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PINK FLOYD_ATOM HEART MOTHER (邦題:原子心母) ◇ 2007年 07月 15日
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BOOK OFFを探索し、掘り出し物を見つけるのは本当に楽しいですね。今回紹介するのもそんな1枚です。
1970年にリリースされたピンク・フロイドの名盤『原子心母』です。この名盤が近所のBOOK OFFのワゴン・セールにて200円で売られてました。ケースは透明感を失って一見状態が悪そうだったのですが、200円という価格が魅力だったので購入しました。結局、汚れていたのはケースのみで、ケースを新しいものに変えたら全く問題無しの状態・・・、良い買い物をしました(笑)

1970年のリリースということは今から37年前。私は11歳の小学生でしたから、当然リアル・タイムでは聴いていません。1970年代半ばの中学3年生~高校2年生頃は、ロックばかり聴いてまして毎日がロック漬けといった状態でしたが、その時期にこの『原子心母』に出会いました。私にとってプログレッシブ・ロックとの出会いとなった記念すべきアルバムです。このアルバムを聴いていなければ、キング・クリムゾンやエマーソン・レイク&パーマーも聴く事は無かったかも知れません。
高校3年生以降は、FUSIONやAOR、そしてCITY POPに目覚めていきロックはほとんど聴かなくなってしまい、当然CDで買い直すこともありませんでした。
ですから、昔好きだったロック系のアルバムが安い価格で購入出来るというのは、私にとって有り難く嬉しいことなんです。

『原子心母』は、それまで自分の中でイメージしていたロックを根底から崩されたような衝撃が走った1枚でした。つまり、音楽は理屈や変な括りなんてものは必要無く、どんな形であれ聴いて感動出来るものが良い音楽なんだと教わった気がします。
ジャケットのインパクトは強烈でしたね。どんな音楽のアルバムなのか、ジャケットからは想像不可能ですよね(笑)。私の所有しているレコード、CDの中でジャケットのインパクトの強さでいえば、キング・クリムゾンの『クリムゾン・キングの宮殿』とこの『原子心母』は群を抜いている気がします。

『PINK FLOYD / ATOM HEART MOTHER (邦題:原子心母)』
01. ATOM HEART MOTHER (原子心母)
(a). Father's Shout (父の叫び)
(b). Breast Milky (ミルクたっぷりの乳房)
(c). Mother Fore
(d). Funky Dung (むかつくばかりのこやし)
(e). Mind Your Throats Please (喉に気をつけて)
(f). Remergence (再現)
02. IF (もしも)
03. SUMMER '68
04. FAT OLD SUN (デブでよろよろの太陽)
05. ALAN'S PSYCHEDELIC BREAKFAST
(a). Rise and Shine
(b). Sunny Side Up
(c). Morning Glory

アナログ盤のA面を全て使った24分近い大作01は、ニック・メイスン(ds)、デヴィッド・ギルモア(g)、ロジャー・ウォーターズ(b)、リチャード・ライト(key)のメンバー全員と、前衛音楽家であるロン・ギーシンの共作ですね。バンドの演奏だけでなく、ストリングスやブラス・セクション、そして男女混声のコーラス隊を積極的に取り入れたスケールの大きい作品です。この曲を初めて聴いた時の言葉にならない不思議な感覚、感動は今も忘れられません。理由はわからないのですが、この曲が気に入って繰り返し聴いてました(笑)

ロジャー・ウォーターズの作品で、アコースティックなサウンドによるフォーキーなナンバー02。メロディーはフォーキーなんですが、オルガンやベースのフレージングでコテコテのフォーク・ソングにしていないのが、ピンク・フロイドらしいのかも知れませんね。

リチャード・ライトの作品03。こういう曲を聴いていると、プログレ・バンドだとは俄かに信じ難いところもあります。ビートルズの影響を強く感じる曲ですね。メロディーはキャッチーですが、アレンジや音のバランス等凝った作りが印象的です。

デヴィッド・ギルモアの作品04。アコースティックなサウンドを軸にした、しっとりとしたナンバーです。02、03、04を聴いていると、ピンク・フロイドって本当にロック・バンド?と疑いたくなりますね(笑)

メンバー全員の共作05。SEを巧みに使った組曲で、01と並んでこのアルバムのハイライト曲と言える1曲ですね。CDに付いていたアランのサイケデリックな朝食の中身は気持ちの悪いものでしたが、曲はメロディーもアレンジも美しく仕上がっています。

高校生の頃は、アナログ盤A面の01ばかり聴いていてB面曲の印象が薄かったですね。今聴き直してみると曲は決して悪くはないのですが、やはり01のインパクトの強さと完成度の高さは素晴らしいもので、アルバムの中で最も輝いているような気がします。
タイトルである『ATOM HEART MOTHER』をそのまま直訳した邦題『原子心母』というネーミングは面白いですし、センス良さを感じます。
このブログに訪れて下さる皆さんにお薦めするアルバムという感じではなく、青春時代の思い出の1枚という感じで今回はアルバム・レビューを書いてみました。
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by kaz-shin | 2007-07-15 10:15 | 250 - BOOK OFF | Trackback(1) | Comments(8) | |
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Tracked from A Day In The.. at 2007-07-15 12:58
タイトル : ATOM HEART MOTHER / PINK FLOYD
原子心母 ピンク・フロイド / 東芝EMI 初めて買ったピンク・フロイドのアルバムです。 正直、買うときに勇気を振り絞りました。 牛が写っているだけの、ある意味インパクトのあるジャケット。 そして邦題の「原子心母」。直訳。 この2点に魅かれて思い切って買ってみました。 難解な世界をイメージしていたのですが、意外にすんなり聴くことができました。 特にタイトル曲の「原子心母」。 組曲の形態をとっており、ホーンセクションを効果的に使った大作。 約20分にも及びます。 し...... more
Commented by nowhere1967 at 2007-07-15 13:03
この名盤が200円ですか!いい買い物をしましたね。
ケースが汚れていてもCD盤が汚れていなくて再生も問題なければOKですよね。
01と05がこのアルバムの聴きどころでしょう。
01は曲の長さを感じさせません。じっくりと聴き入ってしまいますよ。
Commented by Kei at 2007-07-15 16:55 x
こんにちは。
二人の兄の影響で、原始心母をリアルタイムで聴きましたが、
正直、この音楽のどこがいいのかさっぱり分かりませんでした。
ましてやタイトルに「むかつくばかりのこやし」なんて論外でしたし(苦笑)
後になって、ポンペイの遺跡で演奏する彼らをTVで見て、
そのスケールの大きさに感嘆したのを覚えています。
以後、Pink floydは私の子守唄になりました。^^
「おせっかい」と並んで大好きな一枚です。
あの頃のジャケは面白味がありましたね。
ELPの「恐怖の頭脳改革」も相当ですよね。
Commented by hisa at 2007-07-15 22:48 x
このころのロックは嫌いではなかったのですが、ぎんぎんのハードやプログレまでお金が回らず(今で言うソフトロック、ムーディーブルース止まり)ピンクフロイドは持ってませんでした。最近少しずつ聞き直していて、ピンクフロイドは「狂気」を最近買いました。洋楽の有名なアルバムは1000円以下は難しいと思ってますが200円はいいですね。まめに探したいと思います。
Commented by kaz-shin at 2007-07-15 23:34
nowhere1967さん、こんばんは。コメントとTBありがとうございます。
1970年代のロックも嫌いではないのですが、定価のCDを買い直すまで
の意欲が無いので、安い値段で購入出来ると本当に嬉しいですね。
根が嫌いな訳では無いので、聴くとやはり懐かしさもあり、とても楽しく聴けます。
一応、BOOK OFF等ではロックのアルバムも探すのですが、ピンク・フロイドが
1,000円以下で売られていることは滅多に無いですね。
本当にラッキーでした(笑)
Commented by kaz-shin at 2007-07-15 23:41
keiさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
プログレッシブ・ロックって魅力的な曲に出会わない限り、とっつき難い
ジャンルですよね。私の場合はこのアルバムの01が気に入ったので
他のプログレも聴くようになりました。
『おせっかい』も良いアルバムですよね。
また頑張って中古CDを見つけようと思ってます(笑)

>ELPの「恐怖の頭脳改革」も相当ですよね。
確かに無名時代のH・R・ギーガーの作品らしいですが、インパクト強いですね。
Commented by kaz-shin at 2007-07-15 23:52
hisaさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
当時は、まだレンタルという仕組みも無かったですから少ないお小遣いの
中からどのレコードを買うかというのは悩みましたよね。
友人と同じレコードを買わないようにして、貸し借りしたりしてました。
ですから、散々聴いたアルバムにも関わらず持っていないアルバムも
多数あります。
ですから、BOOK OFFのような中古店で安く入手出来るのは本当にありがたいです。

>洋楽の有名なアルバムは1000円以下は難しいと思ってますが・・・
確かにそうですね。今まで洋楽のロック系の名盤と呼ばれる作品が1,000円以下と
いうのは滅多に無かったですね。
ただ、最近BOOK OFFの値段にも変化が見られます。
それまで安棚の値段は250円、750円という2つだったのですが、最近
500円という値段も増えてきてます。
特に洋楽は値段を下げてきている傾向があるようです。
最近、TOTOやマイケル・フランクスを500円で買いました。
諦めずに探すのが良いのかも知れませんね。
Commented by ayuki at 2007-07-16 10:16 x
お邪魔致します。
他の方も書き込みしていらっしゃいますが、この名盤にしてこの価格は掘り出し物だったてすね。ピンクフロイドはプロレスが大好きだったので、ブッチャ―さんのテーマ「吹けよ風、呼べよ嵐」から入りました。
「原子心母」のスケール感、そしてコンセプト、曲、構成、どこをとってもプログレの名曲だと想います。
Commented by kaz-shin at 2007-07-16 23:48
ayukiさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
何故、このアルバムがワゴンセールとはいえ200円で売られてたのか
不思議なんですよ(笑)
安く買えるので文句は無いのですが、BOOK OFFの値段設定の基準が
よく分かりません。
『原子心母』でプログレの面白さを教えてもらい、『狂気』でプログレの素晴らしさを
教えてもらったという意味では、ピンク・フロイドは忘れられないグループです。
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