Music Avenue
musicave.exblog.jp
Top
当山 ひとみ_ONE SCENE ◇ 2007年 10月 29日
e0081370_2033035.jpg 

今回紹介するのは、PENNY(ペニー)の愛称で親しまれていたシンガー、当山 ひとみが1987年にリリースしたアルバム『ONE SCENE』です。
以前、1989年リリースのアルバム『AFTER 5:00 STORY』を紹介しましたが(紹介記事はコチラ)、その時にいつもお世話になっているブログ"Walking de Music"のayukiさんにこのアルバムを薦めて頂いて、それ以降アルバムを探しておりました。そして、今年の夏前頃に運良く見つけることが出来ました。
ただ、アルバムの内容が冬向きな曲があったので紹介する時期を窺っておりまして、ようやく今回紹介することにしました(笑)

先程冬向きの曲があると書きましたが、決してアルバム全体が冬というイメージだという訳ではありません。ジャケット写真やアルバム・タイトルからも想像出来ると思いますが、色んな季節、シチュエーションから取り上げた場面(ワン・シーン)が歌われています。時にタクシー・ドライバーとの会話やテレフォン・オペレーターとの会話が挿入されていたりと、音楽だけでなくドラマティックな演出が含まれているのも特徴と言えるかも知れません。
参加メンバーも打ち込みが主流となりつつあった頃にも関わらず、宮崎 全弘(ds)、芳野 藤丸(g)、松原 正樹(b)、長岡 道夫(b)、富倉 安生(b)、岡沢 章(b)、難波 弘之(key)、信田 かずお(key)、中西 康晴(key)、土岐 英史(sax)、向井 滋春(tb)等という豪華メンバーが顔を揃えています。

『当山 ひとみ / ONE SCENE』
01. 最後のSki
02. 春の支度
03. 7courseのPrologue
04. Traffic Jam
05. It's Not Easy
06. Still
07. Love GEORGIA
08. Water Color ~水彩画~
09. ONE SCENE

軽快なギター・カッティングが心地良いミディアム・ポップ・チューン01。一面の銀世界、乾いて凍えた空気感がよく表現されている京田 誠一のアレンジが見事なナンバーです。曲毎のクレジットが無いのが残念ですが、この曲のギターはカッティングの雰囲気からすると芳野 藤丸でしょう。

やわらかい陽射しのようなバラード・ナンバー02。若干抑え気味のヴォーカルが曲調とよくマッチしている気がします。シンセ・サウンドを多用していますが、オーソドックスなアレンジも好感が持てますね。

プールの歌なんで夏がテーマの曲ですが、曲自体ポップで特に季節感を感じさせないアレンジのおかげでいつの季節も楽しめそうな03。切ない歌詞とは裏腹に明るめの曲調です。ストリングスやホーン・セクションの使い方がなかなか絶妙です。

当山 ひとみの書いた英語詞のFUNKYなナンバー04。日本語詞を歌う時とは違った雰囲気のヴォーカルが魅力ですね。曲の終わりで、ペニーとタクシー・ドライバーとのやりとりが良いアクセントになっているナンバーです。

続く05も当山 ひとみの作詞による英語詞の曲です。都志見 隆の作曲による美しいバラード・ナンバーです。サビのメロディーも素晴らしく、AORといった趣きが強いですね。菊地 秀行の小説"妖獣都市"がアニメ化されたときの挿入歌だった曲でもあります。

桐ヶ谷 俊博の作詞・作曲によるCITY POPなバラード・ナンバー06。八木 のぶおのハーモニカがフィーチャーされており、コーラス・ワークや松原 正樹(おそらくですが)のギターも美しく、列車のSEを織り交ぜたドラマティックなナンバーです。

シックなアレンジが私好みの07。AOR風なミディアム・バラード・ナンバーで、全盛期の松任谷 正隆のアレンジを彷彿させる京田 誠一のアレンジ・センスが光る1曲ですね。この曲の間奏部にテレフォン・オペレーターとペニーの会話が挿入されているのですが、そのバックで流れる向井 滋春のトロンボーン・ソロが素晴らしいですよ。

波の音のSEと共に始まるしっとりと聴かせるバラード曲08。

アルバム・タイトル曲でもあるバラード・ナンバー09。ストリングスの美しい音色をバックに、切々と別れを歌う当山 ひとみのヴォーカルが素晴らしく印象に強く残る、そんなナンバーですね。

このアルバムは、アップ・テンポの曲が少なくトータル的には地味な印象を与えるかも知れません。しかし、当山 ひとみのシンガーとしての魅力は十分に発揮されているアルバムだと思います。普段ならバラード曲が多いアルバムは厭きるのも早い私ですが、このアルバムは不思議と厭きがきません。きっとSEや会話を挿入するという趣向が、曲のドラマ性をより高めているからなのかも知れません。秋の夜長にしっとりとバラードに浸りたい時などにお薦めの1枚です。
[PR]
by kaz-shin | 2007-10-29 00:01 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback | Comments(2) | |
トラックバックURL : https://musicave.exblog.jp/tb/6701475
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by ayuki at 2007-10-30 08:55 x
お邪魔いたします。
ブログを紹介していただきましてありがとうございます。
改めて録音メンバーを見ると豪華ですね。仰る通りに少し地味な印象もありますが、何故か時々聴きたくなるんです。演奏とかではなくて、純粋に”歌を聴く”と言う感じがする作品だと想います。
Commented by kaz-shin at 2007-10-30 23:00
ayukiさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
やっとお薦め頂いたアルバムを入手して、紹介することが出来ました。
ayukiさんが以前コメントで「It's Not Easy」が良いと書いてくれてましたが、
確かにこの曲は良いですね。
曲調としては地味な感じですが、その分ヴォーカリストとしての魅力は十分に出ている気がします。

>純粋に”歌を聴く”と言う感じがする作品だと想います。
本当にその通りですね。この時期にピッタリな気がします。
<< 中崎 英也_BLUE DAYS ページトップ BARRY MANILOW_S... >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Ice Green Skin by Sun&Moon