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ラジ_HEART TO HEART (Part 2) ◇ 2007年 09月 16日
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今回はブログを始めた頃に紹介したものの、今読み返すとあまりにも記事の内容が薄っぺらだったので改めて紹介するPart 2シリーズ。あの頃よりは、多少上手く紹介レビューが書けると思うのですが・・・(笑)

2005年9月に1度紹介しているのですが(紹介記事はコチラ)、今回改めて紹介するのはラジが1977年にリリースした1stアルバム『HEART TO HEART』です。
「CITY POPな女性アーティスト(シンガー)は誰?」と問われたら、私が真っ先に思い浮かぶのがラジですね。都会的で洒落たメロディーとサウンドは、今から30年も前に制作されたものとは思えない程のクオリティーが高いですし、ラジの透き通るようなヴォーカルは洗練された都会的なサウンドにぴったりで、まさにCITY POPと呼ぶに相応しいと思います。

本名:相馬 淳子。デビュー前から数々のCMソングを歌っていた一方、サディスティックのアルバムにコーラスで参加するなど活躍していたようです。そんな彼女のデビュー・アルバムということで、一肌脱いだのが後藤 次利と高橋 ユキヒロ(現:幸宏)でした。二人がサウンド・プロデュースとして参加し、曲の提供から演奏まで全面的にバック・アップしています。
プロデュースは、当時CBSソニーで数々の名盤を残してきた高久 光雄。参加しているミュージシャンは、高橋 ユキヒロ(ds)、後藤 次利(b)、鈴木 茂(g)、松木 恒秀(g)、今井 裕(key)、坂本 龍一(key)、佐藤 準(key)、斉藤 ノブ(per)、林 立夫(per)、南 佳孝(duet vocal)という豪華布陣です。
アレンジは1曲を除き、全ての曲のリズム・アレンジを後藤 次利でコーラス・アレンジが高橋 ユキヒロ。ストリングス・アレンジは萩田 光雄です。

『ラジ / HEART TO HEART』
01. HOLD ME TIGHT
02. 静かな瞳
03. IT'S ME・・・IT'S YOU
04. さらさらの町
05. 愛はたぶん
06. THE TOKYO TASTE
07. 素敵なフィーリング
08. 気分を出してもう1度
09. エアポート
10. HEART TO HEART

作詞:竜 真知子、高橋 ユキヒロ、作曲:高橋 ユキヒロによる煌びやかな都会の夜を演出するようなポップ・チューン01。萩田 光雄のアレンジによるストリングスの美しさ、鈴木 茂のバッキングやソロ、佐藤 準のピアノのプレイが印象的なナンバーです。

作詞:来生 えつ子、作曲:高橋 ユキヒロによるしっとりとしたバラード曲02。今井 裕のフェンダー・ローズのプレイが際立ったナンバーです。

02とメドレー形式で始まるCITY POPな03は、作詞:高橋 ユキヒロ、クリス・モスデル、作曲:後藤 次利です。後藤 次利のメロディー・センスとアレンジが光るナンバーで、ラジのコーラス・ワークも秀逸ですし、松木 恒秀のギター・ソロは素晴らしいの一言です。

作詞:来生 えつ子、作曲:後藤 次利による04。軽やかなポップ・チューンです。天気の良い午前中に聴きたくなるような、そんなナンバーです。鈴木 茂がエレキ、アコースティック・ギターで大活躍の1曲です。目立ちませんが坂本 龍一のローズのプレイも渋いです。

当時、若者の憧れの車だった日産・スカイラインのCM曲として使われていた05。作詞は山川 啓介、作・編曲は高橋 ユキヒロの実兄・高橋 信之です。懐古的な気分になる1曲です(笑)

サディスティックスのカヴァー曲06。オリジナルよりも数段お洒落で素晴らしい仕上がりになっているCITY POPの名曲です。作詞:高橋 ユキヒロ、クリス・モスデル、作曲:高橋 ユキヒロ、後藤 次利です。デュエットの南 佳孝とラジの声の相性も抜群で、夜のドライブに最適な1曲です。このデュエットが好評だったのか、2ndアルバム『LOVE HEART』でも1曲デュエットしています。

後藤 次利のメロディー・メーカーとしての才能が迸る07。アレンジのセンスも抜群で、今井 裕のピアノ、佐藤 準のローズのコンビネーションが素晴らしいですね。作詞は竜 真知子。

ラテン・フレーヴァー溢れるお洒落なCITY POPナンバー08は、作詞:安井 かずみ、作曲:加藤 和彦。この曲も後藤 次利のアレンジ・センスが光っており、鈴木 茂のアコースティック・ギターのプレイ、高橋 ユキヒロのマリンバのプレイは素晴らしいです。

作詞:竜 真知子、作曲:高橋 信之によるバラード曲09。今井 裕のローズと風間 文彦のアコーディアオンだけで奏でられる美しいナンバーです。角松 敏生が覆面バンド・アガルタのメジャー・デビュー盤『AGHARTA』(1996年)の中でカヴァーしてましたので、角松ファンにはこの曲を知っている人も多いでしょう。

作詞:高橋 ユキヒロ、クリス・モスデル、作曲:高橋 ユキヒロによる軽快なポップ・チューン10。この曲も角松 敏生のプロデュース作品『VOCALAND 2~Male,Female & Mellow~』(1997年)の中で、Akiというシンガーがカヴァーしていました。角松はラジのこのアルバムが相当好きだったのでしょうね(笑)

このアルバムを聴くと、当時のサディスティックスの面々がいかにセンスの良かった音楽集団だったかが分かります。ソング・ライティングの部分においても、アレンジや演奏に関してもしかりです。このアルバムのは高中 正義は参加していませんが、2ndアルバムではしっかり参加していますし・・・(笑)
特に後藤 次利の作曲、アレンジのセンスは抜群ですね。参加メンバーの演奏も素晴らしく、30年経った今聴いても煌びやかさを失っていないのが凄いと思います。
2005年に1st、2ndともに再発されています。Amazonではまだ入手可能みたいなので、CITY POP好きな方はぜひ聴いてみて下さい。絶対に損はしませんよ(笑)
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by kaz-shin | 2007-09-16 10:53 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback | Comments(8) | |
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Commented by まるいチーズ at 2007-09-16 21:08 x
こんばんは
CITY POPと言うと真っ先にこのアルバムを連想します。しかも77年ですしね(笑)、私は萩田 光雄さんのアレンジが好きで01は素晴らしいなと思います。ラジさんの声はほんとに素敵ですよね、当時は憧れに近い感じで聴いてました(笑)。たしかこのアルバムはリリースが今頃の季節ではなかったでしょうか?kaz-shin さんの演出ならさすがですよね(笑)
Commented by kaz-shin at 2007-09-17 13:23
まるいチーズさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなってすみません。
昨夜は、部屋中に散乱したCDを片付けていたら徹夜してしまいました。
多少は片付いたのですが、本格的な大型収納家具の購入を検討しないといけないようです(笑)

さて、ラジさんはやはりCITY POPの筆頭ですよね。
声も素敵ですし、曲も都会的で洗練されてます。アレンジも素晴らしく
CITY POPの要素を全て満たしたアルバムだと思います。

>たしかこのアルバムはリリースが今頃の季節ではなかったでしょうか?
そうなんです。ブログを始めた2年前の9月に紹介していたんですが、この時も
9月に発売されたアルバムで秋から冬にかけて似合うアルバムだったので紹介しました。
今回記事を書き直したいと思っていたんですが、この時期まで待っていたんですよ・・・、見抜かれてましたか(笑)
Commented by kotaro at 2007-09-18 02:36 x
いま聴いても言うことなし、のアルバムの1枚ですね。
1曲目から2曲目への橋渡しなんて、アナログ時代ならではの
「間」の名人芸だと思います。

アレンジャー萩田光雄さん、この時期はアイドルのザ・リリーズの
仕事もかなり手掛けています。
東芝EMI(mika-band)繋がりかしら。

あとラジがその前に属していた女性フォークヴォーカルグループ
ポニーテールのアルバムも持っています。
こちらは普通に平凡な原石です。
ここからこの宝石を削り出した力はスゴイ! ユキヒロ/後藤/
萩田の情熱でしょう。
Commented by kaz-shin at 2007-09-19 00:22
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
>1曲目から2曲目への橋渡しなんて、アナログ時代ならではの「間」の名人芸だと思います。
同感です。こういう曲を聴くと、アナログ時代特有の素晴らしさを感じますね。

この頃のいわゆるCITY POP系のアーティストのアルバムは、スタッフ、
ミュージシャン、アーティストが一致団結して良いアルバムを作ろうという熱意を
感じるモノが本当に多いですね。
音楽界全体が利益を重視するようなアルバム制作の方向性に変わってきたと
同時に私の中でアルバムを聴いて感動する回数がどんどん減ってゆきました。
今の音楽に馴染めないのも、そんなところが原因かも知れません。

ポニーテールは聴いたことが無いんですが、kotaroさんが仰るようにまだ原石だったとしたら、
それを宝石に変えたユキヒロさん、次利さん、萩田さん、そしてプロデューサーの高久さんの
手腕は驚くばかりです。
Commented by ゆーさん at 2009-12-10 00:19 x
ラジ、随分と豪華メンバーが参加してるんですね。高校生の時組んでたバンドのドラマーが「私はすてき」をやりたいと言い、歌った事があります。でもその一曲しか知りませんでした。
Commented by Kenny U at 2010-03-27 23:24 x
ラジ 1977年 デビュー作 『Heart To Heart』
kaz-shin さん、大のお奨めのこの作品、
やーーっと、先ほど、初試聴いたしましたー!

メロウなエレピがサウンドのあちこちに散りばめられているし、
鈴木茂&松木恒秀のギターも、エリック・ゲイルっぽい所があったりで
私のお好みサウンドでしたよー!

それにしても角松関連曲が二曲も収録されているのに、
どうして今まで聴くチャンスが無かったんでしょう。

さっそく、聴き比べをしたくなりましたー。

AGHARTAの「エアポート」と
Aki From Vocalandの「HEART TO HEART」
こちらは、しっかり角松サウンドに染まっていますねー!

本当にお奨めいただきありがとうございました。

引き続き、お奨めのセカンドとフィフスも聴いて見ますね。

Commented by kaz-shin at 2010-03-28 03:27
Kenny Uさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
ラジさんを気に入ってもらえた様子でホッとしてます。

曲は勿論なんですが、私はラジさんの1度聴いたら絶対に忘れられないような歌声に魅力を感じています。

角松さんがこのアルバムから2曲もカヴァー曲として選曲していることが何故かとても嬉しかったですし、
やはり角松さんもお気に入りだったんだろうなと思うと、同世代だということを強く感じますね(笑)
Commented by aa at 2012-11-27 23:34 x
素晴らしい紹介を読んで、改めて細かく聴き直して見ましたが、本当に恐ろしい程のクオリティの高さです。こういう音楽と同時代を生きていたことを幸せに感じますね。
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