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大瀧 詠一・山下 達郎・伊藤 銀次_NIAGARA TRIANGLE Vol.1 ◇ 2007年 09月 10日
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今回紹介するのは、大瀧詠一が主宰するレコード・レーベル「ナイアガラ」から1976年にリリースされたオムニバス・アルバム『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』です。
ナイアガラ・レーベルと契約していた伊藤 銀次のココナツ・バンクや山下 達郎のシュガー・ベイブが揃って解散し、76年時点での契約アーティストは御大・大瀧 詠一ひとりとなっていました。
そんな中、大瀧が最後に記念的なアルバムを作ろうと山下 達郎と伊藤 銀次に声を掛け、制作されたアルバムです。

アルバムのトータル・プロデュースはもちろん大瀧 詠一ですが、曲に関しては山下 達郎と伊藤 銀次がそれぞれ4曲づつ、大瀧が3曲プロデュースした計11曲が収録されています。収録曲の中には、当時ココナツ・バンクのライブ音源しか残っていなかった「日射病」や「無頼横町」や「ココナツ・ホリデイ」、シュガー・ベイブの未発表曲「パレード」などが含まれているのが興味深いところですね。

『大瀧 詠一・山下 達郎・伊藤 銀次 / NIAGARA TRIANGLE Vol.1』
01. ドリーミング・デイ
02. パレード
03. 遅すぎた別れ
04. 日射病
05. ココナツ・ホリデイ'76
06. 幸せにさとなら
07. 新無頼横町
08. フライング・キッド
09. FUSSA STRUT Part-1
10. 夜明け前の浜辺
11. ナイアガラ音頭
Bonus Track
12. 幸せにさよなら (シングル・ヴァージョン)
13. ドリーミング・デイ (シングル・ヴァージョン)
14. ナイアガラ音頭 (シングル・ヴァージョン)

作詞:大貫 妙子、作・編曲:山下 達郎による01。このアルバムの為に書き下ろした曲のようですが、達郎というよりシュガー・ベイブの曲といった感じが強いナンバーですね。大瀧 詠一から影響を受けたことを表現した曲だとか・・・。

作詞・作曲・編曲:山下 達郎による02は、シュガー・ベイブ時代にシングル曲として書かれたようですがボツになった曲。坂本 龍一がイントロから素晴らしいピアノ・プレイを聴かせてくれます。中山 秀征、松本 明子、飯島 直子が出演していたバラエティ番「DAISUKI」のテーマ曲でしたね。

もともとはキング・トーンズ用に書かれた曲だという03は、作詞:伊藤 銀次、作・編曲:山下 達郎によるナンバーですが、伊藤 銀次の語りが今聴くと何とも恥ずかしいですね。吉田 美奈子のスキャットの存在感が凄いです。

作詞・作曲・編曲:伊藤 銀次による04は、ウエスト・コースト風なサウンドにのせたポップなナンバーです。演奏に比べて、銀次のヴォーカルが弱いのが若干気になりますね。

ラテン色の強い陽気なナンバー05。作曲・編曲は伊藤 銀次です。掛け声はありますが、インスト曲ですね。夏に似合う曲調で、当時にしては洒落た曲だと思います。坂本 龍一のアープ・シンセの音が印象的です。

作詞・作曲・編曲:伊藤 銀次による06は、加山 雄三の曲調を意識して作った曲だとか。このアルバム・ヴァージョンはステレオ録音ですが、ボーナス・トラックのシングル・ヴァージョンはモノラルでアルバム・ヴァージョンとはかなり違っています。

07も伊藤 銀次の作詞・作曲・編曲によるナンバーで、サザン・ロックの影響を色濃く感じる曲ですね。上原 裕(ds)と吉田 健(b)のコンビネーションと伊藤 銀次のギターが冴える1曲です。伊藤 銀次のリード・ヴォーカルよりも吉田 美奈子のコーラスの方が目立ってしまっているのが笑えます。

作詞:吉田 美奈子、作・編曲:山下 達郎の08。何とも気だるい感じの曲です。曲中でオルガンを弾いているのは吉田 美奈子です。メロディーよりも演奏を楽しみたい感じの曲ですね。

大瀧 詠一の作・編曲による09は、やはり掛け声だけのインストっぽいナンバーです。ベースを弾いている細野 晴臣とは、この曲が初のセッションだったということです。ホンキー・トンクっぽいピアノはもちろん坂本 龍一、渋いギターは村松 邦男です。

アルバム『ナイアガラ・ムーン』のアウト・テイク10。作詞・作曲・編曲は大瀧 詠一です。波の音のSEをバックにファルセット・ヴォイスを使って歌われるリゾート・ミュージック風なナンバーで、後の『LONG VACATION』路線を彷彿させますね。メンバーも林 立夫、松任谷 正隆、細野 晴臣、鈴木 茂等が参加しています。

何ともふざけた感じの11ですが、こういうのを大真面目でやるところが大瀧 詠一らしい所でもありますね。コメントのしづらい曲ですが、田中 章弘のベースには注目ですよ(笑)

ボーナス・トラックの12は、06のシングル・バージョンで3人が交互に歌っています。『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』の「A面で恋をして」がこのスタイルを継承している訳ですね。意図的にモノラルにしてあるようですが、ステレオ・ミックスで聴きたかった曲です。

12のカップリングだった13。こちらもモノラル・ミックスになっています。

11のピッチを上げてテンポを早くしたという14。モノラル・ミックスになっており、大瀧 詠一曰く「ナイアガラ音頭」のディスコ・ヴァージョンだとか・・・。

CITY POP好きな私としては、曲やアルバムとしてのまとまり具合からしても『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』の方が完成度が高いと思います。しかし、このアルバムもナイアガラ・レーベルの軌跡の1枚として十分楽しめるアルバムだと思います。
ただ、個人的には大瀧 詠一、シュガー・ベイブ、ココナツ・バンクによるオムニバスという印象が強いですね。
それにしても「ナイアガラ音頭」を作った人物が、その5年後に「君は天然色」を作ってヒットさせるんですから才能というのは凄いものですね(笑)
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by kaz-shin | 2007-09-10 00:01 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback | Comments(8) | |
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Commented by momayucue at 2007-09-10 00:22
ごぶさた、ご意見番のたにぴ@もまゆきゅです。
微調整ですが、「ナイアガラ音頭」を歌っているのは、布谷文夫さんデス。
Commented by kaz-shin at 2007-09-10 01:57
たにぴさん、こんばんは。ご指摘ありがとうございます。
書き方がまずかったですね。訂正しておきました。
これからもよろしくお願いしますね。
Commented by nowhere1967 at 2007-09-10 11:59
はっぴいえんどを解散してソロになった大滝詠一は、どちらかというとコミックソング的な作風でしたよね。
それが「君は天然色」ですからね~^^
同一人物とは思えません(笑)
Commented by ocean at 2007-09-10 22:44 x
ファンキーな「FUSSA STRUT Part-1」は、何度聴いても痺れる!

「幸せにさよなら」は、何度聴いても涙腺が緩む...

Vol.2 以上に思いで多きアルバムです♪
Commented by airplay0105 at 2007-09-11 00:20
おいらも「幸せにさよなら」に100カノッサ!
Commented by kaz-shin at 2007-09-11 01:59
nowhere1967さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
確かにソロになった頃の大瀧さんの作品には、コミカルなものが多かったですよね。
私はナイアガラという呪縛だったのではないかと思っています。
CBSソニーに移籍した途端に『A LONG VACATION』ですからね(笑)
本気で売ること(売れること)を意識したアルバムだったんでしょう。
ナイアガラ時代に何故やらなかったのか不思議ですね。
Commented by kaz-shin at 2007-09-11 02:11
oceanさん、コメントありがとうございます。
大瀧さんという人はきっと才能がありすぎたのか、幅が広すぎてまとまりが無かったですね。
でもこのアルバムでの「FUSSA STRUT Part-1」や「夜明け前の浜辺」あたりの曲のセンスは
やはり凄いなと思わせますね。
「幸せにさよなら」は名曲ですね。歌自体はシングル・バージョンが好きなんですが、
如何せんモノラルなのが残念です(笑)
Commented by kaz-shin at 2007-09-11 02:15
airplay0105さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
このアルバムが出た頃は、達郎さんより銀次さんの方がセンスの良い曲が多かった気がしますね。
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