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THE GADD GANG_THE GADD GANG ◇ 2007年 10月 07日
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今回紹介するのは、スティーヴ・ガッド(ds)をリーダーに、コーネル・デュプリー(g)、リチャード・ティー(key)、エディ・ゴメス(b)の4人からなるスーパー・グループ"THE GADD GANG"の1stアルバム『THE GADD GANG』(1986年)です。
スティーヴ・ガッド、コーネル・デュプリー、リチャード・ティーの3人が顔を揃えれば、思い浮かべるのは当然"STUFF"。このアルバムがリリースされた時、私もSTUFFのサウンドを継承したものだろうと思っていました。しかし、それならアコースティック・ベースは必要無いはずで、エディ・ゴメスを迎えたということでどんなサウンドが展開されていくのが興味津々でした。

アルバムを聴いてみて感じるのは、サウンドが"~っぽい"なんて形容は何の意味も持たないってこと、音楽は楽しんで初めて価値のあるものだというのが、彼らの演奏の中に込められた答えなんだということでした。新生STUFFと受け取ってもらっても構わない、つまり4人はそんな細かい事に拘りなど無関係に演奏し、極上のグルーヴを我々に届けようとしているに過ぎない気がします。そんな温もりを感じるアルバムなんです。
決して新しいサウンドでは無いですが、理屈抜きで楽しんで欲しいという彼らの想いが演奏から伝わってくるのを感じます。

『THE GADD GANG / THE GADD GANG』
01. WATCHING THE RIVER FLOW
02. STRENGTH
03. WAY BACK HOME
04. MORNING LOVE
05. DUKE'S LULLABY
06. EVERYTHING YOU DO
07. HONKY TONK / I CAN'T STOP LOVING YOU

メンバーのリラックスしたムードがそのまま心地良いグルーヴに変わっているような01は、ボブ・ディランのナンバーです。ゲストのロニー・キューバーのバリトン・サックスのソロも楽しげですし、コーネル・デュプリーのギター・ソロ、リチャード・ティーのオルガン・ソロ、エディ・ゴメスのベース・ソロのどれもがノリにまかせた感じで楽しくプレイしている様子が窺えます。

リチャード・ティーならではのローズのプレイで始まる02。哀愁が漂うメロディーが印象的です。しかし、途中でテンポが変わり往年のSTUFFを彷彿させるようなプレイも楽しめるという構成が面白いですね。

クルセイダーズのカヴァー03。これも楽しそうな演奏が印象的な1曲です。リチャード・ティーのピアノはまさにワン・アンド・オンリーですし、ロニー・キューバーの吹く太いサックスもどこか軽快で楽しげです。しかし、1番光ってるのはスティーヴ・ガッドのドラミングでしょう。キッチリとリズムを刻む部分と聴かせるソロ・パートの部分との対比が印象的です。

エディ・ゴメスの作曲による04。ニューヨークの霧が霞む早朝を連想させるナンバーですね。リチャード・ティーがローズにピアノにと大活躍しています。しかし、主役はやはりエディ・ゴメスの渋いベース・プレイです。爽やかなナンバーで大好きな1曲です。

スティーヴ・ガッドの作曲による05は、躍動感溢れるドラミングが魅力ですね。ドラムの多重録音とパーカションを駆使した重厚なサウンドは、まさにスティーヴ・ガッドの一人舞台です。実際にスティーヴ・ガッドのみの演奏ですが・・・(笑)

メロディアスなナンバー06は、リチャード・ティーの作曲です。リチャード・ティーの味のあるヴォーカルがフィーチャーされています。ニューヨークの街に溶け込みそうなサウンドが実に気持ちが良いです。洗練されたニューヨーク・サウンドを堪能できる1曲。

デヴィッド・マシューズのアレンジによるホーン・セクションも加わったご機嫌なナンバー07。ホーン・セクションも豪華で、ジョン・ファディス、マイケル・ブレッカー、ロニー・キューバー、ジョージ・ヤング等が参加しています。とにかく理屈抜きでそのノリを楽しんでしまいたくなる名演です。

FUSIONというと、兎角演奏技術を前面に押し出した音楽というイメージがありますし、実際そういうアルバムも沢山あってそれはそれでFUSIONの醍醐味を味わえるのですが、今回紹介したような技術的には申し分の無いミュージシャンが集まって、いかにも気心知れた仲間とのセッションという趣きのある作品もまたFUSIONの醍醐味ですね。
演奏者の気迫みたいなものは結構聴いている者に伝わってくるものです。緊迫感溢れるプレイには聴く側もおのずと緊迫して聴いていたりしますが、このアルバムは聴く者をリラックス気分にさせてくれます。たまにはBGM的に楽しめるFUSIONというのも良いですよね。休日前夜の夜、リラックス・ムードで楽しむにはまさにピッタリな1枚です。
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by kaz-shin | 2007-10-07 00:02 | FUSION系 | Trackback | Comments(2) | |
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Commented by Sken at 2007-10-07 21:48 x
こんにちは。
これともう一枚出して解散したようですね。
どっちも好きです。
STEPSに近いメンバーですけど、また違う味わいがありますね。
ティーのピアノが好きです。
Commented by kaz-shin at 2007-10-08 02:43
Skenさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
リチャード・ティーというミュージシャンは、ある意味では不器用なのかも知れませんね。
自分のスタイルでしか弾かない(弾けない)のですが、そのスタイルこそがワン・アンド・オンリーで
多くのセッションに呼ばれ、ミュージシャンやアーティストに愛された理由なんでしょうね。
まさにミュージシャンという言葉が似合う人でしたね。
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