Music Avenue
musicave.exblog.jp
Top
岩崎 元是_FOR A LONG TIME ◇ 2007年 10月 26日
e0081370_21552574.jpg 

今回紹介するアルバムは、聴けば80'sへタイム・スリップ出来ること請け合いの作品で、CITY POP好きな人にはぜひ聴いて欲しい1枚です。
そのアルバムは、岩崎 元是(いわさき もとよし)が20年振りにリリースした新譜『FOR A LONG TIME』。
既に音楽ライターの金澤 寿和氏のブログ「Light Mellow on the web~ turntable diary~」の10月16日付けの記事に紹介されていたので、読んだ方もいらっしゃると思います。また、アニソンが好きな方の中には、岩崎 元是の名前を既にご存知の方もいるかも知れません。失礼ながら然程メジャーな人ではないので、もしご存知の方がいてくれると嬉しいのですが・・・。

岩崎 元是は、1986年に"岩崎 元是&WINDY"というグループでデビュー。わずかシングル盤を4枚、アルバムを2枚リリースしただけで翌1987年には解散してしまいました。
以降ソロとして再デビューの話もあったようですが表舞台へは戻らずに、アニメやゲーム関係の音楽を作るという裏方の仕事をされていたようです。
WINDY時代の音楽は、大瀧 詠一や山下 達郎の影響を強く感じる、まさにナイアガラ・サウンドを彷彿させるものでした。しかもメロディーも飛び切りキャッチーなものが多く、歌声は杉山 清貴を彷彿させました。WINDY時代の歌声は本当に杉山 清貴に似てまして、WINDYの音楽を友人に聴かせると"杉山 清貴"と勘違いする人が凄く多かったですね。
要するにナイアガラ・サウンド(ウォール・オブ・サウンド)+杉山 清貴÷2=岩崎 元是といったイメージでしょうか・・・。彼の音楽をCITY POPと呼ばずに何と形容するんだという感じでしたね(笑)
以前、当ブログでも岩崎 元是&WINDYの2ndアルバム『from SOUTH AVENUE』(1987年)を紹介していますので(紹介記事はコチラ)、興味のある方はぜひ読んでみて下さい。

『FOR A LONG TOME』は、ソロ・デビューの為に書き溜めておいた楽曲や新たに書き下ろした楽曲の新旧合わせて10曲と、他アーティストやアニメ用に提供した楽曲のセルフ・カヴァー4曲の計14曲が収録されています。アルバム冒頭の曲から、あの想い出がいっぱい詰まった80'sへと誘ってくれますよ。

『岩崎 元是 / FOR A LONG TIME』
01. 数え切れないI LOVE YOU
02. 終わらない夏
03. ただひとつの「さよなら」
04. 青い空 青い海
05. 雨のholiday
06. Inter lude 1
07. 泣き顔のPinup Girl
08. another love
09. ハミングのLove song
10. 一人の窓
11. I'll say it with a song
12. Inter lude 2
13. 君のいないクリスマス
14. 時のなかで

1997年に制作される予定だったソロ・アルバムの1曲目用に書いたという01。これが笑っちゃうくらいの典型的なウォール・オブ・サウンドで、多くの人が大瀧 詠一の『A LONG VACATION』を思い浮かべることでしょうね。この1曲目で惹き込まれることでしょう(笑)

マージー・ビート風なポップ・チューン02。竹内 まりやが歌っても似合いそうなナンバーで、岩崎 元是の多重録音によるコーラス・ワークも美しく印象に残ります。曲のタイトルからして80's風だと思いませんか?

1990年に俳優・風間 トオルに提供した曲のセルフ・カヴァーだという03。美しいメロディー・ラインを持ったミディアム・バラード・ナンバーです。おそらくこの曲を聴けば、杉山 清貴に雰囲気や声が似ているというのが理解してもらえると思います。

CDドラマの挿入曲として書いたという04。これもセルフ・カヴァーになるようです。最初に聴いた時思わずニヤっとしてしまった曲で、山下 達郎の「へロン」を彷彿させます。アレンジやコーラス・ワーク等、達郎の影響を強く受けているであろう1曲ですね。

WINDY時代にレコーディングされたにも関わらず、世に出ることの無かった曲のリテイクだという05。しっとりとした雰囲気がたまらなく心地良いナンバーで、岩崎 元是の作曲センスが光る1曲。素晴らしい歌声を堪能出来ます。野球解説者である栗山 秀樹がレコーディングしたらしいです。曲のタイトルも「雨のウエンズデイ」を連想させるところがニクイですね(笑)

山下 達郎ばりの多重録音によるアカペラ・コーラスを聴かせてくれる06。

ソロ・デビューを目指していた頃に書いた曲だというポップ・ナンバー07。歌詞に時代を感じさせますが、爽やかなサウンドと歌声はビールや清涼飲料水のCMに使われても不思議では無いほどの曲です。80'sな雰囲気が全開といった感のある素晴らしいナンバー。

不倫をテーマにしたドラマの主題歌のプレゼン用の曲だったという08。採用されたのかは不明ですが、確かに大人の雰囲気が漂うバラード曲に仕上がっていますね。サビのメロディーが印象的です。

岩崎本人がライナーで、"今時このリズム・パターンをやる人はいないだろう"と書いている09。確かにそうかも知れないブギーのリズムが軽快なナンバー。個人的にはこういうリズムは結構好きなので、心地良く聴けたナンバーでした。横山 輝一の「ブギー・ウォーキン」を彷彿させます。コーラスの女性の声は広谷 順子。

切ないバラード曲10。クリス・レアの「September blue」という曲にインスパイアされたという曲なんですが、美しくも切ないメロディー・ラインが印象的です。

WINDYのメンバーで、2005年に亡くなったという村中 義仁に捧げた曲11。マージー・ビート風のアレンジを施した軽快なナンバーなんですが、歌詞を読むと切なさが伝わってくる、そんな曲ですね。

再び達郎ばりのアカペラを聴かせてくれる12。

元体操選手で金メダルを獲得した森末 慎二に提供したX'masソングをセルフ・カヴァーした13。これが良い曲なんですね。今年のX'masに活躍してくれそうです。

ユーロ・ビートに80'sのメロディーを乗せたような軽快なナンバー14。70'sのディスコ・ビートと80'sのユーロ・ビートが混じったような曲と本人もライナーでコメントしていますが、まさにその通りのナンバーです。それにしてもキャッチーなメロディーを次から次へと書ける才能には脱帽ですね。

CITY POPや80'sのJ-POPの煌びやかな感じが好きな方には、ぜひ聴いて欲しいアルバムです。とにかく聴いてみて下さいとしか言いようのないアルバムです。私が絶対の自信を持ってお薦め出来る1枚です。
あれこれと書くよりも、帯に書かれた印象的なコピーを最後に綴っておきます。
「21世紀に遅れてやって来た、20世紀の名盤!」・・・どうですか?(笑)
[PR]
by kaz-shin | 2007-10-26 23:20 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback | Comments(16) | |
トラックバックURL : https://musicave.exblog.jp/tb/6690445
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by hisa at 2007-10-26 23:24 x
ジャケットもそれらしくていいですね。是非聞いてみようと思います。
リストに入れておきます。
Commented by kaz-shin at 2007-10-26 23:58
hisaさん、こんばんは。早速のコメントありがとうございます!
先月に発売されていたんですが、紹介が今日になってしまいました。
それにしても良いアルバムですよ、これ。
hisaさんにも気に入ってもらえると思います。
どこかで試聴できると良いのですが・・・。
Commented by kazukoji at 2007-10-27 09:15 x
ネット検索で、このアルバムの存在を知り、すかさず注文し、本日鑑賞中。まさに黄金の80年代を彷彿させる名盤ですね。Windyの2作品を所有し、次回作がでないかと心待ちにしていた者にとっては、格好の渇きを潤すアイテムだと思います。
しかし、最近はこんな良質のアルバムが少なくなりましたね。今後もkazu-shinさんのブログを参考にさせていただき、気持ちのいい音楽を探していきたいと思います。
Commented by kaz-shin at 2007-10-27 22:46
kazukojiさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
WINDY時代から岩崎さんを聴かれていた方にコメントを頂戴して、すごく嬉しいです。
今回紹介したアルバムは、ある意味懐かしさと本当に良い音楽って時代の音とは
無関係なところにあるのだと感じました。
もちろん、好みはあると思いますけど・・・。
でも岩崎さんの音楽は、今だからこそ多くの人に聴いて欲しいなと思って紹介しました。

たいした記事は書けませんが、暇な時間に覗いてもらえたら嬉しいです。
これからもよろしくお願いします。
Commented by at 2007-10-30 22:03 x
待ちました。20年も。
大学生が四十がらみのオッサンになりました。
でも曲を聴いて20年ぶりに泣きました。若かりし頃は「サヨナラ君のロンリネス」のB面「星空のガレージ」を聞いたとき、今は2曲目の「終わらない夏」を聞いたとき。
ホント、判官贔屓じゃなく、こんな音楽が評価されなくて、とうすんの?
Commented by kaz-shin at 2007-10-30 23:12
雅さん、はじめまして。コメントありがとうございます。
雅さんの熱い思い、しかと受け止めました。
アルバムが手元に届いて初めて聴いた時、まるで吸い込まれるように
岩崎さんの作り出した音に没頭してました。
20年という長い年月が経過していることなどを忘れさせてくれるサウンドが私を包んで、
本当にタイム・スリップしたかのような錯覚を覚えました。
良い音楽が時を超えることが可能なんですね。

こんな拙いブログですが、私なりに良質な音楽や多くの人に聴いて欲しいと思う
アルバムを紹介しているつもりです。
少しでもこのアルバムが多くの人の耳に届いて欲しいなと願っています。
Commented by 哲学者になりたい猫 at 2007-11-01 23:24 x
岩崎元是さんの新作出てたんですねぇ~この記事で知りました。
岩崎さんは某ゲーム関連の音楽やハム太郎の音楽担当してたこともあり、もしかしら今の子供や若い人の方が名前の認知度はあるかもしれませんね。自分は子供の頃「まるで天使のように」をCMで使われているのを聴いて大変気に入り、その曲が収録されているアルバムまで買ったほどでした。買った2ndアルバムは井上鑑さんPDだけあって非常に良質なPOPなアルバムでした。私は現在まで手に入れてないのですが1stアルバムはよりナイアガラサウンドあふれる名盤だと言われていて非常に聴いてみたい一枚です。こういう良質なPOP感あふれる曲調、またただ単にシングル曲を寄せ集めて作ったものではない、丁寧に作られた良質なアルバムというものがCDが一般に普及完了した頃から急速に市場から消え失せてしまって、もう音楽シーンにあの時代の雰囲気を感じることは出来ないんだろうなぁと長らく思っていたところこのレビュー記事を読んで新作が出たことを知り、また聴いてみたくなりました。お金がたまり次第(笑)買って聴いてみようと思います。
Commented by kaz-shin at 2007-11-02 01:36
哲学者になりたい猫さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
はっきり言って超お薦めアルバムです、これ。
最近、毎日朝の通勤時にはこのアルバムを聴いてます。
よくぞ、この時代にこういうアルバムを作ってくれたと思うのと同時に
良い音楽、メロディーというのは時代をも凌駕するものなんだと改めて
感じさせてくれた1枚でした。
WINDYの1stアルバムは残念ながらアナログ盤だけで、CDは持っていないのですが
機会があれば紹介しようと思っています。
このアルバムを聴けば、当時と同じ様な感動を得られると思いますよ。
Commented by nacky at 2007-11-04 01:30 x
はじめまして。
いつも楽しく拝見しております。
20年待った身としては、なんとも言葉になりません。
この時代に、このサウンドは貴重ですね。よくぞ取り上げてくださいました!
これからも楽しませていただきますので、どうか運営、がんばってください。
Commented by kaz-shin at 2007-11-04 22:06
nackyさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
本当に今回の岩崎さんのアルバム、震えがくるほど感動しました。
全然昔と変わっていない岩崎さんの音楽がアルバムに詰ってましたね。
これを機会に多くの人に聴いてもらって、また新しいアルバムをコンスタントに
リリースしてくれることを祈るばかりです。

アルバムのチョイスに節操の無いブログですが、時間がある時に覗いてもらえたら
嬉しいです。これからもよろしくお願い致します。
Commented by hisa at 2008-02-02 22:06 x
やっと手に入れました。期待に違わぬいいサウンドですね。
昔のアルバムも聴きたいですが、手に入らないでしょうね。
Commented by kaz-shin at 2008-02-03 00:15
hisaさん、コメントありがとうございます。
気に入りましたか?あえて80年代のサウンドを狙っているというのは、岩崎さんにとっても
あの時代の音楽の持つ魅力を知っているからなんでしょうね。
懐かしさと同時に久しぶりにワクワクさせてもらったアルバムでした。

WINDY時代のCDは、BOOK OFFでも見かけたことがありません。
昔2枚目だけはオークションで購入しましたが、1stは入手出来ないでいます。
再発して欲しいですね。
Commented by 猫になりたい哲学者 at 2008-07-30 21:01 x
上でコメント書かせて頂いた直後に中古でこのCDを購入する事が出来ました。いや~まったくもって「遅れてきた名盤!」という出来でして感激しました。最終曲「時のなかで」なんてオジサンの私には最初涙なしには聴けませんでした(苦笑)またブックレットには各曲岩崎さん自身による短い解説が書かれており故人になられた二人の方を含めて20年の歳月の重さ、さり気なく書かれているその文から人生の哀歓を読み取る事が出来て曲と一緒に読んでいるとじ~んと来てしまいました。またWINDYy時代の1stアルバムも中古で手に入れる事ができたのですがこれもまったく噂に違わず名盤すぎるほどの名盤でした。二つとも一生の愛聴盤に加わりました。kaz-shinさんの1stアルバムのレビューもいつか読みたいなぁ~(ハート(笑))ところで岩崎さんこのアルバムが好評だったのを受けてか8月に4曲入りのミニアルバム「Summery」が発売されるのをご存知ですか?今回も一部の人には名曲と評価の高い「いくつもの愛をかさねて」は版権の関係からか収録されないようですが楽しみだなぁと思ってる私です。
Commented by kaz-shin at 2008-07-30 23:39
猫になりたい哲学者さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
凄いじゃないですか!『HEART WASH』のCD入手されたんですね。
ん~、悔しいです(笑)
必死で探してますが、いまだに入手出来ていません。
ただ、友人から借りたレコードをデジタル化してあるので、この夏の間にでも紹介しましょう。
ただ、細かいクレジットとか手元に無いので、曲中心の簡単なレビューになってしまうかも知れません。
それとミニ・アルバムの件は全然知りませんでした。絶対に買いますよ(笑)

私がこのアルバムを聴いて嬉しかったのは、今の時代においてあえて80'sのサウンドを作り上げているところなんです。
懐古主義ということではなく、岩崎さんにとっても80'sの雰囲気やサウンドが魅力的だったということなんでしょうね。
これは理屈ではないですよね。私はやはり時代の持っている目に見えないパワーだったんだと信じています。
Commented at 2008-08-03 20:19 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kaz-shin at 2008-08-04 23:19
鍵コメさん、コメントありがとうございます。
貴重な情報ありがとうございました。お気遣い感謝します。
レビューの件、お待ち下さいね。きっと書きますから。
<< 原田 真二_Feel Happ... ページトップ 小田 裕一郎_Life >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Ice Green Skin by Sun&Moon