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ROBBEN FORD_THE INSIDE STORY (邦題:ギターに愛を) ◇ 2007年 07月 12日
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それにしてもイチローは凄い選手ですね~。感動しましたよ。オールスター史上初のランニング・ホームランに日本人初のMVP獲得・・・。日本の誇りです。

さて今回紹介するのは、ブルース・フィーリング溢れるギターを弾かせたらピカ一のロベン・フォードが、1979年にリリースした1stアルバム(実際は2ndのようですが)『THE INSIDE STORY (邦題:ギターに愛を)』です。
このアルバムは、ロベン・フォードの名盤であると同時に、このアルバムでのセッションがきっかけとなって"イエロージャケッツ"が誕生したという曰く付きのアルバムでもあります。FUSION MUSICのひとつのムーヴメントを作ったアルバムと言えるかも知れませんね。

1970年代半ば頃にL.A.エクスプレスに参加したり、ジョニ・ミッチェルやジョージ・ハリスンのツアーに参加したりという事でロベン・フォードの名前は目にしていたのですが、特別彼のギターに注目していた訳では無かったんです。ところが大学生時代、友人がこのアルバムが好きで彼の車に乗ると、必ずこのアルバムを聴かされました。その内に私も欲しくなり購入した次第です(笑)
私にとってこのアルバムは特殊なんです。このアルバムの印象を一言で言うなら、「ロベンがギターを弾きまくってるアルバム」。メロディーよりもとにかくギター・ソロに耳を奪われてしまう、そんな感じですね。
それ程、ロベンのギターが歌っているアルバムです。

参加メンバーは、ラッセル・フェランテ(key)、ジミー・ハスリップ(b)、リッキー・ロウソン(ds)、トミー・ヴィック(per)等で、ロベン・フォードとラッセル、ジミー、リッキーの4人でこのレコーディング後に組んだバンドが"イエロージャケッツ"なんですね。

『ROBBEN FORD / THE INSIDE STORY (邦題:ギターに愛を)』
01. MAGIC SAM
02. FOR THE ONE I LOVE (愛をこめて)
03. NORTH CAROLINA
04. THERE'S NO ONE ELSE (誰よりも)
05. THE INSIDE STORY
06. NEED SOMEBODY
07. FAR AWAY
08. TEE TIME FOR ERIC

シカゴのブルース・マン、マジック・サムに捧げられたという01。軽快とは言い難い力強いギター・カッティングがFUNKYで、1曲目からロベンのギターが炸裂します。メロディーよりもはるかにギター・ソロのインパクトが強いです。

02に至っては、メロディーに対する印象があまりありません(笑)。歌いまくるギターの音色に圧倒されるばかりです。非常にソウルフルなギターです。バックのラッセル・フェランテの力強いピアノとリッキー・ロウソンのタイトなドラムも、ロベンのギターを盛り上げます。

ブルース・ナンバー03。ここではロベンが堂々としたソウルフルで味のある歌を聴かせてくれます。間奏で聴ける渋いブルース・ハープを吹いているのはマーク・フォード。ロベンの弟だそうです。ハープのソロの続いて、ロベンのブルース色たっぷりのギター・ソロが堪能できます。

エモーショナルなギターがたまらないミディアム・ナンバー04。軽めのギターのカッティングにのせて、メロディーを奏でるギターの音色は、まさに"泣き"という言葉がぴったりです。ジミー・ハスリップのベースにも注目して欲しい1曲です。

アルバム・タイトル曲05。キャッチーなメロディーとは言い難いですが、いかにもFUSIONライクなアレンジが印象的で、ギター・ソロもロック・テイストが強くてロベンの懐の広さを感じさせる1曲ですね。

STUFFの1977年リリースの2ndアルバム『More Stuff』に収録されていたナンバーのカヴァー06。ここでもロベンは渋い歌声を聴かせてくれます。しかし、1番の聴き所はコーネル・デュプリーばりのギターですね。ラッセル・フェランテのピアノもリチャード・ティーを彷彿させ、まるでスタッフの音を聴いているようです。

オーソドックスなギター・フュージョンといった趣きの07。逆にこのアルバムでは新鮮に聴こえますね。どこかラリー・カールトンにも似た雰囲気があります。

個人的に大好きな08は、何とも言えぬ味のあるギター・カッティングで始まるナンバー。ブルージーなギター・ソロも素晴らしく、ロベン・フォードらしい1曲と言えるかも知れませんね。R&B系のナンバー、特にブルース色の強い曲でのギター・ソロは実に溌剌としていて、聴いていて楽しいです。

アルバムを通して、ロベン・フォードの並々ならぬブルースへの思い入れを感じます。ロベンがブッカー・T.&THE MG'sのメンバーで、ブルース・ブラザーズ・バンドのメンバーでもあったスティーヴ・クロッパーをプロデューサーに選んだのも頷けます。
曲のメロディーを楽しむというより、ロベンの素晴らしいギター・ソロ・プレイを楽しむ1枚と言えるかも知れませんが、ギター・フュージョンが好きな方にはぜひ聴いて欲しい1枚です。

今回このアルバムを紹介したんで、次回のFUSION作品はイエロージャケッツの『YELLOWJACKETS』を紹介するしかないですね(笑)
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by kaz-shin | 2007-07-12 00:03 | FUSION系 | Trackback | Comments(12) | |
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Commented by Kenny U at 2007-07-12 07:54 x
1978年ラリー・カールトン『夜の彷徨』と並ぶ
ギタリストにとっては、まさにバイブルとも言えるアルバムですよねーー!!
Commented by ayuki at 2007-07-12 12:04 x
お邪魔致します。
『ギターに愛を』と言うタイトルがストレート過ぎ?って当時想ったのですが、それでも中身はその通りでした。ラリー・カールトンさんとはまた違ったブルースフィーリングがありますよね。
Commented by FUSION at 2007-07-12 19:05 x
お邪魔します。
私がもし「無人島へ持ってゆく××枚を挙げろ」と言われたら確実にその中に含めたいアルバムです。何回聴いた事か・・・この作品でロベンさんの虜になった、私にとっても大切な作品です。『YELLOWJACKETS』も楽しみにしていますネ。
余談ですが「ジンチ」も実に素晴らしいバンドです。機会が有りましたら是非!
Commented by ひと at 2007-07-12 21:42 x
私はレコード含め何故か3枚も持っています!
最近はその影響を与えたというラリーと一緒に演っていますが、
ちょっと不潔なじいさんになっていましたね。でも全くブレないリズムと
力強いフレーズは相変わらずでした。
Commented by kaz-shin at 2007-07-12 23:18
Kenny Uさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
このアルバムは、曲を楽しむというよりもロベン・フォードのギターを
堪能するという感じですが、ギターのフュージョンが好きな人には
魅力溢れる作品ですね。
Commented by kaz-shin at 2007-07-12 23:21
ayukiさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
ラリー・カールトンよりもロベン・フォードの方がブルース色が濃いですね。
そこが魅力なんですが・・・。
どんなタイプの曲でも器用に弾きこなすテクニックの持ち主ですが、やはり
ブルースを弾かせた時が1番輝いてる気がします。
Commented by kaz-shin at 2007-07-12 23:33
FUSIONさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
やはりお気に入りの1枚でしたか!
1970年代終盤のFUSIONブームの時に制作されたアルバムというのは、
本人のプレイや才能は勿論ですが、やはり時代のパワーみたいなものを
感じますよね。
様々な要因が詰ったアルバムは、やはり一際輝いているように思います。

"ジンチ"はまだ未聴なんですが、FUSIONさんの記事を拝見して聴いてみたくなりました。
いつも参考になる記事をありがとうございます。
"ジンチ"もぜひ聴いてみようと思います。
Commented by kaz-shin at 2007-07-12 23:37
ひとさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
>ちょっと不潔なじいさんになっていましたね。
そうなんですか!
このアルバムのジャケット写真のロベンは、清潔そうな好青年なんですけどね(笑)
ひとさんの仰るように、ロベンのギターには力強さを感じますね。
決して粗いという事ではなく・・・。
リー・リトナーからFUSIONを聴くようになった私には凄く新鮮なギタリストでした。
Commented by DENTA at 2007-07-13 22:07 x
フォードのソロ作は持っていないのに、
ウィキペディアに起稿してしまったものですf(^^;
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%89

イエロージャケッツはGRP以降の音より知っていたんですが、
初期は"Samrai Samba"しかしらないんですけど、
セルフタイトルのデビューアルバムもやっぱ、フュージョン色が強いのかな?
そこら辺も含めてレヴュー楽しみにします。

ジンチはかっこいいっすよ。
スムーズ系で脳みそが垂れているような状態で聴くと、衝撃感が!
そう、「人知」を越すような骨太感がたまんないっス!
Commented by ocean at 2007-07-13 22:41 x
こんばんわ。

1曲目の「MAGIC SAM」から素晴らしいフレーズの連発。
>ロベンのギターが歌っている
おっしゃるとおりのアルバムですね。

ロベンよりも名の通っているラリー・カールトンと良く比較されますが、逆にラリーの方がロベンのフレージングを研究していたという話を聞いたことがあります。
最近二人は競演を果たしましたね♪
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1200433

ジンチは 2004年にマイケル・ランドウを引き連れて来日したとき見に行きました。ヴィニーのドラミングにしろ、ジミーのベースにしろ、それはそれは壮絶な空間でしたよ。肝心のロベンは、マイケルのトリッキーでアグレッシブなギター・プレイに比べると、オーソドックスで大人しめだったので、ちょっと影が薄かったような...(^^;
Commented by kaz-shin at 2007-07-13 23:23
DENTAさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
実はこの記事を書いてから、DENTAさんのブログにお邪魔したら
ロベンの事が書かれてあって・・・。偶然ですけどちょっと驚きました(笑)

このアルバムは、つい最近再発されたばかりですから(イエロー・ジャケットもです)、
ぜひ聴いておいて下さい。これは買って損は絶対にしないですよ。

イエロー・ジャケットの1stはGRP時代よりもポップで、まさにFUSIONと
いう印象です。
ぜひ、この1stもロベンと一緒に買っておいた方が良いですよ。
確か1枚1500円だったと思います。

ん~。"ジンチ"は聴いてみたいです(笑)
Commented by kaz-shin at 2007-07-13 23:32
oceanさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
oceanさんも"ジンチ"を聴かれてたんですね。
そうなるとますます聴きたくなってきました(笑)

ラリーとロベンを比べた場合、フレーズの迫力はロベンの方が上ですね。
ラリーが参考にしたというのも頷けます。
マイケル・ランドゥもロック・フィーリング溢れるギターも大好きです。
かなりイケイケのソロを弾きますよね。
一度生で見てみたいですね~。
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