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SUMMER SOUND STORY / Driving ◇ 2007年 10月 03日
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1982年に日本で初めてCDがリリースされてから既に25年。発売された頃は、アナログ盤よりも値段が高く、再生機器もえらく高かったので「こんなモノが普及するのか?」などと半信半疑だったものが、4年後の1986年頃には販売枚数でCDがLPレコードを追い抜いてしまいました。
このようなスピードで普及が進むと、新しくリリースされるアルバムは問題が無いにしても既にリリース済みの作品をどう扱うかというのは、各レコード会社でも色々悩んだろうと想像出来ます。その結果、安易だとは思いますが1980年代半ば頃というのは、非常に多くのコンピレーションがリリースされたように思います。
取り合えずおいしい曲を集めて、コンピ盤を作ればCDで昔の音楽を聴きたい人は飛びついて商売になるだろうと考えたのかも知れませんね。

私がBOOK OFFの安棚コーナーで250円で購入するアルバムの中にも、この頃に作られたコンピレーション・アルバムが結構多いです。逆にこの頃のコンピを狙っているというのが正解かも知れません(笑)
今回紹介するBOOK OFFで250円で購入したアルバムも、まさにそんな当時のコンピレーション・アルバムです。250円という安さはもちろん魅力ですが、曲によっては非常に貴重な、レアな音源が含まれていることが多いのです。

ちょっと時期外れな感じもしますが、タイトルは『SUMMER SOUND STORY / Driving』というFUSION中心のコンピレーション・アルバムです。1986年にKittyレコードからリリースされたもののようです。
選曲の意図は、タイトル通りのものでドライブにピッタリな曲を集めたという何の捻りも無い企画ですが、結構選曲が良いので馬鹿には出来ません(笑)
収録アーティストは、伊藤 銀次、プリズム、ネイティブ・サン、今田 勝、高中 正義、増尾 好秋、小林 泉美、カリオカといった面々です。その中でも増尾 好秋、小林 泉美、カリオカの音源はかなり貴重だと思われます。ほんの数曲であれ、いまや入手困難な音源が聴けるのであれば、250円という値段は本当に魅力的ですよね。

『SUMMER SOUND STORY / Driving』
01. 夜を駆けぬけて (伊藤 銀次)
02. NIGHT PICNIC (プリズム)
03. MIDNIGHT CRUISING (ネイティブ・サン)
04. クルージングP.944 (今田 勝)
05. SEXY DANCE (高中 正義)
06. TAIHO'S (MASUO'S CATS) TUNE (増尾 好秋)
07. PULSAR (増尾 好秋)
08. COCONUTS HIGH (小林 泉美)
09. サンシャイン・ブルバード (今田 勝)
10. PUERTA DEL SOL (カリオカ)
11. LEADER (増尾 好秋)
12. JUMPING TAKE OFF (高中 正義)

伊藤 銀次の1985年のアルバム『PERSON TO PERSON』に収録されていたロック・チューン01。ヴォーカル、コーラスの佐野 元春が参加しており、どちらかというと佐野 元春っぽい曲ですね。

プリズムの1979年の作品『PRISM Ⅲ』に収録されていたスリリングなドライビング・チューン02。伊藤 幸毅の作品で、スピーディーな演奏が高速感を感じさせるナンバーです。

ネイティブ・サンの1983年のアルバム『RESORT』に収録されていた軽快なナンバー03。グレッグ・リーのファンキーなベースと峰 厚介のテナー・サックスと福村 博のトロンボーンの息の合ったプレイ、大出 元信のガッツ溢れるギター・プレイが印象に残る1曲ですね。ネイティブ・サンらしいナンバーだと思います。

今田 勝(ナウイン)のナンバー04。P.944というのは1983年に製造が開始されたポルシェ944の事でしょうね。さすがにポルシェだけあって非常にスピード感溢れるラテン色強いナンバーです。やはり今田 勝のピアノ・ソロの存在感に圧倒されますね。

高中 正義がジェントルソウツのメンバーとL.A.で録音した1977年のアルバム『An Insatiable High』の冒頭を飾った05。軽快でポップなナンバーです。高中の場合は、大抵の曲がドライブ向きと言っても過言では無いですね。

増尾 好秋が1982年にリリースした『Mellow Focus』に収録されていたナンバー06。このアルバムは聴いたことが無いのですが、ファンの方のHPによると1983年にCDでリリースされたものの、CDプレーヤーがまだ普及していなかった時期にCDがリリースされたために、当時買わなかったファンも多く、中古市場ではかなりのプレミア価格らしいです。アコースティックなサウンドを軸とした軽快で風のような心地良いナンバー。

同じく『Mellow Focus』に収録されていた07。打ち込みのリズムを使ったテクノっぽい作品です。一聴しただけでは、増尾 好秋の曲とは想像できないタイプの曲ですが、軽快なギター・カッティングや流麗なソロ・プレイは確かに増尾 好秋なんですね。面白い曲です。

この曲がCDで聴けただけでも、このアルバムを買った価値があったと思っているのが08。小林 泉美が1981年にリリースのアルバム『COCONUTS HIGH』のアルバム・タイトル・チューンです。南国ムードを漂わせた軽快なインスト・ナンバー。

今田 勝(ナウイン)の1984年のアルバム『MINT BREEZE』に収録されていた09。車の窓を開け、自然の風を感じながらのんびりドライブといった時のBGMには最適でしょうね。

10も貴重な音源と言える1曲ではないでしょうか。カリオカの1983年のアルバム『ダスク』に収録されていたナンバーです。体が勝手に動いてしまいそうな、ブラジリアン・サウンドがいかにもカリオカらしいナンバーで、マリンバらしき楽器と佐藤 正美のアコースティック・ギターのコンビネーションが絶妙です。

増尾 好秋の『Mellow Focus』に収録されていた11。ポップな感じのFUSIONナンバーです。テクニックを聴かせるというよりも、メロディーを心地良く聴かせる事に徹したような印象です。ロック色の強いソロ・プレイも聴き所です。

高中 正義の1983年のアルバム『CAN I SING?』に収録されていた人気の高いナンバー12。今は時期外れですが、海へ向かうドライブには欠かせなかった曲です。この頃から打ち込みも使い出したように思います。高中のソング・ライティングの才能は、本当に素晴らしいですね。

増尾 好秋の3曲、小林 泉美、カリオカの音源が聴けただけでも大満足な1枚でした。しかも250円という安さ・・・、ラッキーとしか言い様がありません(笑)
BOOK OFFという所は面白い所で、以前に比べればアーティストのアルバムに対しては、結構見直しされていて最近は値段設定も高めになってきていますが、コンピレーション系のアルバムの査定は激甘ですね。内容よりも単純にリリースの新しいモノは高めの設定で、古い年代になるほど安くなる傾向があるようです。
もし、コンピレーション系のアルバムが嫌いでない方は、狙い目だと思いますよ。コンピ系のアルバムは1枚毎に収録曲を確認しなくてはいけないので、時間がかかるのが難点ですけど・・・(笑)
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by kaz-shin | 2007-10-03 00:21 | 250 - BOOK OFF | Trackback | Comments(6) | |
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Commented by FUSION at 2007-10-03 19:22 x
お邪魔します。
実は、このシリーズ密かに探していたりします(笑)が・・・なかなか・・・
私が持っているのは「TWILIGHT」と言うアルバムだけですが、他に「DRIVING」「SEASIDE」「CM-JAM」「TV TITLE MATCH」があるようですネ。仰るように、今では聴けない貴重な音源が昔のコンピ盤には沢山うもれていますね。そんな意味でも重要なアイテムだと私も思います。あなどれませんね(笑)
Commented by kaz-shin at 2007-10-04 00:20
FUSIONさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
シリーズだったんですね、知りませんでした。
そうなると俄然他のアルバムを聴いてみたくなりました。
『TWILIGHT』も良さそうですね~。ぜひレビューして下さいね。
FUSIONさんのコメントのおかげで、BOOK OFFの探索ににも力が入ります。
情報ありがとうございました。
Commented by kotaro at 2008-03-29 12:00 x
こんにちは。過去ログを読みながらのコメントです。
小林泉美のことですが、彼女のファーストは1978年のORENGE SKYではないか、と思ってレコードを出して来ました。
当時はFLYING MIMI BANDのクレジットも併記されていますが、やはり彼女の記念すべき最初の作品のようです。
このグループは後のマライアから笹路正徳と小林泉美をそっくり入れ替えたような構成です。
my beach sambaというシングルレコードも同時に話題になりました。
この頃聴いてない方はどうしても、うる星やつらのラムちゃんのラブソングとか、高中正義の夢伝説の頃のバックバンド時代から始まるのですが、早熟なキーボードGirlプレイヤーとしての印象も忘れられません。
越美晴ともちょっと違います。
いまはどうしているのだろうと、少し気になったので書き込みました。反応、反響レスがあることを期待します。
Commented by kaz-shin at 2008-03-30 02:27
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
ご指摘感謝します。早速手直しました。
記事を書く時は色々調べるのですが、間違いも多いので、こういうご指摘は本当にありがたいです。
先日偶然BOOK OFFで『'iK.i'』(1989年)のアルバムを入手しました。
まだ聴いていないのですが、聴いて良かったら記事を書きたいなと思ってます。
Commented by まるいチ-ズ at 2008-03-31 08:02 x
おはようございます
小林泉美さんはkotaroさんの仰るとおり「ORENGE SKY」がデビュ-作だったと思います、テ-プは残ってましたがレコ-ドは持ってなかったです。ただしシングル「my beach samba」はありました(笑)
たしかヤマハのコンテストか何かがデビュ-のきっかけではなかったでしょうか?
Commented by kaz-shin at 2008-04-02 00:10
まるいチーズさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
ご指摘の通り、デビュー作は『ORENGE SKY』ですね。
ソロ名義ということでは『COCONUTS HIGH』が最初なんでしょうかね。
この辺りのアルバムも再発してくれると嬉しいですね~。
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