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CINDY_"DON'T BE AFRAID" ◇ 2007年 07月 09日
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今回紹介するのは、2002年に移住先のL.A.で惜しくも亡くなってしまった私の大好きな女性シンガーでソング・ライターだったCindyが、1991年にリリースした3枚目で最後のオリジナル・アルバムとなった『"DON'T BE AFRAID"』です。
80年代には、山下 達郎のツアーにコーラスで参加したり、ソング・ライターとして中山 美穂に提供した「人魚姫」がヒットしたので名前を知っている方もいらっしゃるでしょう。

当ブログでも過去に1stアルバム『LOVE LIFE』(1986年)、2ndアルバム『ANGEL TOUCH』(1990年)は紹介してきました。1997年にベスト盤をリリースしているようですが所有しておりませんので、これが最後に紹介するアルバムになります。

プロデュースは鎌田 俊哉。一連のSMAPのヒット曲を制作し、Kiroroを世に送り出した名プロデューサーです。収録曲全9曲中7曲のプロデュースを手掛けており、残り2曲はホイットニー・ヒューストンやミキ・ハワードに曲を提供し、角松 敏生の1988年のアルバム『BEFORE THE DAYLIGHT』にはプロデュース、アレンジャーとして参加していたリメル・ヒュームスが担当しています。
アレンジは、Cindyとは抜群に相性の良い鳥山 雄司が3曲、清水 信之が1曲、鳴海 寛が1曲、リメル・ヒュームスが2曲、よく知らないのですがJim Calabreseなる人物が2曲担当しています。
サウンドは全篇打ち込み・・・、これは時代ですから仕方がありませんね(笑)

『CINDY / "DON'T BE AFRAID"』
01. TELL ME WHY
02. SO LONG, GOODBYE
03. IN THE RAIN
04. BARELY FRIENDS
05. ROSE COLOR
06. LIVE SO FAST
07. LITTLE LOVE
08. 愛がさびしい時 ~ DON'T BE AFRAID
09. SATISFACTION

いきなりのFUNKYチューン01。鳥山 雄司のリズム・アレンジ、Larry Gittensのホーン・アレンジが絶妙に絡み合います。ドラムンベースを軸に鳥山の軽快なギター・カッティングとホーン・セクション、Cindyと佐々木 久美のコーラスが格好良い1曲です。

リメル・ヒュームスのプロデュース、楽曲提供、アレンジによる英語詞のナンバー02。ブラック・コンテンポラリーなミディアム・ナンバーです。Cindyの素晴らしいのは、英語でも日本語でも歌詞をリズムに乗せるのが実に上手いところですね。実に黒っぽいナンバーです。

鳥山 雄司&Cindyの作曲、鳥山 雄司のアレンジによるバラード曲03。Cindyのヴォーカル、コーラス・ワークが見事で、Cindyの持ち味が良く出ているナンバーだと思います。鳥山 雄司のアコースティック・ギター・ソロで美しい音色、フレーズを披露しています。

中山 美穂に提供した曲のセルフ・カバー04。中山 美穂バージョンは資生堂のCF曲だったので憶えている人も多いと思います。アレンジは鳴海 寛です。コーラスに男性陣(鳴海 寛、マーヴィン・ウォーカー)が加わったことが、実にメロウな雰囲気になったと思います。

鳥山 雄司作・編曲のFUNKYなナンバー05。ちょっと捕らえどころの無いメロディー・ラインなのが残念な気がします。アレンジやコーラス・ワーク等、聴き所もあるのでメロディーがもうちょっとキャッチーだったら良かったと思います。

02と同じリメル・ヒュームスのプロデュース、楽曲提供、アレンジによる英語詞のナンバー06。この曲はキャッチーなメロディーが印象的なバラード曲です。ソフト&メロウ路線で大好きな1曲です。リメル・ヒュームスのコーラスが素晴らしく、Cindyとの声との相性も良いですね。

Cindyが作曲、Jim Calabreseの編曲によるメロウ・ナンバー07。美しいメロディーの曲で、夕暮れの海を見ながら聴きたい、夏向けの1曲です。打ち込みもシンプルで軽めに仕上げているのがメロディーによくマッチしています。

シングル・カットされたバラード曲08。07と同じCindyが作曲、Jim Calabreseの編曲です。Cindyのヴォーカルの魅力が詰ったナンバーですね。メロディーもキャッチーで確かにシングル向きと言えます。佐々木 久美のコーラスの美しさにも注目です。

あのローリング・ストーンズの名曲のカヴァー09。清水 信之の斬新なアレンジに驚かされる1曲です。ロックの名曲をヒップ・ホップ風に変えてしまいました。D.Jパフォーマンスも加わり、非常に楽しい仕上がりです。Cindyの溌剌としたヴォーカルも聴いていて楽しいです。

アルバム全体の印象としては、1stや2ndの方がキャッチーな曲が多く聴きやすいかも知れません。
しかし、01、06、09でのヴォーカリストとしての実力の高さと05、07、08でのソング・ライターとしての非凡な才能は、他のアルバムと比べても劣るものではありません。
Cindyのアルバムを聴く度に、実に惜しいアーティストを失ったと思います。
そこそこ歌は上手いものの個性を感じず、誰が歌っても同じような曲が巷に溢れている現在において、Cindyのような個性的なシンガーがもっと登場して欲しい気がするのは、私だけでしょうか・・・(笑)
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by kaz-shin | 2007-07-09 00:03 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback | Comments(10) | |
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Commented by halfskits at 2007-07-09 00:32
Cindyは、国分友里恵と並んで、
この当時、日本を代表するコーラスワークの
出来る人だったと認識しています!

中山 美穂「人魚姫」は、あまりにサウンドがカッコよくって
完全カラオケを入手して研究しましたよー!
Commented by まつのすけ at 2007-07-09 20:22 x
2日連続失礼します、美穂さんといえば、角松さん以外では、やはりこの人ですね。鳥山さんとのコンビの曲は、好きでございまして。
でも、本人の曲はまったく聴いたことがないんです。
廃盤でょうから、入手困難でしょうね。
Commented by kaz-shin at 2007-07-09 22:21
Kenny Uさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
仰るように、Cindyさんも国分 友里恵さんもコーラス・ワークの達人でしたね。
私が思うにコーラス・ワークで活躍されたシンガーは、脇役に徹するところと
メインで出るところの色分けをキッチリ出来ますね。
シンガーとしての高い才能を感じる人は皆コーラスでも活躍されている気がします。
Commented by kaz-shin at 2007-07-09 22:28
まつのすけさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
Cindyさんのアルバムは、2ndと3rdはBOOK OFFでたまに見かけます。
250円で売られていることが多いですね。
根気よく探せば見つかると思います。ぜひ、聴いてみて下さい。
素晴らしいシンガーですよ。
Commented by かと at 2007-07-11 17:28 x
はじめまして、お邪魔します。
今日たまたまCindyさんのことを思い出し、ググってみたらこちらに着きました。
私もCindyさんのことをまとめたサイトを1ページだけですけど持ってますのでご覧ください。
実際にお会いした感じでは生粋の日本人か、混じっていてもアジア系の人という印象でしたよ。
Commented by kaz-shin at 2007-07-11 21:04
かとさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
早速、サイト拝見しました。シングル曲まで取り上げていて、すごく参考に
なりました。ありがとうございます。
でも、本当にもうCindyさんの歌声が聴けないのは残念ですよね。
あの山下 達郎さんが悲報を知った時にかなりショックを受けたという話を
聞いたことがあります。
ジャケット写真を拝見するかぎりは、純粋な日本人という印象ですね。
Commented by デヴィッド at 2008-01-19 05:47 x
こんにちは。シンディのことを調べていて、辿り着きました。
彼女がセカンドをリリースした時に、長いインタビューを行ったり、ラジオ用のデモテープを録らせて頂いたりしました。
だから、いろんな事をよく覚えてます。
両親のどちらかが韓国系だったはずです。でも日本語も英語も美しく喋る、希有なシンガーでした。
ロサンゼルスに渡って、実業家と結婚され、裕福な人生を送っていると聞きましたが、その後、音信不通でした。
亡くなられていたとは、非常に残念です。でも時代に翻弄されることなく、やりたいものをしっかりと残した・・・・こちらのようなブログを拝見すると、シンディはそんな人生を謳歌したのではないかと思います。
Commented by kaz-shin at 2008-01-20 00:46
デヴィッドさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
不思議なもので、健在で長い間音楽活動をされていないのであれば、その音楽が
聴けなくなっても特に寂しさとかは感じないのですが、亡くなられてしまうと二度と
歌声が聴けなくなるという無念にも近い寂しさを感じますね。
生きていてくれたら、まだその歌声を聴く可能性はあったのに・・・。
デヴィッドさんはシンディさんと接点があったようですので、この事実は一際残念な
思いが残るでしょうね。
こんな素晴らしいアーティストがいたんだよという思いを込めて記事を書いたんですが、
何しろ拙い記事なもので伝わっているのかは疑問ですが・・・。
Commented by まつのすけ at 2009-04-10 21:17 x
先日、運良くCINDYさんのベストアルバム見つけてしまいました。このアルバムの曲も何曲か収録されています。鳥山さんや鳴海さんの打ち込みセンスの良さには感激しました。各々の楽曲への評価はkazさんと違いますが、本記事の最後のくだりは、若輩の私も同感です(笑)


CINDYさんとはジャンルもタイプも違いますが、中国出身のalanさんはいかがでしょうか。コアな音楽ファンの間でも評価は高いみたいです。
打ち込み主体の音に関しては、賛否が別れるかと思いますが、聴いてみる価値はあると思いますよ。
Commented by kaz-shin at 2009-04-12 23:07
まつのすけさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなってすみません。
羨ましいですね~(笑)
私が唯一持っていないアルバムがそのベスト盤です。探しているのですがなかなか見つかりません。
私も鳥山さんや鳴海さんのアレンジは大好きです。
二人ともギタリストという共通点がありますが、ギタリストには不思議と打ち込みのセンスが多いような気がしますね。
CINDYさんはソングライターとしての才能はもちろんですが、やはりその歌声は魅力的でした。
ソロ・ヴォーカルでもコーラス要員としても存在感があって、素敵な歌声でしたからもう聴けないのは本当に残念です。

alanさんですか・・・、全く存じませんでした。機会があれば聴いてみたいと思います。
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