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香坂 みゆき_CANTOS 1 (Part 2) ◇ 2007年 11月 10日
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ブログを始めた頃に紹介したものの、今読み返すとあまりにも記事の内容が薄っぺらだったので改めて紹介するPart 2シリーズ・・・。ブログを始めた頃って自分にとって大切な、大好きなアルバムから紹介しているのですが、如何せん内容が薄すぎました(笑)
今回紹介するアルバムも2年前に1度紹介しているものの、その音楽の良さがちっとも伝わってこない内容に呆れ、再度書きたくなりました。そのアルバムが、香坂 みゆきが1991年にリリースしたJ-POPのカヴァー・アルバム『CANTOS 1』です。実はこの"CANTOS"は3部作で、それぞれに特色のある内容・選曲になっています。前回紹介した時(過去の記事はコチラ)は、3枚まとめての記事だったのですが、今回は1枚に絞っての紹介記事を書かせてもらおうと思います。いずれ残り2枚についても書くつもりでおりますが・・・(笑)

昔からカヴァー・アルバムというのは存在しましたが、最近は特にブームなのか結構色んなアーティストがカヴァー・アルバムをリリースしていますね。カヴァーするアーティストの色を出そうとしているようですが、アーティストなりに曲を消化して自分の歌として歌われているアルバムは結構少ないように思えてなりません。そんな中、今から16年も前に制作されたこのシリーズは、私の中では他に類を見ないほど出来の良いカヴァー・アルバムだと思っています。

私がこのシリーズが好きな理由は、まずシリーズ3枚通してジャケットや香坂 みゆきの歌い方においてもカラーが統一されていることです。それでいてアルバム毎にちゃんとサウンド的にも特色があるのです。
次に選曲の良さ。新旧、超有名な曲からマニアックな曲まで幅広い選曲されています。この辺りが単にカヴァー・アルバムと言うより、"CANTOS"というアルバムの独特なカラーを出せたような気がします。
最後にやはり香坂 みゆきの歌の良さですね。私が最も惹かれているのも彼女の歌、声なんです。
本来、声量のある人なのですが、このアルバムではあえて抑え気味に歌っています。おそらく彼女の持つポテンシャルの6~7割程度しか力を出していないのではないでしょうか。曲のキーもあえて低めに設定して、彼女の低音域を強調した落ち着いた雰囲気を醸し出しているのだと思います。

『香坂 みゆき / CANTOS 1』
01. あの日にかえりたい
02. 別れのサンバ
03. 気絶するほど悩ましい
04. 白いサンゴ礁
05. どうぞこのまま
06. September Rain
07. 夢で逢えたら
08. あの頃のまま
09. ジェントル・レイン
10. いっそセレナーデ

ご存知ユーミンの荒井 由実時代の名曲をカヴァーした01。1975年のシングル曲で、TVドラマの主題歌に使用されてユーミン初のオリコン1位に輝いた曲でしたね。オリジナルよりも少しテンポを落としたボッサ調のアレンジと香坂 みゆきの透明感溢れるヴォーカルが素晴らしいです。

盲目のシンガー・ソングライター・長谷川 きよしの1969年のデビュー曲であり、彼の代表作のひとつのカヴァー02。抑え目のヴォーカルが実に心地良く響きます。

Charが1977年にリリースした2ndシングル曲のカヴァー03。名曲ですね。しっとりとしたボッサ調のアレンジが素晴らしく、富倉 安生のベース・プレイと松下 誠のギター・ソロはこの曲の聴き所だと思います。

角川映画「野性の証明」のメイン・テーマ「戦士の休息」をヒットさせた町田 義人が在籍していたグループ、ズー・ニー・ヴーの1969年のヒット曲のカヴァー04。海辺の心地良い風のようなアレンジが秀逸です。

J-POPにおけるボッサの名曲のひとつ05。ご存知丸山 圭子の1976年のヒット曲のカヴァーです。香坂 みゆきヴァージョンも素晴らしいですが、これは歌い手が凄いと言うより楽曲自体の持つパワーが凄いということなのかも知れませんね。

多くの人が知らないであろう渋い選曲なのが06です。実はこの曲、CITY POPの名盤と誉れの高い松下 誠の1981年の1stアルバム『FIRST LIGHT』に収録されていたメロウ・ナンバーのカヴァーです。曲中でジョージ・ベンソンばりのスキャットとギター・ソロのユニゾンを聴かせてくれているのが、松下 誠本人というのも贅沢ですね。

名曲中の名曲で、一体この曲のカヴァーって何曲あるのか見当も付かない07。大瀧 詠一の作詞・作曲によるナンバーで、吉田 美奈子の1976年の名盤『FLAPPER』に収録されています。元々はアン・ルイスの為に書かれた曲だったとか・・・。松下 誠のギター・プレイと広谷 順子(おそらくですが)等のコーラス・ワークが素晴らしいですね。

ブレッド&バターが1979年にリリースした13枚目のシングル曲で、アルファ・レーベルへ移籍第一弾のシングルのカヴァー08。呉田 軽穂(ユーミン)の作詞・作曲による名曲ですね。川村 栄二によるボッサ調のアレンジが素晴らしく、しっとりと歌う香坂 みゆきの歌声に痺れます(笑)

09も実にマニアックな選曲です。先日紹介したばかりですが、豊島 たづみが1981年にリリースしたアルバム『LONELY ONE』に収録されていた曲のカヴァーです。オリジナルの豊島 たづみヴァージョンのアレンジを担当していたのが、このアルバムのアレンジャーでもある川村 栄二でした。おそらく川村 栄二が推薦した曲かも知れませんね。

井上 陽水の1984年のヒット曲のカヴァー10。お馴染みの曲ですね。実はこの曲は、この"CANTOS"シリーズのハイライト曲のひとつとなっています。この曲はシリーズ3作に全て収録されていて、全て違うアレンジによって収録されています。個人的には、この曲を聴き比べるのが"CANTOS"シリーズの楽しみ方のひとつになっています。正直なところ、それほど好きな曲では無いのですが・・・(汗)

この1週間くらい寝る時にBGMとして聴いているのが、この"CANTOS"シリーズなんです。とにかくカヴァー・アルバムとしても出来の良いアルバムだと思いますが、個人的には純粋に香坂 みゆきの歌声を堪能出来るアルバムという認識なんです。その位彼女の歌は良いですね。また、シリーズ全曲のアレンジを担当している川村 栄二のセンスが光っています。川村 栄二はJAZZYな感じやボッサ調のアレンジにかけては、本当に素晴らしい仕事をする人で大好きなアレンジャーの一人です。
参加ミュージシャンは、渡嘉敷 祐一(ds)、富倉 安生(b)、吉川 忠英(a.g)、安田 裕美(a.g)、松下 誠(g)、今泉 俊郎(key)、島 健(p)、浜口 茂外也(per)、木村 誠(per)等。コーラスについてはクレジットの書かれていません(CANTOS 3には載っていましたが)が、おそらく松下 誠、広谷 順子、木戸 やすひろ、比山 貴咏史辺りだろうと思います。
機会をみて、『CANTOS 2』、『CANTOS 3』も紹介したいと思っています。たまにBOOK OFFでも見かけますので、興味のある方はぜひ聴いてみて下さい。シリーズのどのアルバムもお薦めです。
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by kaz-shin | 2007-11-10 05:34 | Compilation / Cover | Trackback | Comments(8) | |
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Commented by アンクル・タロ at 2007-11-10 23:43 x
CANTOSシリーズは1、2と持っていましたが
残念な事に当時は引っ越しが続き紛失してしまいました(涙)。
このプログを観させてもらってから中古屋で探してはいるものの
なかなか見つけられずにいます。
聴きたい時に聴けないのは何とも歯がゆいものですね(笑)。
知ってる歌や聴いた事がない歌などバランス良く配置されてましたね
1は『夢で逢えたら』と『あの頃のまま』が聴きたくて買ったよう
記憶してますが、それ以上に他の曲も良く 『September Rain』は
このアルバムの為に書かれたオリジナルだと思ってました(笑)。
Yahoo!オークションでは結構見かけますが 今イチ躊躇して手が
でません
こつこつとBOOK OFF等で探してみますね
Commented by kaz-shin at 2007-11-11 08:59
アンクル・タロさん、おはようございます。コメントありがとうございます。
確かに聴きたい時に聴けない歯痒さ・・・、よく分かります(笑)
CANTOSシリーズは、失礼ですが中森 明菜さんの歌姫シリーズよりも
はるかに出来の良いカヴァー集だと思っています。
香坂 みゆきさんの歌の上手さ、声の良さを知り尽くしたスタッフならではの
選曲、アレンジが素晴らしいですよね。
ぜひ、頑張って入手して下さいね。オークションも一つの手ですよ。
私の場合、香坂さんのアルバムをBOOK OFFで1,350円で売られていたのを
オークションで600円程度で入手したこともありますから・・・。
Commented by hisa at 2007-11-11 09:30 x
CANTOSが出た時期はカヴァーまで手が回らなくて、買おうと思ったときには廃盤になっていて買い損ています。まめに探してみます。
Commented by kaz-shin at 2007-11-11 23:53
hisaさん、コメントありがとうございます。
CANTOSシリーズはお薦めです。このシリーズの特色として、アルバム毎の
色がはっきりしています。1はボサノバ、2は打ち込みによるメロウ・サウンドの追求、
3はJAZZっぽく仕上げてあります。
普通カヴァー・アルバムというと、アルバムの中に色んなアレンジ、趣向を凝らした曲を
集めますが、CANTOSはアルバムとしてのトータル・カラーを大切にしているのも
面白いところです。
探せば見つかると思いますので、ぜひ聴いてみて下さい。
Commented by アンクル・トム at 2009-04-19 19:16 x
やっと『CANTOS』の1、2をBOOK OFFで入手いたしました
2枚で¥500と信じられないくらいの安さで(笑。
以前持っていたので『おかえりなさい』という感じでしょうか
これからまたじっくり聴かせてもらいます。
Commented by kaz-shin at 2009-04-20 20:25
アンクル・トムさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
250円で『CANTOS』シリーズを買えたというのはラッキーかも知れませんね。
昔は250円コーナーでも見かけましたが、最近では値段も上がっていてなかなか250円コーナーでは見かけなくなりました。
久しぶりに聴くと印象もまた違うでしょうから、じっくり楽しんで下さい。
大人が楽しめるアルバムですから・・・。
Commented by Crazy柔術 at 2010-01-18 20:59 x
自分が一番印象深かったのは 「気絶するほど悩ましい」 です。
例えばChar盤では狂おしい感じの人生傾けるというフレーズを
グラス傾けるくらいの感じでさらっと歌ってるのがかえって怖い(笑;
Commented by kaz-shin at 2010-01-20 01:35
Crazy柔術さん、はじめまして。コメントありがとうございます。
このカントス・シリーズでの香坂さんのヴォーカルは控え目と言うのか抑え気味と言うのか、シックで年齢以上に大人の雰囲気を醸し出してますね。
私個人としては、妻となり母となった現在の香坂さんの歌をぜひとも聴いてみたいと常々思っています(笑)
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