINE
07. WHISPERING EYES
08. TWILIGHT MIST
09. SUPER SAFARI
10. SHINING

01、02、03、07、08、09は1stアルバムから。
本田 竹曠の軽快なエレピで始まる01。スピーディーなんですが、メロディーはとてもキャッチーなナンバーです。峰 厚介の熱いサックス・プレイが印象的です。

軽快なギターのカッティングが心地良い02。サックスによるメロディーも爽やかで、"WIND SUEFING"というタイトルがピッタリとくるナンバーです。

何とも涼しげで癒されるナンバー03。モルジブで見た、海一面がオレンジに輝いた美しい夕陽を思い出しました。大出 元信のシンプルなんですが、情感豊かなギター・ソロが好きです。

パーカッションが南国の雰囲気を醸し出し、軽快なリズムにのせた本田のローズのプレイによるメロディー、ソロともに素晴らしい07。後半の峰のサックスは渋めのプレイです。

満天の星で飾られた夜空をイメージさせる08。美しいサックスによるメロディー。エレピとシンセの音色が夜と星の煌きを感じさせる素晴らしいナンバー。

ネイティブ・サンの代表曲09。軽快なリズムと1度聴いたら忘れられないキャッチーなメロディーを持ったこの曲は、当時マクセルのカセット・テープのCMに使われて話題になりました。峰のサックスと本田のシンセのユニゾンによるメロディーや終盤での早いテンポになってからのギターとクラヴィネットによるリズム等、素晴らしいプレイが詰まったナンバーです。

05、06は2ndアルバムから。
セクシーで眩いばかりの美しい女性を見た時の気分の高揚を音にしたような05。峰の落ち着いているようで、どこか昂ぶっているようなサックスとバッキングに徹している大出のギターのカッティング・プレーが見事ですね。

目の前に広がる広大なサバンナ地帯。その中のまっすぐ続く1本道をジープで走っているような、まさにタイトル通りのナンバー06。アフリカの大地そのものを感じさせてくれるスケールの大きい曲です。

04、10は3rdアルバムから。
高中 正義に同名曲がありますが、タイプが全く違いますね。同じインド洋の"Blue Lagoon"を連想させますが、高中の曲は炎天下の陽射しの下に輝く海、ネイティブ・サンの曲は早朝のまだ優しい陽射しの下に揺らめく海といった感じでしょうか。心地良いアコースティック・ギターのボッサ調のリズムとエレピの音色に癒されます。

ラテン調の10はCMで使われた曲でした(何のCMかは憶えていないのですが・・・汗)。どこか松岡 直也の音楽を彷彿させる軽快なナンバーです。この頃のネイティブ・サンはメンバーが変わっており、フロントは峰 厚介(sax)と福村 博(tb)の二人になり、ベースがロミー木下になりました。ホーンが増えた分、こういうラテン調の曲が似合うようになりました。このベスト盤に収録されている曲は全て本田 竹曠が書いた曲ですが、この10だけがドラムの村上 寛が書いています。曲の最後に子供達の合唱が入ってくるのが微笑ましいです。

本当にネイティブ・サンは素晴らしいバンドです。最初にも書きましたが、曲がすごく良いんです。
メロディーがとてもキャッチーで、難解なところが全く無いです。メロディー際立たせるようなアレンジも秀逸で、アドリブ・パートも当然あるのですが「オレのテクニックはどうだっ!」的な押し付けがましいところが無く、曲のイメージを壊さないソロ・プレイの数々に感動します。
2006年1月に惜しくも本田 竹曠が亡くなりましたが、今年1月に追悼盤としてネイティブ・サンのアルバムが再発されています。これを機会にぜひネイティブ・サンを聴いてみて下さい。
本当に素晴らしい音楽を届けてくれますから・・・。
私も入手出来る間に少しずつでも揃えていきたいなと思っています。
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by kaz-shin | 2007-07-07 20:34 | FUSION系 | Trackback | Comments(10) | |
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Commented by at 2007-07-07 21:51 x
日本のフュージョンユニットとして初めて聴き入るようになったバンドが彼らではなかったかと思います。
同年代の多くの方も特に彼らの1stや2ndに耳を傾けられたことがあるかと思いますが、私の場合もやはりこの2枚はレコードが擦り切れるほど聴き入ったことが今では懐かしいです。
ジャケットやプロモーション用の写真撮影が沖縄(1st)やケニヤ(2nd)だったことからも、その時々に彼らが描いていたサウンドアプローチがうまくマーケットに浸透していったように思います。
本田や峰のプレイは言うに及ばずですが、個人的には多くの楽曲の随所で聴かれる大出奏でるギターのカッティングが妙に心地良くて好きなんですよね。
オリジナルメンバーでの再結成はかなわぬ夢と化してしまいましたが、結成30周年を迎える来年あたりには、是非何か企画めいたことを行ってほしいなぁ...と切に願ったりしています。(笑)
Commented by kaz-shin at 2007-07-08 01:07
夢さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
ネイティブ・サンの記事でコメントを頂けるには凄く嬉しいです。
当時ジャズはそれほど聴いていませんでしたから、本田さんや峰さんの
名前もネイティヴ・サンで初めて知りました。
ジャズ・ミュージシャンがFUSIONに積極的に取り組んでいた時代でしたが、
ネイティブ・サンのサウンドは本当に新鮮で、曲も良くて本当に好きでした。
私も1st、2ndはレコードが擦り切れる位聴きました(笑)
このベスト盤選曲が気に入っていて、よく聴くんですがBOOK OFFで
1,000円で見つけたものです。
こんなベスト盤の存在を知らなかったので、嬉しくって速攻で買ってしまいました(笑)
今では夏の定番アルバムの1枚になっています。
Commented by Kenny U at 2007-07-08 10:12 x
ネイティブ・サンの記事でコメントって珍しいんですかーー??(笑)
私、SUPER SAFARIは、バンドでアンサンブル演奏やりましたー!!
私が音源を持っている”福村 博のソロアルバム”も
いまじゃあ、すっごいレアだそうです!
Commented by kotaro at 2007-07-08 10:26 x
ネイティブ・サン、懐かしいですね。
本田竹広さんが昨年亡くなった時に、「ああ」と感じました。
80年前後を駆け抜けたジャズユニット。ちょうどクロスオーバーから
フュージョンへ、時代と音楽の周縁部でその存在は文化の一部にも影響を与えたと証言します。

微妙に、前期と後期で、サウンドが違いますね。
初期のタイトな緊張感、本田さんも若いしホーン隊、ギター、ベース、
ドラムの性質もまじめに新しいジャンルを作ろうと、取り組んでいる感じがします。
後期はラテンの流れ、この時代、大きな成功のあった松岡直也、
この人のパーティーであるウイシングからの微妙な“うねり”が伝導
してきたこともあるのか。
松岡直也の成功を「フュージョン」で片付けるべきか、異論がありますね。
この人はもともと戦後の米軍キャンプ回りの時代の生き残り、ハナ肇らとやってたエンターテナーのジャズっぽい音楽の時代からの人です。

本田氏や板橋文夫とかのくそまじめなジャズ道と違うし、両方聴けたのが80年頃の、実り多きジャズの木の時代でした。ビル・エヴァンスが死んだ79年、ジョン・レノンが死んだ80年。それが
それぞれの音楽の「アラウンド ザ コーナー」でしたね。

Commented by kaz-shin at 2007-07-08 20:25
Kenny Uさん、コメントありがとうございます。
ネイティブ・サンをリアル・タイムで経験している人は別にした場合、後追いで
ネイティブ・サンを聴いたという人は少ないような気がします。
ですから、コメントを頂けるとすると同年輩の方に限定されるかなと・・・(笑)
福村 博さんの1stソロ『HUNT UP WIND』(2006年4月21日で紹介)は
大好きな1枚で、CDを探している1枚です。
Commented by kaz-shin at 2007-07-08 20:38
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
私の個人的な意見ですが、本田さんはJAZZとFUSIONの色分けをキッチリと
している人だったように感じます。
ネイティブ・サンの全アルバムを聴いている訳ではないので、はっきりと断言出来ませんが、
生のピアノを使うのは、アコースティックなJAZZ。ピアノ以外の様々な電気楽器を使うのが
FUSIONという拘りのようなものを感じます。

一方、松岡 直也さんはラテン音楽を軸にする以外は、音楽的なジャンルに
あまり拘りを感じません。
お二人とも形こそ違いますが、それぞれの拘りを大事にして真摯な態度で音楽に向かい合っている姿勢は
本当に素晴らしいと思います。
私自身、良い時代に良い音楽をリアル・タイムで聴けたことは本当に財産だと思っています。
Commented by まるいチーズ at 2007-07-08 21:43 x
こんばんは
本田さんというとやはり渡辺貞夫さんとのつながりが思い起こされますね。「マイ・ディア・ライフ」をFM(0時からでしたっけ?)で聴いていて本田さんのピアノを生意気に「ええな~」とか思ってました(笑)。私もkaz-shin さんと同じく1st、2ndをよく聴きました、難しいこと抜きに素直に「ええな~」とまた思いましたね(笑)相変わらず節操が無くてすみません。CMやってましたよね?「目を醒ませ音楽人間」でしたっけ?
Commented by kaz-shin at 2007-07-09 00:08
まるいチーズさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
「マイ・ディア・ライフ」、懐かしいですね。私も聴いてました。
ネイティブ・サンのサウンドを聴いて、何故かこういう音楽こそFUSIONだと
思ったものです。どこがと聞かれても困るのですが、何故かそんな気がしてたんです(笑)
今でも大好きでよく聴いてます。

>CMやってましたよね?「目を醒ませ音楽人間」でしたっけ?
そうです。マクセルのカセット・テープでした。
あの当時は、CMの影響でマクセルはよく使ってました(笑)
Commented by DENTA at 2007-07-09 02:43 x
J-FUSIONを聞き始めて間もない頃、夏向けのコンピにSuper Safariが入っていたので、彼等を知りました。
やっぱ1st辺りが人気みたいですけど、このベスト盤とかもほしいなぁ。
Commented by kaz-shin at 2007-07-09 22:23
DENTAさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
もし、ネイティブ・サンのアルバムをまだ聴いていないのなら、ぜひ1stを
聴いてみて下さい。
このベスト盤が今でも入手可能かどうかは不明です。
オリジナルなら今年再発されているので、入手可能だと思います。
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