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SING LIKE TALKING_togetherness ◇ 2007年 10月 15日
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今回紹介するのは、コアなファンの多いと言われるシング・ライク・トーキング(以下、S.L.T.と表記します)の通算7枚目のアルバムで1994年にリリースされた『togetherness』です。
私とS.L.T.の出会いは1988年の1stアルバム『TRY AND TRY AGAIN』でした。何故、どのように彼らを知ったのかは憶えていないのですが、おそらく音楽雑誌のレビュー記事を読んだのだろうと思います。それ以降、全部ではありませんが気になるアルバムを数枚買って聴いています。私のブログでは初登場のS.L.T.なんですが、どのアルバムから紹介しようか迷った挙句大好きな『togetherness』を選びました。

S.L.Tは、佐藤 竹善、藤田 千章、西村 智彦の3人組です。彼らの作り出す音楽は、AOR、R&B、JAZZ、LATIN、FUSIONなどの様々な音楽を取り込んだ懐の広いPOPSです。特にAOR好きな人には、まさにJ-AORという雰囲気を分かってもらえると思います。
『togetherness』は、S.L.T.に加えてキャット・グレイ(13Cats)、エンジニアのラリー・ファーガッソンがプロデュースを担当しており、ゲスト・ミュージシャンとして13Cats、塩谷 哲、ジム・ケルトナー、ネッド・ドヒニー、エモーションズ等という豪華な顔触れが参加しています。

『SING LIKE TALKING / togetherness』
01. Together
02. Joy
03. 風に抱かれて
04. My Eye's On You
05. Between Us
06. 幻に恋する日々
07. Night Rhythm
08. Will
09. Your Love
10. Standing
11. 点し火のように

13Catsが前面的にバック・アップしているポップ・ファンク・ナンバー01。沼澤 尚のタイトなドラミングと打ち込み、そしてホーン・セクションが絶妙に絡みあったサウンドがいかにも13Catsらしいですね。アルバムの冒頭を飾るに相応しいインパクトの強い曲です。

どことなくゴスペル風な味付けが施されたミディアム・ナンバー02。キャッチーなメロディーのサビ部分や間奏部での地味目ですがJAZZYなギター・ソロが印象的です。

ホーン・セクションのアレンジが素晴らしく、塩谷 哲のピアノが美しいAORナンバー03。この曲のように打ち込みを使っていないグルーヴ感はやはり気持ちが良いですね。エモーションズのコーラスも聴き所です。

佐藤 竹善のメロディー・メイカーとしての才能を遺憾なく発揮した04。曲も素晴らしいですが、日本人でここまでファルセット・ヴォイスを巧みに使えるシンガーはそうはいないでしょう。キャット・グレイのホーン・アレンジが素晴らしく、とにかく洒落たナンバーで、ブラック・アイド・ソウルとでも呼びたくなる1曲です(笑)

グルーヴィーなナンバー05。塩谷 哲のピアノが大活躍の1曲です。沼澤 尚(ds)、松原 秀樹(b)のリズム隊のコンビネーションも素晴らしく、エモーションズのコーラス、ホーン・セクションが曲を盛り上げています。

しっとりと聴かせるバラード曲06。それにしても佐藤 竹善はファルセット・ヴォイスの使い方が本当に上手いですね。打ち込みのみの演奏というのが、個人的にちょっと残念だったです。

西村 智彦の作曲・編曲・プロデュースによるインスト・ナンバー07。西村自身のギターをフィーチャーした南国風な味わいのある心地良い曲です。

04と並んでこのアルバムの中で大好きなナンバー08。キャッチーなメロディーが印象的で、斉藤 ノブのパーカッションや塩谷 哲のピアノ、ヴァイブ、そして佐藤 竹善のコーラス・ワークが素晴らしく耳に残ります。軽快なポップ・ナンバーです。ゲスト参加の八木 のぶおのハーモニカもさすが存在感があります。

美しいストリングス、ジム・ケルトナー(ds)やネッド・ドヒニー(a,g)が参加した美しいバラード曲09。この曲ではゲスト陣のプレイよりもストリングスが際立っているナンバーですね。西村 智彦の弾くエレクトリック・シタールの音色が良いアクセントになっています。

軽やかなミディアム・ポップ・チューン10。起伏のメロディー・ラインなので単調に聴こえるかも知れませんが、それが逆に心地良さになっている気がします。

リズム楽器を一切使わず弦楽器とピアネット(古い楽器ですね)で奏でられるバラード曲11。五月雨という歌詞が出てくるものの、X'masの時期にも似合いそうな曲です。

佐藤 竹善の声が独特なので好き嫌いがはっきり別れるかも知れませんね。声が苦手でなければ、曲も良いですしアレンジも緻密で凝ったものが多くAOR好きな人にはお薦めです。このアルバムも完成度は高いと思います。音も良いですし・・・。ただ、バラード曲がノリの良い曲に比べて印象に残るような曲が少ないのが残念な気もします。
高い音楽性の割に知名度が高いという感じのしない不思議なグループですが、これからも頑張って欲しいと思っています。しかし、現在は佐藤 竹善もソロ活動に力を入れているようでグループとしては活動休止中みたいですね。キャリアの割にリリースされているアルバムも多くは無いですね。この辺の中途半端な感じが今ひとつ知名度にも影響しているのかも知れません。
音楽的には優れているので興味のある方は聴いてみて下さい。
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by kaz-shin | 2007-10-15 00:07 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback | Comments(10) | |
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Commented by Jun at 2007-10-15 00:37 x
お久しぶりです。
シング・ライク・トーキングは、結構マニアックな感じがありますよね!
このアルバムは凄く良いですよね!
私は「JOY」「風に吹かれて」などが好きです。センスの良さを感じる曲だなと思います。
Commented by kaz-shin at 2007-10-15 01:31
Junさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
ご無沙汰してました。いつも記事の更新を楽しみにしてますよ。

このアルバムは、売上1位を記録したみたいですね。
その割にJunさんの仰るようにマニアックなイメージが抜けない
不思議なグループですよね。

「Joy」や「風に吹かれて」も聴き込むほどに味わいの出る曲ですね。
本当に良く出来たアルバムですよね。
Commented by みなみ at 2007-10-16 11:38 x
SLTを取り上げていただいてありがとうございます!
マニアック、という表現に少々違和感を感じますが、
世間的認知度を考えると仕方ないのかな…残念ですが。
そんな私は高校生の頃から好きでした。
クラスメートに勧められたのが最初で、竹善さんの声にすっかり魅了された一人です。
英語がしゃべれる方なのかわかりませんが、英語詩の発音のナチュラルさも好きです。
なんと言うのか…日本人が苦手な英語を一生懸命歌ってる、
という痛々しい感じが全くしないのが素晴らしい!(笑)
ちなみに、私がアルバムとして一番好きなのは「ENCOUNTER」でしょうか。
それにしても、SLTの活動がないのが寂しすぎます。一体3人はこのことをどう考えているのでしょうかね…
竹善さんがソロでSLTの曲を歌う度に考えてしまいます。
やっぱりソロでは何かが足りない! SLT好きにはそう思えます。

また別のアルバムも紹介してくださいね〜
長々と失礼いたしました。
Commented by nowhere1967 at 2007-10-16 22:59
SLTを初めて知ったのはTBSテレビ系の「世界・ふしぎ発見」、エンディングに「La La La」が使用されたときです。
あの声が気になり、その曲が収録されたアルバムを購入しました。

実力があるのに世間的な認知度はイマイチですね。
もっと評価されていいと思います。
Commented by kaz-shin at 2007-10-17 00:35
みなみさん、おひさしぶりです。コメントありがとうございます。
SLTは、高い音楽性を持っていますし、アルバム・セールスも決して悪くないのに
どこか"知る人ぞ知る"みたいな感じがして、その辺が"マニアック"という印象を
与えてしまうのかも知れませんね。勿体無いですよね。

最近はSLTが活動の中心で、その派生としてのソロ活動するというが理想なんでしょうが、
今は逆転してしまっている感じですね。SLTとして良いアルバムを届けて欲しいと思います。

話は変わりますが、最近本多俊之さんの『FOOT PRINT』を入手しました。
機会があれば記事書きますね。
Commented by kaz-shin at 2007-10-17 00:42
nowhere1967さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
本当にもっと評価されていいグループですね。
私個人的な感想なのですが、やはり竹善さんの特徴のある声に好き嫌いが別れてしまうのかなと・・・。
私の周りには結構苦手という人もいます。
決してそれだけではないとは思いますが、その位しか思いつきません(笑)
Commented by かわちゃん at 2007-11-01 21:12 x
シングライクトーキング!!待ってましたという感じです。80年後期から大好きでも聴いてます。僕は特に初期が大好きです。デビューから離れずに暖めてぐらいまでが好きで、カラオケではライズを今でも歌ってます。いつかまたブレイクして欲しいと願ってます。
Commented by kaz-shin at 2007-11-02 01:11
かわちゃんさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
カラオケで"Rise"を歌っているとは、かわちゃんさんは相当歌が上手いのでしょうね。
あの歌難しいですよ~。リズムに上手く乗れないと辛い曲ですから・・・。
最近はソロの活動がメインみたいで、少し残念です。
SLTならではのサウンドが確かに存在しますから、またSLTならではのサウンドを
聴かせて欲しいですね。
Commented by Kenny U at 2009-11-17 23:52 x
あれれ??
「ROBERT KRAFT_RETRO ACTIVE」にコメント書く前に
IT検索したんですが、このページがうまくヒットせずで、
失礼いたしましたーー!

SING LIKE TALKING と 13Cats って、長きに渡って
親交が深かったですねーー。

でも『Welcome To Another World』1997 が、最後の様ですよ。
その次の『METABOLISM』2001 も聴いてみましたが
ここでは、バックの演奏陣が一新されてましたー。

ついでに、このグループのカッコいい曲ベスト3
私なりに選ぶならですけど・・・
「Rise」「Together」「Skylark」この三曲が極めつけっていう感じです。

Commented by kaz-shin at 2009-11-19 23:52
Kenny Uさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
「Rise」と「Together」は私も大好きです。
こうなると俄然「Skylark」が聴きたくなってきました(笑)

ぜひとも『Welcome To Another World』を入手したいと思います。
良い情報ありがとうございました。
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