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小田 裕一郎_Life ◇ 2007年 10月 25日
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80年代を代表するであろうヒット・メイカー、小田 裕一郎が1986年にリリースした3rdアルバム『Life』です。
小田 裕一郎と言えば、やはり松田 聖子や田原 俊彦、杏里等のヒット曲を手掛けた作曲家として有名ですが、自身もアーティストとして活動しています。もちろん現在も現役で頑張っておられるようです。以前、1stアルバム『ODA』を紹介したんですが、その時は『ODA』しか所有してませんでした。先日中古店で前から聴きたかった、この3rdアルバムを見つける事が出来ました。

小田 裕一郎の書いたヒット曲はどれもポップでキャッチーなメロディーが特徴で、いわゆる歌謡POPみたいな親しみやすいものが多いのですが、自身のアルバムではどこか骨っぽさと言うかワイルドさを感じさせる曲が多いですね。同じ人の曲なんだろうかと思う事もあります。人に提供する曲がPOPなら、自身の歌うナンバーはAORといった感じでしょうか・・・。
アレンジャーに矢野 誠を迎え、バック・メンバーは古田 宣司 (ds)、長谷部 徹(ds)、長岡 道夫(b)、鈴木 茂(g)、難波 正司(key)と少数ですが、その分アルバムを通してサウンドに統一感があります。
特に鈴木 茂が大活躍しており、彼のギター・ワークを聴くだけでも楽しめるアルバムですね。

『小田 裕一郎 / Life』
01. Party Life
02. But...
03. 海の青さの中で
04. グッドラック
05. エミリー
06. 野良猫
07. 恋=Do!
08. Morning Story
09. Yes I Do
10. Let Me Know

もの静かなブルース調のイントロから一転してダンサブル・ナンバーへと変わる01。長岡 道夫のベースと鈴木 茂のカッティングが曲を通して軽快なリズムを刻んでいます。アイドルへの提供曲とは趣きは違いますが、キャッチーなメロディーには変わりありませんね。

へヴィーなドラムのリズムで始まるロック・ナンバー02。サザン・ロック風なアレンジが特徴で、鈴木 茂のギターが光る1曲です。矢野 誠のアレンジは構成を出来る限りシンプルにしており、
まるでライブ演奏を聴いているような錯覚に陥ります。

シンセサイザーを巧みに使った軽快なCITY POPナンバー03。ようやく小田 裕一郎らしい曲の登場といった感じです。鈴木 茂のギター・カッティングもCITY POPヴァージョンです(笑)

元・ジューシー・フルーツのイリア(奥野 敦子)とのデュエット・ナンバー04。イリアというと「ジェニーはご機嫌ななめ」のイメージが強かったのですが、結構良いヴォーカルですね。シングル・カットされたミディアム・ポップ・チューン。

05は演奏とメロディーに不思議なギャップを感じる面白い曲です。メロディー自体はとてもキャチーです。

ウエスト・コースト・ロック風な06。村田 和人が得意とするような曲調ですね。ライブでの演奏を想定したアレンジなのか、シンプルながらもノリの良い演奏を楽しめるナンバーですね。

田原 俊彦のヒット曲のセルフ・カヴァー07。当然ながら俊ちゃんヴァージョンとは全く違い、まさにAOR風にアレンジされた渋いナンバーに仕上がっています。アレンジによって雰囲気が全く変わるという典型的な例でしょうね。アルバムの中のハイライト曲。

8曲目にしてようやくバラードらしいバラード曲の登場です。アコースティック・ギターを中心にしたシンプルなアレンジが、美しいメロディーを際立たせています。朝靄煙る早朝の風景が頭に浮かんできました。

軽やかなポップ・チューン09。ほのぼのとした雰囲気と優しいメロディーが気持ちを和ませてくれる、そんなナンバーです。

AORなバラード・ナンバー10。サビのメロディーがまさにAOR路線で思わずニヤけてしまいます。アレンジとメロディーが絶妙にマッチした曲で、個人的に1番好きな曲です。

作曲家として成功した人達の多くは、どこかで自分で歌いたいという願望を持っているような気がしますね。林 哲司、都倉 俊一、森田 公一なんかもみんな自分で歌ってましたし、この小田 裕一郎ももちろんその一人ですね。中には筒美 京平のように表舞台に一切登場しない作曲家も存在しますが・・・。きっとヒット曲を作るという制約から外れて、自分の好きなように曲を書き歌いたいという願望があるのかも知れませんね。
小田 裕一郎はお世辞にも歌が上手いとは言えませんが、甘い歌声が特徴で歌にも味があります。
個人的にはロック調の02や06のようなタイプの曲よりも、10のようなメロウなナンバーが似合うと思います。
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by kaz-shin | 2007-10-25 23:58 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback | Comments(4) | |
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Commented by kotaro at 2007-10-26 12:50 x
2006年のファーストのインプも読ませてもらいました。
一番聴いたのはレンタルで借りてきた最初のかもしれません。
これは手許にないのですが、凄い陣容でつくってますね。
売れっ子のコワイものなしというか、ジャンプの人気漫画家が余技で思いきり自分の世界で好きなことをやってしまったような。

いや、すいません。いまジャンプで人気のある漫画家にオダ
エイイチロウという人がいるもので。子供らに言わせると「オダッチといえばone pieceの」だそうです。

さて、僕も2とこの3は持っています。ド派手なファーストに比べると年長者の意見を聞いたのか、玄人好みな路線が次第に深まります。
この人にとってもコンポーザ−でデビューしてアーチストに転向したら予測が外れ段々自信が無くなってきたような感があります。
大沢誉志幸とか角松の活躍とか、いろいろ視野に入ってたでしょう。

鈴木茂のギターが気になったので私も近い内に聴き直してみます。
ところで最近イリヤの名前を見たので思い出しましたが、Side-Bの6
「野良猫」はラナウェイズもどきの日本のガールズパンクバンド、
Girlsのデビュ−シングルです。
Commented by smiletiny at 2007-10-26 23:21
おぉ!
1stアルバム「ODA」をやっとのことで入手して
ほくほくしてたんですが。。。3rdですか!!!
やっぱり買わないとダメかしら~?(笑
気になるアーチストのアルバムはあれこれ聴きたくなるもんです
あれこれ聴いていくうちにお気に入りの1枚がタカラモノになっていったり・・・

追伸:門あさ美、うちにやってきました~♪


Commented by kaz-shin at 2007-10-26 23:47
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
最近の漫画にはとんと疎いのですが、「ワンピース」って凄い人気らしいですね。
しかも漫画家がオダエイイチロウですか・・・(笑)

不思議なもので、織田 哲郎さんも提供曲は爆発的に売れるのに失礼な話、
アーティストとしてはあまりパッとしないですしね。
やはり向き不向きというのがあるのかも知れませんね。今回紹介した小田さんも織田さんも
提供曲を超える良い曲が無いのも不思議な気がします(笑)
林 哲司さんの場合は、自身のアルバムの中に素晴らしいナンバーがあるのですが如何せん歌が・・・。
小田 裕一郎というアーティストとして捉えると、1stも3rdも決して嫌いではありません。
どうしてもヒット・メイカーとしての名前が先行してしまったのが、マイナス要因になってしまったのでしょう。
2ndは聴いたことが無いのですが、どんな感じですか?
機会があれば聴いてみたいと思っています。
Commented by kaz-shin at 2007-10-26 23:56
smiletinyさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
確か1stを紹介した時に、CDを探していると仰ってましたが無事入手されたんですね!
良かったですね。私も先日BOOK OFFで偶然この3rdを発見。
さすがに250円では買えませんでしたが、欲しかったアルバムなので速攻で購入しました(笑)
1stとは色が違いますが、結構楽しめますよ。機会があったら聴いてみて下さい。

『HOT LIPS』届きましたか~!
今回の再発はボートラ等もなく、リマスタリングも施されていないようですね。
おそらくテイチクからBOXが販売されるのも関係しているのかも知れませんね。
それでも入手困難だったアルバムが聴けるのは嬉しいですよね。
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