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YELLOWJACKETS_YELLOWJACKETS ◇ 2007年 07月 19日
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今回紹介するのは、Yellowjacketsの1981年リリースの1stアルバム『Yellowjackets』です。
7月12日に紹介したロベン・フォードのアルバム『THE INSIDE STORY』のレコーディングに参加したラッセル・フェランテ(key)、ジミー・ハスリップ(b)、リッキー・ロウソン(ds)とロベン・フォード(g)によって結成されたのがYellowjacketsです。
現在は何度かのメンバー交代を経て、ボブ・ミンツァーが参加してからはハードなコンテンポラリー・ジャズ路線に変わりましたが、この1stでは軽快なL.A.フュージョンを聴かせてくれます。

軽快なL.A.フュージョンと書きましたが、心地良く耳に馴染むようなメロディアスなサウンドでBGMに最適なフュージョン・アルバムだと思ったら大間違いです(笑)
お世辞にもメロディアスとは言い難く、ラッセル・フェランテとロベン・フォードのフロントの二人が高度なテクニックを武器に攻め込んでくるような印象を受けるサウンドです。
BGM的に流していても、メンバーの卓越したテクニックにいつしか集中して聴き込んでしまうような感じでしょうか・・・。
ただし、決して難解な曲という訳でもなく聴き易く仕上がっているのは、プロデューサーのトミー・リピューマの手腕によるところが大きいでしょうね。
このアルバムでフュージョン色の強い素晴らしいギターを弾いているロベン・フォードはソロ・アルバムの契約上の問題からか、Yellowjacketsの正式メンバーとしてでなく、ゲスト・プレイヤーという形をとっています。
他にもゲストとして、ボビー・ライル(p)、ローランド・バウティスタ(g)、レニー・カストロ(per)、ポウリーニョ・ダ・コスタ(per)、ラリー・ウィリアムス(ts)、ジェリー・ヘイ(tp)、アーニー・ワッツ(ts)等が参加しています。
ミキシング・エンジニアはもちろんアル・シュミット。

『YELLOWJACKETS / YELLOWJACKETS』
01. Matinee Idol
02. Imperial Strut
03. Sittin' In It
04. Rush Hour
05. The Hornet
06. Priscilla
07. It's Almost Gone

軽快なギター・カッティングで始まる01は、ラッセル・フェランテのエレピのプレイが光るナンバーです。ジミー・ハスリップとリッキー・ロウソンのリズム隊のタイトなリズムに乗せ、ラッセル・フェランテのエレピとホーン・セクション、そしてロベン・フォードのギター・カッティングが絶妙に絡み合っています。

リチャード・ティーを彷彿させるラッセル・フェランテのピアノで始まる02。ロベン・フォードのギターとラッセル・フェランテのピアノによるユニゾンも格好良いですね。ロベンの気合の入ったギター・ソロも素晴らしいですし、中間部のラッセルのピアノのソロ・プレイにも驚かされます。

スペーシーな雰囲気を持ったFUNKYなナンバー03。ゲストのボビー・ライルのピアノとローランド・バウティスタのギター・カッティングが心地良いですね。ラッセルのエレピとボビーのピアノの掛け合いが聴き所ですが、ジミー・ハスリップのスラップ・プレイも良いですね。L.A.フュージョンといった印象が強い1曲です。

うねるようなグルーヴ感がたまらなく格好良い04。この曲は何と言ってもロベン・フォードのギターに尽きます。ロック・フィーリングに溢れるアグレッシヴなソロは圧巻です。こういうプレイを聴いているとラリー・カールトンもロベンのギターに一目置いていたというのも理解出来ます。

ジミー・ハスリップの重厚なベースを軸にしたカリプソ風なリズムが印象的な05。シーウィンド・ホーンセクションが加わってより迫力のある曲になっていますね。ジェリー・ヘイのフリューゲルのソロも聴けますし、ロベンのギターのリフやソロも堪能できるという贅沢なナンバーでしょう(笑)

バラード部分とFUNKYな部分が入り混じる不思議な魅力を持った06。こういうコンテンポラリーな構成の曲はYellowjacketsらしいかも知れません。この曲ではロベンの本領発揮といった感のあるブルージーなギター・ソロとラッセルの美しいピアノ・プレイが楽しめます。

繊細で美しいピアノで始まる07。ピアノにシンセにラッセルが大活躍の1曲。JAZZYなロベンのギター・ソロも曲によくマッチしていて素晴らしいです。ラストの余韻を残すようなピアノによる演奏もアレンジのセンスの良さを感じます。

アナログ盤の時代はそんなに感じませんでしたが、CDでこのアルバムを7曲通して聴くと結構疲れます(笑)
つまり、それだけ高い技術の演奏に神経を集中して聴いてしまうのです。正直2~3回と続けて聴く気にはなれないです。以前、ベッドに入りヘッドフォンでこのアルバムを聴きながら寝ようと思ったら、逆に目が冴えてしまいました(笑)
このアルバムでの演奏はメンバー全員素晴らしいのですが、やはりラッセル・フェランテとロベン・フォードが主役と言えるでしょうね。
最近のコンテンポラリー・ジャズ路線のYellowjacketsも良いですが、エネルギッシュで溌剌としたFUSION路線のYellowjacketsはやはり最高です。
メロディアスなFUSIONに物足りなさを感じている人にはお薦めです。刺激的ですよ~(笑)
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by kaz-shin | 2007-07-19 00:01 | FUSION系 | Trackback | Comments(12) | |
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Commented by Sken at 2007-07-19 08:23 x
こんにちは。
彼らのアルバムで一番好きです。
この時期のフュージョンの最良の例、って感じですね。
Commented by FUSION at 2007-07-19 19:09 x
お邪魔します。
このアルバムを最初に聴いた時の印象は「カッコイー」の一言でしたが、その後「凄い!」から「素晴らしい!」に変わっていきました(笑)
私も「Skenさん」と同意見です。「この時期のフュージョンの最良の例・・・」その通りですネ。
Commented by ocean at 2007-07-19 21:53 x
連コメです。連続で僕のツボにはまっています(笑

>ラッセル・フェランテとロベン・フォードのフロントの二人が…
そこに、うねうねと動き回るジミー・ハスリップのベースが
絡んで来る様は快感!

ロベンはこの後、ブルースへと回帰していきますから
最もフュージョンしていた時期のロベンを楽しむには
この1枚ですね♪
Commented by ocean at 2007-07-19 22:23 x
たびたび、申し訳ございません。
kaz-shinさんの、こちらの記事を、僕のところにTBしていただけますでしょうか。よろしくお願いいたします!
http://ocean461.blog23.fc2.com/blog-entry-326.html
Commented by at 2007-07-19 22:27 x
Yellow Jacketsは、デビュー以来ずっと音楽変遷の推移を見守ってきている数少ないバンドなんですヨ。
確かに皆さん仰るようにこのアルバムの楽曲はどれもが洗練されたカッコ良さがありますね、まあ取りまとめ役がLipuma&Schmittですので安心して聴き入ることができるというもので・・・(笑)
個人的にはLIPUMAの援護射撃がある3rdまでが当時のフュージョンらしさを残しているような気がします。
以降は本当に自分たちがやりたい音楽という意味からか、次第にWRのフォロワーのごとくコンテンポラリーなサウンドに変化していったのにはちと驚きました。
ちなみに彼らの一押しは、裏ジャケットに書かれたつたない日本語の手書きのメッセージがなんとも笑わせてくれる2ndです。
あっ、もちろん中身も最高なんですよ、特にアルバム全体にしめる各楽曲群の陰陽が、一種のストーリー性を感じさせるところがたまりません。
次は是非このアルバムのレビューもお願いしますね。
Commented by at 2007-07-19 23:00 x
続けて失礼します。
このアルバムですが、2003年にリマスター+ボートラ4曲で輸入盤として再発されましたが、このボートラがなかなかgoodです。
中でも02の別テイク(demo)はオリジナルと聴き比べてもなかな面白い
ですし、「Katie」という曲でのRobben~Russellに引き継がれるまさに気合いの入った(笑)ソロの応酬は、なかなか聴き応えがあってなんともイイ感じでございます。
Commented by DENTA at 2007-07-20 00:03 x
アマゾンでリイシューのを試聴していましたが、骨が太めのサウンドですね。
フォードのギターもよさ気♪
リマスタでボーナストラックが入っているし、やっぱ欲しいトコロ
Commented by kaz-shin at 2007-07-20 00:41
Skenさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
FUSIONをこれから聴こうと思っている人には薦めづらいアルバムですが、
FUSION好きにはたまらない1枚ですね。
ある意味、ロベンのロベンらしくないギターが聴けるのも魅力ですね。
Commented by kaz-shin at 2007-07-20 00:54
FUSIONさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
「カッコイー」→「凄い!」→「素晴らしい!」という感じ、凄くよく分かります。
私も全く同じでした。私の場合、リー・リトナーのようなメロディアスなFUSIONから
入っていったので、最初は少し難解なメロディーには面食らいましたが・・・(笑)
本当に勢いがあって、1980年代始め頃の時代だからこそ生まれたFUSIONなのかも知れませんね。
Commented by kaz-shin at 2007-07-20 01:06
oceanさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
>そこに、うねうねと動き回るジミー・ハスリップのベースが絡んで来る様は快感!
まさに仰る通りで、このアルバムでのジミーのプレイは素晴らしいですね。
バックに徹してプレイしていますが、その存在感は凄いものがあります。

ロベンのギターもソロ・アルバムとは違って、ロック、ジャズ、ブルースという
あらゆる要素を取り入れた勢いのあるプレイが本当に素晴らしいですね。

TBの件、了解しました。ありがとうございます。
ビル・ラバウンティと一緒にTBさせて頂きますね。
Commented by kaz-shin at 2007-07-20 01:18
夢さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
夢さんはYellowjacjetsフォロワーだったんですね(笑)
私はそれほどアルバムを持っている訳ではないのですが、コンテンポラリー・ジャズ色の
強くなった頃の『The Spin』も大好きなんですが、初期の作品はこの1stしか
聴いたことがありません。
夢さんが好きと言うのであれば、ぜひとも聴いてみたくなりました(笑)
機会をみて『The Spin』は取り上げたいなと思っています。

この1stはつい最近の1500円シリーズの再発以外にも、ボートラ付きの
再発があったんですね。先程アマゾンで見ました。
デモ音源とは言え、迫力ありそうですね。
サマー・ジャンボが当たれば手当り次第に買いたいですね(笑)
Commented by kaz-shin at 2007-07-20 01:22
DENTAさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
>リマスタでボーナストラックが入っているし、やっぱ欲しいトコロ
これは↑で夢さんが書いてくれた2003年の再発盤のようですね。
先月は1,500円シリーズ(ボートラ無しですが)も出てますから、
予算に合わせて購入するのが良いでしょうね。
DENTAさんなら気に入ると思いますよ。お薦めです。
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