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BOB JAMES / DAVID SANBORN_DOUBLE VISION ◇ 2007年 07月 08日
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今回もまた極上のFUSIONアルバムを紹介させてもらいます。
紹介するのは、ボブ・ジェームスがワーナー・ブラザーズへの移籍第一弾として、同じワーナーに在籍していたFUSION界のトップ・スターであるデヴィッド・サンボーンと共演アルバムで、1986年にリリースされた『DOUBLE VISION』です。

実はこのアルバムはリアル・タイムでは聴いていませんでした。1980年代半ば頃というのはFUSION熱が冷めていた頃で、余程興味のあるアルバムしか聴いていませんでした。
『DOUBLE VISION』を初めて聴いたのは正確には憶えていないのですが、おそらく発売後数年経ってからのことだと思います。このアルバムがグラミー賞を獲得してプラチナ・ディスクに輝いた事、ボブ・ジェームスとデヴィッド・サンボーンとの顔合わせが面白かった事、プロデューサーがトミー・リピューマだった事が重なって聴いてみたくなり購入しました。

何故、ボブ・ジェームス自らプロデュースしなかったのか最初は不思議だったんです。
しかし、考えてみればワーナーへの移籍第一弾ということで心機一転という気持ちもあったでしょうし、二人の良い部分を客観的に判断し、上手く引き出してくれるのはトミー・リピューマ以外にいないと考えたのではないでしょうか。
結果的にこれが大正解だった訳ですね。

プロデュースがトミー・リピューマ、録音がビル・シュネー、参加ミュージシャンはマーカス・ミラー(b)、スティーヴ・ガッド(ds)、ポール・ジャクソンJr.(g)、エリック・ゲイル(g)、ポウリーニョ・ダ・コスタ(per)、アル・ジャロウ(vo)。これだけの顔触れが揃えば、もはや悪い所を見つけるのが困難と言うものですよね(笑)

『BOB JAMES & DAVID SANBORN / DOUBLE VISION』
01. MAPUTO
02. MORE THAN FRIENDS
03. MOON TUNE
04. SINCE I FEEL FOR YOU
05. IT'S YOU
06. NEVER ENOUGH
07. YOU DON'T KNOW ME

マーカス・ミラーの作・編曲による01。渋いミディアム・ナンバーで、サンボーン自身もお気に入りのナンバーらしいのですが、私も大好きな1曲です。都会的で洒落たメロディーとリフが印象的です。サンボーンのサックスの音色はまさにメロウそのもので、哀愁漂うブロウがたまらないナンバー。ボブ・ジェームスのシンセ・ソロもサンボーンに負けないくらいにメロウです。

01同様、マーカス・ミラーの作・編曲による02。これも都会的なサウンドが特徴のナンバーです。ポール・ジャクソンJr.のギターのリフ、カッティング・プレイが心地良く、多重録音によるサンボーンのアルト・サックスも美しい音を聴かせてくれます。そして、マーカス・ミラーのベースも控え目ながらも、いかにも彼らしいプレイを披露しています。

ボブ・ジェームスとデヴィッド・サンボーンとの共作04。アレンジはボブ・ジェームスです。異国情緒溢れるナンバーで、どこか南の島で真夜中に満月を一人眺めている、そんな雰囲気を持った美しいナンバーです。JAZZYなボブ・ジェームスのピアノとマーカス・ミラーのベースのプレイが魅力的ですが、1番この曲で光っているのはポリーニョ・ダ・コスタのパーカッションかも知れません。

ゲスト・プレイヤーにアル・ジャロウ(vo)とエリック・ゲイルを迎えたスタンダード・ナンバー05。渋いヴォーカル・ナンバーです。圧倒的な存在感のあるアル・ジャロウのヴォーカルと、やはり存在感のあるサンボーンのサックスとの絡みは見事の一言です。高層階のバー・ラウンジで都会の夜景を見ながら、グラスを傾けたいようなナンバーです。エリック・ゲイルのギターもこの曲をより一層アダルトな雰囲気に導いていますね。

デヴィッド・サンボーンが1981年にリリースしたアルバム『Voyeor (邦題:夢魔)』に収録されていた曲のカヴァー05。デヴィッド・サンボーンの書いたナンバーです。 軽めのラテンのリズムの乗せて、サンボーンの渋めのサックスとボブ・ジェームスのピアノのコントラストが絶妙です。

ボブ・ジェームスとデヴィッド・サンボーンの共作06。メロディアスなナンバーですね。私のイメージは都会の夕暮れといった感じでしょうか・・・。主役はサンボーンの泣きのサックスですね。今回はどの曲も堅実なプレイに徹しているスティーヴ・ガッドですが、アルバム中で1番力強さを感じるドラミングがこの曲ですね。

多くのシンガーに取り上げられてきたスタンダード・ナンバー07。名曲の証でもある永遠に聴き継がれていくであろう美しいメロディー・ラインを、サンボーンのサックスが切なく奏でます。サンボーンのサックスもワン・アンド・オンリーですが、エリック・ゲイルのブルージーなギターもまさにワン・アンド・オンリー。彼のギターが入ることで曲の雰囲気が一段と渋くなると思うのは私だけ?(笑)

トミー・リピューマのプロデュース作品を聴いていつも感心するのは、カヴァー曲の選曲が素晴らしいことです。アルバムを聴く人の年齢層を限定せずに、幅広い層に聴いてもらえるような配慮を感じます。
彼のプロデュース作品に名盤と呼ばれるものが多いのは、こんな配慮が関係しているのかも知れませんね。やはり、後世に名を残す名プロデューサーでしょう。
前回の記事で、私にとってのFUSION MUSICは妄想の音楽だと書きました。
前回のネイティブ・サンは、アルバムを聴きながら妄想の中でモリジブへのバカンス旅行に出かけましたが、今回の『DOUBLE VISION』では、妄想の中でニューヨーク旅行しておりました(笑)
この2日間でかなり癒されました。皆さんも妄想の旅を味わってみたら如何でしょう?
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by kaz-shin | 2007-07-08 00:44 | FUSION系 | Trackback | Comments(10) | |
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Commented by Kenny U at 2007-07-08 10:09 x
何故か、このアルバム大好きで、輸入盤を買った後に
日本盤も買って二枚並べて収納しているんです!
一曲目から必殺”メロウ大作戦!!”ですねーー
Commented by まつのすけ at 2007-07-08 18:02 x
こんにちは。
デビッド・サンボーンやマーカス・ミラー、スティーブ・ガッド、知っている名前もいます。サンボーンは、DIMENSIONの勝田さんが尊敬されているプレイヤーだそうです。
以前ADLIB誌上で勝田さんと対談されています。
Commented by kaz-shin at 2007-07-08 20:19
Kenny Uさん、コメントありがとうございます。
このアルバムでのサンボーンは、肩に力の入っていないリラックスしたプレイが
一層メロウな感じになっていて心地良いですね。
01はメロディーも良いですし、アルバムを代表するナンバーでしょう。
Commented by kaz-shin at 2007-07-08 20:46
まつのすけさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
サックス奏者なら、サンボーンに憧れている人は多いのではないでしょうか。
サックスを一吹きしただけでサンボーンと判る音色は、まさにワン・アンド・オンリーです。
勝田 一樹さんが尊敬しているという話も頷けますね。
Commented by at 2007-07-08 21:20 x
この作品にクレジットされているメンバーだけでもそのサウンドが想像できるというものでしょうが、そこにリピューマのエッセンスが加わることで更に奥深いものになっているような気がします。
それはまさにNY、それも夜を感じさせてくれるにふさわしいサウンドでしょうか。
この作品の大ヒットに気をよくしたリピューマ=シュネーのコンビは、翌年にジョージ・ベンソン&アール・クルーの『COLLABORATION』でまさに〝二匹目のどじょう〟を得ることになりましたよね。
いずれにしてもこの作品が、後に発表になる様々なコラボレーションアルバム(フュージョン)に多大な影響を与えたことには違いないでしょう。
Commented by kaz-shin at 2007-07-09 00:03
夢さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
コラボレーション・アルバムには結構良い作品が多いですね。
ボブ・ジェームスで言えば、アール・クルーとの『One on One』や
『COOL』なんかも良いアルバムですしね。
でもプロデューサーによって色が違うのが面白く、リピューマならではの
作品という意味では『DOUBLE VISION』がピカ一かも知れませんね。
テクニックに頼ることなく、あくまでアンサンブルを大切にするリピューマの
制作した作品は厭きませんね。
Commented by DENTA at 2007-07-09 02:55 x
以前ディメンションのミニライヴを見にいったんですけど、勝田さんは面白い方でした。
曰く、タレント志向?

このアルバムもフュージョンを聴き始めた頃に手にしたアルバムですね。
大人めいたメロウな楽曲には、ジンとくるものがありました。
今日はこのアルバムを聴いて寝ようかな?(気付けばもう3時)

アルのベスト盤にもSince i feel for youが収録されているんですけど、
ヴォーカルパートをメインした編集ヴァージョンでした。
Commented by kaz-shin at 2007-07-09 22:26
DENTAさん、コメントありがとうございます。
勝田さんのサックスを聴いていると、少なからずサンボーンの影響を
受けているように感じますね。

>今日はこのアルバムを聴いて寝ようかな?(気付けばもう3時)
確かに寝る時にピッタリなアルバムですね。
そう言えばこのアルバム、昼間にあまり聴いた記憶がありません(笑)
Commented by ひと at 2007-07-14 22:47 x
Kaz-shinさん、こんばんは。
「FUSION MASTERPIECE 」というシリーズでとても良い音になって
しかも1500円のラインアップにこのアルバムありましたね。
最近このようなケースが多く複雑な心境です。そんなに違わねーだろと
思っていたのですが、聞くと全く別物ですね。今まで何やってたんだ!
という感じですね。不良在庫が増えそうです。
Commented by kaz-shin at 2007-07-15 00:00
ひとさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
自分が持っていない音源や探していた音源が再発されるのは嬉しいのですが、
既に所有しているCDがリマスターで再発というのは辛いですよね。
お金に余裕があれば買うのですが、なかなかそういう訳にもいきませんよね。
「聴き比べなければ分からないのだから・・・」と無理に自分を納得させてます。
でも、欲しくなるんですよね~。困ったものです(笑)
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