Music Avenue
musicave.exblog.jp
Top
村田 和人_Boy's Life ◇ 2007年 07月 22日
e0081370_22405162.jpg 

人間我侭なもので、暑い日が続けば涼しくなって欲しいと願うくせに、梅雨空が続いて曇りや雨の天気ばかりだと照り返す陽射しが恋しくなります(笑)
そんな我侭な私が梅雨明けを願って選んだアルバムは、村田 和人が1987年にリリースした『Boy's Life』です。村田 和人の数多いアルバムの中でも、山下 達郎プロデュースの『ひとかけらの夏』(1983年)と並んで人気・評価の高いアルバムで、彼の代表作の1枚と言えるアルバムでしょう。

このアルバムの帯に書かれていたコピーが、「灼い夏のスプリンクラー・サウンド!心に熱い夏がある。くすぐったい夏もある。スリリングを期待する夏がある。忘れたくない少年の夏・・・いつでも、そしていつまでも"終らない夏"」というもの。村田のアルバムで初めて全曲の作詞を一人の作詞家(安藤 芳彦)が担当したことも、アルバムに統一感が生れてバランスの良いものになった気がします。
プロデュースとアレンジは、『Showdown』(1986年)に続いての参加となるロニー・フォスターと村田 和人。
ベーシックなオケ録りをL.A.で行い、日本でオーヴァー・ダビングと歌入れが行われているようですが、これが前作と比べて同じロニー・フォスターがアレンジに関わっていても、はるかに村田 和人らしいサウンドの仕上がっている大きな要因だと思いますし、結果的に大成功だったわけです。

『村田 和人 / Boy's Life』
01. Boy's Life
02. 天気雨を待ちながら
03. Mrs.Julyへの伝言
04. Stay The Young
05. Tokyo Transfer
06. 湾岸ウィング
07. Love Is a Mystery
08. 幸せに疲れて
09. 土曜日のLina
10. 夏のスケッチブック

村田の多重コーラスで始まるアルバム・タイトル・ナンバー01。軽快なポップ・ロック・ナンバーで、ライブで盛り上がる定番曲です。この曲のコーラス・リフは、ジャーニーの「Anyway You Want It」という曲から拝借したとか・・・。

70年代の輝かしき湘南ドリームを歌ったという02。ヴィニー・カリウタのタイトなシンセ・ドラムが印象的です。このアルバムでは、ヴィニーが全曲シンセ・ドラムを叩いているのですが、これもまた珍しいのですね。

心地良いサウンドに包まれるバラード曲03。この曲は、『ひとかけらの夏』に収録されていた「So Long, Mrs.」のアンサー・ソング的なものだとか。不倫の歌です(笑)

名曲04。これは私の大好きな曲で、J-AORの名曲だと信じて疑わない1曲です。年齢を重ねていくごとに、この曲の歌詞は妙に心に沁みてきます。今までの村田 和人にはあまり無かったタイプの曲なんですが、良い曲ですね。間奏の渋いサックス・ソロは、ブランドン・フィールズです。当時、カロッツェリアのCMに使われていましたね。

ラグタイム風な05。JAZZYなアレンジが心地良いですね。ロニー・フォスターのピアノのプレイが光る1曲で、ゆったりとしたリズムとコーラス・ワークの絡みが絶妙です。

アルバム中で1番好きな1曲06。東京近郊にお住まいの方ならご理解頂けると思いますが、私が高速湾岸線を走る時に必ず聴きたくなるドライヴィング・ミュージックです。この曲を聴きながら舞浜辺りを走っている時の爽快感はたまりません。明け方の時間帯ならば、その感動は何倍にも膨れ上がります(笑)
この曲は、ドン・ヘンリーの「Boys Of Summer」からアイディアを貰ったということです。

07もミディアム・テンポのAORナンバーです。L.A.録音ならではの乾いたサウンドがメロディーによくマッチしています。佐野 久美と村田 和人によるコーラスですが、女性の声が入ると雰囲気も柔らかくなって気持ち良さが倍増しますね。

ボッサ調のバラード曲08。村田にしては珍しい歌謡曲チックなメロディーですね。でも不思議と彼の声に似合っています。こういうタイプの曲も面白いと思います。

これも私の好きなAORナンバー09。L.A.でオケを録音しておきながらも、サビが気に入らずにドラムとサックス以外は全て差し替えたという曲。元のメロディーがどんな風なものだったか興味がありますが、結果的には成功だったですね。サビの部分の村田の一人三重唄が印象的です。

スケールの大きなバラード曲10。夏の終わりを感じさせる少し寂しさの漂うメロディーとアレンジが特徴です。間奏のメロディアスなギター・ソロは、マイク・ミラーのプレイです。

昨年、ムーンレーベル時代のアルバム5枚が紙ジャケットで再発されましたが、その時にはボーナス・トラックがこのアルバムにも7曲付いてました。ちなみにそのボーナス・トラック曲は、
11. In The Southern Sky
12. Morning Selection / Honey & B-Boys
13. On The Wind / 村田 和人 & B-Boys
14. Boy's Life (カラオケ)
15. Stay The Young (カラオケ)
16. 湾岸ウィング (カラオケ)
17. Love Is a Mystery (カラオケ)

シングル「湾岸ウィング」のカップリングだった11。ホンダのCMで使われていた曲で、英語の詞はCINDYが書いたものです。山下 達郎の多重コーラスのアレンジに似た雰囲気の多重コーラスが特徴で、曲の始めはアカペラです。爽やかな1曲。

シングル「Stay The Young」のカップリングだった12。Honey & B-Boysのアルバム『BACK TO FRISCO』に収録されていた曲で、ヴォーカルはサビ部分を村田 和人、それ以外を山本 圭右が歌っています。サビのメロディーはいかにも村田らしいメロディーです。

1987年頃、当時の三菱銀行の行内だけで流れる曲として作られたという13。レアな音源ですね。予算が無くて音楽学校のスタジオをタダで借りて、その学校の生徒さんがエンジニアを務めたとのことです。確かに音は今ひとつの感じはしますが、良い曲ですよ(笑)

1982年デビューの村田 和人も今年でデビュー25周年を迎えるわけです。その25年間もの間、毎年夏になると必ず村田 和人の歌声を聴き続けています。その夏が暑ければ、暑いほど村田 和人の歌声を聴きたくなり、そしてその歌声に乾いた風を感じて心地良い一時を過ごしています。
1995年のアルバム『sweet vibration』以降、オリジナル・アルバムがリリースされていませんが、ライブ等活動は続けているようなので、ぜひ新しいアルバムを届けてもらいたいですね。
それまでは、このアルバムを含め過去の作品を大事に聴いていこうと思います。
[PR]
by kaz-shin | 2007-07-22 00:55 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback(2) | Comments(12) | |
トラックバックURL : https://musicave.exblog.jp/tb/6138705
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Tracked from 音楽の杜 at 2007-07-22 15:13
タイトル : 村田和人 「Boy' Life」(1987)
一秒未来を感じるだけで 自分が見えるよ いよいよ暑くなってきましたね。この季節はBeach Boys、スクエア、山下達郎、チューブ、ジャドーズ等が聴きたくなってきます。昔はサンルーフを全開にして、これらの音楽をフルボリュームにして、意味もなく車を走らせていたものです。 そんなときに必ずかけていたのが、本作です。 本作は村田和人の5枚目のアルバムで、ムーン・レーベル時代の最後の作品。 特に①「Boy's Life」は強烈です。村田和人十八番の分厚いコーラスで始まるこの曲は、典型的な村田サ...... more
Tracked from AORな日々をあなたに at 2010-06-06 23:07
タイトル : 村田和人/Boy's Life(87)
今年も梅雨が近づいてきましたが、最近は夕方など爽やかな感じがしますね。みなさんも楽しくお過ごしのことと存じます。私もボチボチ、地味に楽しんでいます。今日は、そんな爽やかな季節にピッタリの村田サンの名盤をご紹介しましょう!... more
Commented by 240_8 at 2007-07-22 15:19
こんにちは!
そろそろ村田さんの季節になってきましたね。
本作は村田作品のなかでも大好きな一枚です。
①のリフはジャーニーの名作「お気に召すまま」から拝借したのですか??
なるほど、言われてみれば似てますね。「お気に召すまま」も大好きな1曲です。

④の
>この曲の歌詞は妙に心に沁みてきます

まったく同感です。とてもポジティブな歌詞ですよね。勇気を与えてくれます。

村田さんのデビュー25周年ですか。そのうちの半分はアルバムを発表していないことになりますね。本当に次作を期待してます。
Commented by kaz-shin at 2007-07-23 00:11
240_8さん、こんばんは。コメントとTBありがとうございます。
もう少し晴天が続くと、間違い無く村田さんの出番が多くなりますね(笑)
去年の紙ジャケ・リマスター盤の村田さんの書いたライナーには、面白い
話が沢山載ってまして、01のリフの件もそう書いてありました。
結構CD持ってるのに全部紙ジャケ買ったのは、このライナー読みたさと
いうのもありました。

本当に新作に期待したいですね。
Commented by kotaro at 2007-07-23 07:14 x
1960年代前半に、しゃれた少年雑誌があって、その名が
「ボーイズ ライフ」、多分そこから取っていると思います。
あまりハイカラ過ぎて、都会のお坊っちゃんにしか売れなくて
続かなかったと聞きますが、今でもそんな企画は通らないでしょうね。

過ぎ去りし1960年代あたりへのオマージュ、それを80年代に
20代の若者が歌った、その中にはアメリカや外国製品に対する
憧れとか、バブルでない健全な志向があったと思いませんか。
Commented by kaz-shin at 2007-07-24 00:30
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
1954年生れの村田さんが、その雑誌を読んでいた可能性はありますね。
私も含めて、1950年代に生まれた世代は少なからず外国文化、特に
アメリカに対する憧れってありましたね。
kotaroさんが仰るように、純粋で健全な憧れや思いが単に物真似では終らない
数々の素晴らしい曲を届けてくれたんだと思います。
Commented by 猫になりたい哲学者 at 2008-08-16 21:59 x
夏の雲ひとつ無い高い高い空に向かって飛行機が勢い良く離陸していく…1を毎回聴く度にそんなイメージが私の中に広がっていくこの爽やかな曲調と歌声…私が村田さんと出会ったのがこのアルバムでした。恐らく音楽通の方々から石つぶてを投げられてしまうのでしょうが、私はこの方の師匠(山下達郎)よりももしかしたら村田さんの方が好きなのかもしれない、特に歌声が…って思う時があります。しかし、これだけ素晴らしい楽曲・歌声にも関わらず残念な事に私と同世代、それ以下の世代にとっって知名度は驚くほど低く、私は身の回りで知ってる人に会った事がないというのは寂しい限りです…。ところで昨年検索ワードトップ3に二名さんと共に村田さんが入っていたそうですが一年経ってトップ3に変化がありましたか?村田さんで検索してくる人が多いのも好きな人は結構いるにも関わらず、なかなか身の回りにいなくてネット世界で情報を求めてる証なのかもしれませんね。
Commented by kaz-shin at 2008-08-17 00:11
猫になりたい哲学者さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
達郎さんより村田さんが好きという人は、意外に多いかも知れませんよ。
家の嫁さんも達郎さんより断然村田さんの方が好きみたいです(笑)
聴いていて気分爽快になれる歌声という点では村田さんだと私も思います。
私の友人達は80年代の音楽にどっぷりと浸っていた連中ばかりなので、村田さんを知らないという人は皆無かも知れませんが・・・。

検索ワードは、毎月状況が変わりますが最近のベスト3は二名さん、岩崎良美さん、スターダスト・レビューですね。
村田さんは最近ランクインしてませんが、男性ソロ・アーティストでは唯一名前の出てくるので、人気の高さを伺わせますね。
スタレビは最近CMで「夢伝説」が使われているので、その影響みたいです。
Commented by ゆーさん at 2009-12-10 00:34 x
夏はもちろん、私は部屋の片付け大掃除とか根を詰める作業の時に大音量でかけて歌いながら聞いてます。以前子供にCDを割られ二度と聴けないと歎いていましたが二年前、紙ジャケCDを発見!ボーナストラックはラッキーでした。
私は「BOYS LIFE」が大好きです。
Commented by ohiro at 2010-06-06 23:06 x
こんばんは!ボクもやっとこのアルバムをレビューできました!爽やかな初夏の時期にピッタリなアルバムですね。例の「アロハブラザーズ」は名古屋にも来るみたいなので、是非聴きに行こうと思ってます。
Commented by kaz-shin at 2010-06-08 00:09
ohiroさん、こんばんは。コメントとTBありがとうございます。
村田さんは本当に昔から好きで、そんな村田さんを気に入って下さったようで嬉しいです。
夏になると無性に聴きたくなるのが村田さんです。
他のアルバムも良いので(特にMOONレーベル時代)、ぜひ聴いてみて下さい。
Commented by kaz-shin at 2010-12-31 17:34
和田達也さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
和田さんのコメントは、レスが付けにくいですね~(笑)
気の利いたレスが出来ずにすみません。
来年もよろしくお願いします。

良いお年をお迎え下さい。
Commented by kaz-shin at 2011-01-17 01:13
和田さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
相当このアルバムがお好きなようですね~(笑)
Commented by kaz-shin at 2011-03-01 02:00
wadatatuyaさん、こんばんは。
杏里の記事に頂戴したコメントも含め、気の利いたレスが付けられませんが、コメントありがとうございました。
<< 高中 正義_JOLLY JIVE ページトップ 野田 幹子_VACANCE E... >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Ice Green Skin by Sun&Moon